「脳内を具現化する」映像を、つねにMVの中に具現化し続けている映像制作集団。それが、元ヴィジュアル系バンドマンたちが集まり誕生した少数精鋭の映像クリエイターチーム“crap dolly”だ。

活動を始めてから5年。ヴィジュアル系バンドのMV制作が多くなっているのも、「映える格好よさ」「耽美や狂気という要素を具象化」してゆく手腕に、同じ感覚や美的センスを覚えるアーティストたちが多いことから。彼らが多用する“VFXやCGを多く使用したトリッキーな映像美”は、観ている人たちの感覚を刺激し、感情を掻き立てる。リフを刻むように刺激的な映像の数々を次々と映し出す手腕は、ヘドバンしたくなるときと同じような興奮を心の中に掻き立てる。その映像効果は、ライブ中に脳内を駆けめぐる興奮や高揚した感情と同じ。そこへ共鳴した表現者たちが、crap dollyへMVなど映像制作を一任している。

もちろん、彼らの表現は幅広い。感情を真っ直ぐにぶつけるロックバンドや、心泣き濡れる歌を届けるポップス系のグループまで、トリッキーな映像手腕を使わずとも、映し出すアーティストたちを活かす、“感情の揺れを伝える映像”を多く作りあげている。

MVの制作が主にはなるが、YouTuber用の番組映像の制作も行えば、ゲーム関連のPV制作も積極的に行うように、2Dや3Dの映像を通し、観ている人たちの期待を煽る作品も多く手がけている。つまり、独自性を持ちながらも、多種多様なニーズに応えるセンスを備えているということだ。

crap dollyの中心となる映像ディレクターの黒川優一は、過去にSignalというヴィジュアル系バンドのヴォーカルとして活動。同じく映像ディレクターの源依織は、Phobia、Lamiel cocklobin、Femme Fataleでギターを担当してきた元ミュージシャン。とくに彼ら二人の美的センスが、crap dollyの創り出す映像の特色になっている。

crap dollyが創り出した映像は、以下を通して確認できる。

他にも、東京メトロの車内CM、福島のスポーツジム「MIRAIZ BODY」のTV CMなど、要望があれば幅広く映像制作を手掛けている。企業案件から、バンド単位、YouTuberなどの個人からの依頼まで幅広く対応。その範囲も、音楽に限らず、映像を用いてアピールしたい案件であれば何でも対応している。

例えば…の話にはなるが、「40年続いてる地元では老舗の町の定食屋をアピールしたい」でも、「保育園の保育士さんが足りない。保育士の魅力を伝え、募集をかける映像を作りたい」でも、「おらが村の魅力を伝える映像を作ってアップしてほしい」でも、crap dollyは「映像を通し、その人が喜んでくれることを形にする」ことに力を注げば、それを喜びにしている。

「クライアント様のご予算にも応じますので一緒に素敵な作品を創っていけたらと思います」と語ってくれたように、自分の脳内に広がるイメージを具体的な形にしたい方や、映像を通してアピールしたい案件がある方は、一度crap dollyに問い合わせては如何だろうか。「映像の制作を学びたい」という方にも、もしかしたら(有料で)レクチャーしてくれるかも知れない。ぜひ、「あなたの脳内をcrap dollyと共に具現化」していただきたい。

最後に、XANVALAの70.がcrap dollyへ向けてのコメントを寄せてくれたので紹介したい。

▼XANVALA 70.(B)コメント
XANVALA結成当時、何なら前のバンドからお世話になっています。映像に関しては黒川さんに任せれば大丈夫ってくらいの信頼を持っていますね。
それも毎回の作品、曲に対しての念入りな打ち合わせを積み重ねて来たからだと思います。中々ここまで打ち合わせをしてくれる監督はいないんじゃないかなと。
映像と曲がシンクロするにはバンド側と映像クリエイターが『何を具現化したいのか』ってすり合わせが何よりも大切だと思っていて、作品に対してのミーティングをどんなに忙しい時期でもコンスタントに取り組んでくれるcrap dollyは自分の中で作品を一緒に作り上げる理想のパートナーだと思っています。
何より今では何でも聞いてくる自分の兄貴的な存在で(笑)何か悩み事とかあると相談しちゃったりする位の存在でして。
いつの間にかそれくらいバンドに親身になってくれる映像チームなんじゃないかなと思いますね。これもバンドの大変さをわかってくれるV系バンドマンが集まった映像チームだから成し得れる事なんだと思います。
毎回毎回進化して行く黒川さん達とこれからも作品を作れる様に俺たちも進化を止めずに走って行きます。

70.(XANVALA)&黒川優一

(文・長澤智典)


【crap dollyのVFXやCGが1分30秒で分かる動画】

crap dolly オフィシャルサイト