千聖×O-JIRO×LEVIN スペシャル鼎談
PENICILLINのギタリストであり、ソロプロジェクトCrack6のヴォーカル&ギターを務める千聖のソロデビュー20周年記念ベスト盤『千聖~CHISATO~ 20th ANNIVERSARY BEST ALBUM「Can you Rock?!」』のリリースにあたり、今作に参加したドラマーの二人、O-JIRO(PENICILLIN)、LEVIN(La’cryma Christi)とのスペシャル鼎談を実施。3人の出会いから当時の思い出、現在の関係性、そして今回のコラボレーションの実現まで、一時代を築いたアーティストたちによる初鼎談をぜひお読みいただきたい。
- 千聖 ソロインタビュー1
- 千聖 ソロインタビュー2、「プレミアMelodiX!」フォトライブラリー
- 千聖×O-JIRO×LEVIN スペシャル鼎談
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――PENICILLINのお二人とLEVINさんの出会いは?
千聖:僕が記憶しているのは、La’cryma Christi(以下、ラクリマ)とPENICILLINが北海道の真駒内アイスアリーナでのイベント(98年7月30日「札幌テレビ40周年記念 SUPER LIVE 98 IN SAPPORO」)に出ていて、僕が廊下を歩いていたらLEVINちゃんがいて、すれ違ったんだよね。
LEVIN:あれが完全なるファーストコンタクトですね。あの時に、PENICILLINの当時のグッズの、ベースボールシャツをもらったんですよね。気に入って、しばらく着ていました。
千聖:同じことを後にSHUSE(B/La’cryma Christi)に言われた(笑)。
LEVIN:確か、二人でもらったんですよ。でも、その前にもCLUB CITTA’でのイベント(96年4月29日「SHOCK WAVE ’96」)で一緒になったと思うんですよね。その時は俺らも上京したばかりで、右も左もわからなくて怯えていたので、話しかける余裕はなかったんですけど(笑)。
千聖:あの時代は、自分のバンドをやるだけで必死だったもんね。ちょっとLEVINちゃんと話してこようかなとかいう、そんな状況じゃなかった。
O-JIRO:僕はYAMAHAのドラムを使っていて、昔すごくお世話になったYAMAHAの方が「すごくいいドラマー見つけたんだ!」と大絶賛していたのがLEVIN君で、その後それを思い出して「あぁ、LEVINさんってこの子だ」と。そうこうしているうちに仕事場で顔を合わせるようになったりして。でも、話すようになったのは最近ですね。
――それは意外です。
O-JIRO:昔はライブはワンマンが中心で、なかなか他のバンドと顔を合わせることがなかったんですよね。
千聖:それ以前の対バンイベントをやるようなもっと若い頃は、みんな生きることに必死過ぎて(笑)、自分のバンドのことしか考えてなかったし。
O-JIRO:メジャーデビューした後のイベントの時も、みんな自分の出番くらいしか現場にいなかったもんね。今みたいにゆっくり他のバンドの演奏を見るような時代じゃなかったから、あんまり会うこともなく。
千聖:ラクリマって、その辺どうだったの?
LEVIN:インディーズ時代に対バンして、その時に仲良くなった人とかは付き合いはしていましたけど、基本的にはバンド同士で集まるみたいなのは、今ほどなかったですよね。
千聖:KOJI君(G/ALvino、La’cryma Christi)なんて、すぐいなくなっちゃいそうだよね(笑)。
LEVIN:そうですね(笑)。
千聖:僕もLEVINちゃんとしっかり話したのはずっと後だもんね。しかも、音楽ではなく食事の席で一緒だったっていう。HIMAWARIさん(Dr)が紹介してくれたんだけど、「このメンツでバンドできるんじゃない!?」とか言い出して、「いや、ドラムが二人いるじゃん」って(笑)。
LEVIN:そんな会話しましたね(笑)。nano(※2006年4~8月に活動したHAKUEIと千聖による期間限定ユニット。2010年6月に行った2日間限定復活ライブでLEVINが参加)をやらせてもらったのって、その後でしたっけ?
千聖:うん、その後だね。ジローさん(O-JIRO)はマニピュレーターとして出演するということだったので、せっかくLEVINさんと知り合ったばかりだからお願いしようと。
O-JIRO:そこで僕が叩いたら、ただのPENICILLINじゃないですか。だから別の人がいいだろうなと思って。
千聖:LEVINちゃんと初めて一緒にプレイしたのは、それでしたね。
LEVIN:2daysライブの二日目だったと思うんですけど、1曲同機とズレてしまって「ヤバい!」と思ったら、O-JIROさんがそれをいち早く察知してくれて、ギターソロの間にズレているのが8小節くらいで済むようにしてくれたんですよ。同機を一瞬止めて、ギターソロあけからスパンっと入れてくれて。そんなのできる人、なかなかいないんですよ! マニピュレーターでも、本当に限られた人しかできない高度なことをやっていただいて、本当に「助かった~…!!」と思って。O-JIROさんじゃなかったら、絶対にクラッシュし続けていたなと。あれは一生忘れません。
O-JIRO:昔、僕もマニピの人にそれをやってもらったことがあったんですけど、それって、まず曲を知っていて、そういうことをやろうと思ってくれている人じゃないとやってくれないので、いつかやってみたいなと思っていたんですよ(笑)。
LEVIN:見事にそういう事故が起きたと(笑)。本当に察知するのが早かったんですよ。多分、ズレて2~3小節で既にどこで戻るかを組み立てていたと思います。そんなことをしていただけると思っていなかったので、これはどう帳尻を合わせたらいいんだろうと考えていたら、ヒュンッと消えて、パッと戻ったから、もう手品でした。
O-JIRO:(笑)
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――バンドもソロも、千聖さんの活動の全てを一番近くで見てきたのがO-JIROさんと重盛美晴さん(PENICILLINのプロデューサーであり、Crack6のギター&サウンドプロデューサーSHIGE ROCKS)だと思いますが、O-JIROさんは今作もほぼ全曲参加していますよね。
O-JIRO:ソロの曲自体は千聖君が年に1回やっている企画ライブとかでやっているので、携わったことのない曲は今作中2曲くらいだったんですよ。いざレコーディングに入ってみると、千聖君とシゲさん(重盛)は、ここは自分がギターを入れたとか、意外と覚えているんですよね。だから、僕は内容に口を出すというよりは、より良く原曲を壊さない範囲でサポートできたらいいなという感じでした。今まで好きでいてくれた人たちが聴いて、求めているのはこういうものじゃないんだよってならないようなテイストのベストになっていると思います。
千聖:いわゆる「ソロの千聖」が活動していた時期の、ジローさんと千聖ソロとの距離感は…近くにはいたけど、近くにいないという変わったスタンスだったので、今回、シゲさんと俺が「こっちだろ、あっちだろ」と言っている時に、客観的なジャッジをしてくれるディレクターという感じでした。レコーディングしながらディレクションしてくれていたという。LEVINちゃんのスタジオで、O-JIRO君が岡本真夜ちゃんに歌のディレクションをしているという姿が不思議で面白かったですね。
O-JIRO:俺が「もう1回お願いします」とか言いにくいですよね(笑)。
千聖:20年前には考えられないシチュエーション(笑)。
O-JIRO:シゲさん言ってよ!とか思いながら(笑)。
――(笑)。PENICILLINの最新作『Lunatic Lover』(2016年11月発売のミニアルバム)からLEVINさんのスタジオでドラムを録っているとのことで、最近密接な関係性のお二人ですが、お互いをどんなドラマーだと思いますか?
O-JIRO:LEVIN君って、神経質な感じなのかなと思っていたんですけど、割りとドラマーらしいドラムの良さをすごく考えている人なんだなと。そういう意味では神経質とは真逆なのかも。例えば、レコーディングって大抵ドラムは最初に録るので、なるべくクリックに忠実なものだと皆が合わせやすいじゃないですか。でも、必ずしもそれが良いというわけじゃないんですよね。バンドだから、いっせーので録ったほうがカッコいいかもしれない。それって何が良いかわからないから、自分が良いと思うアプローチで叩くわけです。僕は、LEVIN君はクリックに忠実な人だと思っていたんですよ。でも、フィルを入れたり、曲にインする時、サビに入る時というのは、多分そういうことは考えてないんだろうなと。勢いとかドラムだから出せるノリみたいなものを大事にしているんだろうなと思いました。自分がLEVIN君のところで録るようになると、そこにLEVIN君がいるわけで、自分の手の内を見られるようで恥ずかしいんですよ(笑)。
千聖:同業者にずっと裸(手の内)を見られることなんて、滅多にないからね。
O-JIRO:「うわっ、今の聴かれちゃったなー!」とか思いながらやっているんですけど、自分がクリックに合っている、合っていないという次元で悩んだ時に、「良いと思いますよ」と言ってもらえると、「あ、良いんだな」と思えるっていう。
LEVIN:種類は違うかもしれないですけど、僕もO-JIROさんは神経質なタイプのドラマーだと思っていたんですよ。今の一発は気に入らないからもう1回みたいな、切り刻んだ録り方をするのかなと思っていて。それくらいOKテイクが綺麗な印象があったので。それが、ほとんど手直しせずに最初から最後まで叩き切るんですよね。しかも、正確なんです。そこに至るまでに多分30分くらい練習して、バッと録っちゃう。すごく男らしいなと。結構、今時のドラマーって、イントロを録って、次にAメロを録ってみたいな、歌を録るような録り方が多いんです。それはそれで合理的な録り方ではあるんですけど、毎回仕切り直すのはライブ感がないよなと。O-JIROさんの場合は叩ききって、その中から良いテイクを探すという、昔ながらのやり方で意外でした。あと、音の作り方もスーパータイトなのかなと思っていたら、すごくアメリカンなサウンドなんです。
千聖:なるほど、面白い(笑)。
LEVIN:全てがドーンッ!ドーンッ!ドーンッ!て鳴っている感じ。それもすごく意外だったんですよね。トンットンッタッタッて音が止まるような感じでレコーディングするのかなと思っていたら、真逆でした。それを見て俺も影響を受けて、他の人のチューニングをする時にすごくオープンにしたりして。違う引き出しをいただきました。だから、お互い違う印象だったわけですけど、裸の付き合いをしたからわかったことですよね。
千聖:ドラマー同士で同じ現場って、普通はないもんね。
O-JIRO、LEVIN:絶対ない。
千聖:今回はPENICILLINの時とは違って、LEVINちゃんが叩いているのもジローさんが見ているわけだよね。
LEVIN:むしろ、エンジニアがO-JIROさんでした(笑)。
O-JIRO:ここはノッてるんだろうなとか、ここは多分気に入っていないんだろうなとか、わかるんですよね。今までエンジニアとしてドラムを録ることがなかったので、なかなか貴重な体験でしたね。
千聖:あと、シゲさんがPENICILLINでジローさん、ALvinoでLEVINちゃんのドラムを録っていて、二人のことを知っている状態で話をしているので、第三者もいつつ、お互い細かく見るというのは面白いですよね。
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――今作ではO-JIROさんが4曲(「電撃ミサイル2000」「kissin’ the moonlight」「Shadow」「KICK!」)、LEVINさんが2曲(「Millennium」、「This Side Of Paradise」)ドラムを叩いているわけですが、この選曲の判断はどのように?
千聖:ジローさんは江口(信夫)さんや山木(秀夫)さんが叩いていたもの、LEVINちゃんは湊(雅史)さんが叩いていたものなので、この二人に叩いてもらったらどうなるのかなと、すごく期待していて。ジローさんのドラムはいつも聴いているから結果はわかっているはずなのに、江口さんや山木さんのドラムを聴き慣れている状態でのジローさんなので、なるほどなという。LEVINちゃんにしても、湊さんの感じをどう変えていくのかなと。僕の中でLEVINちゃんのイメージに合った、ダイナミックなノリができる曲をお願いしました。結果的にすごく良かったなと思います。特に「This Side Of Paradise」はオリジナルが打ち込みだったのをいつか生のドラムにしたいという夢が実現できたので、感動しすぎて涙しました。トラックダウンを聴いて泣いたのは、生まれて初めてでしたね。
LEVIN:おー、すごい。
千聖:信じられないかもしれないけど、涙が勝手に出てきたんですよ。
O-JIRO:元々、生が合う曲だからね。
千聖:千聖ソロの中で一番ミディアムテンポのカッコいい曲を、1stアルバムと2ndアルバムから1曲ずつチョイスしてLEVINちゃんに叩いてもらいました。ちなみに1stの最後の曲(「This Side Of Paradise」)、2ndの最初の曲(「Millennium」)という、すごく大事な繋ぎ目の曲なんです。
LEVIN:有り難い…。
――LEVINさんは実際に叩いてみていかがでしたか?
LEVIN:「Millennium」は相当難易度が高かったんですが、僕が大好きなテンポ感と曲調だったので、すごくやり甲斐のある曲で、楽しくレコーディングできました。「This Side Of Paradise」のほうは、しばらく使っていなかった引き出しだったんですけど…。
千聖:そういえば、最近こういうのないって言ってたね(笑)。元々シゲさんが打ち込んだドラムが、ドンズバ超アメリカンハードロックだったんだよね。今は大分変わりましたけど、当時のシゲさんにああいう方向性のアレンジをやらせたら右に出る者はいないってくらい、得意中の得意のアレンジでしたね。それをLEVINちゃんが懐かしいなと思うのは、あながち間違ってないという(笑)。今、ああいうアプローチってあんまりないもんね。
O-JIRO:コテコテだもんね。
LEVIN:80年代のアプローチという感じで。僕は逆に2010年代のスーパーハイテンポな曲は叩けないんですけど、ああいうスーパースロウでダイナミックなものはめちゃくちゃ得意なので、やり甲斐がありましたね。
千聖:nanoでバラードをやってもらった時に、すっごく良かったんですよ。その記憶があったので、やっぱりこの曲はLEVINちゃんに叩いてもらいたいというか、むしろこれを叩いてもらわなかったら、選曲ミスだろうというくらい。
O-JIRO:テンポがゆっくりなものって、1拍目と2拍目の間が長いわけで、その連続なので、その間が良くないとカッコよくないんですよ。逆に速い曲は、間を楽しんでいる暇もない連打感が面白い。拍と拍の間の感じをよく出せるこの曲は、LEVINさんだねと。「Millennium」もノリが大事な曲なので、そういうことで決まったんだと思います。
――完璧な選曲だったということですね。
千聖:ですね。今作で生のドラムが最初に出てくるのはジローさんが叩いた「電撃ミサイル2000」で、最後の「This Side Of Paradise」はLEVINちゃんなので、この二人が始まりと終わりを綺麗に収めてくれているので、すごく安心してできました。
O-JIRO:僕、今回は割と何でも良かったというか、叩いていない曲もデータを作るので、これは打ち込みでいきたいと言われれば作るし、叩きたいと言えば叩くし、オファーの通りやるよと。
千聖:「666」も本当は叩きたかったって言ってたよね。
O-JIRO:本当は「666」と「電脳遊戯」を叩きたかったんですけど、時間との戦いもあって、打ち込みでも生でもどちらでもいいものは打ち込みで、絶対に生にしたいというものを生にしようということりなりました。
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――LEVINさんから見て、千聖さんとO-JIROさんの関係性はどのように感じますか?
LEVIN:本当に羨ましいですよ。例えばエアロスミスで言ったら、ジョー・ペリー(G)とスティーヴン・タイラー(Vo)、ローリング・ストーンズで言ったら、キース・リチャーズ(G)とミック・ジャガー(Vo)みたいな、このバンドと言えばこの二人みたいな関係に見えます。こういう関係って、月日を重ねることでしか生まれないものだと思うんですよね。そういうのって一生に一回のチャンスで、僕にはそういう人がいないので羨ましいなと。何でも分かち合える存在で、二人がいないと成立しないし、お互いが頼り合っている、理想の関係です。傍からしか見られないので、詳しいところはわからないですけど(笑)。
千聖、O-JIRO:(笑)
千聖:ジローさんは俺がいないとダメだと思うし…。
O-JIRO:それはツッコんでほしいの?
全員:(笑)
千聖:物事に対して、どっちがいいかという時の選択が合うんですよね。違う時は、なぜなのか話すと「なるほどね」となる。全然わからないということはないんです。雑談レベルから感覚が近いんですよ。
LEVIN:多分、そういうところもO-JIROさんが上手く柔軟に処理しているんだろうな(笑)。懐の深さと言いますか、心の広さと言いますか(笑)。
全員:(笑)
――ライブのMCでも、その一端が垣間見られます。
LEVIN:本当に、二人がギスギスしているなという空気を一度も感じたことがないです。
O-JIRO:上手いんですよ(ドヤッ)。
全員:(笑)
O-JIRO:気を遣わなくていい関係なので、ギスギスしている時もそれはそれでいいし。そこは普通は気を遣わなきゃいけないところだけど、そうしなくていいという数少ない人間の一人ですね。
LEVIN:家族みたいなものですね。
O-JIRO:良い時よりも、ダメな時を「まぁ、いっか」と思える。
千聖:寝て起きれば、忘れてまたスタートラインに立てるかなと思えるからね。長年やっていると、良いことも悪いこともお互いいっぱい経験しているので、あの時ああだったじゃんということが、シゲさんとはまた違う関係でできるんですよね。僕とシゲさんもまた面白い関係なんですけどね。こうやって新たにLEVINちゃんが入ってきて、同じ時代を生きているんだけど、ちょっと自分たちとは別の経験値を積んでいると思うので、そういう感想を聞くのも面白いなと思います。
――では最後に、20周年を迎えた千聖さんへお二人からメッセージをお願いします。
LEVIN:PENICILLINと並行してソロ活動を休まず続けている姿勢を見て、自分も止まるわけにはいかないな、先輩がこんなに頑張っているんだから休んでいられないなと引っ張って行ってもらっている存在なので、これからも常に先を照らすような活動をしていただけたら嬉しいです。
O-JIRO:あのね、LEVIN君にしろKOJI君にしろ、後輩アピールしてくるんですよ(笑)。同じ土俵でやってきたイメージがあるんですけど、少し年下なんですよね。なんか悔しい(笑)。
LEVIN:我々世代の1~2歳差って大きくて、どうしてもその感覚が抜けないんですよね。多分、一生抜けないと思う。死ぬ寸前でも「先輩、お先に失礼します!」みたいな(笑)。
全員:(爆笑)
LEVIN:そのくらいの勢いです(笑)。
O-JIRO:KOJI君もいくら言っても後輩アピールをしてくるんですよ(笑)。1歳上から見るとどうでもいいんだけど、逆に1歳下から見ると違うんだろうなと。僕がミスター(千聖)に対していつも敬語とか、すごく敬っているとか、そういうのと一緒なんだと思う。
千聖:敬語なんて最初の1年くらいだったじゃん(笑)! PENICILLINの歴史の中で24年間タメ語じゃねーか(笑)。
O-JIRO:タメ語じゃないよ(笑)!
全員:(笑)
O-JIRO:そんな大将の20周年ということで。好きなことを好きなようにやっているように見えると思うんですけど、結構そうだと思います(笑)。なんて言いながら、ファンの子がどう思うかとか、写真もこういうふうに撮りたいとか、色々なことを考えていて。当時からの関係の人や今のアーティストとの繋がりも見られたり、20周年が上手く1枚にまとまっているので、本人的にも応援してくれている皆にも良い作品ができたと思います。ジャケットから皆で楽しめればいいなと思います。
千聖:二人とも優秀な、一時代を築いたドラマーだと思います。ミュージシャンとしてのスキルの高さが感じられるし、スタジオを貸してくれたりエンジニアをしてくれたり、ドラムだけじゃない接し方で、コンポーザーや実業家という面でもすごくカッコいいと思うので、こういう人たちと出会えたのはすごく運が良かったと思います。LEVINちゃんと20年後に一緒にやるなんて、あの当時は誰も予想しなかっただろうし。今回の参加ゲストの方々は、誰かレコード会社のディレクターを通して全く知らない人と仕事しましたって感じではなく、ちゃんと連絡を色々取り合って話し合って作り上げているという“手作り感”がすごくあるところが、なんか美しいと思います。本当にありがとうございました。
(文・金多賀歩美/写真・コザイリサ)
千聖
<プロフィール>
1996年3月、PENICILLINのギタリストとしてメジャーデビュー。同年9月、シングル『DANCE WITH THE WILD THINGS』で徳間ジャパンからソロデビュー。99年までにソロ名義でシングル9枚、ミニアルバム1枚、フルアルバム2枚、ベスト盤などをリリース。また、99年には日本人アーティスト初のラスベガス公演、ソロ名義初の武道館公演を行った。2003年にソロプロジェクトCrack6を始動し、ヴォーカル&ギターを務める。2017年、PENICILLINの結成25周年、ソロデビュー20周年を迎え、全曲新録のソロデビュー20周年記念ベスト盤を引っ提げた東名阪ツアーを6月18日よりスタート、8月19日には20周年記念イベントの開催が決定している。
■オフィシャルサイト
千聖ソロデビュー20周年記念サイト
http://www.crack6.jp/chisato20th/
徳間ジャパンコミュニケーションズ
http://www.tkma.co.jp/jpop_top/chisato.html
千聖ソロプロジェクト Crack6
http://www.crack6.jp/
PENICILLIN
http://www.penicillin.jp/
【リリース情報】
『千聖~CHISATO~ 20th ANNIVERSARY BEST ALBUM「Can you Rock?!」』
2017年6月7日(水)発売
(徳間ジャパンコミュニケーションズ)
【収録曲】
01. Can you Rock?!
02. VENUS ~XX ver.~
03. 電撃ミサイル2000 ~XX ver.~
04. CYBER ROSE ~XX ver.~
05. kissin’ the moonlight ~XX ver.~
06. LOVE ~lost in the pain~ ~XX ver.~
07. Millennium ~XX ver.~
08. 666 ~XX ver.~
09. Shadow 〜XX ver.〜
10. falling over you ~XX ver.~
11. WAKE UP! ~XX ver.~
12. 電脳遊戯 ~XX ver.~
13. KICK! ~XX ver.~
14. DANCE WITH THE WILD THINGS ~XX ver.~
15. This Side Of Paradise ~XX ver.~
16. LAST TEARS ~XX ver.~(※ボーナストラック/通常盤のみ収録)
【ライブ情報】
●Crack6 Presents 千聖~CHISATO~ 20th ANNIVERSARY BEST ALBUM リリースTOUR & Crack6 ワンマンTOUR 2017
「千聖 vs Crack6 TOUR 2017 Can you Rock?!」
6月18日(日)SHIBUYA REX [??? DAY] <CLUB NEO 限定LIVE>
6月24日(土)名古屋 ell. FITS ALL [千聖 DAY]
6月25日(日)名古屋 ell SIZE [Crack6 DAY] ※SOLD OUT!
7月1日(土)江坂 MUSE [千聖 DAY]
7月2日(日)大阪 RUIDO [Crack6 DAY]
“TOUR FINAL”
7月8日(土)新宿 ReNY [千聖 DAY]
7月9日(日)渋谷 TSUTAYA O-WEST [Crack6 DAY]
●千聖ソロデビュー20周年記念イベント
「MONSTERS OF ROCK NIGHT SHOW」
2017年8月19日(土)CLUB CITTA’川崎
<出演>
千聖(from PENICILLIN、Crack6)、ALvino、THE MICRO HEAD 4N’S
ゲスト:森重樹一(ZIGGY)
司会:星野卓也
●Crazy Monsters ~HALLOWEEN PARTY 2017~
2017年10月21日(土)名古屋ElectricLadyLand
2017年10月22日(日)大阪BIG CAT
2017年10月28日(土)新宿ReNY
<出演>
Crack6、ALvino、THE MICRO HEAD 4N’S、C4、S.Q.F、defspiral、wyse(10月28日のみ)
※10月28日 新宿ReNY公演はスペシャルゲストあり
司会:矢田耕平
O-JIRO
<プロフィール>
1996年3月、PENICILLINのドラマーとしてメジャーデビュー。98年に後に代表曲となる『ロマンス』をリリースし、90万枚を超える大ヒットを記録。以後もリリース、ライブ等精力的に活動を続け、結成20周年の2012年、ファン選曲ベスト盤『DRAGON HEARTS』、メンバー選曲ベスト盤『PHOENIX STAR』をリリース、翌年2月に渋谷公会堂にて20周年ファイナル公演を行った。2016年11月、ミニアルバム『Lunatic Lover』をリリースし、2017年、PENICILLINは結成25周年を迎えた。千聖のソロプロジェクトCrack6では、JIRO 6名義で音源制作、ライブに参加している。
LEVIN
<プロフィール>
97年5月、La’cryma Christiのドラマーとしてシングル『Ivory trees』でメジャーデビュー。98年に発表した『未来航路』はオリコンチャート3位を記録。2006年に解散するも、2009年「V-ROCK FESTIVAL ’09」にて一夜限りの再結成を果たし、全国ツアーを開催。さらに、2012年にはメジャーデビュー15周年を記念したアニバーサリーツアーを行った。現在は、ALvino、デーモン閣下、LUKE(ルーク篁)、石月努、ピコ、luz等、様々なアーティストのサポートドラマーとしても活動中。
LEVIN オフィシャルブログ
https://ameblo.jp/levilimit/
La’cryma Christi オフィシャルサイト
http://www.lacrymachristi.jp/
【ライブ情報】
●luz サポート
「luz 2nd TOUR -Reflexion-」
7月1日(土)大阪・ユニバース
7月2日(日)京都・京都FANJ
7月8日(土)宮城・Rensa
7月9日(日)福島・郡山HIP SHOT JAPAN
7月15日(土)岡山・CRAZYMAMA KINGDOM
7月16日(日)福岡・DRUM LOGOS
7月22日(土)愛知・名古屋ダイアモンドホール
7月23日(日)東京・Zepp DiverCity TOKYO
●LUKE サポート
「篁地球デビュー30周年記念 “蒼き疾風の誘惑”」
7月26日(水)大阪・心斎橋BIG CAT
7月27日(木)愛知・名古屋ダイアモンドホール
8月1日(火)神奈川・川崎CLUB CITTA’
●石月努 サポート
「TSUTOMU ISHIZUKI LIVE tour 2017 ~少年と存在理由 No.40 ~」
8月5日(土)名古屋・APPLO BASE
8月6日(日)大阪・Shangri-La
8月12日(土)東京・TSUTAYA O-Crest
8月13日(日)東京・TSUTAYA O-Crest