MASAKI

豪華アーティストたちと織りなす低音の饗宴――超技巧派ベーシスト・MASAKIのデビュー30周年アルバム『BASSTARIAN』を大解剖!

前作『PIT-LOW2』から5年。ついにベーシスト・MASAKIの新たなソロアルバム『BASSTARIAN』が世に放たれる。前作からさらに磨きがかかった超絶技巧の数々を、アルバムとライブで心ゆくまで堪能していただきたい。さらに、今作にもMASAKIと交友が深い多彩なアーティストたちがゲスト参加。次々と繰り広げられる化学変化は圧巻だ。総勢9名のベーシストによるベースバトルも収録されるなど、今作でも一貫して攻めの姿勢を崩さないMASAKI。その30周年という記念すべき年を彩る最新作の魅力に迫る。


MASAKI

(地獄カルテット、LIV MOON、DAIDA LAIDA)

1968年12月19日大阪府出身。176cm/68kg/AB型。
15歳からベースを始める。マルチフィンガーピッキングを駆使し、3フィンガーによる高速ピッキング、小指を使った4フィンガーレイキング、親指を使ったスウィープと多彩なピッキングスタイルを持つ。
同時にタッピングやフラメンコ奏法など特殊技術を取り入れた独自のベーススタイルを確立。2002年にex.聖飢魔IIのルーク篁、雷電湯澤と共に結成したトリオバンドCANTA、2007年には地獄カルテット、2011年にはシンフォニックメタルのLIV MOON、ジャパメタの猛者が集まったバンドDAIDA LAIDAを結成するなど、その活動は多岐に渡る。

2023年のMASAKIを紐解く一問一答

Q
自分の性格を一言で表すと?
A

みんながハッピーになれるエンタメ精神!

Q
最近はまっていること、気になっていることは?
A

日々の行動を楽にしようと、車に積んでいられる電動キックボードを買いましたが、思いのほか大きくて車にはまらなかった事(はまる筈だった…)。なので気になっていた電動キックボードを買いました!

Q
前作ソロアルバム『PIT-LOW2』からベースや機材に変化は?
A

今回はデビュー30周年として、シェクターに新しいペイントのベースを用意していただきました。スペック自体は今までと変わらずです。
撮影から登場し、レコ発ツアーからのお披露目となります。レコーディング自体は今までと同じベースを使っております。
4弦ベース命です! 機材もLINE6のHelixです。

Q
これだけは必ずやる、という習慣は?
A
  1. ライブ後の打ち上げ
  2. 格闘技観戦(映像で)
  3. 外出時はTバックを履く
Q
ロック界の仲人と名高いMASAKIさんですが、最近プライベートで仲良くしているアーティストは?
A

ちょいちょい飲むのは影丸(-真天地開闢集団-ジグザグ)、准司(己龍)、中村和彦(9mm Parabellum Bullet)、Nanami(妖精帝國)…などなど。
ライブ後は必ず打ち上げしているので、その時の演者さん達とも飲みますよ!

Q
癖や口癖は?
A

食事に添えられてるカットレモンは絞りたい!

Q
ベースの醍醐味、ベーシストとして一番幸せを感じる瞬間は?
A

ギター殺しができる時。
土台を支えるグルーヴ、コードを支えるルート、そして時には上物としてメロディーを奏でられる事!

ベーシストが語る「MASAKIさんて、こんな人」

収録曲の中でもひときわ異彩を放つ、9人のベーシストによるベースバトルが繰り広げられる「BASSTARD」。参加した石川俊介、須藤満、IKUO、瀧田イサム、岡峰光舟(THE BACK HORN)、中村和彦(9mm Parabellum Bullet)、BOH(仮BAND)にMASAKIの人柄について聞いたところ、それぞれの目に映るMASAKIの魅力が語られた。


石川俊介

先輩ミュージシャン、後輩ミュージシャン、年齢などに関係なくどちらからも慕われるタイプ。
頼りになる凄いヤツです!


須藤満

MASAKIさんとIKUO君の「PSYCHO DAZE BASS TV #12」に出演させていただくのが決まった後、とても丁寧なご連絡をいただきました。
現場でも色々とお気遣いいただき嬉しかったのですが、本番のベースバトルでは容赦がなくて参りました。


IKUO

ジャズ、フュージョンではなく、ロックのジャンルでテクニカルな人は少ないので、その先頭に立って長年シーンを盛り上げてくれているリーダー的存在です。リーダーセッションをよくやられているのでそのマネージメント力や仕切りなど完璧で、そういった部分でも学ぶことが多いです。その反面とてもユーモアがあっていつも周りの人を笑わせていますね(笑)。まさに我が道を突き進んでいるカッコいい人だと思います!


瀧田イサム

MASAKIさんは、とにかくアクティブ! 精力的!
休むことなくライブやセッション、そして音楽制作を毎日のようにこなしています。中々真似できないすごいことです。ベースは言わずもがな。


岡峰光舟(THE BACK HORN)

初めてMASAKIさんのプレイを聴いたのは、高校生の時のANIMETALでしょうか。弾きまくりかと思えばフレットレスでの滑らかなアプローチ、こういうスタイルがメタルなサウンドにもハマるのか、と勉強になりました。


中村和彦(9mm Parabellum Bullet)

住まいが割と近いので、時々飲みにご一緒させてもらっています。お仕事もプライベートもとにかく全力で、ポジティブなエネルギーに満ち溢れた方だなと思います。
周りへの気配りなども完璧で、理想の上司っていう感じです。
プレイの凄まじさは最早言うまでもありませんが、毎回見るたびに圧倒されてしまいます。


BOH(仮BAND)

MASAKIさんは、人当たりが良くフレンドリーな方で、冗談を言ったりして周囲を楽しませるのが好きな印象があります。
ベース演奏に関してはテクニックの塊(笑)。
早弾きや特殊奏法の印象が強いですが、しっかりグルーヴのことも考えてプレイしているのが伝わってきます。


次ページではMASAKIとアルバム参加アーティストたちと共にアルバム『BASSTARIAN』をさらに深堀り!