ライブレポート

2016.2.24
Angelo@新木場STUDIO COAST
「UNDER THE INFULUENCE」

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キリト(Vo)の誕生日である2月24日、Angelo「UNDER THE INFULUENCE」が新木場STUDIO COASTで行われた。今年で5年連続となるキリトのバースデー公演だが、昨年11月にスタートした全国ツアーが1月10日にファイナルを迎え、そこから1ヶ月余り…一般的にはたったの1ヶ月かもしれない。だがこの日を待ち望んでいたファンにとって、その時間は途方もなく長いものだったに違いない。開演を待つ間、彼ら彼女らの内から溢れ出る熱情と、どこか神聖な緊張感が交錯しているような、そんな一種独特の空気を感じたのだ。

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Angeloが昨年リリースしたEP盤2連作『FACTOR』『RESULT』の楽曲が各収録順に交互に披露された前半戦。〈ここからまた始めよう〉と歌う「FACTOR」で幕を開けると同時に、フロアは早くも絶景を描いてみせた。TAKEO(Dr)が編み出すマニアックなリズムをはじめ、メンバー本人たちはもはや麻痺しているという、良い意味で変態的な楽曲構成やプレイ、胸を掴んで離さないそのメロディに魅了されているうちに早くも後半戦へ。「元祖キチ●イが44年前の今日、生まれました。この歳になってもこんなにキチ●イなのは、君たちと出会ったからです。責任とってくれますか!?」とキリト流の愛情表現も飛び出すと、「CONVICTION」を皮切りにさらに熱量を上げていく。次々と繰り出される強靭な楽曲群にフロアも圧倒的な一体感を見せ、本編全18曲を駆け抜けたのだった。

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アンコールの声に迎えられ再び姿を現した5人。エメラルドグリーンの光がまっすぐに彼らを差し、「螺旋」が奏でられた。〈想いよ届け〉と歌ったその後に続いたのは「Crave to you」。〈いつだって唄っているから この場所で〉と、キリトは自身の居場所を指し、固く握りしめた左手を胸に当てた。そして「想像の楽園」でどこまでも広がるAngeloの可能性を感じさせてくれた。

「色々なことがあって、投げ出したくなる時もありましたが、いつも君たちが背中を押してくれたから強くなれました。感謝の気持ちでいっぱいです。尖って生きてきたから、失うものもありました。昔は受け入れられなかったことも今は受け入れられるようになって、取り戻したものもあります。大きく前に進めた気がします」と、キリトは現在の胸の内を語ると「今日はサプライズがあります」と発表。「Angeloには珍しくカバー曲をやります。ゲストがいます…俺が初めて組んだバンドにいたメンバーです」とギタリストの潤(PIERROT、ALvino)を呼び込んだ。思いもよらぬキリトからの逆サプライズに、フロアから驚愕と歓喜の声が上がったことは言うまでもない。

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両サイドの定位置にはKaryu(G)とギル(G)。そして潤がキリトの横位置につき、奏でられたのはPIERROTの「BIRTHDAY」。曲中キリトを挟むように、KOHTA(B)が潤とシンメトリーになる位置に立ったことも印象的だった。様々な思いを抱え、悲鳴と嗚咽が混ざり合ったフロアの空気は、6人が奏でる「BIRTHDAY」とともに穏やかで温かなものへと変化していった。2014年10月に行われたPIERROTの再結成公演。あの二日間を経て、各メンバーが“現在を生きる”ことを誓い合い、Angeloは改めてその絆を強くした。潤がステージを後にすると、「色々なことを受け入れて、色々な壁を壊してきました。全部守って引っ張っていくから、お前ら付いてこいよ!」というキリトの宣誓で「PROGRAM」「シナプス」「SCRAP」とテッパン曲を投入。フロアはそれに応えるように愛溢れるキチ●イぶりを見せ、幸福感に満ちた特別な一夜は終演を迎えた。

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最後に各メンバーがファンへのメッセージを述べる中、「締めに入る前にやってないことがありますよね!」とKOHTA。ケーキの登場とともに、メンバーとファンから「Happy Birthday」の歌がキリトに贈られ、「お兄ちゃん、44歳の誕生日おめでとう!!」というKOHTAの言葉を合図にきらびやかな紙吹雪が舞った。気恥ずかしそうにしながらもキリトの顔からは笑みがこぼれ、「最高のメンバー、最高のファンの皆さんです。愛すべき人たちです。幸せでした」と、その温かな思いを伝えたのだった。

この日、新たに5月3日からスタートする全国ツアー「CELL DIVISION」の開催が発表された。直訳すると「細胞分裂」というこのタイトルが意味するものとは…。そして今年10月、Angeloは記念すべき10周年を迎える。ツアー以降の動向に関してはまだ謎に包まれているわけだが、私たちの予想を裏切るような何かが待っているのかもしれない。不可能なんて解釈次第で壊すことができるのだから――。

◆セットリスト◆
01. FACTOR
02. RESULT
03. URGE
04. Pendulum Clock
05. Experiment
06. DAY OF THE END
07. SELF AWAKE
08. AI(Artificial Intelligence)
09. 狂人
10. BLACK FLAG
11. Collapse parade
12. CALL
13. CONVICTION
14. 連鎖
15. RETINA
16. RIP
17. PLOSIVE
18. Script error

En
01. 螺旋
02. Crave to you
03. 想像の楽園
04. BIRTHDAY(PIERROT)
05. PROGRAM
06. シナプス
07. SCRAP

(文・金多賀歩美)


【ライブ情報】
Angelo Tour 2016 「CELL DIVISION」
5月3日(火・祝)CLUB CITTA’ 川崎 17:15/18:00
5月7日(土)赤坂BLITZ 18:15/19:00
5月8日(日)赤坂BLITZ 16:15/17:00
5月15日(日)仙台Rensa 16:45/17:30
5月21日(土)大阪BIG CAT 16:45/17:30
5月22日(日)広島CLUB QUATTRO 16:45/17:30
5月28日(土)名古屋ボトムライン17:00/17:30
6月4日(土)札幌PENNY LANE 24 17:00/17:30
チケット料金:スタンディング ¥6,000(税込)※ドリンク代別

Angelo オフィシャルサイト http://angeloweb.jp