SHINPEI(BREAKERZ)率いるMUSCLE ATTACKの3rdアルバムが完成! 結成から3年を経た彼らが描く『HERCULES ROAD』の全貌に迫る!
2013年に始動したBREAKERZのギタリストSHINPEIによるソロプロジェクトMUSCLE ATTACKが、3rdアルバム『HERCULES ROAD』をリリースする。メンバーの個性を取り入れながら、SHINPEIの音楽のルーツであるアメリカンハードロックを根底に、ヘヴィ、パンク、エモ…様々なカラーの楽曲が収録された1枚。2年半ぶりの登場となる「すごく青春している」MUSCLE ATTACKの4人に、バンドのこれまでを振り返りながら、最新作についてたっぷりと語ってもらった。
◆こんな最高なことないなと!(Jong)
――今回のヴィジュアルを先ほど見まして…
SHINPEI:だいぶ問題作ですよ(笑)。
――SHINPEIさんとHIDEHIROさんが腕相撲をしていて、ShunpさんとJongさんが…
全員:(笑)
Shunp:これ、地方によって呼び方が違うんですよ。関西は「いっせーのーで」で、北海道は「ちっちのち」だったんです。一番メジャーなのが「いっせーのーで」やと思うねんな、俺は。
――皆さん呼び方は違ったんですか?
Jong:俺は宮城なんですけど、「で」が入らないんですよ。
HIDEHIRO:俺も。
SHINPEI:俺もそうだ。
Shunp:三重は「いっせーのーで」。「で」が入るよー。
――3対1に(笑)。このアーティスト写真の構成はどなたの発案なんですか?
SHINPEI:CDのジャケットはアー写の右半分、俺とHIDEHIROが表1(表面)で、左半分ShunpとJongが表4(裏面)でオチを付けているみたいな構成にしているんです。肉体を全面に押し出した写真というのは1stアルバムでもやってはいたんですけど、ジャケット的には俺の顔とメンバーのコラージュ写真みたいな感じだったので、今回、もっと自分のど真ん中みたいなものにしたらどうかなというアイディアから始まりました。前回のツアー中にシルヴェスター・スタローン主演の映画「オーバー・ザ・トップ」をメンバーと観たことを思い出して、腕相撲のシーンの腕と腕がぶつかり合う感じとかカッコいいんじゃないかなと、最初は腕だけのイメージだったんです。それが発展していって、俺とHIDEHIROがガチで戦っているシーンをそのままジャケットにしちゃおうと(笑)。
――肉体美を全開に(笑)。
SHINPEI:衣装代もかからないぞみたいな(笑)。片やShunpとJongが本気で指ゲームをしていると。肉体を全面に押し出しているパワー全開な面と、ちょっと繊細な面(笑)。そういう両面が出るアルバムになったらいいなというジャケットです。
――実際にメンバー間で腕相撲をやったことはありますか?
SHINPEI:ちゃんとやったら、ダントツでHIDEHIROが強いんじゃないかな。ドラマーですしね。彼はジムのインストラクター経験もあるし、空手もやっていたので。本当は俺って言いたいけど…
HIDEHIRO:言いたいのかよ(笑)!
SHINPEI:Shunpは日々機材を運んでライブツアーをやっているから、そういう搬入搬出筋は強いんじゃないかと(笑)。
Shunp:もうこの写真を見たら、腕相撲をしようという気には全然ならへんね。
全員:(笑)
――1stアルバムの時以来(2013年11月)約2年半ぶりのVif登場ということで、これまでを振り返って印象深かったことを教えてください。
SHINPEI:色々なことがありましたけど、30歳過ぎて組んだバンドにしては、すごく青春しているなという感じがするんですよ。昼間からスタジオに集まって曲作りして、ツアーも皆で1台の車に乗って全国回って、その中で対バン仲間もどんどん生まれていって、一緒にライブを肌で感じる。本当にライブハウスでライブをやるバンド活動というのを、一から順番にやれている。リアルな音楽の場にいられるという楽しさがありますよね。
Shunp:ツアーも楽しかったですし、BREAKERZのメンバーのソロ報告会(@Zepp Tokyo)がおもしろかったですね。僕が普段ライブをやっている場所とは違う場所で演奏できる、このメンバーで培ったものを見せられるというのは、おもしろかったです。
HIDEHIRO:またやってほしいよね。
Shunp:またやってほしいよね。
HIDEHIRO:またやってほしいよね。
Shunp:またやってほしいよね。
全員:(爆笑)
――大事なことは2回(笑)。
Shunp:2×2です(笑)。
SHINPEI:提案(笑)。
※マネージャーにメンバー全員からの視線が集まる。
――(笑)。HIDEHIROさんはこれまでを振り返っていかがですか?
HIDEHIRO:僕が印象深かったのが、ツアー先のホテルで一つの部屋に皆で集まってUNOをしたこと(笑)。
SHINPEI:したね(笑)。
Shunp:UNOマシーン持って来たの誰だよ(笑)!
HIDEHIRO:ツアーにそんなもの持ってくるかっていう。おもろかったね(笑)。
――修学旅行みたいですね(笑)。
HIDEHIRO:そうそう(笑)。そんなことやっているバンド、なかなかいないと思うんだよね。
――「青春」という言葉が本当にピッタリですね(笑)。Jongさんはいかがですか?
Jong:やっぱり僕もツアーですね。全国ツアーというのが、僕は人生で初めてだったんです。色々なところを回れるし、美味しいものも食べられるし、皆とも仲良くなれて、お客さんに音楽を聴いてもらえる、こんな最高なことないなと!
SHINPEI:それぞれの地元も行けたしね。仙台(Jong)、三重(Shunp)、広島(HIDEHIRO)、横浜(SHINPEI)。
――あの…失礼かもしれないですが、Jongさん、2年半前よりとても明るくなりましたね。
全員:(爆笑)
HIDEHIRO:それ、おもしろいな(笑)!
Shunp:絶対書いて(笑)! 太字で書いて! 見出しでもいい!
Jong:きっとそういうことなんだと思います(笑)。
――この2年半の間に、青春して、結束力が高まり(笑)。
SHINPEI:そういうことかもしれないですね。よかったぁ。
Jong:最初の時はまだ緊張していました。傍から見てもそうなんですね。仲良くなったんだろうなと(笑)。
――そう感じました(笑)。
◆マッスルロードとして常日頃意識していなきゃいけないなと思うこと(SHINPEI)
――今作『HERCULES ROAD』のリリース日である5月11日は、MUSCLE ATTACK初ライブの日&SHINPEIさんのお誕生日ということで、おめでとうございます。
SHINPEI:ありがとうございます。メモリアルな日にリリースができて嬉しいです。今年のお正月明けに、アルバムを出そうという話が出て、タイミングとして5月というのは行程的にもちょうどいいですし、MUSCLE ATTACKと自分の誕生日でもありますし、色々と重なってちょうどいいんじゃないかなとなりました。
――まずタイトルについて伺いたいのですが、ヘラクレスはギリシャ神話に登場する英雄ですよね。
SHINPEI:1stアルバムで『MUSCLE』、2ndアルバムで『ATTACK』と、キーワードの大事な二つをもう使ったので、結構悩んだんですよ。HIDEHIROが昔バンドを組んでいた時の名前がヘラクレスオダだったんですけど、HIDEHIROがこういうタイトルはどうだと色々と並べてくれた中にヘラクレスというのがあって、「そういえばヘラクレスって、名前に使ってなかった?」って話が盛り上がって、何かの縁かもしれないなと感じたんです。ギリシャ神話のヘラクレス自体、まさにMUSCLE ATTACKのイメージに近い人物像でもあったので、タイトルに付けるのもいいなと。
――なるほど。
SHINPEI:神話の中に「ヘラクレスの選択」という言葉があるんですけど、行きやすい道と難しい道の二つ道があった時に、難しい道を選んだほうが、乗り越えた時に意義のある人生になるよという、そういう選択をすることを言うらしいんです。その姿勢が、マッスルロードとして常日頃意識していなきゃいけないなと思うことでもあったので、造語ではあるんですけど『HERCULES ROAD』というタイトルにして、前進できるメッセージを込めました。
――1枚の作品としてのサウンド的なテーマはあったのでしょうか?
SHINPEI:1stアルバムは、自分が今現在のめり込んでいるシンプルなパンクだったりハードコア路線なサウンドだったんですけど、2ndはそれにプラス、メンバーそれぞれのカラーの楽曲も取り入れて、進化したものにしました。今作は自分のルーツ、憧れていたアメリカンハードロックを表現したいなと。これは1st、2ndではやってこなかったことなので、ぜひこのタイミングでやりたいなと思って、サウンドのテーマとして掲げました。
――ちなみに、普段聴く曲というのは皆さん近かったりするんですか?
Shunp:普段…サザンを聴いてますね。
SHINPEI:from NICOTINEのShunpが!? 意外だなぁ。
HIDEHIRO:僕も家入レオちゃんとか、J-POP系ですね。
SHINPEI:確かに、HIDEHIROから誘われて行くライブはJ-POP系が多いですね。意外ですけど。
Jong:僕は元々ハードロック路線には入っていなかった人間なので、その中で知っているのをなんとか…。
HIDEHIRO:嫌いなの(笑)?
Jong:嫌いじゃないっすよ(笑)! カッコイイなと。
Shunp:でも、聴く楽曲と弾きたい楽曲は別物なので、やっぱり弾いていて気持ちいいのはこういう感じ(『HERCULES ROAD』)なんですよね。ロックとポップスというのは、ギターの役割が違うじゃないですか。楽しく弾けたという印象が強いですね。
――1stの時から考えて、制作に関して以前より進化したなと思うところは?
SHINPEI:レコーディングをする時に、メンバーそれぞれ自分なりに曲を消化して吐き出す作業がすごくスムーズになっていた気がしましたね。録り自体も比較的スムーズに進んだ印象がありました。自分がこういう曲をやりたいというイメージをメンバーが汲んでくれて、違和感なく合致できたアルバムなんじゃないかなと思います。
――ヴォーカルの難しさを実感されていましたが、その辺はいかがですか?
SHINPEI:もちろん今でも一番のチャレンジではありますし、日々発見はあるんですけど、元々がゼロだったので、これまでにものすごく多くのものを培うことができました。今回も歌録りに関してだけは1日1曲〜2曲くらいだったんですけど、1stよりは自分がイメージしているものを閉じ込められたんじゃないかなと思います。
――ボイトレにも通っているとのことでしたよね。
SHINPEI:今、車の中が僕のボイトレ場になっていて、運転の時間が毎日のボイトレになっていますね(笑)。でも、停止している時にやっていると、隣の人がビックリしちゃうので、結構騒音のあるような場所の時にやっています(笑)。
HIDEHIRO:スタジオやライブ前にいつも聴いているんですけど、あれはマズイよね。
全員:(笑)
Shunp:目も合わせない。
SHINPEI:あれが効くんだよ!
――今作を聴いて、SHINPEIさんの歌声が以前より太くなったなという印象があったんです。
SHINPEI:本当ですか!? 鼻声なのがずっとコンプレックスで、喋っている時の自分の声が大嫌いなんですよ。歌っている時だけはスコーンと出したくて、MUSCLE ATTACKでそれを発散している感じです(笑)。
◆マジで完全に我慢したね!(HIDEHIRO)
――今作もMUSCLE ATTACKらしいコーラスワークですが、こういう部分はどのように作っていくんですか?
SHINPEI:ギターフレーズを考えるのと同じ感じで作っていますね。必ず頭の中で主旋律のメロディ以外もセットで考えていて、ここの部分はJongに歌ってもらおう、Shunpに歌ってもらおう、全員で歌ってもらおうっていうのが1曲の内、必ずどこかにあるんですよね。なので、良い意味で楽器として考えているのと近いかもしれないです。確かに、欠かせないところですね。
――Jongさんの場合はいかがですか?
Jong:これかな? あれかな?って、雰囲気でやっていく感じなんですよ。「PROLOGUE」(Jong作詞作曲)に関しては、途中のとかは一緒に考えたりしましたよね。
SHINPEI:そうだね。Jongくんのハモりの入れ方もまた特徴的だよね。本来、主旋律が上でハモりが下にいるはずなんですけど、彼のコーラスラインって、サビとかでそれが入れ替わったりするんですよ。で、また戻っていくみたいな。自然にやっているみたいなんですけど、それが個性的でいいなと思います。
――今作で一番冒険したなと思う楽曲は?
SHINPEI:「I WANNA ROCK ‘N’ ROLL」かなぁ。この曲はアメリカンロックで、自分のルーツではあるんですけど、こんなにコテコテの70’sロックなテイストの曲をアルバムに閉じ込めるというのは、結構覚悟が必要だったんですよ。デモの段階で、ちょっとコテコテ過ぎないかなと思っていたんですけど、周りの人たちからMUSCLE ATTACKでやったらおもしろそうという意見をもらって、いざ作りあげてみたら、アルバムに彩りを付ける1曲になったなと思います。
――「BLUE SKY BLUE」はどこか懐かしさのあるキュンとする楽曲ですね。
HIDEHIRO:おぉ! 女性の心を掴んでるよ。
SHINPEI:これからもバラード入れよう!
全員:(笑)
SHINPEI:これは僕の中にあるフォークソング魂に火が付きました。親父がザ・タイガースや吉田拓郎さんとかを聴いていて、それが自分の中にも根付いているのかもしれないですね。ややアコースティック気味のフォークソングテンポの曲を、そろそろMUSCLE ATTACKでやってみてもおもしろいんじゃないかなと思って、チャレンジしてみました。
――こういう曲をShunpさんが弾くのは珍しいんじゃないですか?
Shunp:珍しいですね。ホンマに何していいか…(笑)。一回SHINPEIくんがデモで弾いてくれていたものをなぞろうと思ったんですけど、何て言ったらいいんやろな…細胞が…(笑)。
全員:(笑)
Shunp:弾いていて、細胞が「うーーっ…」って言っているのがわかるんですよ(笑)。この曲の良さを、自分の細胞のカラーによって変えてしまうのはよくない。ただ、一カ所だけぶち込もうと。ソロくらいなんですけど。僕なりにがんばりました。
SHINPEI:HIDEHIROも我慢しながら叩いていたよね(笑)。
HIDEHIRO:マジで完全に我慢したね! 俺とShunpが一番似合わないタイトルだよね。「BLUE SKY BLUE」ってさ(笑)。
Shunp:俺らは、RED、YELLOW、BLACKみたいな(笑)。
全員:(笑)
――Shunpさん作曲の「WHO I AM」はライブ定番曲をリアレンジして収録したということですが、今回どのようなテーマでアレンジしたのでしょうか?
Shunp:色々なアプローチがあったんですけど、ライブの印象がちゃんと出るようなものをチョイスしていきましょうというのが底辺にありました。
――Shunpさん的こだわりの部分は?
Shunp:僕の声はわりとエロく録ったので、それを聴いてください。
全員:(笑)
SHINPEI:サビ前のBメロの1行と、ギターソロ前の2行、2番サビの繰り返すところはShunpヴォーカルです。
Shunp:エロくって何か良い言い回しないの? あ、艶やかに録ったので聴いてください(笑)。
HIDEHIRO:この曲は、Mr. MUSCLE(※MUSCLE ATTACKのキャラクター)が登場するんだよね。ギターソロ前に「カモーン!!」っていう掛け声が。
SHINPEI:あれはすごいパワーだったね(笑)。Mr. MUSCLEという守護神が、必ず1枚のアルバムのどこかに1フレーズ足跡を残していくんです。というか、こっちがリクエストしているんですけど(笑)。魂の「カモン」を聴いていただきたいですね。
◆アーティストとしてはバカじゃなきゃいけない(Shunp)
――ところでSHINPEIさんは1stの時に作詞にだいぶ苦労されていましたが、スピードは上がりましたか?
SHINPEI:今回は、1月中にデモを作って歌詞も完成させなければいけなかったので、物理的に締め切りが迫っていたんです。だから、やるしかなかったという(笑)。燃えましたね。一回燃え尽きそうになってメンバーに弱音を吐いて、「もうだめかも」ってLINEをしたんです(笑)。そしたら皆励ましてくれて、HIDEHIROなんて、肉まんとプロテインを持ってお見舞いに来てくれました(笑)。
――優しい!
HIDEHIRO:大丈夫かー?って(笑)。
SHINPEI:1月後半まで家を全く出ていなかったので、おかげでリフレッシュできて、なんとか踏ん張れましたね。
――SHINPEIさんの歌詞は、リアルな思いを歌詞にすることが多いのかなと思ったのですが。
SHINPEI:100%同じシチュエーションではないにしても、ベーシックは自分が今思っていることだったり、実体験は入っていますね。
――「I WANNA ROCK ‘N’ ROLL」の歌詞のように、友だちの彼女を好きになったことはありますか?
SHINPEI:ありますねぇ。
全員:(笑)
Shunp:答えが早いな(笑)。
SHINPEI:学生時代とか同じクラスで好きな子がかぶることってよくあるし、誰々が好きっていう話を聞くと、なんか負けたくないみたいな感じになっちゃうじゃないですか(笑)。
HIDEHIRO:それは男の本能だな。あるある。
――皆さんはいかがですか?
Shunp:僕は友だちの彼女という時点で、女性として見られないんです。でも、別れたって聞いた瞬間に「あれ?」ってなるかも(笑)。
HIDEHIRO:僕はないですね。揉めごとは好きじゃないので。
Jong:小学校とかで、皆その女の子のことが好きみたいな、そういうのはあったなぁと。
HIDEHIRO:あぁ、なんか甘酸っぱいね。そういうのはあったね。
Jong:まぁ、絶対負けるっていう…(笑)。
全員:(笑)
――では、少し真面目なお話に。「TIME GOES ON」の歌詞にある、皆さんにとっての〈変わらなきゃいけない事 変わってはいけないもの〉とは?
SHINPEI:僕は、どんなことでも8割以上は変わらなきゃいけないと思っているんですよね。変わらない自分ばかりだと、結局そこに立ち止まっているだけになっちゃうので。どんなことでもいいから昨日の自分とは違うことをしてみる。その繰り返しで少しずつでも前に進める人生になるんじゃないかなと思います。その中でも、人の役に立つことをしたいと思うこととか、ゴミは捨ててはいけませんとか、そういうシンプルな部分は崩しちゃいけないなと思っています。バンドもそうですよね。曲作り、ライブ活動、色々な部分で新しいことにチャレンジするというのは必要なことなんですけど、自分が好きだと信じている芯の部分は、どんなことがあっても変えちゃいけないと思います。それ以外は自由に、思い付いたことは何でもやりたいですね。
Jong:ついに自分も30歳になりまして。大人にならなきゃいけないんだろうけど、どこかガキっぽさを持っていたいなと思うんです。じゃないと、なんか大変になっちゃうのかなと思って最近生きています(笑)。
HIDEHIRO:僕はね、変わらなきゃいけないものがあるんですよ。いい加減、運転免許を取る!
Shunp:もういいんじゃねーか?
SHINPEI:取る気あるの?
HIDEHIRO:あるある! 変わってはいけないもの…広島男児の何クソ魂! どんな困難な時でも「何クソ!」って立ち向かう、そういう部分は絶対に変わりたくないですね。
Shunp:道徳心とか常識はあるのが前提で、アーティストとしてはバカじゃなきゃいけないというのが、変わらないものです。収まるような物の考え方をするんだったら、アーティストじゃなくていいんじゃないかなと。それが根っこにあって、そのバカのやり方はどんどん変わっていかんとおもしろくない。時代に合わせてもそうですし。そういうことはよく思っていますね。
――良いお話が聞けました。さて、6月からツアーが始まるわけですが、前回は初ツアーが始まる前の取材だったので「食事は絶対ごはん系と麺系に分かれるんだけど、まだ探ってない」というお話があって。結果はいかがでしたか?
Shunp:言ってたねぇ。
SHINPEI:俺は両方あると必ず米を選ぶんだよな。
HIDEHIRO:俺も米だな。
Jong:自分も米だな。
Shunp:結局、みんな米だったよね。
――皆さん一緒だったんですね。今回のツアーは初日のワンマン以外はTHE WASTEDとのカップリングツアーということで、どんなツアーになりそうですか?
SHINPEI:THE WASTEDは初ツアーの時に知り合ったバンドで、音楽的にもカッコいいし、人間的にも楽しいメンバーだったので、ライブ活動を経て生まれたバンドの友情というのをこの3rdアルバムに持ち込みたいなと思っていて。同じバンドと色々な場所を回ることによって、それぞれの音楽もより共有できますし、ファンの皆さんもそれぞれのバンドの良さをより一層知っていただける良い機会になるんじゃないかなと思います。濃いツアーになると思いますね。
――では最後に、ツアーへの意気込みをお願いします。
Jong:変に力み過ぎず、ここまでの成長過程を見せられるライブにしたいなと思います。がんばります!
Shunp:いつも通りの良いライブをしますので、いつも通り盛り上がっていただければと思います。よろしくお願いします。
HIDEHIRO:僕、一言だけです。…筋肉!!
全員:(笑)
SHINPEI:MUSCLE ATTACKというバンドは、その名の通り、筋肉を駆使して表現する音楽というのを追究してやっていて、それが良い意味で具現化できたアルバムだと思っています。今のMUSCLE ATTACKのロックというものを体感してもらえる、3年間活動してきた集大成を見せられると思いますし、曲もどんどん増えてきてバラエティ豊かなライブになると思いますので、ぜひ一緒にこのヘラクレスへの道を歩んでほしいです。
(文・金多賀歩美)
MUSCLE ATTACK
<プロフィール>
2007年にデビューしたBREAKERZのギタリストSHINPEIによるソロプロジェクト。2013年2月、BREAKERZのライブにて“MUSCLE ATTACK”の結成を発表。バンドメンバーなど一切決まっていない状況の中SHINPEI自らメンバー探しを行い、晴れて4月、SHINPEI(Vo&G)、Shunp(G&Vo)、Jong(B&Vo)、HIDEHIRO(Dr&Vo)の4人によるロックバンド“MUSCLE ATTACK”が誕生した。2013年5月の1stライブ開催後、ライブハウスでの公演を中心に精力的に活動。これまでに1stアルバム『MUSCLE』、2ndアルバム『ATTACK』をリリース。2016年6月、3rdアルバム『HERCULES ROAD』を引っ提げ、全国ツアーを開催する。
■オフィシャルサイト
http://shinpei-muscleattack.net
【リリース情報】
『HERCULES ROAD』
2016年5月11日(水)発売
(ZAIN RECORDS)
BREAKERZのSHINPEI率いるMUSCLE ATTACKの3rdアルバム。各メンバーの個性を取り入れながら、SHINPEIの音楽のルーツであるアメリカンハードロックを表現した1枚。
【収録曲】
01. SURVIVE
02. ヘラクレスロード
03. LIVING DEAD
04. PROLOGUE
05. I WANNA ROCK ‘N’ ROLL
06. BLUE SKY BLUE
07. LAST TRAIN
08. WHO I AM
09. TIME GOES ON
【ライブ情報】
MUSCLE ATTACK 3rd LIVE TOUR 〜HERCULES ROAD〜
2016年6月4日(土)東京/渋谷 VUENOS ※ワンマン公演
2016年6月5日(日)東京/渋谷 VUENOS ※ゲスト:THE WASTED
2016年6月11日(土)大阪/心斎橋FANJ ※ゲスト:THE WASTED
2016年6月12日(日)愛知/栄 R.A.D ※ゲスト:THE WASTED