2012.9.16

イナズマロック フェス 2012@滋賀県草津市烏丸半島芝生広場[2日目]

 

 

2日目も日差しの照りつける晴天に恵まれ、客席は開場してまもなくほぼ満員となった。オープニングアクトには、ベッキー♪♯がカラフルなトップスにパープルのスパンコールのホットパンツで大歓声に迎えられて登場。

今年6月リリースのシングル「ヤルキスイッチ」やGReeeeNとのコラボシングル「GOOD LUCKY!!!!!」など、全4曲を披露した。

橋川渉草津市長は「みなさんと大いに楽しみ盛り上がり、日本を元気にしましょう!」と挨拶すると、ハットを投げ、ジャケットを脱いでTシャツ姿になり「イナズマロック フェス 2012、スタート!」と宣言した。

 

トップバッターは清水翔太。DJとダンサーを従えて登場すると「Get Back」でライブはスタート。ファーストシングル「HOME」をはじめ、「君が好き」「マダオワラナイ」など全6曲を熱唱。またMCの中で、中学生の時に出場した素人参加型歌番組でT.M.Revolutionの曲を歌い、名人賞を受賞したことを明かした。

 

なかやまきんに君とサバンナ・八木真澄によるコンビ・ザ☆健康ボーイズのパフォーマンスに続いては、11月6日に日本武道館でのライブを控えたきゃりーぱみゅぱみゅが、大きなパフスリーブの白いブラウスに、ウエストに小さな“パンダ爆弾”がついた黒いフレアスカートで登場。今回の衣装は10月17日リリースの新曲「ファッションモンスター」を意識して「 “モノトーンパンダ”にした」と言う。「CANDY CANDY」「きゃりーANAN」「つけまつける」そして「ファッションモンスター」など、全7曲をパフォーマンスした。

 

  

 

NON STYLEのステージのあと、”エアーバンド” ゴールデンボンバーが登場。黒ガムテープを体中に張ったT.M.Revolutionのコスプレ姿で「HOT LIMIT」を歌って踊り、客席を湧かせる。

また西川の誕生日を祝う演出や、T.M.Revolutionの「WHITE BREATH」をコスプレつきで盛り込むなど、T.M.Revolutionへのリスペクトを表現したステージを展開、「女々しくて」などを全力で魅せた。

 

なだぎ武が「西川貴教が働く学校でありがちな嫌なこと」というネタを披露したあと、3人組グループ・ソナーポケットが登場。「好きだよ。~100回の後悔~」「月火水木金土日。~君に贈る歌~」「365日のラブストーリー。」、8月1日リリースのニューシングル「君と見る未来。」など、シングルナンバーを中心に全6曲披露した。

 

 

 

3年連続出演のTKOのネタに続いては、メンバーの都啓一ががんを克服して昨年再始動を果たしたSOPHIA。復帰後第一弾シングル「cod-E ~Eの暗号~」でライブがスタートすると、「俺たちがすごく大切にしている曲です」と紹介して「街」をプレイ。「brother & sister」では、ボーカルの松岡充がステージを降りて客席最前列の柵に登って歌うなど、アグレッシブなパフォーマンスを見せた。

「Believe」「黒いブーツ~oh my friend~」さらに西川がかつて在籍したバンド・Luis-Maryのナンバー「rainy blue」など全6曲をプレイ、会場にはソフィアのシンボルフラワーでもあるヒマワリを掲げたファンも大勢いた。

 

はんにゃのステージに続いて、大トリであるT.M.Revolutionのライブ。毎年その斬新な衣装が話題となるT.M.Revolutionだが、今回は今年のフェスのテーマカラーでもあるピンクの被衣(かつぎ/かつて身分ある女性が外出時に頭から被った着物)を被って登場。

被衣の下には平安時代の狩衣(かりぎぬ)風の衣装、これを脱ぐとピンクの着物、さらにその下には肌を露にしたセクシーな衣装と、曲に合わせて多彩な顔を見せる。もちろん、トレードマークの「ショートパンツ」も健在だ。

大ヒットナンバーを新たにリアレンジした「蒼い霹靂」「LEVEL 4」(今回のリアレンジ「LEVEL 4」は初披露)から「FLAGS」「Naked arms」「SWORD SUMMIT」など近年のシングルナンバーを中心に本編では7曲を披露、その歌声で2万人のファンを魅了した。

 

 

 

アンコールにはエステー「消臭力」のCMで西川と共演した、ポルトガルの少年シンガー・ミゲルがゲスト出演、T.M.Revolution 西川貴教、島谷ひとみ、ミゲルによるスーパー・ユニット“T.M.H.R.”の「チカラにかえて」を熱唱、さらにCMでおなじみ「消臭力の歌」も披露した。続いて琵琶湖をイメージしたナンバー「Lakers」では、MICRO(HOME MADE家族)が3年連続となるサプライズ出演。

そしてHOME MADE家族のメンバー全員で「Tomorrow Meets Resistance」を新たなアレンジで初披露した。「イナズマロック フェス」を始めて4年、今では西川が滋賀に滞在すると地元の人が「(イナズマ)頑張ってね」「(やってくれて)ありがとう」と声をかけてくれると言う。

西川は「『うちの、滋賀県の西川や』と言ってくれるのが嬉しい」と笑顔で話した。そして「自分が夢中になっていること、必死にやっている姿をまっすぐに届けるだけ」と、今後もこのイベントに全力を注ぐことを誓った。

メンバーが去ったステージの上空には大輪の花火が打ち上がり、2012年の「イナズマロック フェス」を盛大に締めくくった。

 

T.M.Revolutionは9月12日に自身初となるライブCD「T.M.R. LIVE REVOLUTION 11-12 -CLOUD NINE-」リリース、そして19日には5月に代々木体育館で行われたライブのDVD『T.M.R. LIVE REVOLUTION ’12 -15th Anniversary FINAL-』のリリースも控えているほか、セルフカバーベストアルバム『UNDER:COVER 2』のリリースも予定されている。

そんな中、西川が各所で「今年のイナズマが終わったら、翌日からは2013年のイナズマに向けての準備が始まる」と話しているように、すでに意識は次回へと向かっているようだ。

 

年々規模を大きくしている「イナズマロック フェス」は来年、ひとつの節目となる第5回を迎える。