1969年に音楽出版社として設立され、日本の音楽シーンをリードし多くのアーティストと日本の音楽史に残るスタンダードナンバーを生み出してきたアルファミュージックは、創立50年を機にソニー・ミュージックグループで再出発し、今年度「ALFA50」のプロジェクトを始動している。その第6弾として、9月25日より全世界配信ストリーミングサービスでは、SOFT BALLETの作品を配信する。

1989年9月25日にアルファレコード(当時)よりデビュー、常に異端であり続けたエレクトロニック・バンド、SOFT BALLET(ソフトバレエ)のアルファ期のライヴアルバム「Reiz[raits]」(1992年)と、UKテクノのトップクリエーターによるリミックス集「ALTER EGO」(1992年)「TWIST AND TURN」(1993年)の配信が本日スタートとなった。

設立当初から海外での展開を視野に入れていたアルファのスキルと、SOFT BALLETの音楽性が合致し、808ステイト、エイドリアン・シャーウッド、キャバレー・ヴォルテール、オービタル、ポリゴン・ウィンドウ(エイフェックス・ツインの別名義)などの豪華メンツのリミックス集のリリースが実現。また、「Reiz[raits]」は1991年11月に東京・NHKホールで収録されたもので、ライブアレンジへの強いこだわりが随所に感じられるライブアルバムになっている。

海外での配信は今回国内で追加になったタイトルに加え、アルファ期のスタジオアルバムも含まれる。さらには国内、海外共に、ビクター期のシングルの音源も配信開始となりレア音源であるカップリング曲も追加となっている。

オフィシャルサイトでは、「アルファ・オールタイム・ベスト」と「わたしのこの1曲」を紹介していく連載企画「アルファミュージック蒐集録」に音楽ライター/編集者の馬飼野元宏が登場。また、「アルファミュージック考現学」では、松永良平による大好評の連載企画「ALFA RIGHT NOW〜ジャパニーズ・シティ・ポップの世界的評価におけるALFAという場所」にて、再び音楽プロデューサーの北沢洋祐へ取材。シリーズ最終回を締めくくる大変興味深い内容となっている。また、「今月の推薦盤」では、本日全世界配信が開始された作品より、SOFT BALLET「EARTH BORN」をピックアップし、音楽ライターの大久達郎による解説を掲載。今後の企画にも期待したい。


【リリース情報】
●2020年9月25日配信スタート
SOFT BALLET アルバム配信ラインナップ
『EARTH BORN』(1989年)
『DOCUMENT』(1990年)
『3[drai]+3』(1990年)
『愛と平和+2』(1991年)
『Reiz[raits]』(1992年)※国内追加
『ALTER EGO』(1992年)※国内追加
『TWIST AND TURN』(1993年)※国内追加

配信リンク
https://SOFTBALLET.lnk.to/Aritist_

【SOFT BALLET プロフィール】
遠藤遼一(vo)、森岡賢(kb, prog, vo, etc)、藤井麻輝(kb, prog, etc)の3人により結成。アルファより1989年9月25日にシングル『BODY TO BODY』とアルバム『EARTH BORN』でメジャー・デビュー。メンバー三者三様の濃厚なキャラクター、エレクトロニック・ボディ・ミュージックを始めとした同時代の洋楽を消化した楽曲と卓越したサウンドメイキングで、日本のミュージック・シーンに衝撃を与える。アルファとビクターに計5枚のオリジナルアルバムを残すが、1995年7月23日、渋谷公会堂のライブをもって解散。その後2002年のサマーソニックで7年ぶりに再結集。ワーナーミュージックから2枚のアルバムをリリースするが、2003年12月、再び活動休止。その後、再び各自ソロでの活動を行うが、2014年、突如、藤井と森岡が“minus(-)”を結成。ファンを狂喜させたが、2016年6月3日、森岡が急逝。再々結成の可能性は失われた。2020年1月、メジャー期オールタイムから音源・映像を集成したデビュー30周年記念ボックスセット『relics』(ソニーミュージック)が発売され大好評を博す(現在販売終了)。未だに衰えない彼らのカリスマ的人気と音楽の先進性を示した。

アルファミュージック オフィシャルサイト
https://alfamusic.co.jp
アルファミュージック オフィシャルInstagram
@alfamusic1969