ライブレポート

2012.10.06

little HEARTS.4th Anniversary@Zepp Tokyo

「MY little HEARTS. Special Edition Vol.4」

 

 

little HEARTS.4th Anniversary、全4公演の最終日となったこの日、そうそうたる顔ぶれがお台場に集結した。

 

*DaizyStripper

 

イベントラストとなるこの日のトップバッターは、1週間前に行われた渋谷O-EASTライブにも登場したDaizyStripper。キラキラ瞬くミラーボールの光の中、夕霧(Vo)のハイトーンヴォイスの繊細さが際立つ「星空と君の手」でこの日のライブを封切った。と、そんな夢心地を打ち破る「DaizyStripperだ!」という絶叫と共に「自慰的ショータイム」がスタート! Zepp Tokyoでのライブはこの日が初、という彼らだが、そんなことは微塵も感じさせない力強さで客席に迫る。
デジタルなサウンドでポップな「Sunday Driver」で会場全員でジャンプしたかと思えば、「decade」ですし詰め状態の会場をモッシュの渦に。夕霧の「こっちー!」の指示で右へ左へと自由自在だ。そのエネルギッシュなアクトで会場を一つにしてしまった彼ら。純度の高さが際立つステージだった。

 

*vistlip

 

「トロイ」の重低音と共に登場したのはvistlip。明滅する光の中、力強い智(Vo)のシャウトが、続く「SINDRA」では彼の持ち味である美しい歌声が響き渡る。海(G)はステージ際で激しく客席を煽り、瑠伊(B)は華麗にくるくると回って、そこに華やぎを加えた。
一転、MCでは智が話す後ろで、おもむろに4人が巨大なパネルを手に、2月1日の東京国際フォーラムライブを告知! それまでのステージとのギャップに、客席からは思わず笑いが巻き起こる。
後半はその激しさを増し「HEART ch.」「偽善マスター」と立て続けに激しいナンバーを披露。ラストの「LION HEART」では、マイクを手にステージ中央を陣取った海に、智から「おい海! そんな煽りじゃ足りねーよ!」という檄が飛ぶと、客席はさらにヒートアップ。ハードさとメロディアスを同胞した、実にvistlipらしいステージを完結させた。

 

* Sadie

 

鳴り響くSEと共に登場したSadie。美月(G)が客席を煽れば、もうすっかり臨戦態勢のオーディエンスから咆哮のようなレスポンスが返ってくる。

「狂ってこい東京!!」という真緒(Vo)のアジテートでスタートしたのは、名曲「迷彩」。激しいアクトで会場全体を一気にSadie色に染め上げる。ジャケットを脱ぎ棄てた真緒のハンドクラップで「METEOR」へ。激しさとキャッチーなメロディを存分に響かせると、続く「Ice Romancer」では、切なさと激しさが織りなす様をたっぷりと聴かせてくれた。
ラストの「クライモア」では、真緒、剣(G)、美月、亜季(B)の4人がステージ際で客席を煽れば、バンドの屋台骨である景(Dr)のプレイも力強さを増し、「激しさ、ここに極まれり!」と言わんばかりのハードなアクトを披露。彼ららしい重低音に彩られた骨太なロックを見せ切った圧巻のステージだった。

 

* wyse

 

続いて登場したのはwyse。2005年の解散から6年の空白を経て、昨年復活を遂げた彼らだが、そのアクトはもちろん健在。月森(Vo)のあの豊かな声量も、圧巻の音域も、あの頃のまま、聴き手のテンションをぐいぐい上げてくれる。
1曲目の「Plastic Monkey」では激しく攻めたかと思えば、キャッチーな「Vision」、ポップな「Air」と名曲を立て続けに繰り出し、TAKUMA(Vo、B)との印象的なツインボーカルを響かせる。
空白など感じさせない安定感、そしてラストの「NO MORE CRY NO MORE BLUE SCENE」ではどこまでも広い、壮大なブルーが目に浮かぶような彼らのステージを見せつけ、完全復活を印象付けた。

 

* バロック

 

「東京! 楽しもうね!」怜(Vo)のこの一言でスタートしたバロックのステージ。「我伐道」「ザザ降り雨」「独楽」を圧倒的な表現力で歌い上げ、圭(G)はいつも以上にステージを駆け回り、晃(G)はマイペースで、きっちり下手を守っている。
常よりもさらに貪欲にライブを楽しんでいるように見えたこの日のバロック。両手を広げ、はじけるような笑顔で「会いたかった―!!!」と叫ぶ怜の姿に、こちらも笑顔になってしまう。
キラキラ瞬く光の中でスタートした「凛然アイデンティティ」で、客席から力強いOiコールが沸き起こり、タオルが旋回する様子に、圭が感極まったように怜の首に腕を回して微笑んでいた姿も印象的だった。
この日何度も怜が口にしていた「最っっっっ高!!」という言葉通り、この時間を心から楽しんでいることがビシビシと伝わってくる、この上ないステージを見せてくれた。

 

* ギルガメッシュ

 

爆音の中、勢いよく飛び出してきたのはギルガメッシュの4人。客席とハイタッチをする愁(B)、待ちきれないといわんばかりに足踏みをしている弐(G)。彼らのエンジンはかかりきっているようで、そのまま「Break Down」へとなだれ込む。もちろん客席も負けてはおらず、力強いOiコールと拳で彼らを迎え入れた。最新シングル「斬鉄拳」では、左迅(Vo)の「声が小さい!」の一言に会場の熱量は急上昇。その後も留まるところを知らず上昇し続ける。
ラスト2曲を残したギターソロの後、突如、弐が中央のお立ち台へ。そして…「吸って 吐いて また吸って!」というキュートな女子の声に合わせたあの振り付けで「絶頂BANG!!」がスタート! 会場をお祭りムードに仕立て上げる。さらにラストの「evolution」で、弐はなぜかギターを放置してドラム台の上で腹筋を始めてしまうという、この自由さがたまらない。彼ららしいハイテンションなステージに酔いしれた。

 

* NIGHTMARE

 

ラストを飾ったNIGHTMAREのステージは、鋭いビートが刻まれる「DIRTY」でスタート。切なくも狂おしい歌詞が印象的な「mimic」、色香を帯びたYOMIのヴォーカルが印象的な「Cherish」と彼らの世界を見事に描き出し、客席を一気に惹きつける。客席がダンスフロアへと早変わりする「惰性ブギ―」では、YOMIと咲人(G)がファイティングポーズで無邪気にじゃれあう場面も。こんな一面も彼らが愛される所以かも知れない。
この日のイベントについて「対バンっていいね。他のバンドのやつらが良いライブしていると、こっちも燃えるんだよ」と語ったYOMI。他のバンドに触発された勢いを失わないまま、クライマックスでは疾走感溢れる「VERMILLION.」を歌い上げ、ドラムのRUKAが不在となったこの日のライブをきっちり完遂したのだった。

 

鳴りやまないアンコールに応えて、この日最後に披露されたのは「ジャイアニズム死」。間奏ではなんと、「全員でヘドバンだ!」というYOMIの絶叫と共に、今日登場した各バンドのメンバーが登場! 大歓声の中、全員で激しいヘドバンを披露し、客席を狂喜させたのだった。こんなサプライズもこのイベントならでは。いつまでも見ていたい、そんな思いに駆られた夜だった。

 

◆セットリスト◆
【DaizyStripper】
01.星空と君の手
02.自慰的ショータイム
03.彼女はエメラルド
04.Sunday Driver
05.decade

 

【vistlip】
01.トロイ
02.SINDRA
03.HEART ch.
04.偽善マスター
05.LION HEART

 

【Sadie】
01.迷彩
02.METEOR
03.Ice Romancer
04.Rosario -ロザリオ-
05.クライモア

 

【wyse】
01.Plastic Monkey
02.Vision
03.Air
04 NO MORE CRY NO MORE BLUE SCENE

 

【バロック】
01.我伐道
02.ザザ降り雨
03.独楽
04.凛然アイデンティティ
05.teeny-tiny star

 

【ギルガメッシュ】
01.Break Down
02.斬鉄拳
03.お前に捧げる醜い声
04.絶頂BANG!!
05.evolution

 

【NIGHTMARE】
01.DIRTY
02.mimic
03.Cherish
04.惰性ブギ―
05.Dazzle
06.Can you do it?
07.極東乱心天国
08. VERMILLION.

 

EN.ジャイアニズム死

 

【お詫びと訂正】

今回のライブレポートは、渋谷REXさん発行のフリーペーパー「VR」でもお読みいただくことができます。その中で、Sadieの亜季さんのお名前の表記が誤っておりました。

(誤)亜希

(正)亜季

 ここに訂正してお詫び申し上げます。

 

(文・後藤るつ子)