インタビュー

仙台貨物

仙台貨物が掲げた次なるテーマは「メタル」! ミニアルバム『SENDIE KAMOTSU』を引っ提げ、6人の暑い夏がいよいよ幕を開ける!

しっとりしたバラードからロック、カントリー、そして演歌まで、これまでにも幅広い音楽ジャンルでみんなを笑顔にしてきた仙台貨物。今回彼らが挑むのは「メタル」という新境地。“仙台貨物流のメタル”が詰め込まれたミニアルバム、その名も『SENDIE KAMOTSU』(!)、そして発売日からスタートする全国ツアーについて、語ってもらった。

◆「鋼」を英語で言うと?(フルフェイス)

――仙台貨物さんにお会いするのは久々ですね。

千葉:お久すぶりです~!

サティ:いつ以来でしたっけ?

――アルバム『スケベスト』(2013年7月リリース)以来なので、ほぼ1年ぶりです。仙台貨物は最近いつも夏にリリースしているので、私の中でTUBEのような位置づけになりつつあります。

千葉:ありがとうございます。夏といえばってことだな。

――それにしても、今回の仙台貨物はこれまでで最強(最狂)ですね。

千葉:お! キテるな、やっぢゃっだなど思っだんだな?

――かなりやっちゃっていますよね。皆さんとしては今回のメイクと衣装はどのくらいのレベルなのでしょうか。

サティ:個人的には大分いけるところまでいったかな。フルフェイスは、「千葉さんを超えてったね」って言ってたから。

フルフェイス:サティさん今回突き抜けたからなー。

サティ:自分はどこまでいけんのか、試してみたくなったんだよね。この上半身は、外国のメタルやる人はみんな上半身裸で演奏するイメージがあったからやってみようと思ったんだけど、どうしても肉が足りなくてね…。でも、暑いんだこれが! ライブはさすがに死んでしまうんじゃないかと思うから、表面のシャツだけでやろうかなと思ってます。

千葉:あど今回、珍々もいい感ずだよね。メタルな感ずどいうが悪魔な感ずで。

珍々:ソウ(深く頷く)。

千葉:あ、ねぇねぇ、珍々の肩のどご、なんで書いてあるがわがる?

――…「鋼」ですか?

千葉:そう! 英語で言うと?

――え!? 英語で?

千葉:「メタル」でしょー! …でもね、本当は鋼を英語で言うど「スチール」なの。

フルフェイス:これ、さっき知ったんだよな。

全員:(笑)

――じゃあ珍々さん、肩に「スチール」って入れてるんですか?

千葉:そうなんだよー。珍々たら。

珍々:考エタノハ俺ジャナイ!

千葉:いや、王珍々です。

珍々:オマエダロ!!

千葉:いや、確かぬ千葉さんが発案すたんだげど、千葉さんはね、知っでだの。「鋼ってスチールじゃん!」っで笑いを取ろうど思っでわざどやったの!

フルフェイス:あんだ、さっきと言ってること違うでしょー!

◆『SENDIE KAMOTSU』をiTunesに入れたら「メタル」って出るかな(ギガフレア)

――ところで、『スケベスト』のインタビューで、サティさんが「みんなでKISSみたいなメイクして、メタルしかやらないってのもいいな」と言っていましたが、今回、見事実現しましたね。

千葉:確かぬそうだな。そう考えるど、メタルでやろうっでいう案は大分前ぬ決まっでだんだなー。

サティ:そうだなー。

――このアルバムはいつ頃から作っていたんですか?

サティ:お正月くらいかな。リズム隊が録ってから、すごい空いて再開したんだよね。

珍々:俺タチハ2月クライニ録ッタナ。最初、リズムダケ録ッテ、ソノ後、ガッツリ空イタ。

フルフェイス:3か月くらい空いたな。

――今回のテーマはメタルですが、そもそも仙台貨物はメタルは初めてですよね。

サティ:これはメタルというか…まぁそれぞれが思うメタルってことだな。「クリリン・マンソン」がちょっとメタルっぽかったかも。

――今回メタルを始めるにあたって、皆さんは音と見た目、どちらから入ったんですか?

ギガフレア:見た目だったよね。

千葉:というごどぬなります。

――「メタルはじめました」の歌詞で、〈メタルかどうかよくわかんない〉と白状してますが、ギター隊のお二人はどうやってメタル感を出そうと思いましたか?

サティ:とりあえず速弾きしなきゃだめかなと思って練習しましたね。難しかった。

フルフェイス:俺はソロの速弾きというより刻み方が細かいイメージだったな。ザンザンザカ ザカザンザンザカザカって。結構右手大変だったよな。

サティ:大変だった! 「暴れん棒平民」なんかすごかったもの。

フルフェイス:右手が熱くなって攣るギリギリだったからな。ライブで再現できんのかなー…。

――リズム隊のお二人はどんなふうにメタルをやろうと思っていましたか?

ギガフレア:俺、人生でメタルといえばX JAPANしか知らなかったんですよね。しかも、ハードロックとへヴィメタルの区別がつかなくて。外国人がやっているのは全部へヴィメタだと思ってたんですよ。だから、何をどうしたらいいかわからなかったんだけど、とりあえず、俺の中でメタルは、「ピアノが入ってクラシック要素がある」だと思ったからそれだけを頼りに作りました。大変でしたね。

――わずかなヒントを元に作業したんですね。

ギガフレア:そうなんです。「メタルって何?」って聞いても今一つ定義がわからなくて。でも、一般の人からするとX JAPANはメタルではないらしいんですよね。バラードの印象が強いみたいで。

――初期は結構メタルっぽいですよね。でも、ギガフレアさん作曲の「ひとりぼっちの手ぬぐい」にX JAPANを感じました。

ギガフレア:そう! あれが俺のメタルです。でも、途中で松田聖子みたいに聞こえてきたんですよね。ウエディングソングっぽいというか。だから仮タイトルは「聖子」なんですけど。

珍々:俺ハ、メタルヲチョイチョイ聴クケド、確カニ「メタルッテ何ダロウ、ドンナノダッケ」ト思ッテ。デモ、メタルノ中ニモ色々ジャンルガアッテ、コウシナキャイケナイッテルールハナイカラ、自分ナリノメタルヲヤレバイイカナト。

ギガフレア:J-POPとかしか聴かない人たちは「メタル」って言われて誰なら知ってるのかな。

――今回のジャケットのタイトルデザインでも使われているメタリカあたりでしょうか。

ギガフレア:あー、なるほど!

千葉:SEX MACHINEGUNSはメタルがい?

珍々:アレハ、メタルダナ。

ギガフレア:うーん、メタルって難しいね。純粋にメタルをやっている人って誰なんだろうな。

フルフェイス:ハロウィンとかかな。俺もX JAPANとか聴くけど、ハードロックだと思ってたし。

サティ:ハロウィンとかX JAPANはいわゆるジャーマンメタルでないかい?

珍々:メガデスハ、スラッシュメタル。

フルフェイス:そう考えると、メタルっていっぱいあるな。スラッシュメタル、デスメタル…メタルの中に区分けがあるのか。

ギガフレア:デスメタルか…千葉と珍々の顔はそっち寄りだよな。死んでるみたいな。

サティ:iTunesに入れるとスリップノットもジャンルは「メタル」って出るよ。

ギガフレア:じゃあ『SENDIE KAMOTSU』をiTunesに入れたら「メタル」って出るかな。

全員:(笑)

千葉:「メタルはじめました」っでくらいだがら、avexさんぬ何どがメタルのジャンルぬ入れでほすいどごだな。

(「※avexから「1度J-ROCKで登録しているため変えられない」と言われる)

千葉:あらー! 途中で路線変更すてもだめなの!? でも、「メタルはじめました」っで言っているのぬ「J-ROCK」で表示されるのも面白いがもな(笑)。

◆本物ノ、メタラーニ見ツカッタラ、オッカネーナー(珍々)

――それにしても、メタルはかなり幅広くて奥深いですね。

千葉:だなー。本当は簡単ぬ手を出すてはいげないどごろだっだんだな。

――でも、私の浅い知識で聴いた限りでは、今回の仙台貨物はメタルだなと思いました。

サティ:そりゃよかった! 浅い知識で聴いてメタルだと思ってくれれば大丈夫なんです。細かいことを気にする人は面倒くさいんで。

――メタラーの方々はかなりこだわりがありそうですね。

サティ:そうそう。

珍々:本物ノ、メタラーニ見ツカッタラ、オッカネーナー。

フルフェイス:フェスとかで見つかったら物投げられるかな。

千葉:まぁ頑張っでる姿勢だげは見せだいな。

サティ:俺たちでメタルの定義を変えていこうよ。

――仙台貨物発信のメタルですね。ところで、千葉さんは今回どんなふうにメタル感を出しましたか?

千葉:そうだなー。笑顔で歌うのは違うがら、怖そうなメタル仕様の悪っぽぐ歌っでます。PVでもヘドバンすてだり。

――PVといえば、なぜ山羊と蛇が登場するのか気になっていたのですが…。

千葉:そりゃあんだ、山羊は悪魔の生贄だもの。わざわざ埼玉まで撮りぬ…嘘です。あれは板橋の山羊です。蛇はね、ヘビィ…

――…メタル!?

千葉:そう(ドヤ顔)。

ギガフレア:あいつのあの顔何なの。ムカつく(笑)。

全員:(笑)

サティ:あのさぁ、千葉さん今回、蛇つけて、ひざに目つけてんだから、どこかに樽つけようよ。(全部で、「ヘビィ」「メ」「タル」)

千葉:そうだなー。でも経費の問題でなー。銭がなぁ…。

ギガフレア:オマエが電飾作るからいけないんだろ!

千葉:いや、この電飾の方が樽より大事だっだんです。

フルフェイス:あの電飾のせいでかなりチープに見えんだよなー。

――いつも千葉さんの衣装だけ、かなりお金がかかっていますね。

千葉:そうなの。でも今回はKURIHARAさんの方がかがっでるがら! あ、ねぇ、今回のKURIHARAさん、何ぬ見える?

――ぷよぷよですか…?

全員:おぉー確かに。

千葉:でも正解は教えなーい!

――!?

◆とりあえず「DIE」とか「DEATH」とか死っぽい歌詞がメタルっぽいかなと(サティ)

――今回の歌詞、珍々さんの登場率が高いですね。

千葉:そうなの。3曲くらい出でくるでしょー。キャラクターが濃い証拠だな。

ギガフレア:俺の曲に2曲とも出てるからな。「珍々」で2文字で使えるから楽なんですよ。他のメンバーの名前は入らなくて。ちなみに、「聖子」(「ひとりぼっちの手ぬぐい」)は実話です。

珍々:何ノ話?

ギガフレア:ライブで下ネタで誰も笑ってないのに珍々だけニヤって笑った話。もう1個は夢の話なんで。

――今回サティさん作詞の「DEATH TRANSPORTER」は、千葉さんのお兄さんのバンドのインタビューでも登場したスター・システムが採用されていますね。

サティ:〈SENDAI KAMOTSU EVERYBODY DIE〉な。わかりやすいかなと思って。

――今回の歌詞はメタルを意識して書きましたか?

ギガフレア:いや。メタルわかんないっす。

サティ:とりあえず「DIE」とか「DEATH」とか死っぽい歌詞がメタルっぽいかなと思って。でも洋楽のメタルの歌詞ってわけわかんないのが多いのでノリです。

――そんなメタルなミニアルバムの通常盤Disk2には「一撃!SHABAZO伝説!!」と「青春哀歌」の2曲が収録されますね。

千葉:これはパチンコのCR「B-BOP 壇蜜与太郎仙歌」ぬ楽曲提供させでもらっでるがらなんだな。配信だげされでいで、一応CDでも出すたいってごどで今回のコンセプトどは違うげど、通常盤ぬ入れぢゃう~?ってごどで入れぢゃいますた。

ギガフレア:そんな軽い話じゃないだろ(笑)。

千葉:まぁ大人の話ぬなっでしまうげどな(笑)。

◆メタルなトゥアーぬなりますよ(千葉)

――いつもアツい仙台貨物ですが、今年の夏は特にアツいですね。

サティ:確かに暑いなー…。

――今回無事、前にやりたいと言っていた衣装とメイクが実現しましたが、次にやってみたいものはありますか?

ギガフレア:EXILE! 黒塗り!

千葉:黒塗りでムキムキ?

ギガフレア:そう。全員でサティのやつ着て踊りたい。

――EXILEだと千葉さん以外、全員が踊らないといけませんが。

珍々:ツライナー!

千葉:えー、千葉さんはみんなでレンジャーやりだいなー。前は千葉さんすかでぎながっだがら。

サティ:みんな赤レンジャーじゃない。

千葉:形はみんな違うのぬすればいいよ。

サティ:フルフェイスは回るボインをつけるんだな。

フルフェイス:あれは高いでしょー…。

――そして、発売日から夏トゥアー 2014「SENDIE KAMOTSU」も始まります。

千葉:メタルなトゥアーぬなりますよ。でぎる限り自分だぢでメタルを表現でぎればいいがなと。今回のミニアルバムぬ入っでいない曲だぢもちょいちょい入れようがなど思います。

――この衣装で「男たちの挽歌」もやるんですか?

サティ:やりますよ。でもアコギは使わないです。ずっとズンズン言う感じで。…って、思いつきで言っただけですけど(笑)。

珍々:フルフェイスノ、リコーダー、ドウスンダ。

ギガフレア:バイオリンにするんだろ?

千葉:サックスは? メタルだがら。

フルフェイス:サックスは鉄じゃないから!

サティ:あ! エレキリコーダーがあるの知ってる?

千葉:あらーそんなのあんの? じゃあそれがな。

――ドラムもぜひ要塞っぽくしていただいて。

ギガフレア:うん。ドラムも置けるだけ置かせてくれって注文してるとこです。

フルフェイス:キャビとかも鉄製にしたいな。

珍々:メタルハ基本、キャビ山積ミダカラナ。

千葉:でも、予算がアレだがら、積んでいるような絵でも良い?

全員:(笑)

(文・後藤るつ子)

仙台貨物

<プロフィール>

イガグリ千葉(Vo)、フルフェイス(G)、サティ(G)、王珍々(B)、ギガフレア(Dr)KURIHARA(Mp)による宮城県が生んだ謎の運送屋集団。2001年9月結成。精力的に活動を続けたが、2009年11月5日の日本武道館をもって倒産し活動を休止。ヴォーカルの千葉はその後もバンド再建を目指しソロ活動を展開。avexへの移籍が決定し、2013年7月3日リリースのベストアルバム『スケベスト』で完全復活を果たした。ミニアルバム『SENDIE KAMOTSU』リリース日である2014年7月30日(水)川崎・CLUB CITTA’を皮切りに仙台貨物 夏トゥアー 2014「SENDIE KAMOTSU」をスタートさせる。


■オフィシャルサイト
http://www.sendaikamotsu.net


【CDデータ】

【CD+DVD】
AVCD-38980/B
¥2,500+税

【CD2枚組】
AVCD-38981〜2
¥2,200+税


『SENDIE KAMOTSU』
2014年7月30日発売
宮城県が生んだ謎の運送屋集団にして“癒しの宅配便”仙台貨物のミニアルバム。仙台貨物流のハードでへヴィな楽曲を収録!

【CD+DVD】
[CD]
01.DEATH TRANSPORTER
02.メタルはじめました
03.暴れん棒平民
04.ヤッChina!
05.酔っぱRIDER
06.ひとりぼっちの手ぬぐい

[DVD]
 ・「メタルはじめました」Music Clip
 ・「メタルはじめました」Making

【CD2枚組】
[CD-Disc1]
01.DEATH TRANSPORTER
02.メタルはじめました
03.暴れん棒平民
04.ヤッChina!
05.酔っぱRIDER
06.ひとりぼっちの手ぬぐい

[CD-Disc2]
01.一撃!SHABAZO伝説!!
02.青春哀歌