「THE TRUTH IS INSIDE」「MIRRORS」「DEVI」タイプの異なる3曲を詰め合わせたニューシングル『MIRRORS』。そこに秘められた真実とは?
“破壊的”なメジャーデビューアルバム『I BELIEVE IN ME』のリリースから約5ヶ月。今回lynch.がドロップしたニューシングル『MIRRORS』は、“破壊的”でありながらも“切なさ”や“クールさ”を兼ね備えた、彼らの奥深さが堪能できる1枚だ。TOUR’11「THE TRUTH IN A MIRROR」への意気込みと共に、『MIRRORS』を語ってもらった。
――ニューシングル『MIRRORS』ですが、3曲それぞれの曲紹介をお願いします。
葉月:では、まず1曲目から。「THE TRUTH IS INSIDE」は、現在のlynch.の核となっているスタイルをそのまま表現した曲です。
玲央:まさに“序章”。
悠介:lynch.らしい曲。
明徳:デラ速いです。
晁直:とりあえずインパクト!
葉月:2曲目の「MIRRORS」は、速くて激しいロックが蔓延する中、誰もやっていないビート感、リズムパターンを模索しながら作りました。サビのメロディが気に入っています。
玲央:“冒険”です。
悠介:速くて切ない曲。
明徳:デラ速、かつクール。
晁直:リズムが肝。ドラムを叩くのが大変でした…。
葉月:それに引き替え「DEVI」は、良い意味でのB級感、遊び感が出せたんじゃないかなと思いますね。
明徳:はい、ポップで実験的な面白い曲です。
悠介:新たな挑戦もしましたしね。
晁直:実験的な曲だけど、なんだかんだlynch.らしくなったんじゃないかと思います。珍しくシャッフルリズムです。
――『MIRRORS』の全体的な印象ですが、デビュー1作目である「I BELIEVE IN ME」と比較して、ライブ映えする激しさは健在なものの、メロディラインがより美しく感じられる3曲でした。メジャーデビュー後のシングル1作目ということを意識したのですか?
葉月:メジャーだから、という意識は特にありません。リードナンバーの「MIRRORS」は当初はもっと激しい曲に仕上がる予定だったんですが、曲を聴いて自然に浮かぶメロディで構成していったらこうなりました(笑)。
――その「MIRRORS」よりも激しい「THE TRUTH IS INSIDE」を頭に持ってきているのが斬新ですよね。
葉月:とにかく「THE TRUTH IS INSIDE」を1曲目にしたかっただけです。リード曲が1曲目でないといけないというルールはないので。
――この夏はツアーだけでなく、黒夢のオープニングアクトを務めたり、メジャーデビュー記念のゲリラライブを敢行したりと、イベント的なライブが多かったlynch.。まずは、6月2日に開催された、地元の大先輩である黒夢のオープニングアクトの感想からお願いします。大役だったと思いますが。
明徳:黒夢は尊敬するバンドの一つだし、ずっと憧れていたバンドです。なので、共演出来たことは素直に嬉しかったし大きな自信にもなりました。
葉月:黒夢との共演は学生時代からの夢だったのですが、緊張に飲まれる事なく良いステージを観せられたと思います。
玲央:本番のステージもさることながら、リハーサルなど裏側を見せていただくことで勉強になることが沢山あったライブでした。
悠介:素晴らしい経験ができたと同時に、lynch.の名を広める事が出来た一夜でした。
晁直:黒夢のカバーを1曲やったのですが、あれはオープニングアクトならではで面白かったですね。
――そして、デビューアルバム「I BELIEVE IN ME」発売日に行ったゲリラライブ。“歌舞伎町”という場所でライブをしたのは驚きでした。
葉月:時間が短すぎて内容はあまり覚えていないのですが、誰もやった事のない場所でやったという事実がlynch.らしくていいかな、と思いました。
玲央:音の跳ね返りのない野外でのライブは開放感に溢れ、すごく気持ち良かったです。
悠介:僕も、単純に気持ち良かったです。
明徳:ファンのノリも含め、lynch.のライブを不特定多数の人達に見せつけられたのは快感でしたね。
晁直:日本一の繁華街、アングラな場所なのでわくわくドキドキしました!
――そして、まもなくスタートするTOUR’11「THE TRUTH IN A MIRROR」。“鏡の中の真実”という意味深なツアータイトルですが、意気込みは?
玲央:前回のツアーをより濃くした内容で、一本一本大事にしていきたいです。
悠介:とにかく楽しむことを忘れずに、一本一本全力で挑みます。
葉月:誰よりも僕が楽しもうと思います。
明徳:季節的には秋冬で寒い時期だけど、夏のツアーよりも更に熱くしたいです。
晁直:夏のツアーによる成長を見てください。
――では最後に、lynch.としての野望をぜひ。個人的なものでも構いません。
葉月:いつまでも自由で、好き勝手やっているバンドでいたいです。個人的には、次なるアルバムの事で頭がいっぱいです!
玲央:今後何年先においても「観てよかった」「好きでよかった」と思われるようなライブバンドになること。近い将来に、大きな会場でのワンマンライブも実現したいですね。
悠介:長く続けられるバンドにしたい。あとは、フェスに出まくりたいです!
晁直:僕は、浮つかないバンドにしたい。個人としては…とりあえず、あと10年は頑張って生きます。
明徳:中高生のワルガキ達がコピバンでlynch.の曲をやってくれればいいな。あとは、ドラムをもっと上達させます。ついでに釣りも頑張ります。
(文・竹村千代子)
lynch.
<プロフィール>
メンバーは、葉月(Vo)、玲央(G)、悠介(G)、明徳(B)、晁直(Dr)。激しくもメロディアスな楽曲とストレートなライブパフォーマンスが高い支持を得ている実力派ロックバンド。また、メジャーデビュー後初の全国ツアーでは、のべ1万人もの動員を記録するほか、赤坂BLITZの2daysも成功させ有終の美を飾った。11月からは、『MIRRORS』を引っさげた全国ツアーをスタートさせる。
■オフィシャルサイト
http://lynch.jp/
『MIRRORS』
2011年11月9日発売
(発売元:KING RECORDS)
実力派ロックバンドが放つ、メジャーデビュー後初のMaxi Single。王道ナンバーである表題曲のほか、全英詞が光るソリッドな「THE TRUTH IS INSIDE」、重厚なロックチューン「DEVI」の全3曲が収録。
【収録曲】
[CD]
1. THE TRUTH IS INSIDE
2. MIRRORS
3. DEVI
[DVD]
1. “MIRRORS” MUSIC CLIP
2. “MIRRORS” MUSIC CLIP DIRECTOR’S CUT