1月15、16日に国立代々木競技場第二体育館でAngeloの無期限活動休止前ラストライブを終え、早くも1月19日にはソロ名義での本格始動を発表した“KIRITO”。その発表後、初のステージとなるアコースティックライブ『KIRITO Acoustic live 22’「THE NIGHT BEFORE AWAKENING」』が、KIRITOの誕生日当日である2月24日、LINE CUBE SHIBUYAにて行われた。彼の生誕を祝う公演は、過去10年にわたりAngeloで毎年行われてきた恒例行事でもあり、名義は異なれど11年目となる2022年も無事に開催できたことは、何より喜ばしい出来事。また、今年は“KIRITO”の始動と50歳という節目も重なり、より大きな意味合いを持つものとなった。
サポートメンバーにJOHN(Ag)、Allen(Dr)を迎え、トリオ編成で行われた本公演は、KIRITOが描いてきた物語は今も続いているのだということを示すように「SIGHT」(Angelo)で幕を開け、様々な場面を経ながらラストナンバー「TEAR」に至るまで、あらゆる時代に生み出された全20曲が披露された。音数を減らしたシンプルなスタイルゆえ、より歌が際立つと同時に、楽曲の良さすなわちメロディーメーカーとしてのKIRITOの才能をも再認識させられたステージ。メッセージ性の観点においても、各曲アプローチは様々あれど、その全ての根本にあるのはポジティブな力強さ。それはKIRITOという人間の生き方が映し出された結果に違いない。
また、先述の通り様々な面で大切な日であることから、KIRITOが真剣な面持ちで、その胸中を語る場面も多く見られた。1月のAngeloのライブについて「最高のライブができた」「メンバーにも心から“ありがとう”と言えたし、一人ひとりとハグをして、“これからも仲間だから”と言えました」と述べ、「僕は波乱万丈な道を自ら選んでいるんですね。楽な道で安定するより、何歳になっても挑戦して新しい道を切り開く。その先にまた未来があるから」という彼らしい発言も。さらに、一昨年他界した父親について触れ、とことん貫くと約束したこと、過去にKIRITOから父親にプレゼントした腕時計を、今このステージで着けていることを告白。
ここで「僕の父親を少しだけ想像して聴いてください」と「ティアドロップ」を、本編終盤には「彼ら(メンバー)の道が険しくても光り輝くものになってほしいと、心から願っています」と「PRAY」(Angelo)を奏でたように、KIRITOが発する言葉は楽曲とリンクしており、つまり彼が綴る歌詞はリアル。だからこそ聴く者の胸を打つのだ。
“覚醒前夜”と冠されたこの日、「また新しい約束。50歳からのKIRITOは信じられないことを成し遂げていくから。ガンガン攻めていくので、これからもよろしく」という言葉もあった通り、3曲連続配信リリースの決定と、全国ツアー『KIRITO Tour 2022「THE EMERGENCE OF ANTIMATTER」』の開催が発表された。「これから新しいKIRITOとしての攻撃が始まります」とのこと、心して待ちたい。また、「体が動く限り歌い続ける」という嬉しい宣言も、彼ならばきっとそうに違いないと思わせてくれるのがKIRITOという人物だ。ソロアーティスト“KIRITO”の新たな門出を祝福するとともに、今後の動向から目を離さないでいたい。
◆セットリスト◆
01. SIGHT
02. Enter the NEOPHASE
03. 春の風
04. METHOD
05. 砂丘
06. Cherry trees
07. 再生の朝
08. 逆光
09. ホログラム
10. 光の記憶
11. CRUELWORLD
12. ティアドロップ
13. Voice of the cradle
14. BIRTHDAY
15. PRAY
16. Beginning
17. EXIT
En
01. 壊れていくこの世界で
02. PERIOD
03. TEAR
(文・金多賀歩美)
【リリース情報】
3曲連続での配信リリースが決定!
第1弾は3月23日(水)0時より配信開始!
●第1弾「ANTI-MATTER」
3月23日(水)配信
●第2弾「INTO THE MIRROR」
4月6日(水)配信
●第3弾「RAID」
4月20日(水)配信
【ライブ情報】
●KIRITO Tour 2022「THE EMERGENCE OF ANTIMATTER」
4月30日(土)Spotify O-EAST
17:15開場/18:00開演
5月1日(日)Spotify O-EAST
16:15開場/17:00開演
5月4日(水・祝)YOKOHAMA Bay Hall
17:15開場/18:00開演
5月5日(木・祝)YOKOHAMA Bay Hall
16:15開場/17:00開演
5月8日(日)CLUB CITTA’川埼
17:15開場/18:00開演
5月12日(木)仙台Rensa
18:00開場/18:30開演
5月14日(土)札幌PENNY LANE 24
17:00開場/17:30開演
5月21日(土)名古屋Electric Lady Land
17:30開場/18:00開演
5月22日(日)umeda TRAD
17:00開場/18:00開演
5月29日(日)福岡DRUM LOGOS
16:15開場/17:00開演
6月5日(日)EX THEATER ROPPONGI
17:15開場/18:00開演
<サポートメンバー>
G.海(vistlip)、G.JOHN、B.Chiyu、Dr.Allen
<チケット詳細>
販売チケット 全席指定
*5/14 札幌PENNY LANE 24、5/21名古屋Electric Lady Land、5/22 umeda TRADに関しては整理番号スタンディング公演
料金:9,300円(ドリンク代別・税込)
ファンクラブ先行料金:8,800円(ドリンク代別・税込)
ファンクラブ先行受付期間:2月24日(木)21:00~3月6日(日)23:59
制限枚数:お一人様1公演につき2枚まで(※同行者は非会員可)
※3歳以上有料/別途手数料あり