王道でありながら斬新で美しい。ニューシングル『幻想カタルシス』完成の裏にあるPENICILLINというバンドの圧倒的なエネルギーと奇跡的なバランス。
PENICILLINがシングルとしては約3年ぶりにニューシングル『幻想カタルシス』をリリースする。活動21年目というキャリアと、結成当初から変わらない貪欲さによって生み出された表題曲は、当然のことながら今現在におけるPENICILLINの最高傑作だ。さらに、c/wにはPENICILLIN流のアレンジでカバーした昭和の名曲を収録するという新たな試みも。そんな今作が完成に至るまでの話を聞いていくと、改めてPENICILLINというバンドの真髄が見えてきた。
◆俺だったら嬉しいし、結構ドキドキするけどね(HAKUEI)
――シングルとしては『Rosetta』(2010年8月発売)以来約3年ぶり、新曲としては「Dragon Hearts」(2012年4月発売ファンセレクトベスト盤『DRAGON HEARTS』収録)、「PHOENIX STAR」(2012年12月発売メンバーセレクトベスト盤『PHOENIX STAR』収録)がありましたが、今作はシングルを意識した曲作りだったのでしょうか?
千聖:2013年第1弾ということでかっこいい曲になればいいなと…そういう意味では意識したかもしれないけど、売れたらいいなとか、そういうことは昔から考えていなかったので、その辺のスタンスは皆一緒だと思う。
――作曲者はバンド名義ですが、原曲は千聖さんということで。どのように生まれた楽曲なのでしょうか?
千聖:これは、曲もある程度、何曲か出揃ったし、もうやめようかなと思った時に作った曲です。最初に思い付いたのはサビだったんだけど、これはもしかしたらいけるかもしれないと思って。軽いアレンジをした1コーラスを皆に聴いてもらって、もちろんHAKUEIくんの曲もジローさん(O-JIRO)の曲も僕の他の曲も候補にあったんだけど、色々と意見を交わして、これに決まった。
――21年目という意識はありましたか?
HAKUEI:プリプロに入るとそんなことはもうどこかに行っちゃって、今、僕らの中での最高の曲を作ろうということだけなんです。そのために神経を注ぐ。曲を選ぶ時も真剣で、より最高のものに辿り着けそうなものを選ぶ。この曲は元は全然違うAメロとBメロだったのを、そっくり作り替えたんです。「このサビはいいな」というのがあって、デモの段階から曲の入りはサビでバーンッと入る感じでした。僕らの王道な感じもあるし、メロ感がすごく斬新で今までにはない雰囲気もあって、これでいきたいなと。で、AメロBメロで起伏がついてドラマチックになるとより良いんじゃないかな、という提案をして「大変かもしれないけどやろうぜ!」とトライしてみたら、意外とすんなりいけたんです。そういうエネルギー感は21年だからとかじゃないんだな、と今は思いますね。
――意味深なタイトルですが、“幻想”と“カタルシス”の間に助詞を入れるなら“を”“の”…何になるんでしょうか?
O-JIRO:俺も助詞は何なんだろうって考えたな。詞をもらうと意味を考えるんですよ。何が言いたいのかな、なんでこの言葉なのかなっていうのに引っかかると、前後の意味を考えて「なるほどな」って自分の中で解釈するんです。それで“を”なのか“も”なのか何なのかな?っていうのを今回は考えましたね。
HAKUEI:“を”か“の”だね。カタルシスって欲求を吐き出すとか、そういうことなんだよね。“幻想的なカタルシス”みたいな感じかな。うん、そうです(笑)。
――落ち着きました(笑)。歌詞の内容としては、失恋なのか永遠の別れなのか…。
HAKUEI:そういう具体的なシチュエーションではなくて、誰かを思う気持ち…どんなに思ってもどんなに側にいてもちゃんと届いているかなんてわからない。相手の気持ちなんて思い計ることはできるけど真実はわからないっていう。そういう混沌とした心境を描いています。
――9月14日のライブで初披露した手応えはいかがでしたか?
HAKUEI:僕がこの曲が良いと思ったのは、ライブでやったら絶対良いだろうなという思いが強かったからでもあるんです。すごくノリがいいしパフォーマンスしやすくて、最初からしっくりくる感じはありました。
千聖:テンポ感がすごくやりやすくて、演奏もしやすいし歌も伝えやすいと思うんだよね。自分たちができるアプローチをいっぱい詰め込むことができたので、イコールそれはライブ向きでもある。良い意味で全く無理がなくて、綺麗な流線型を描いているような、造形美のすごく綺麗な芸術作品を創っているような。音楽って視覚には訴えられないから難しいけど、聴いていて美しいと思える姿というのは理想だと思った。弾いていて気持ちいいですよ。
HAKUEI:初見でもノリやすい曲なのかもしれないね。テンポ感とかメロ感とか。今回はリリース前にパフォーマンスするということだったんだけど、この曲で良かったなと思いました。
――PENICILLINとしてはリリース前の曲をライブで披露するのは珍しいですか?
HAKUEI:リリースしてからの方が多いね。確か「ロマンス」はリリース前にやった気がするんだよね。正月ライブで。
千聖:あれはリリース前。しかも1曲目だったね。
O-JIRO:メジャーデビューしてからは数曲しかないよね。「SAMURAI BOY」とか「JULIET」とか。
千聖:「99番目の夜」も確かリリース前にBLITZでやってるんだよね。
――皆さんの記憶力がすごいです。
千聖:そっちの方がレアだから印象に残ってるんですよ。
――O-JIROさんはライブでの手応えはいかがでしたか?
O-JIRO:今まで聴いてくれていた人には鉄板の曲になるだろうし、これからPENICILLINを聴く人には「PENICILLINってこういう感じだよ」って言える良い曲なんだろうなと思います。
千聖:「え、新曲? わかんない」じゃなくて、「新曲かっこいいじゃん! 音源より先に聴けちゃった!」っていうくらいのお得感を持ってほしいなと思いますね。
HAKUEI:まだちゃんと全体を聴いていない曲を生演奏で初めて聴くって、俺だったら嬉しいし、結構ドキドキするけどね。両方の良さがあるので、今回は僕らにとっても貴重な経験だし皆も楽しんでもらえているんじゃないかなと思います。
――ギターソロは千聖さんらしい早弾きですね。今作の聴き所はどの辺りでしょうか?
千聖:例えると、フレンチキスとディープキスを織り交ぜてというパターンじゃなくて、もうディープしかない、メチャクチャ濃いですね(笑)。押し引きはあるにはあるんだけど。印象に残るところはしっかりギターでガンガンアプローチしています。改めてこうやって喋ると、いつもそういうことを考えている感じがするかもしれないけど、そういうつもりじゃないんだよね。自然とできちゃうっていうのが、21年の賜物なのかも。それに対して誰も何の驚きもないんですよ。他所のチームでやったらビックリされちゃうようなことを平然と皆でやってのけているのかもしれない(笑)。
――O-JIROさんはいかがですか?
O-JIRO:各々かっこいい事ができていてトータルで皆が満足いく仕上がりであれば、それぞれに任せているポイントがすごく多いんですよ。ギターソロが無い状態でレコーディングに入っても全然問題なくて、それは良いソロを弾いてくれるっていう期待感があるから。逆にドラムで任せてもらっているところは良いテイクを残そうと思うし。細かくきっちり全部がわかっていてっていう感じじゃないところが、またおもしろいんです。そういう3人が繰り出す全部を聴いてほしいですね。
◆バンドでやってるということをしっかり出したくて(千聖)
――c/wにはカバー曲が収録されていますが(Type-A「シルエット・ロマンス」、Type-B「桃色吐息」、Type-C「飾りじゃないのよ涙は」収録。※)、この選曲理由とは?
HAKUEI:80年代の昭和の名曲をカバーするという企画自体はメーカー側から提案されて、なかなか自分たちからは発生しなかったアイディアだったので、おもしろい切り口かもねと。候補曲を10数曲出して僕が歌ってみたものを皆に聴いてもらって、僕のヴォーカルのスタイルと相性が良かったり、アレンジでこういう風に持っていけそうだねっていう色々な要素から選びました。
――ロックバンドが女性シンガーの昭和の名曲をカバーするのは珍しいですよね。
千聖:我々が育ってきた世代の曲なので、あまり原曲とかけ離れたアレンジにはしたくないというのもあったんでね。でもPENICILLINがカバーした意味合いがないとしょうがないし。HAKUEIくんの歌声に合っているというのは大事なんだけど、それプラス、バンドでやってるということをしっかり出したくて。「『シルエット・ロマンス』をロックバンドがやるのは珍しいですね」というのは大事だし、そういうコメントは嬉しいです。皆がやってないことをやる方がおもしろいですよね。選曲の基準としては、とにかく色々歌ってもらってその中でかっこいいものを。こういう曲もHAKUEIくんに合うんだねっていう新しい発見もありました。
HAKUEI:新曲のデモから曲を選ぶのと同じかもしれないね。やりたいと思う曲を選んで、歌メロだけ残してバックを付けたという感覚かな。
――オリジナルがリリースされた頃の当時の記憶はありますか?
千聖:「昨日の『ザ・ベストテン』で『シルエット・ロマンス』3位だったね」とか話しながら、小学生だから皆で歌ったりしちゃうんだよね(笑)。大人向けの曲なのに(笑)。ミュージシャンとしてではなく、音楽というものを純粋に楽しんでいる時代ですよね。ジローさんは僕の1歳下なんだけど、あまりリアルタイムじゃなかったみたい。
O-JIRO:しっかりとした記憶はないですけど、テープでもらったりして、自分で繰り返し聴けるもので聴いていたのは「飾りじゃないのよ涙は」だけでした。中森明菜さんというアイドルだったからかもしれないですね。
HAKUEI:小学生で大橋純子さんや高橋真梨子さんにはいかないよね(笑)。
千聖:どっちかと言うと大人の音楽だもんね(笑)。
◆花形ギターとヴォーカルにはバンバン行ってほしい(O-JIRO)
――ところで、前回のHAKUEIさんのインタビューで「二人(千聖&O-JIRO)はしっかりしてる真面目な人間で、自分が割りと暴走するタイプなのを二人がバランスを取ってくれている」と言っていましたが、千聖さんとO-JIROさんは他のメンバーをどのように見ていますか?
千聖:まぁ、俺も仕事だから、多少は真面目なところはあるけど…皆ミュージシャンなので、全体的に人生にパンチが効いてると思うんですね。だから皆それぞれ、暴走する時はしますよ。
HAKUEI:俺はいいなと思ったらあまり考えないでバーンッと行くんだけど、二人は俺よりは慎重なのかな。
O-JIRO:バンドってバランスなんですよね。楽器にもよるのかもしれないですけど、俺は、HAKUEIさんにはどんどん暴走してほしいんですよ。やっぱりバンドの顔で一番マストに立っているわけだから。逆に俺はドラムなので「進行は絶対任せて。止めないから好きにやってよ」という気持ちが、常にどこかにあるんでしょうね。
――それはすごく心強いですね。
O-JIRO:花形ギターとヴォーカルにはバンバン行ってほしいなと思いますね。
千聖:シチュエーションによって変えているところもあるね。皆が皆ピッチャーだったら、受け止めるキャッチャーがいないわけで、それは野球にならないよね。たまにキャッチャー、たまにピッチャーになるのはありだと思うし、「俺ばっかりキャッチャーで嫌だ」というのもないんだよね。キャッチャーじゃなきゃできないこともあるわけで、むしろ頭脳戦になったらキャッチャーの方がすごいかもしれないし、ピッチャーが疲れてしまうかもしれない。それはわかんない。これがバンドなんだよね。他人から見ると、なんでこんなに濃いキャラクター同士でバンドを組んでいられるのかなって思う人もいると思うんですけど、そこにおもしろさがあるんですよね。
HAKUEI:それぞれ独特の刺激があるし、頼りにしている部分と尊敬している部分、逆に「ここは自分に任せて」っていう部分もある。そこが被ってないというか、バランスが良いんじゃないですかね。
――ライブを観ていても、その奇跡的なバランスをとても感じます。
千聖:全員攻撃的で全然草食動物じゃないから、普通なら殺し合いになるのが、なぜかならないっていうバランスがおもしろいんですよね。今回のシングルも予測していたかというと、わかんないんだよね。イメージはあってもどうなるかわかんないっていうのがおもしろくて。
HAKUEI:バンドってそういうところがスリリングで、ライブとかパフォーマンスだけじゃなくて、楽曲もどういう方向に行くかわからないし、その時その時のちょっとしたきっかけで全然違うアレンジになったりするから気が抜けない。そういうところがやっぱりおもしろいのかな。
千聖:今回の曲も最初は半信半疑で持っていった曲だけど、それをHAKUEIくんが聴いて「いいじゃん!」となった。それもまた運命というか。メンバーが「これダメでしょ」と思ったらそれでおしまいだったかもしれないし、ジローさんが「俺の曲どうなったんだよ!?」とか言い出したらめちゃくちゃになったと思うんだけど(笑)、そうはならなかったというバランスも運命なのかもしれないですね。
O-JIRO:僕は納期を考えちゃうんですよ。候補だったHAKUEIさんの曲はもうゴールが見えていたんですけど、ミスター(千聖)の曲(「幻想カタルシス」)は結構いじらないといけなくて、それを考えたら間に合わないんじゃないか?って思っちゃうんですよね。だから、僕一人でやっていたらたぶんHAKUEIさんの曲を選んでいたと思うんです。だけど、そうじゃない意見を聞いて、それがバンドの意見としてこういう風に出来上がるというのが自分にはすごく刺激的なことですね。なんでわざわざそっちの道に行くんだよっていう気持ちもあるわけじゃないですか(笑)。
HAKUEI:本当に僅差で「幻想カタルシス」の方が良かったんですよね。リスクもあるけど、こっちの方がガツンときちゃったんです。そこがある意味、俺の暴走ですよね。でも皆がしっかりフォローしてくれて、ものすごい集中力でギリギリの進行で出来ました。俺、許せないんだよね。0.5ゲーム差でも、良いと思っている側にリスクがあったとしても、そこに賭けてみたいんですよ。
千聖:そこは俺も似てるのかもしれない。3曲あるからもういいかなって思っていた時に、もう1曲作れそうだな、やれるならやってみようと。可能性に賭けたいっていうのはどこかにあるんだよね。それがもしかしたら運命をも変えるわけだから。作って良かった。
HAKUEI:結果なんてやってみなきゃわからないし、俺の曲になっていても、すごくかっこ良くなってそれはそれで満足しているとは思う。
――PENICILLINらしいですね。結成当初も勢いを大切に貪欲に制作をしていたというお話があったので、そこは変わらないんだなと。
千聖:変えちゃいけないのかもしれないね。
O-JIRO:皆のテンションがモチベーションにもなるので、棘の道でも「行くぞ!」とマストが言ったら、この時間までに頑張ろうって集中できる自分がいたりするんですよね。
千聖:20代でこの世界に飛び込んだ時にパンチの効いた感覚を身に付けちゃっているから、怖くないんでしょうね。ジローさんが「これ、納期間に合うの!?」って言ってきても「なんか間に合うんじゃないのー?」っていう発言が出て、それに対してジローさんが笑ってるパターンもあるんですよ(笑)。
HAKUEI:ジローさんはエンジニア的な役割もしているから実務的に大変なんです。「わかるけど…でもごめん! どうしてもこれが!」みたいな(笑)。
千聖:順番的にもジローさんは最初に録らなきゃいけないので大変なんだよね。
O-JIRO:最終的にはいいんですけどね。でも頭の片隅には置いておいてもらわないと(笑)。本当に大暴走チームなので(笑)。
――(笑)。ところで、早くも今年もあと3ヶ月です。年内にやり遂げたいことをお一人ずつお願いします。
千聖:今年の正月に、やらなきゃいけないことを携帯にメモしておいたんだが…確か10個くらいあったんだけど1個しか実現してない(笑)。それがあと3ヶ月でできるのか…2つくらいはやりたいですね。
――具体的にできそうなものはありますか?
千聖:1つは靴の修理。
全員:(爆笑)
HAKUEI:正月に「靴の修理」って携帯に打ち込んだんだ(笑)。
千聖:カワイイだろ(笑)? 実現できたことはギターを買ったことですね。3ヶ月で実現できそうな現実的なことで言うとあとは自宅の機材の設置とか(笑)。その他は来年に期待です。
HAKUEI:プライベートではあんまり無いんですよね。PENICILLINのリリースもライブもあるし、ソロもあるし、今決まっていることを一つ一つ納得できるものにするということに全力です。
O-JIRO:今年に入ってずっとやりたいことがあって。革職人になりたいんです。財布とかを作れるようになりたくて、工具と革の知識を一生懸命勉強して「こういうの作れたらいいなぁ」って妄想しているんです。夏頃から勉強しているんですけど、忙しくてなかなか実現に至らないので今年中に何か1個は作りたいなと。
HAKUEI:ソファー作って。
O-JIRO:いきなり(笑)!?
千聖:ハードル高(笑)。
O-JIRO:リストバンドくらいから始めようよ(笑)。まずは年内に小物を。
HAKUEI:何か作ってよ。
O-JIRO:メンバーが付けてくれたら作り甲斐もありますよね。何か作りたいですね。
<脚注>
『シルエット・ロマンス』大橋純子:1981年11月5日発売
『桃色吐息』高橋真梨子:1984年5月21日発売
『飾りじゃないのよ涙は』中森明菜:1984年11月14日発売
(文・金多賀歩美)
PENICILLIN
<プロフィール>
HAKUEI(Vo)、千聖(G)、O-JIRO(Dr)によるロックバンド。1992年結成。96年にメジャーデビューし、日本武道館公演を成功させる。98年には後に代表曲となる『ロマンス』をリリースし、90万枚を超える大ヒットを記録。結成20周年の2012年、ファン選曲によるベスト盤『DRAGON HEARTS』、メンバー選曲によるベスト盤『PHOENIX STAR』をリリース。ツアーを経て2013年2月、渋谷公会堂にて20周年ファイナル公演を行った。9月より東名阪ライブを開催。10月、ニューシングル『幻想カタルシス』をリリースする。
■オフィシャルサイト
http://www.penicillin.jp/
『幻想カタルシス』
2013年10月9日(水)発売
(b-mode/blowgrow)
PENICILLIN、約3年ぶりとなるニューシングル。c/wにはPENICILLIN流にアレンジされた昭和の名曲のカバーを収録。
【収録曲】
Type-A
1. 幻想カタルシス
2. シルエット・ロマンス-PENICILLIN ver.-
3. シルエット・ロマンス-PENICILLIN ver.- (Instrumental)
Type-B
1. 幻想カタルシス
2. 桃色吐息-PENICILLIN ver.-
3. 桃色吐息-PENICILLIN ver.- (Instrumental)
Type-C
1. 幻想カタルシス
2. 飾りじゃないのよ涙は-PENICILLIN ver.-
3. 飾りじゃないのよ涙は-PENICILLIN ver.- (Instrumental)