摩天楼オペラ

摩天楼オペラへのこれからの期待感がすごく大きくなる曲(燿)

2021年の摩天楼オペラについて伺っていきましょう。2月17日にニューシングル『儚く消える愛の讃歌』がリリースされます。この曲はいつ頃から制作していたのでしょうか?

苑:骨組み自体は2019年頃からあったんですけど、形にしたのは、昨年のJaYの脱退が決まった後、秋頃にものすごい勢いで形にしていきましたね。僕たち4人で再出発するという中で、この曲しかないなと思いました。

彩雨:妙な小手先のテクニックもなく、ストレートな良い曲になっています。

響:この曲はヤバいです。僕の中で、摩天楼オペラといえばメロスピ(メロディックスピードメタル)だったし、この曲は僕の好きなテンポ感のメロスピなんですよ。初めて叩いたときは、超楽しかったです。僕はこれまでの摩天楼オペラのメロスピの楽曲の中で1番良いんじゃないかと思っています。

燿:苑君ぽいメロディーがきたなという印象でした。曲が完成した時に、「あ! 詰まってる」と思って。曲自体はすごく短いんですよね。だけどめちゃめちゃ詰まっていて。多分聴いた人がもっと聴きたいって思うんじゃないかなという印象があるので、今年からの活動の1曲目としてはすごくいいと思います。摩天楼オペラへのこれからの期待感がすごく大きくなる曲になるんじゃないかな。

「儚く消える愛の讃歌」のギターは大村孝佳さんが弾いています。大村さんがギターを弾くことになった経緯は?

苑:実は大村さんとは対バンですれ違ったことくらいしかなくて、連絡先も知らなかったんです。でも、ぜひこの曲で大村さんにギターをお願いしたいと思って、ライターの土屋京輔さんに紹介していただきました。それから大村さんにメールでご連絡をしたところ、了承してくださいました。曲をお送りしたら、すぐに「こんな感じでどうですか?」とギターの音を送ってくれて。「いいですね!」って言ったら、すぐにレコーディングされた音源データが届いて。ものすごい早さで素晴らしいギターを弾いていただきました。メロスピって、ジャンル的にも楽器的にも遊びにくいというか、「これが王道だよ」というのがものすごく強いんですけど、大村さんのギターからは、メロスピの仕組みの中でこんなにもギターだけで広げられるんだということを感じました。

響:僕は元々この楽曲のメロディーやテンポ感が好きだったんですけど、大村さんのギターが入った瞬間、「お! これはヤバい!」と思いました。

これからも摩天楼オペラのギターは大村さんに弾いていただくのでしょうか?

苑:まだ何ともという感じです。お忙しい方なので、今はお願いできるときに、またお願いしたいなというぐらいの気持ちでいます。実は、大村さんとはまだお会いできていないんです。まずは会いたいですね。僕は普段であればサポートしていただく方に、飲みに行きましょうと自分から声をかけて、顔を合わせて、杯を交わしてからお願いするんですけど、今回ばかりは新型コロナウイルスの影響もありますし、スケジュール的にもお忙しい方なので、こういう形でギターを弾いていただきました。

摩天楼オペラのこれからのスタートにあたり、正直な楽曲だなという印象がありました。歌詞はいつ頃書き上げたのでしょうか?

苑:昨日です。書き終わってすぐに歌を録りました。まさに今の気持ちが収録されています。自分がバンドをやり続けるから、人に伝えられることもあると思うんです。そうやってやりたいことを貫いていくことは、ファンにもパワーを与えられることへと繋がっていく。この曲の〈見るものすべて遠くても 世界中に背を向けられても 僕が僕で在り続けるから 君は君のままで〉という歌詞は、素直にその思いが出てきた歌詞だなと思います。

2021年は、かましていきます(響)

摩天楼オペラがここから新しく始まっていくのだなという期待感が高まる新曲だと思います。いよいよ、この4人での摩天楼オペラの2021年が始まります。それぞれ今、どんなヴィジョンを持っていますか?

苑:まずは3月1日に川崎のCLUB CIITTA’で有観客ライブ(+配信)をやることを決めました。1年以上ぶりの有観客ライブになります。2021年は有観客ライブにまず戻れるというところから、またファンのみなさんと僕たちで音楽を楽しめる1年にしていきたいですね。

彩雨:以前は1年後のスケジュールが決まっていた時期もありましたが、今は、先のスケジュールを決めて動きにくいところがあります。例えば、来年2022年のスケジュールを念頭に今動けるかというと、難しい。遥か先の予定を決められない以上、パッと決めて、サッと動くような活動スタイルになっていくと思います。僕はミニマムなスピード感が求められていく世の中になるんだろうなということをすごく感じています。できれば、早く地方でのライブに行きたいですね。今年のどこかで行けるといいなとは思っています。

響:僕はサポート時代も含めると、これまでシングル『Invisible Chaos』(2018年6月リリース)、アルバム『Human Dignity』(2019年2月リリース)、EP『Chronos』と3作品に関わってきましたけど、2月17日リリースのシングル『儚く消える愛の讃歌』が1番なんです。この曲をライブでやったらヤバいですよ(笑顔)。世間的には、メンバーの脱退があって、「摩天楼オペラは4人になっちゃったね」という感じなのかもしれないですけど、僕はむしろ前に進んでいるという感覚です。2021年はその勢いを止めずに、曲作りをして、アルバムも作りたいです。そして、有観客ライブを再開しつつ、少しずつライブの数を増やしていければと思います。ただ、彩雨さんが言ったように、これまでとは違う動き方をしていく必要があります。配信ライブも進化している部分は多いので、インターネットを使った面白いイベントなどができないかということも、毎日考えて生きていきたいと思います。

燿:2020年は、ファンの皆さんにとって考えることがたくさんあったと思います。そんなファンの人たちが1番思うことは、「摩天楼オペラのライブが観たい」「摩天楼オペラの新曲を聴きたい」ということだと思うんですよ。3月に有観客ライブをやりますが、その後も有観客ライブを続けられるかはわからないところもあります。でも、曲は作れるので、そこだけは楽しみにしてもらえたら嬉しいです。何よりも2021年は、摩天楼オペラの新曲を聴かせられるということが、1番大きい年になるんじゃないかなと思います。

最後にファンへのメッセージをお願いします。

彩雨:2021年は飛躍の年にできるように頑張っていきたいです。ギターがいないということで、どうなるんだろうと思う方もいるとは思いますけど、そういう人たちにも安心してもらえるような楽曲やライブができたらいいなと思っています。まずは、2月17日に発売される新曲と3月のライブを観ていただければ、きっと摩天楼オペラはこれからも大丈夫だとわかってくれると思うので、ぜひ楽しみにしていてください。

響:2020年は2回しか有観客ライブができませんでした。そして、無観客配信ライブをやって、ファンの皆さんがいてくれる有り難さをすごく実感しました。無観客配信ライブをやってもかなりの数の人たちが観てくれている。皆さんがいてくれるから、バンドは続いていると思います。メンバーの脱退でマイナスな気持ちになっている人もいるかもしれないですけど、新曲がヤバすぎるので、聴けば摩天楼オペラは大丈夫だとわかるはずです。4人になってダメだなとか言った人は後悔しますよ。2021年は、かましていきます。

燿:今、摩天楼オペラがやっていけているのも、ファンの方がいてくれるおかげです。本当に感謝しています。昨年は色々とマイナスなニュースがありましたが、2021年は前向きなニュースをたくさん発信していけるように頑張っていきますので、これからもよろしくお願いします。

苑:2020年は不安ばかり生まれたと思います。だけど、この先どうなるのか誰にもわからない状態でも、僕たちは音楽をやることを選んで、新しい曲も作り出せました。だから僕たちの新曲を聴いて、摩天楼オペラは大丈夫だと思って欲しいし、ファンの方も「よし! 頑張ろう!」と思ってくれたら、次に会ったときの喜びが素晴らしいものになると思います。だから、また会えるときを楽しみに頑張っていきましょう。

(文・武村貴世子/編集・後藤るつ子)

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摩天楼オペラ

Vo:苑(Vo)、彩雨(Key)、燿(B)、響(Dr)

オフィシャルサイト

リリース情報

New Single『儚く消える愛の讃歌』
2021年2月17日(水)発売
全世界同時配信
※CDは摩天楼オペラOfficial Siteのみの販売となります

¥1,500(税込)
収録曲

[CD]

  1. 儚く消える愛の讃歌
  2. 儚く消える愛の讃歌(Orchestra Ver.)
  3. 儚く消える愛の讃歌(Instrumental)

※特典は後日発表いたします
CD受注開始日 : 2021年2月1日(月)20:00
※初回プレス分を超えた場合、発送が遅れる可能性がございます

ライブ情報

●摩天楼オペラPresents 有観客配信LIVE -共鳴する心音-
2021年3月1日(月)CLUB CITTA’川崎