和を基調に、優美かつ哀愁味を帯びたメロディーとヴィジュアル=「哀愁ショック」というコンセプトを展開してきた游彩(ゆうさい)が、2018年1月単独東名阪公演「音咲く頃に舞う」をもって解散することを発表した。
10月末からヴォーカルの雨音 類を欠いた三人で活動をして来た游彩だが、12月1日をもって雨音 類がバンドを脱退。それに伴い、游彩4人本来の姿での活動を継続する事を断念せざるを得ない状況になったためと発表されている。
解散を発表した慶(G)、大蛇(B)、沙久(Dr)の三人からメッセージが届けられた。
<游彩 メンバーより皆様へ>
応援してくれてるみんなには本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。
おれたちは今までみんなを沢山悲しませてきました。それなのにまたこんな結論を出してしまって本当にごめんなさい。これまで色んな壁にぶつかる度に、ファンのみんなへの感謝、仲間の大切さ、バンドが出来てる事の幸せ、音楽が、ギターが大好きだって事に気付かされてきました。今こうやって三人で活動してて、その想いは日に日に強くなってます。
だけどやっぱり目の前にある壁を乗り越えることは出来ませんでした。
解散してしまうという実感はまだほとんどないです。
おそらく游彩として最後の日2018年1月21日が終わってから段々虚無感に襲われるんだと思います。悔いしか残らないんだろうなとも思います。
終われば少しずつみんなの記憶から薄れていくんだろうなという寂しさもあります。
自分の進退についてたまに考えたりしますが、游彩としてやるべき事とやりたい事がまだまだ沢山あってその答えを出す余裕がまだないようです。
最後に、単独公演「音咲く頃に舞う」での無料配布音源があります。自分の曲に想いを乗せて精一杯歌います。音楽に出会えて、みんなに出会えて本当に良かったと。解散まで残り僅かな時間ですが、ギターを持ってステージに立つその意味を胸に秘めてみんなに会いに行きます。游彩をやってて良かったと、游彩を応援してて良かったと思われるように。
最後まで宜しくお願いします。
慶
まず最初に、自分の口からこんな風に解散についてコメントをする日が来るとは思いもしませんでした。
みんなの居場所になれるように、みんなの生きがいになれるように、俺はベースを弾く事しか出来なかったけれど、それでもみんなが応援してくれて、本当に嬉しかった。
紛れもなくこのバンド人生は、俺にとっての生きる意味でした。
だから、みんなの気持ちを考えると頭がどうにかなってしまいそうなくらい心が苦しいです。
きっとバンドってみんなのことを幸せにする為に活動するべき筈なのに、最後にこんな形でまた悲しませる結果になってしまって、本当に悔しいし、ただただ申し訳なく思います。
正直言って今の日常からメンバーや応援してくれているファンのみんなとの、かけがえのない時間が消えていくこと、想像したくありません。
沢山の楽しさも幸せも、悔しいことも辛いことも、何もかもこのバンドで経験したことばかりで、真面目に音楽して、みんなと過ごした時間が本気だったからこそ、こういう形で終えてしまうのが本当に悔しいし、悲しいのが本音です。
でもね、本当に幸せでした。
こんなちっぽけな何もない俺と組んでくれたメンバー、応援してくれたみんなには本当に感謝してもしきれません。いつの日か伝えた言葉ですが、俺はみんなと何ら変わりない一人の人間です。みんなも、俺となんら変わらない一人の人間です。それぞれ大事な存在で、どうでもいい人なんていません。
だから、本当に今こうしてみんなに応援してもらってる事が俺にとっては奇跡で、本当に本当に有難い事なんだよ。
みんなにとってどんな存在になれたかはわからないですが、みんなの前で演奏出来て本当に本当に幸せだったよ、こんな俺に大切な瞬間をくれてありがとう。
学業を終えてから、真剣に音楽のみと向き合って走り続けてきて、ずっとずっと続けてきたものなので、今後の事とかは正直言って全くわからないです。
だからこそ、とにかく今は游彩の事だけを考えて毎日を過ごそうと思っています。
残り2ヶ月を切った今、その時まで俺は全力でみんなに気持ちを返したいと思います。
本当に今までありがとう。こんな俺を愛してくれてありがとう。
大蛇
急な発表でびっくりさせてしまって本当にごめんね。
類君の帰りを待ってたけど、連絡もとれずにずっとこのままでやるわけにもいかないし、ボーカルを変えて続けたとしても今までやってきたことやこれからやろうとすることにズレが生じてしまうかもしれないっていうのもあったので、このような形になってしまいました。
游彩が始動して楽しいことやしんどいこと、今に至るまで色んなことを経験させてもらいました。
メンバーとの付き合いは本当に長いものだったし、たくさんのことを一緒に経験してきました。
そんな中でこれからもっと頑張らんとなって気持ちもあったので、自分の中でも残念って感じてるのが強いです。
まだまだやり残したことはあるし、皆に表現したかったものもたくさんあったから、それらを見せられないのが本当に悔しいっていうのが正直な気持ちです。
だけど、残りの期間は悔いを残さずに良い形で終わりたいとも思っているから、皆も最終的には悲しい気持ちで終わらせずに、次に向けて何らかの前向きな気持ちになってくれればなと思ってます。
なので、そうなってくれるように残りのスケジュールは全て全力で挑んで、1つ1つをやり切って皆の心に何かちょっとでも良いから残せていけたらなと思っているので、最後までよろしくお願いします。
沙久
【ライブ情報】
●游彩・2018年 単独東名阪解散公演「音咲く頃に舞う」
1月6日(土)名古屋MUSIC FARM
1月13日(土)大阪 MUSE
1月20日(土)高田馬場 AREA
オフィシャルサイト:http://yusai-web.net
オフィシャルTwitter:https://twitter.com/YUSAI_Official