2018.2.28
VisUnite Fest Special Edition Vol.2@新宿ReNY

バーティカルプラットフォームアプリ「VisUnite」が、初の主催フェス“VisUnite Fest Special Edition vol.01”を新宿ReNYで開催したのが昨年の10月24日のこと。ただのライブイベントにとどまらず、ロビーにはスイーツや占いのブースも出現。その企画性が話題となったのは記憶に新しい。

その1回目から約4ヶ月が経った2月28日、第2回目の“VisUnite Fest Special Edition Vol.2”がVol.1同様、新宿ReNYで行なわれた。この日のオープニングアクトには、VisUntieアプリ内ランキング1位に輝いたマーブルヘッドとフェス出演をかけたイベントで動員1位を勝ち取ったRides In ReVellionが登場。本編には少女-ロリヰタ-23区、FEST VAINQUEUR、 RAZORのほか、豪華メンバーによる“VisUniteスーパーセッション”や、MUCCのボーカリスト、逹瑯が率いるPSYCHOMMUNITYが参加。レアなメンツの競演を見届けようと、多くの観客が集まった。

このイベントの特徴は、開演前から楽しめるところ。ロビーでは“アリス”をモチーフにしたことで知られる画家、金子國義氏の作品をフィーチャーした“KANEKOKUNIYOSHI LISAMELODY”のブースが出店。ファッションにこだわりのあるビジュアル系ファンの注目を集めた。また、楽屋にはTENGAがプロデュースするエナジードリンクが提供されるなど、ライブ以外の仕掛けも満載で、VisUniteらしさが打ち出されていた。

開演時間は16時半。早い時間にもかかわらず、場内は後方まで観客がビッシリ! まず、オープニングアクトのマーブルヘッドが白い制服風の衣装で登場。1曲目の「『デス知育』¥1980」からアグレッシヴなプレイを展開。個性的な楽曲で、堂々のパフォーマンスをやってのけた。2番手はRides In ReVellion。いきなりアカペラで始まる「Eternal〜渇望の空〜」で一気に聴衆を引き込むと、メロディーを重視したハードサウンドで盛り上げていく。2バンドとも臆することなく、キッチリと会場の空気をあたためた。

マーブルヘッド
Rides In ReVellion

さて、ここから先は本編へ。1番手は完成度の高いビジュアルに定評のある少女-ロリヰタ-23区。2012年8月に活動休止となったが、2017年1月にZepp Tokyoのワンマン公演を成功させ、現メンバーで完全復活。以降、精力的に活動を続けている。この日は復活後に発表した「ジョーカーゲーム」や「マイム」に、復活前の代表曲「ホシノカケラ」「螺子時計リビドゥー」を加えた計4曲をプレイ。華やかさと激しさが混在したパフォーマンスで魅了した。MCではボーカルの颯が「俺たちはギラギラした感情でのぞんている!」と、熱く宣言。イベントに弾みをつけた。

少女-ロリヰタ-23区

続いて登場したのはFEST VAINQUEUR。関西出身の彼らは、ここ数年でメキメキと頭角を現してきたバンドだ。この日は、2月にリリースしたコンセプトアルバム『GENERATION 2 〜7Colors〜』の1曲目「SAHDOW」でライブを開始。幅広い音楽性を持つ彼らは、バリエーションのあるサウンドが強み。ポップな曲もしっかりこなす。「ソレイユ」では、ボーカルのHALが「まだまだいける? 楽しもうよ!」観客をうながし、タオルを振らせて一体感を高めていく。ラストは激しさ全開の「ヴァレンシアとヴァージニア」で、フロアを燃焼させた。

3番手はRAZOR。彼らは昨年、1周年を迎えたばかりだが、ボーカルの猟牙、ギターの剣を中心に集まったメンバーは、それぞれが実力派。熱狂的なファンも多い。オープニングSEが流れるやいなや手拍子が起こり、場内のテンションも急激にアップ。猟牙も「もっと呼んでもらっていいですか!」と観客を挑発する。セットリストには「LIQUID VAIN」や「DNA」など、ライブの人気曲がズラリと並び、気づけば観客もすっかりRAZORの激しいペースに巻き込まれていく。短い時間ながら、ラウドなサウンドを存分に響かせ、重厚なパワーを見せつけた。

RAZOR

このあとは、豪華な面々によるVisUnite Special Sessionの出番。セッションバンドを構成しているのは、ボーカルが真緒(Sadie/The THIRTEEN)、ギターにMiA(MEJIBRAY)とSARSHI(HERO)、ベースが燿 (摩天楼オペラ)、そしてドラムがShinpei(ex-SuG)という華やかな5人。この時間帯では、観客がさらにふくれあがり、出入り口のドアが閉まらなくなるほどの大入りに! セットリストには、各メンバーが所属するバンドの代表曲が選ばれた。これは盛り上がらないわけがない。激しい曲の連発に、Shinpeiが思わず「激しいっす!」と苦笑いするひと幕も。ステージ上では、普段あまり見られないメンバー同士の絡みも見られ、観客は大興奮。ラストはMEJIBRAYの「サバト」でヘドバンが波打ち、後半に向けて大きなヤマ場を作った。

VisUnite Special Session

豪華セッションが終わると、イベントは大詰めへ。トリをつとめたのはPSYCHOMMUNITY。ボーカルの逹瑯(MUCC)を中心に、ベースがちょび(ex.DIV)、ギターはLiN(ユナイト)とJUN(GOTCHAROCKA)、そしてマニピュレーターが足立房文(ex.フジファブリック)、ドラムには一朗(initial’L)というユニークなメンツが集まった。セットリストは逹瑯が敬愛するhide名義の楽曲とhide with Spread Beaverの代表曲。幕が開くとステージには椅子が置かれ、逹瑯がピアノ伴奏のみで、シンプルに「good-bye」を歌い上げていく。演奏が進むにつれ、メンバーがひとりずつ加わり、最後はバンドサウンドになるという心憎い演出。曲が終わり、メンバーが揃うと、ステージで円陣が組まれ、気合い入れが行われた。この気合いは観客にもダイレクトに伝わり、「doubt」「ピンクスパイダー」といったキラーチューンでノリは最高潮に。4曲目の「dice」をプレイする前には、逹瑯自身が「中2の時、テレビでこの曲を聴いて心臓をブチ抜かれた」というエピソードを語り、hideに思いをはせる。hideが亡くなって20年が経つが、彼の音楽は時代を超えてカッコいい。逹瑯はhideへのリスペクトを込め、ラストの「Rocket Dive」までの全9曲を楽しそうに歌いきった。

PSYCHOMMUNITY

これで全行程終了となったが、会場を出る観客にはTENGAがプロデュースするエナジードリンクや浅田飴などのお土産が配布される。暴れまくったファンには嬉しいプレゼントだったに違いない。ちなみに、6月20日にはTSUTAYA O-EASTで“VisUnite Fest Special Edition Vol.3”の開催が決定した。出演バンドもゲストにLM.Cを迎え、A9やダウト、CHIYU、そしてVisUnite Special Sessionという強力なラインナップがアナウンスされている。次回も盛り上がりは必至だろう。バンドにとっても刺激的なイベントになるのは間違いなさそうだ。


【イベント情報】

VisUnite PRESENTS「VisUnite Fest Special Edition Vol.3」
公演日:6月20日(火)
会 場:TSUTAYA-O-EAST
時 間:開場16:00/開演16:45
料 金:前売¥5,500(D別)/当日¥6,000(D別)
出 演:LM.C(Guest) / A9 / ダウト / CHIYU / VisUnite Special Session / +OA 2組
*OAは、VisUniteアプリ内ランキング / 動員ランキング 1位のバンドに出演権

【チケット】
■HP先行 1次
抽選受付日程 3/10(土)10:00 ~ 3/18(日)23:59
チケットURL:http://bit.ly/2p18RnI
■HP先行 2次
抽選受付日程 3/24(土)10:00 ~ 4/1(日)23:59
チケットURL:http://bit.ly/2Fpe2Zt

企画:VisUnite(UNITED DREAM Inc.)
制 作:Com agent/Glitterbest.LLC
主 催:DISK GARAGE
スポンサード:WWS channel / 株式会社TENGA / WILLOW Inc. 他 随時更新
問合せ:TSUTAYA-O-EAST 03-5458-4681
イベントHP:https://visunite-fest.com