lynch.にとっても、彼らを愛する者たちにとっても、待ちに待った“究極の”醍醐味を生で体感できる日々がようやく始まった。

名古屋出身のロックバンド lynch.が KT Zepp YOKOHAMA での公演を皮切りに全国ツアー「TOURʼ21 -ULTIMA-」が5月10日(月)よりスタート。

今年2月3日(水)の日本武道館公演の中止に伴い、同日急遽行われた無観客ライブから3ヵ月。待ちに待った有観客でのライブは万全の感染症対策の下、2020 年発売のアルバム『ULTIMA』より本ツアーの名を冠するアルバムタイトルチューン「ULTIMA」から幕を開け、その瞬間に我々の目前に広がったのは『ULTIMA』の世界観を再現した巨大ライティングシステムを組み込んだ近未来的なステージセットだった。

序盤からアッパーな楽曲たちが矢継ぎ早に繰りだされていく中、途中の MC では葉月(Vo)が緊張を吐露する場面もあり、“今年今一番楽しい”と思わず漏れ出た言葉に会場から大きな拍手が送られた際にはステージ上にいた各メンバーたちも笑顔を見せ、声が出せないなど制約があったとはいえ場内の空気感は一気に和らいだ。

また、ライブ中盤では序盤での攻めの姿勢から一転、じっくりと聴き込めるスロー・チューンの楽曲たちがしばし続く。まさに lynch.の真骨頂である“静と動”を体現するかのようなセットリストで会場を魅了した、といっていい。

しかし、終盤に進むにつれ再びライブはアグレッシブなサウンドを持った楽曲の応酬となり lynch.十八番の展開へ。葉月からの煽りも重なり、観客からの手拍子が声を出しているのと遜色ないほど場内に響き渡り、よりメンバーの演奏も熱を帯びていく。

その後、アンコールではこの日 40 歳の誕生日を迎えた悠介(G)に晁直(Dr)から渾身のビブラートを利かせたバースデーソングのプレゼントがあったほか、最後は悠介がセレクトしたアンコール楽曲たちを披露しライブは締めくくられた。

葉月が“本当にこの場所(ライブハウス)を守りたい”という言葉からもメンバーたちがこの日を心待ちにしていたということは言うまでもないだろう。

メジャーデビュー10 周年というメモリアルイヤーに盤石のスタートを切ることができたlynch.。7月23日(金・祝)フェニーチェ堺 大ホールで行われるファイナルまで引き続き彼らの雄姿を見届けてほしい!


【ライブ情報】
●「TOUR’21 -ULTIMA-」
5月21日(金)Zepp Osaka Bayside 17:00/18:00(振替公演)
5月29日(土)Zepp Nagoya 16:00/17:00(振替公演)
6月2日(水)Zepp Fukuoka 17:00/18:00
6月3日(木)Zepp Fukuoka 17:00/18:00
6月5日(土)BLUE LIVE HIROSHIMA 16:00/17:00
6月11日(金)SENDAI GIGS 17:00/18:00
6月12日(土)SENDAI GIGS 16:00/17:00
6月15日(火)Zepp Sapporo 17:00/18:00
6月16日(水)Zepp Sapporo 17:00/18:00
7月4日(日)TACHIKAWA STAGE GARDEN 16:00/17:00(振替公演)
7月14日(水)LINE CUBE SHIBUYA 17:00/18:00
7月17日(土)日本特殊陶業市民会館 フォレストホール 16:00/17:00
7月23日(金・祝)フェニーチェ堺 大ホール 16:00/17:00

lynch. オフィシャルサイト http://lynch.jp/
lynch. オフィシャルTwitter @lynch_staff
YouTube lynch. OFFICIAL CHANNEL https://www.youtube.com/channel/UCH4a3Uy6viB3eLuOqQY7sHA