Luv PARADEが5月28日に最新シングル『Hameln』をリリースし、そのタイトルを冠した全8ヵ所9公演のツアーを、5月31日に札幌SPiCEでスタートさせた。

TAKA(Vo)、Karyu(G)、ZERO(B)、TSUKASA(Dr)によって、2022年に11年ぶりの再始動を果たしたLuv PARADE。当初はD’ESPAIRSRAYやthe Underneathのセルフカバーと、Luv PARADE流の大胆なバンドアレンジを施した洋楽カバーを中心にステージを重ねてきたが、2024年6月に1stミニアルバム『JOKER』を発表して以降は、オリジナル曲とカバー曲を織り交ぜたライブを展開している。

「ようやく札幌に来ることができました。首を長くして待っていてくれたと思います」とTAKAが述べた通り、初の札幌公演となった当夜。最新作の表題曲「Hameln」がオープニングとラストに、c/w曲「Heaven or Hell」が本編中盤に供されたほか、新たなカバー曲「TAKE ON ME(a-ha)」、さらに「このツアーに懸ける意気込みは半端なものではありません」(TAKA)と、未発表の新曲(タイトル未定)までもが初披露された。

年始に行われた前ツアー「EDELWEISS」では、D’ESPAIRSRAYのナンバーが多く組み込まれたことが特徴の一つだったが、この日は一転してセルフカバーを封じ、オリジナル曲と洋楽カバーのみという構成で全19曲が繰り広げられた。どうやら今回のツアーでは、これを基本の形としていくようだ。なお、当夜のMCの中で、Karyuが「絶対また札幌に来たいと思っているので、ラヴパをもっと広めないといけない!」と意気込んでいたことも付記しておきたい。

また、同会場での第二夜を終えた後、6月3日に行われた初の山形ミュージック昭和Session公演では、TSUKASAの地元であることにちなみに、観客を驚かせる特別な演出が用意された。「My Heart Will Go On(Celine Dion)」の冒頭1コーラスを、なんとTSUKASA自らが歌い上げるという予想を超えたサプライズに、場内は大きなどよめきと歓声に包まれたのだった。

「山形でこんなことをやったもんだから、埼玉、山口でどうする?っていう(笑)。ハードルがグッと上がったわけですけど」とZEROが語ったように、今ツアーはこの後、大阪、名古屋を経て、当レポート公開時点での次回公演は6月14日、ZEROの地元・HEAVEN’S ROCK熊谷VJ-1。翌15日には川崎Serbian Night、21日にはKaryuの地元・山口LIVE rise SHUNANでの公演が控えている。そして、7月4日に赤羽ReNY alphaでファイナルを迎える。各地元公演の行方と、“初尽くし”のツアーを、ぜひ見逃さないでほしい。

(文・金多賀歩美)


【リリース情報】
●New Single『Hameln』
2025年5月28日(水)発売

[CD]SIXR-006 ¥2,000(税込)

[配信]

<収録曲>
01. Hameln
02. Heaven or Hell
03. JOKER -mangle mix-

【ライブ情報】
●Luv PARADE Tour 2025「Hameln」
5月31日(土)札幌SPiCE
6月1日(日)札幌SPiCE
6月3日(火)山形ミュージック昭和Session
6月7日(土)OSAKA MUSE
6月8日(日)名古屋CLUB UPSET
6月14日(土)HEAVEN’S ROCK熊谷VJ-1
6月15日(日)川崎Serbian Night
6月21日(土)山口LIVE rise SHUNAN
7月4日(金)赤羽ReNY alpha

【インストア情報】
5月30日(金)音楽処
6月6日(金)littleHEARTS.大阪店
6月9日(月)名古屋 fivestars
7月5日(土)littleHEARTS.新宿マルイメン店

Luv PARADE オフィシャルサイト