ライブレポート

2018.7.8
千聖/Crack6@TSUTAYA O-WEST
「千聖/Crack6 ワンマンTOUR 2018 ジキルとMAD RIDER“破 ~千聖 < Crack6~”」

昨年、全曲新録のソロデビュー20周年記念ベスト盤『20th ANNIVERSARY BEST ALBUM「Can you Rock?!」』をリリースし話題を呼んだPENICILLINのギタリスト千聖が、今年は自身初の千聖ソロワーク/ソロプロジェクトCrack6のダブルネームによるスプリットシングル『ジキルの空/MAD RIDER』を6月にリリースした。千聖名義では約19年ぶりのシングル、そしてCrack6としては活動15周年の節目という大きな意味合いを持つ今作を引っ提げ、ダブルネームでの開催となった“ワンマン”ツアー。「序 ~千聖 = Crack6~」、「破 ~千聖 < Crack6~」、「究 ~千聖 > Crack6~」の3本柱で構成されている今ツアーの「破」ファイナル公演が、7月8日、TSUTAYA O-WESTにて行われた。

昨年のソロツアーから引き続き重盛美晴(G)、長野典二(B)、O-JIRO(Dr)、山田巧(Synth)という布陣で迎えたステージ。後のMCで千聖から「歌に専念した登場の仕方でしたね」とあったように、過去の彼のライブではまずなかったであろう、ギターを手にしていない姿での登場で、千聖名義の新曲「ジキルの空」からこの日のステージは幕を開けた。

その後、Crack6の鉄板曲「770R」「MSTR A2Z」、ムーディーなミディアムナンバー「Cool Moon」、千聖、Crack6それぞれのラブソングなど、色とりどりの展開を見せていく中、千聖名義の楽曲「CYBER ROSE」(99年3月リリース)において、同機のリズムを軸に長野典二と山田巧の掛け合い、メンバー同士のアイコンタクトから演奏がスタートする様は、2018年現在の“千聖”ならではの光景だ。

千聖はCrack6の15周年に触れ、「適当にやっていたらできなかった年月」と言い、ファンへの感謝の思いを伝えると、「一緒に生きていることを体感しましょう。俺の音楽で人生を謳歌してほしい。君たちを良い世界に連れて行く」とラストセクションへ。「Violet Eyes」「666 ~XX ver.~」で場内を白熱させると、「マリーゴールド」ではフロアいっぱいの笑顔が咲き、満場の拳と共に本編を締め括ったのは〈悲しみなんて まばたきで消えるさ 今ここで壊してしまえ〉と歌う「KICK!」だった。

そして、アンコール1曲目に披露されたのはCrack6名義の新曲「MAD RIDER」。「ジキルの空」とは対照的にバンドサウンドに重きを置きながら、そこに込められた未来に向かう力強さは共通のメッセージだ。先のインタビューにおいて「基本的に僕のテーマなのかもしれない」と語っていたように、20年前に生まれた「KICK!」から現在に至るまで、千聖の根本にあるものは変わらない。

この日、ギタリストである千聖が彼の代名詞と言っても過言ではないフライングVを手にしたのは「Crazy Sky」「Violet Eyes」「KICK!」「SET ME FREE」の僅か4曲。各曲のギターパートは重盛と山田が支えた。今ツアーで千聖がギターに触れられる時間が限られていたのは、ツアー前に発症した頚椎ヘルニアの影響だった。ライブを中止することだけは避けたかったため、悩んだ末にこのような形になったという。

「自分にはギターがあって当たり前だと思っていた。でも、そうじゃないことを実感しました。明日があるのが当たり前だと思ってはいけない。今この一瞬を大切に生きて、目に焼き付けてほしいです。暗闇はいつか晴れる。必ず夜は明ける。Crack6はずっとそれをテーマにやってきましたが、今回の千聖の楽曲もそうです。自分への応援歌でもあった。この時間を一緒に生きていることが奇跡なので、最後まで楽しんでいきましょう」

そんな言葉から再び披露された「ジキルの空」は、より深くオーディエンスの心へと届いたことだろう。そして、ラストは千聖がCrack6フラッグを振りかざしながら「NEO」で熱狂を描き、大団円を迎えたのだった。

結果として、この日のセットリストは「破 ~千聖 < Crack6~」というタイトル通り、千聖ナンバー7曲、Crack6ナンバー12曲という構成だった。8月にはZIGGYとのツーマンライブを含む「究 ~千聖 > Crack6~」ツアーが控えており、今回とは逆の比重のセットリストになるだろう。千聖の体調は日に日に快方へ向かっているとのこと。より絆が深まった5人と共に、さらに熱い夏を過ごそう。

◆セットリスト◆
01. ジキルの空
02. Sisyphus1996
03. 770R
04. Crazy Sky
05. 773H
06. Cool Moon
07. Baby I love you
08. CYBER ROSE ~XX ver.~
09. NO REASON
10. MSTR A2Z
11. Violet Eyes
12. 666 ~XX ver.~
13. マリーゴールド
14. KICK!

EN1
15. MAD RIDER
16. キラ☆キラ
17. SET ME FREE

EN2
18. ジキルの空
19. NEO

(文・金多賀歩美/写真・堅田ひとみ)


【リリース情報】
千聖/Crack6『ジキルの空/MAD RIDER』
2018年6月6日(水)発売

[初回盤A](CD+PHOTOBOOK)TKCA-74657 ¥2,222+税

[CD]
01. ジキルの空(千聖)
02. MAD RIDER(Crack6)
03. ジキルの空~ExtreeeemE Mix~(Remixed by KYONO)
04. ジキルの空(Instrumental)
05. MAD RIDER(Instrumental)

[初回盤B](CD+DVD)TKCA-74658 ¥1,759+税

[CD]
01. ジキルの空(千聖)
02. MAD RIDER(Crack6)
[DVD]
・「ジキルの空」ビデオクリップ
・「ジキルの空」ビデオクリップメイキング

[通常盤](CD+ONLY)TKCA-74657 ¥1,204+税
ボーナストラック「千聖プロデュースイベント“MONSTERS OF ROCK NIGHT SHOW”」のイメージテーマソング収録

[CD]
01. ジキルの空(千聖)
02. MAD RIDER(Crack6)
03. MONSTERS OF ROCK NIGHT SHOW!(ボーナストラック)

【ライブ情報】
「千聖/Crack6 ワンマンTOUR 2018 ジキルとMAD RIDER “究 ~千聖 > Crack6~”」
8月10日(金)東京・恵比寿 LIQUIDROOM【千聖・ZIGGY 2マンライブ】
OPEN 17:45 / START 18:30

<チケット>
All Standing ¥6,500(税込/D別)
6月24日(日)10:00発売
・入場時別途ドリンク代が必要になります。
・ご入場には6歳以上からチケットが必要になります。

8月18日(土)大阪・大阪 MUSE【究 ~千聖2018 ザ・セミファイナル~】
OPEN 17:30 / START 18:00
8月25日(土)東京・新宿 ReNY【究 ~千聖2018 ザ・ファイナル~】
OPEN 17:15 / START 18:00

<チケット>
All Standing ¥5,400(税込/D別)7月14日(土)10:00発売
・入場時別途ドリンク代が必要になります。
・ご入場には6歳以上からチケットが必要になります。

<TOTAL LIVE INFO.>
サイレン・エンタープライズ
TEL.03-3447-8822
http://www.siren-enterprise.com

【ニコニコ動画・V援隊チャンネル】
「V援隊 V系の幕開けぜよ!!」
7月10日(火)
(千聖/フリーペーパー「Vijuttoke」7月号連動インタビュー配信)
チャンネルURL:http://ch.nicovideo.jp/v-entai

千聖/Crack6 オフィシャルサイト http://www.crack6.jp
徳間ジャパンコミュニケーションズ http://www.tkma.co.jp/jpop_top/chisato.html