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レイヴ

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新たなレイヴの魅力を詰め込んだニューシングル『初恋』が完成! 愛を歌った最新作を手に8周年へとひた走る、彼らの音の魅力に迫る!

レイヴの最新シングル『初恋』が完成した。アーティスト写真が公開された時点で驚いた方も多かったのではないかと思うが、今作ではこれまでのキラキラポップなヴィジュアルから一転、潔いほどにシンプルな衣装で打って出た。そんな今回のシングルには、“愛”を歌った3曲(初回限定盤は2曲)が収められている。レイヴを知る人にも、そしてよく知らないという人にも、まずはこの作品を聴いていただきたい。これまでとは全く違った角度から、その新たな魅力を存分に感じることができるはずだ。彼らのターニングポイントとも言うべき今作について、そして2020年に迎える8周年について、久々の登場となるレン(Vo)、nisa(G)、悠(B)、凪(Dr)の4人に話を聞いた。

レン

――今回の『初恋』というピュアなタイトルと、アーティスト写真に驚きました。今までとは印象がガラリと変わりましたね。

レン:変えようと思っていたわけではないんですけど、伝えたいことが自分の中で自然と変わっていたんですよね。

――ヴィジュアル面も含め色々削ぎ落として、作品全体が“大人になったレイヴ”という感じです。

凪:そうですね。年相応になったというか。

nisa:8年目らしくなりましたよね。これで今までと同じに見られたら逆に困ります(笑)。

レン:自分たちが今までいた温い所から脱出しようという気持ちもあったんですよ。このくらいの時ってちょうどバンドが変わることを怖がり出す時期でもあるじゃないですか。長くやっていると、ブレちゃいけないんじゃないかと考えるようになって、そこから抜け出すのが怖くなる。今回の作品は、怖がらずに挑戦して変わらないために変わっていこうという、これまでのレイヴから新しい場所への脱出でもありますね。

――この曲を作ったことで、未来のヴィジョンが見えてきたのではないでしょうか。

レン:そうですね。これからレイヴがどういうものを歌っていきたいのか、かなり見えてきました。今まで、自分で「レイヴってこういうバンドです」と言えなかったんですよ。でも『初恋』を作ったことで、愛の上に歌っていきたいなと思えるようになったんです。人生って、愛が鋭くも優しくも包み込んでくれるし、凶器にもなると思ったから、それをレイヴで歌っていけたらなと。

凪:前作シングルの『BOTEKURI』(2019年6月リリース)と今回の『初恋』で、自分たちが何を歌いたいか、これから何がしたいのかがわかりやすくなった気がするんです。俺も今だったらレイヴってどんなバンドなのか、きっぱり答えられる自信がありますね。

――月並みな言い方ですけど、名刺代わりになる1枚ですね。

凪:そうですね。『初恋』は俺らの名刺代わりで、いろんな人に自信をもって「聴いてくれ」と言える1枚です。

悠:バンド自体も変わってはいるんですけど、それは今までがあってのことなのかなと思うんですよ。変わったというより、今まで無理してやっていたことをなくした、というほうが大きいんじゃないかなと。言うなれば、服を脱いだという感じですね。着替えたのではなく、今まですごく派手なコートを着ていたのを脱いだような感覚なんです。そうしたら、下はただの無地のTシャツだった。でもコート脱いだほうが動きやすくない?という。

――なるほど。ところで、先ほどレンさんが「愛の上に歌っていきたいなと思えるようになった」と言っていましたが、今回のシングルでは全曲愛を歌っていますね。

レン:自分が最近思っていることを書いたら、こんな感じだったんです。タイトルやストーリーが先に頭の中にあったので、これをnisaのこの曲にのせたいんだよねと伝えて。

――この曲はレンさんが作詞作曲ですが、聴いて驚きました。

nisa:前作シングルの「BOTEKURI」でレンが初めて作曲して、MVも撮って世に出たときに、何かすごいことになっているかもしれないと思ったんです。それがあったから今回も制作に自信が持てました。逆にレンから「初恋」が最初に出てきていたら、また違った印象だったかもしれないですね。「BOTEKURI」があったからこそ、「初恋」が更によく聴こえたのかなと。

――歌詞もそうですが、感情に寄り添うメロディーが印象的です。

レン:特にサビの最初の2行は絶対にこの歌詞で始めようと思っていたので、これに合う最強のメロディーはないか考えました。感情の入れ方や言葉の意味も全部把握していたので、あとはこの言葉が一番響くメロディーって何だろうと考えて。

nisa:ヴォーカルが作詞作曲する強みってそういうところだなと思うんですよ。俺らは言葉がない状態で作っているから、あとから辻褄が合わなくなったりすることもあるんですけど、作曲の段階で作詞が同時にできているとより自然なんですよね。

――「BOTEKURI」も恋愛の歌でしたが、今回とは真逆とも言える世界観ですね。

レン:前回は男性目線で今回は女性目線ですし。でもあえて変えたわけではなくて、「初恋」の〈何度目かの初恋〉という歌詞を考えた段階から、自然と女性の目線になっていたんです。

――ところで、先日公開されたMVも、前回に引き続きドラマ仕立てになっていましたが、グッとくる映像作品でした。特に後半の無音になるところがたまりません。

nisa:俺、あそこで泣きましたもん。

――無音になった後に、〈それでいいの〉という歌詞から始まるのがまた涙を誘います。

nisa:そうですね。前回の「BOTEKURI」からMVの作り方を変えたんですよ。俺らはあくまで音楽を奏でる人たちで、それと歌詞の物語は別で考えたんです。今までは歌詞の世界観の中に俺らがいたんですけど、今のほうが曲が映えると思いましたね。脚本は全部レンが考えたんですよ。

――見応えのある作品でした。では、今回のシングルの聴きどころを聞かせてください。

01.初恋(作詞作曲:レン)

nisa

レン:この曲は、ストレートに女性の信念を歌えたんじゃないかと思います。俺もこういう人生を送れたらと思うんですよね。年を取ったときにこういう人が側にいてくれれば、最高の人生だったって言えるんじゃないかな。

――この曲は30秒弱のアカペラから始まりますね。

レン:一度やってみたかったんですよね。アカペラ始まりってあんまり聞いたことがないし、ゴスペラーズくらいじゃないかと思ったので、じゃあやろうかと(笑)。歌っていて気持ちがいいです。

nisa:俺は最初に聴いたとき、「とうとうやりよったな」と思いました(笑)。

――サビの〈ダメね〉〈バカね〉の歌い方がとても優しいなと。

レン:そこは注意しましたね。サビの〈好きになっちゃうの〉も女性の言葉ですけど、自分の感情に任せて俺の言葉で歌っているんです。でも、〈ダメね〉〈バカね〉だけは自分も女性に変身していますね。

nisa:ギターのアレンジは、まずレンがギターを弾くというのがスタートラインでした。レンが歌いながら弾けるようなアレンジと、それにのっかるヴィジュアル系っぽくない感じの、J-POPやJ-ROCKバンドのような気持ちで作っています。最初レンが弾き語りで持って来たので、それを大事にしたいなと思って、どちらかというと歌を際立たせるためのギターアレンジにしました。シンセ系が何も入っていないので、歌を際立たせつつ、コード感の響きも綺麗になるように考えています。

――イントロのフレーズが特徴的ですよね。

nisa:イントロでは、「ヴィジュアル系でやっている人がいるのか?」というスライド奏法を使っているんです。これは周りでやっている人を見たことがないので、自分的にはアカペラ並みに、してやったり!なポイントですね。

レン:作曲時にnisaに「こういうリフで考えているんだけど」って言ったら、突然何かを取り出して指に付けだしたんですよ。

nisa:ちょうどその時、スライドのボトルネックが手元になくて(※スライド奏法ではスライドバーと呼ばれる棒を指に付けて演奏する)、缶コーヒーか何かで代用したんです。

レン:レコーディングではすごいのを付けてましたよ。取り外したら次はすぐ指で弾くからそれ用の。

nisa:例えばブルースの人は1曲全部スライドバーを付けたまま演奏するけど、俺は曲中で使う時だけいちいち付けたり外したりしないといけなくて。でもその暇もないので、どうやって切り替えようかと思っていたんですけど、いい方法があったので良かったです。

――ライブで観るのが楽しみです。ところで、MVではベージュのギターを使っていますが、ギターを新しくしたんですか?

nisa:あれは昔使っていたギターで「SETSUDAN」(2013年9月リリースのシングル『妄想×カニバリズム』収録曲)とか「有頂天バブル」(2015年8月リリースのシングル)で使ったものなんです。「有頂天バブル」のMVはハウススタジオで撮影したんですけど、背景がベージュで。監督から「なんでベージュの背景で撮るのに、ベージュのギター持ってきたの! 白い衣装だし、全部同化しちゃうじゃん!」って言われた記憶があります。

全員:(笑)

nisa:でも、今回はこれしかない!と思ったので、このギターにしました。

悠:俺は、最初にデモが送られてきた時に、「すごくいい曲だな」と思ったんですけど、最初のデモがいわゆるデモの状態だったのでどうなるんだろうと思っていたんです。俺の中では、こういう曲調だからきっと同期(※楽曲中の声、生楽器以外のパートの俗称)があまり入らずにギターで色付けされるか、ギターがシンプルでピアノとかシンセとか生楽器系の同期が入って色付けされるんだろうと思っていたら、いつまで経ってもどっちの色付けもなされず。

全員:(笑)

悠:「あれ? 同期は入らないの?」って聞いたら、「入らないよ」と言われて(笑)。同期次第でベースをどうしようかと思っていたんですけど、じゃあ俺はいつも通りにしようかなと。とは言え、歌モノなので歌の邪魔はしないようにクセは抑えつつ、音はおとなしくしなかったですね。ドラムの音も割とシャキっとしていたので、逆にちょっとやかましいほうが合うかなと思って。

――絶妙なバランスですよね。

悠:ベースのある所とない所がはっきりわかったほうがいいかなと思ったんですよ。鳴っているものが少ないので、そういう辻褄合わせはありましたね。

凪:俺はこの曲に関しては特に言うことはないです。

――え、何も?

凪:うん。本当にないんですよ。

悠:じゃあ、MV撮影の時に音が出せなくてエアドラムをした話をしたら?

凪:あれね(笑)。夜中の3時くらいに外で撮影したので、ドラムが叩けず、スピーカーから音も出せずで、全部空振りしているのを上手く撮ってもらいました。

――むしろその状態で、叩いている風にできるということに驚きました。

悠:すごいですよね。

凪:まぁそれは俺の腕だね。

悠:エアドラムの腕(笑)。

nisa:フニャフニャのドラムスティックがあったら、それでやろうかって言ってたもんね(笑)。でも今回、ドラムは何もないというより、裏方に徹していたという感じでしょ?

凪:そうそう。そういうことです。俺が目立とうとしてドラムを叩いているわけではなくて、曲を壊さないように、ただただ裏方に徹しているフレーズなんです。この曲は本当に味付けがいらないと思ったし、小難しいことをすると邪魔になるなと。リズム隊に関してはベースで味付けされている感じがあったので、それでいいかなと思ったんですよ。

――なるほど。ところで、この曲はラストがプツリと途切れる感じで終わりますが、それもまたドラマチックな印象でした。

nisa:俺がデモを手伝っていた時のこだわりポイントは、最後のレンの声の伸ばしのところに乗ってくるディレイなんです。あの部分ですごい感動を呼び起こしたいなと。そこはレンにもこだわってもらいました。

――聴くたびに新たな発見がある1曲です。

nisa:余計なものが入っていないからこそ、聴きやすいし発見もしやすいかもしれませんね。

レン:この前スタジオに入ってやったんですけど、歌っていてすごく楽しいんです。俺が好きで聴いている音楽もギターヴォーカルが多いので、これから俺もいっぱいやろうと思います!

02.untouchable(作詞:レン、作曲:nisa)

悠

nisa:このタイトルを言うと、つい笑っちゃうんですよね。最初「Don’t Touch Me」みたいなタイトルにしようと思って、それに似たものを探していたんです。その時、字面だけ見て「untouchable」ってよくない?って言っていたんですけど、後からどうしても「来る~」が浮かんじゃって(笑)。

レン:カタカナにはできんなと(笑)。

――そう聞くと、もうそれしか浮かびません(笑)。この曲はイントロのギターリフも含め、nisaさんらしい1曲ですね。

nisa:すごくシンプルな「初恋」の次に聴くとやっぱりそう思うかもしれませんね。これまでも、「nisaは難しいことをやりたがる」って皆に言われていたんですけど、それが更によくわかる曲というか(笑)。でも、イントロでばっちり掴めればいいかなと思って作りました。

――収録曲の中で一番ライブ感があります。

nisa:そうですね。今回、3曲ともおとなしめですけど、その中ではライブ映えしそうな曲です。これ、実は結構前に作った曲なんですよ。作った当時は、ちょっとロックっぽ過ぎたり、サビがメロディアス過ぎたりしてできなかったんですけど、今回こういう衣装で「初恋」みたいな曲ができたことで、今だったらできるんじゃないかと。「初恋」のc/w曲を決めるときに昔の曲を一気に持ってきたんですけど、今聴いたら「あれ? すごく良くない?」と思ったんです。俺らも成長したんだなと思いましたね。

悠:プレミアムアウトレットに行った感じですよね。

全員:??

悠:掘り出し物ってこと!

全員:あぁ~(笑)。

――それにしても、昔作った曲が1周して今のレイヴに合うというのはすごいですね。

悠:今回、この2曲以外にもnisaの過去作の中に良曲がたくさんあったんです。

nisa:俺はむしろこの2曲じゃない曲を推していましたからね。それくらい良い曲がたくさんありました。

――レイヴには埋蔵金がたくさんあるぞと。

nisa:なんなら次フルアルバムが出せるくらいあります(笑)。でも、それに奢っちゃダメですけどね。

悠:ちなみに、「untouchable」は俺の一推しです。いつの選曲会で聴いたかは忘れたんですけど、この曲があったのは覚えていて。レイヴは今まで、先にコンセプトを決めて、それに合う曲を選ぶというのが絶対条件だったんですけど、今回はどちらかというとヴィジュアルイメージが先行して決めた部分もあるんです。逆に選びやすかったですし、良い曲が揃うなと思いました。曲自体は王道のロック系だったので、ベースも「初恋」とは逆で、リズム隊的な立ち位置で挑みましたね。

――〈ラブソングだって聞き飽きた〉のベースが耳に残ります。

悠:あそこはnisaからデモで送られてきたままなんです。ここ良いなと思ってそのまま弾いたんですけど、なぜかnisaから「もっと他にないかな」と言われて、そこだけやり取りが異様にあったんですよ。俺は「え、何なの? これでいいじゃん! ほぼあなたが決めたフレーズなのに何がダメなの!?」と思って(笑)。

全員:(笑)

悠:そういうやり取りがありつつ、最終的にやっぱりこれだよなというところに落ち着きました。

凪:俺は最初聴いたときに、「お、いつものnisaだ」って思いました(笑)。

レン:大変やぞ、と(笑)。

凪:この曲は3曲の中で最後に来たんですよ。他の2曲が大人しめだったので、全然余裕!と思っていたら、最後にこれが来て「あぁ…」と。

全員:(笑)

凪:楽には終わらせてはくれなかったです。

――〈触らないで〉のところが特に不思議なリズムです。

凪:あそこはハットを刻んでいるんですけど、〈触らないで〉の後、一拍空けてくれと言われて。いや、それは逆に難しいんだけど…!と(笑)。サビもずっと踏んでいるし。

nisa:曲を掘り出したときはワンコーラスだけだったんですけど、「…これ、凪っちょ大丈夫か?」と思って(笑)。なので、最初に聞きましたもん。「凪っちょ、これ叩ける?」って。

凪:「まぁ何とか…」とは答えましたけど。

――でも、結果的にちゃんと期待に応えたんですね。

凪:ギリギリですよ。〈虚ろな目で〉のところから、足で三つ踏むところがあるんですけど、そのフレーズが超苦手で。地味なのに難しいんですよ。ツインでやるとおかしなことになるので、片足でやらないといけないんですけど、そこでめちゃくちゃ苦戦しました。他の曲でも出てくるんですけど、本当に苦手なフレーズなんですよね。

nisa:人はこうやって成長していくんですよ。

――前にレンさんが「nisa曲はスキルが上がる」と言っていましたが。

凪:スキル、上がりますよ。今まで逃げてきたフレーズをやらされますからね(笑)。

レン:俺は他の2曲に比べるとこの曲は早く録り終わりました。この前スタジオでやってライブの画が見えましたね。リズムの変化も楽しいし、歌っていて気持ち良かったです。俺、サビ頭の〈救い出せないくせに〉くらいのメロディーのキーが一番歌いやすいんですよ。

nisa:ちなみにデモの時点では半音高かったんですよ。ライブも含めて歌えるかちょっと心配だったんですけど、半音下げたらこっちのほうがいいじゃんということになったんです。

レン:あと、サビ2行目の〈強く蓋を締め付け開かないようにしたよ〉の〈したよ〉のところが、自分が得意だし好きなメロの揺れ方ですね。喉仏を上下させる感じ。

――歌詞の〈別に平気なんだけど、傷を付けないように、爪を噛んで短く切った〉がとても秀逸でした。

レン:俺もここの歌詞が好きですね。自分が相手を傷つけないように自分の爪を噛んで短く切るっていう。

nisa:俺、〈ラブソングだって聞き飽きた〉のところが好きなんですよ。『初恋』ってCDなのに〈ラブソングだって聞き飽きた〉っていう。そこでバックの音楽もちょっと雰囲気を出すところがいいですよね。

03.たかが世界の終わり(作詞:レン、作曲:nisa)

凪

――曲頭のシンセもあって華やかな印象です。

nisa:この曲は素朴な感じに捉えられたくなくて。あのシンセがなかったらいわゆる“良い曲”で終わりそうな感じがしたんです。でも、バンドサウンドの力強さを出したかったので、それをサポートしてもらっている感じに近いです。今までのレイヴにない立ち位置というか、壮大なエンディングのイメージですね。「bloom」(2012年12月リリースのミニアルバム『フラチズム』収録曲)の代わりというわけではないですけど、ああいうポジションの曲がほしくて。ライブの最後に皆が前に出るときに流すようなエンディングの曲がほしくて作りました。

悠:「untouchable」もそうなんですけど、俺もこの曲はすごく同期が入っているイメージがあったんです。でも最近スタジオで同期の整理をしていたら、「あれ? あんまり入ってないんだ」と思って。

nisa:どっちも同期は頭に入っているだけで、それ以降はあんまり入っていないんですよ。

悠:じゃあそれが何だったのかって考えると、やっぱりギターなんですよね。ギターでしっかりと彩られている。でもほしい所に入れというのが、同期の正しい使い方だなと思いました。今まではもう、何が何でも入れたるぞ!みたいな感じがあったんですけど(笑)。

nisa:この2曲が今までと違うのは、作った時期のせいもあって、アレンジが完全にツインギターなんですよ。だからギターでしっかり彩っているように聴こえるのかもなと思いました。最近はライブでも再現できるように色々考えていたんですけど、デモのツインの鳴りがすごくよかったので、それを大事にしたらこうなったんです。

悠:良い曲です。ベースもベーシストあるあるだと思うんですけど、おとなしい曲ほど出番を感じるんですよ。激しい曲だとギターがワーって前に出るから、なかなか前に出られなかったりするんですけど、こういう比較的おとなしめの曲だと前に行きたがるんですよね。でも、この曲は最初前に行こうかなと思ったんですけど、よくよく考えたら違うなと思って。ただ、完全に目立たないのも違うので、いわゆる“裏でこんなことをしていたんだ!”的な立ち位置かなと。

――特にCメロの〈これからの話をしよう〉のところのベースは、前面に出ているわけではないですが、動きもありつつ底支えしている感じがしました。

nisa:ここも何度かやり取りしたよね。

悠:うん。ここは最初、こんなに動いていなかったんですけど、動きがほしいということだったので。このほうがドラムとの絡みもいいなと思います。あと、個人的に好きなのはBメロの〈君の終わりと世界の終わり〉のベースですね。ここはぜひ聴いていただきたいです。

凪:俺は、この曲は楽しかったです。

――楽しさが伝わってきました。Aメロは結構細かく叩いていますよね。

凪:16分ですね。16って楽しいんですよ。いつの間にか前より上手く叩けるようになっていて、それもあって楽しいなと。あと、このテンポって、ちょうど16が気持ちよく刻める んです。

nisa:このテンポの16は、「君がアバズレ」(2018年5月リリースのミニアルバム『メンブレさん通ります。』収録曲)あたりから入ってきた感じだよね。

凪:そうだね。この曲はタムを結構回しているんですけど、今までここまでタムを回すことはあまりなくて。ドラムって音色の違いがあまりないから、華やかさというと、タムを回すときくらいなんですよ。音的にも見た目的にも見せ場かなと思います。

――〈これからの話をしよう〉や2Aの〈例えばの話でさ〉も細かく刻んでいます。

凪:そうですね。そこはゴーストでツタツタツタンっていう。ここも楽しかったです。

nisa:いやー、ずっとこういうフレーズを叩かせたかったんですよ。

凪:でもゴーストのニュアンスも難しいんですよ(笑)。これまでなかったですし。

nisa:引き出しちゃいましたね(笑)。

レン:この曲は俺も楽しかったです。今回、声にエフェクトをかけずに歌っているんですよ。

――そのせいか、メッセージが真っ直ぐ伝わってきます。

レン:前から自分が考えていたストーリーがやっと形になったのも、嬉しかったですね。元々自分は映画や本も含めて、こういう「世界が終わっても君を守るよ」というストーリーが好きなんです。あと、この曲には、たくさん〈話〉という言葉を入れようと思って。

――「Story」と「Talk」、両方の〈話〉ですね。

レン:そうです。〈これからの話をしよう〉〈2人笑い合ってるね〉というところは、歌詞も含めて、歌っていて気持ちいいです。最初、サビに違う言葉を入れてみたんですけど、〈たかが世界の終わり〉がもっと伝わる言葉がないかなと考えて、〈これからはもう2人〉という言葉を入れました。あと、個人的に〈さよなら人類よ〉のところが大好きで。チャラランってすごくファニーなピアノが入るじゃないですか。

nisa:ファニー!? やめてよ、渾身の3音なのに! ファニーにしないで!

レン:ファニーじゃダメ(笑)? 重い言葉を「もう俺らは逃げちゃうからね~」って微笑ましい感じで歌っているんだけどね。でも、最後は〈君の未来で終わるだろう〉で終わらせようと思っていたので、うまく落ち着いたなと思います。

――この作品を携えてのワンマンツアー「初恋」が楽しみです。

レン:楽しみですね。ツアーのセットリストは、「こういう雰囲気で行こう」というのを皆で話した上で俺が決めるんですけど、今回かなり意外だと思います。これがカッコよくブレずにできたら、俺らはまた一歩すごい所に行けると思うんです。それがすごく楽しみですね。

nisa:ツアーの後は、12月30日に石田先生のお誕生日会(レイヴ Ba.悠 生誕記念ONEMAN「石田の石田がスプラッシュ!?~今年もやります大忘年会~」@渋谷REX)がありますしね。

悠:ありがとうございます(笑)。本当は、今年は誕生日会をやる気がなかったんですよ。去年大成功に終わったので、もういいかなと思って。でも、それは俺のダメなところだなと。継続しようということで、今年もやらせてもらうことになりました。日程が日程なので、サブタイトルにもありますが大忘年会も兼ねて2019年を締めくくれたらと思います。アフターパーティーもあるのでそっちもぜひ参加してもらって。そしてなんと次の日は年末のカウントダウンイベントに2本も出るので、フルパッケージですよ(笑)。充実した年末にできるかなと思うので、地方の方にもぜひ来てほしいですね。今年もあっという間でしたけど、そしてその先の2020年も8周年に向けて突っ走っていければと思います!

――いよいよ8周年ということで、色々計画されていそうですね。

nisa:そうなんです。ちなみに、『初恋』の初回限定盤AとBの帯には、次のワンマンツアーの先行チケットの応募券が付いているんです。詳細はこの後発表になるので、そちらも楽しみにしてもらいたいですね。『初恋』のワンマンツアー中の企画で「企画大臣総選挙」(レイヴ結成8周年記念として開催するファン感謝祭の企画大臣を決める総選挙)もやっているので、ツアーを経て、8周年に向けてさらに動いていきたいなと思っています。ということで、ここからVifでこれからのレイヴの動きを連載でお伝えできないかなと。

――いいですね! 一体どんな連載になるのか、乞うご期待ということで。

nisa:8周年に向けて一緒に盛り上がってもらえたらと思います!

悠:楽しみにしていてください!

(文・後藤るつ子)

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ARTIST PROFILE

レイヴ

<プロフィール>

レン(Vo)、nisa(G)、悠(B)、凪(Dr)によるロックバンド。2012年8月に福岡県で結成し、1stシングル『ALIVE』をリリース。2016年10月にみくる(G)が病気のため永眠。2017年3月に1stフルアルバム『不幸福論』をリリース。2018年3月、PS COMPANYより24RECORDSに移籍し、5月に移籍第1弾としてミニアルバム『メンブレさん通ります。』を、その後シングル『ハラスメント』『スーサイドBABY』『BOTEKURI』をリリースしている。2019年11月10日よりレイヴ ONEMAN TOUR「初恋」がスタートする。

■オフィシャルサイト
http://rave-official.com/

【リリース情報】

New Single『初恋
2019年11月27日(水)発売
(24RECORDS)

初恋
初回限定盤A
(CD+M∞CARD)
TFRV-1011
¥1,800+税
amazon.co.jpで買う
初恋
初回限定盤B
(CD+M∞CARD)
TFRV-1012
¥1,800+税
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初恋
通常盤
(CD ONLY)
TFRV-1013
¥1,500+税
amazon.co.jpで買う

【収録曲】

[CD]
初回限定盤A
01.初恋
02.たかが世界の終わり

初回限定盤B
01.初恋
02.untouchable

通常盤
01.初恋
02.untouchable
03.たかが世界の終わり

[M∞CARD]
「初恋」MV + MV Making ※初回限定盤A、Bのみ

【ライブ情報】

●レイヴ ONEMAN TOUR「初恋」
11月10日(日)仙台enn3rd
11月16日(土)広島Yise
11月18日(月)福岡DRUM SON
11月19日(火)福岡DRUM SON
12月2日(月)恵比寿club aim
12月3日(火)恵比寿club aim
12月6日(金)アメリカ村BEYOND
12月7日(土)名古屋ell.SIZE

●レイヴ Ba.悠 生誕記念ONEMAN「石田の石田がスプラッシュ!?~今年もやります大忘年会~」
12月30日(月)渋谷REX

●「レイヴ Ba.悠生誕&忘年会 After Party 2019!!」
12月30日(月)渋谷DeBarge-デバージ