ライブレポート

2012.4.1

Angelo@日比谷野外大音楽堂

「STRAIN CONSTRUCTION METHODS」

 

 

 

“東洋一の晴れ男”と自負するキリト(Vo)のお陰か、野音開きとなるこの日に相応しく、前日の雨と突風が嘘だったかのようなまさに野音日和とも言える晴天。東京では桜の開花宣言が発表されたばかり、ようやく春の訪れを感じられるようになってからまだ日も浅いが、客席を見渡すとパーカーやTシャツという装いは当然の如く、中にはノースリーブという気合いの入ったファンの姿もあった。

 

ライブは最新型のAngeloを提示するように「Calvary」で幕を開ける。今のAngeloの勢いは〈闇を貫いた閃光〉というワードがとてもよく似合う。そして「FEATHER」にある〈見上げればそこに変わらず浮かぶ全て焼き尽くす太陽〉と呼べるほどの強さを感じるのだ。

 

「気持ちいい夜を過ごしましょう」と挨拶を済ませ、最新アルバム『BABEL』の楽曲を中心にライブは進行し、場内はますます熱を帯びていく。日が落ち始め薄暗くなってきた空。グリーンの照明に照らされたKOHTAのベースリフから「CEREMONY」が放たれると、徐々に暗くなっていく空と反比例するように激しさを増していくステージ。「暗くなってからは男爵(TAKEO)の時間です」とのキリトの振りでTAKEOのドラムが響いた「HE IS A MONKEY」では真っ赤に染め上げられたステージに松明が燃え、さらなる暴れ曲の連投で本編はラストを迎えた。

 

実は日が落ちてからというもの、どんどんと気温は冷え込み真冬のような寒さとなっていた野音。そんななかアンコールで姿を現したメンバーはなんと半袖Tシャツという出で立ちだったのだ(若干二名、羽織りものを纏ったものの、キリトに促され最終的には全員半袖姿に)。しかしその寒さをものともせずに熱いステージを繰り広げた彼らと、それに応えるように暴れ倒したオーディエンスには敬服しかない。

 

 

 

 「ここに集まってくれたちょっとおかしな人たちへ、久しぶりに…愛をこめて」と披露された「螺旋」。白色の柔らかな光がステージを包み、やがてキラキラと様々な色が煌めいた「光の記憶」。そして…「何かが終わって何かが始まる季節だと思います。野音は僕とKOHTA、TAKEOにとっては何度も見てきた景色ですが、Karyuとギルにとっては初めての景色です。この景色から新しい何かを始めようと思います。嫌なことどうしようもないこともあるけど、前に進まなくてはいけません。そうしたら信じられない景色を見れることもあるということを、僕たちが証明していきたいと思います。あくまで前に進むために歌います」というキリトの言葉から披露された「SEE YOU AGAIN」。

新たなスタートを切るこの日のライブのために、数々の楽曲の中から組み立てられたセットリスト。そこには今のAngeloの想いが散りばめられていたのだと思う。愛を根底に優しさと透明感と力強さを併せ持ったAngeloのステージ。彼らの想いはオーディエンスに確かに届いていたことだろう。

 

 

 

◆セットリスト◆

01. Calvary

02. FEATHER

03. 薔薇の花

04. LOVE STORY

05. My Strife

06. THE TOWER OF BABEL

07. SIGN

08. PLOSIVE

09. White fury

10. DECESE

11. Gospel

12. 螺旋

13. CEREMONY

14. Destruction impulse

15. HE IS A MONKEY

16. Holocaust

17. MULTI PERSONALITY

18. MICRO WAVE SLIDER

 

EN01. 光の記憶

EN02. Blind Light

EN03. SEE YOU AGAIN

EN04. CHAOTIC BELL

EN05. SCRAP

 

 

(文・金多賀歩美)