インタビュー

NIGHTMARE

メジャーデビュー10周年を迎え、更なる飛躍を遂げるNIGHTMARE。
ポップな一面を打ち出した最新シングル「Dizzy」をフィーチャー!

メジャーデビュー10周年という大きな節目の年を迎えたNIGHTMARE。フランス「Japan Expo」で初の海外公演を大成功に収めるなど、ますますその勢いを加速させる彼らが、この記念すべき年に放ったのが、バンドの持つポップな一面を打ち出した最新シングル『Dizzy』。YOMI曰く「スタイリッシュでクール」に具現化されたPVもぜひチェックしていただきたい。冬のツアーも発表され、多忙を極める夏を送る、5人のスペシャルインタビューをお届け!

◆◆◆

――今年、メジャーデビュー10周年ということで。Vifで最初に取材をさせていただいたときは、結成10周年だったんですが、2度目の10周年を迎えていかがですか?

YOMI:何年か前から「もう少しだね」って言ってたんです。10周年までいけたらいいなと思っていたので、辿り着けて良かった。

――NIGHTMAREは順風満帆なイメージがあるので、“辿り着いた”という言葉は意外でした。長く続く秘訣はなんでしょう?

咲人:続いちゃったっていうのは正しいかもね(笑)。気づけばっていう方が近いかも。

柩:俺は長かったような短かったような…どっちもって感じかな。

――今回のシングルにアニバーサリー的な要素は入っているんですか?

RUKA:ないですね。これ作ったのが…いつだっけ?

咲人:3曲とも同時期だったよね。

Ni~ya:全然思い出せない…。

RUKA:余裕で半年以上前だよね。なのでアニバーサリーとかではなかったです。

――今回のアー写とタイトル曲「Dizzy」のPVで、久々にそれぞれのイメージカラーが使われていますよね。「Dizzy」はRUKAさん作曲ですが、PVの方向性はRUKAさんが決めたんですか?

RUKA:そうですね。俺が伝えたのは、「モノクロで個人個人が持っている色だけを抜いてほしい」っていうのと、「サビはカラーで」っていうのと、「風」かな。

YOMI:今回のPVはシンプルだけどスタイリッシュでいいよね。

――咲人さんのイメージカラーはモノトーンだと思っていたのですが、今回は緑なんですね。

咲人:PVを撮るときに、床が白だったから緑になったんです。RUKAさん曰く、「襟足を緑にしていた時もあるから」ってことらしいです。俺も緑は嫌いじゃないですし。

――「Dizzy」は、前作「Deus ex machina」に比べてシングル感が強いなと思ったのですが、今回、シングルを意識した曲作りをしたんでしょうか?

RUKA:特に意識してないですね…というか、まったく覚えてねぇな…。いつも曲出しするけどいつもどの曲をいつ出したかわからなくなるんだよなー。

――「Dizzy」で新たな試みは?

Ni~ya:ヴォーカルがいつもに比べて音色が豊富になってますね。

YOMI:今回、重ねている部分が多いからかもしれないですね。主メロ、ハモ、ウィスパーと、いつもより多く重ねてます。

――それは作曲者からリクエストがあったんですか?

RUKA:俺は特に何も言わなかったよね。

YOMI:うん。これまでにない重ね方だったんだけど、やってみたら結構良かったんだよね。で、採用になったと。

咲人:今回、手法は違うかもしれないけど、それぞれの曲で重ねてます。同じメロを何本も重ねるのもあるし、主メロと同じリズムで囁いているものを重ねたりもあるし。ギターは、「Dizzy」に関しては音色的にはあんまり奇をてらったことはせず、ストレートなアプローチをしました。「I’m High Roller」はDJが使うエフェクトの機材で後処理をしたりしているから、ライブでは違ったアプローチをしないと再現できないんですけどね。あと最近、トーキングマシーンていう、人が喋っているような音色がすごく好きで、ギターのエフェクターでもそういうのがあるので、「I’m High Roller」で使ってます。ちょっと遊んでますね。

――自分の曲だから遊んでいるところはありますか?

咲人:その時々ですね。人の曲でやりすぎて怒られたら嫌だし(笑)。ありかなしか微妙なものは自分の曲でやることが多いですね。

柩:俺は今回、今までよりロー感を削っていこうかなと。ジャリッとした音とかを軽めの音を中心に録りました。アンプだけで鳴らしていると違和感はあったんですけど、混ぜて弾く分には全然平気で。でもこれは、曲によるというより、時期的なものだったかも。その時そういうモードだったんですよね。

RUKA:俺は作詞はいつもとあんまり変わらなくて、作曲はサビまでずっと変化をつけず、低く居続けることかな。

――ヴォーカルが低音で始まるのは「a:FANTASIA」以来ですよね。

YOMI:そうですね。ここまでの低音は珍しいかも。

――前作の「Deus ex machina」の時、YOMIさんが「自分が出せる高音の一歩手前の音」だと言っていましたが、今回の低音はどうでしょう?

YOMI:ここまでは平気だけど、これ以上低いとなると色々難しくなってくるかな。

咲人:顔も作らないといけなくなるしね(笑)。

YOMI:そうそう。低い音は意外と顔が大事なんですよ(笑)。

Ni~ya:ちょっとこう、あご引いて、眉間にしわ寄せてな(笑)。

――今回の音だとあんまり難しい顔をしなくても大丈夫なんですか?

YOMI:うん。今回くらいならまだ大丈夫!

◆◆◆

――「SLEEPER」の時、RUKAさんが「〈例えば〉という言葉は入れようと思っていた」と言っていましたが、今回入れたかった言葉はありますか?

RUKA:〈ジェットコースター〉かな。

――そこから組み立てた感じですか?

RUKA:うん。これが一番最初に出てきたかな。

――今回、〈モノクロームのひまわり〉〈凍えそうな八月〉と、印象的な言葉が多かったのですが。

RUKA:そこに重要性はないです。言ってみれば舞台の木みたいな感じ。

――「I’m High Roller」と「Killed in summer」でキーになっている言葉は何でしょう?

咲人:「Killed in summer」は間違いなく〈殺す〉ですね。最近自分の中でブームなんです。

――〈殺す〉が? キてますね(笑)。

咲人:あ、でも、予備軍ではないんで大丈夫ですよ(笑)。「I’m High Roller」はギャンブル用語かな。

――「I’m High Roller」はかなり刹那的ですよね。

咲人:言ってしまえば、音楽で飯を食っていこうという段階で賭けだと思うんですよ。ただ勝っているのか負けているのかはわからないですけど。学生の時にミュージシャンになろうと思ったくらいの決意というか、自分自身全部賭けて何かに取り組むことって、年を重ねれば重ねるほどそれまでやってきたことを守らないといけないから、なくなってくると思うんですよね。それはどうなんだろうと思ったらギャンブル用語が出てきました。

――ご自分的には、今は攻めと守り、どちらでしょう?

咲人:うーん…攻めていたいです。

――他の方は「I’m High Roller」の歌詞を見てご自分は攻守どちらだと思いますか?

YOMI:俺はたまにパチンコをするからわかるんですけど、前は勝ちたいって気持ちがすごく強かったのに、今は何か違うんですよね。昔とは違ってきているなっていうのは自分で感じていて。勝ちたいけど、もしかするとそこまでhigh roller(※むちゃな賭けをする人)じゃなくなってきているのかもしれない。パチンコに関しては。

RUKA:…え、今パチンコの話してたの? お前の中でそこまで重要なことなの?

YOMI:うん。勝ち負けなんてどうでもいいって思うようになってきたんだよね。

RUKA:お前はパチンコに何を求めてるの?

YOMI:…安らぎ。

一同:え!?

RUKA:一番やべーやつだ(笑)。

咲人:ゾジーさん、萎れてる…(笑)。

YOMI:だって、ストレス発散になるんだよね。

咲人:確かにパチンコは瞑想と一緒って言うよね。

RUKA:競馬場に安らぎを求めるのはわかるけどさ、馬もいるし、緑もあるし。パチンコは何で?

YOMI:何なんだろうね。パチンコやりたいって気持ちが満たされているから、そこで癒されたと錯覚するのかもしれないけど。

Ni~ya:どんどんわかんなくなってきた…。

咲人:ゾジーさん、射幸心(※可能性の少ない偶然の成功や、利益を得ようとする気持ち。ギャンブル等でよく使われる)に捕らわれてるタイプだよね。一瞬の快楽というか…。

YOMI:アハハハ、それ結構ヤバいね!

RUKA:個人的にはせめて勝ちたいと思っててほしかったわ。

――これは正しいhigh roller像ではないですね。

YOMI:うん。でも、ローリスク・ローリターンだと全然瞑想感まで達しないんですよ。だから、ゲーセンのパチンコじゃダメ。

咲人:パチンコって大当たりが来るとアクションが起こるわけでしょ?

YOMI:そうなるとヤバい。

咲人:…何かヤバいパターンだな、それ。

Ni~ya:あ、でも俺の釣りもそんな感じなのかも。釣れなくてもいいから釣り糸垂らしてる。

咲人:釣りが瞑想っぽいのは何かわかるんだけど…パチンコかぁ。

RUKA:そこに悟りを求めているのは嫌だ!

◆◆◆

――high roller話でずいぶん脱線してしまったので元に戻します(笑)。咲人さんは楽曲を作るときに「王道は他の方に任せて自分は変化球で」と言っていましたが、今回も変化球狙いですか?

咲人:変化球というか、自分が他の人の曲を聴くときに、すごく良いなと思う時の感覚を自分の曲で表現したいんです。だから、面白いものや興味深いものができるかどうかが自分の基準。自分で後から聴いても「この曲面白いな」と思えるものを作ろうと思ってます。ただ、他の人からするとわかりづらかったりするらしいんですよね。他の人と自分の感覚の違いは何なんだろうと思うんですけど、まだ答えは出ないです。

――「Killed in summer」の〈殺す〉願望もそうですが、最近咲人さんの曲はなかなか物騒ですね。

咲人:攻めたい願望の表れじゃないですかね。なんかそのギリギリの感じで問いかけたいなっていうのはあるんです。〈静脈にアルコール〉って歌詞があるんですけど倫理的にどういうことなのか説明してくれって言われたりもして。その辺を狙いたいですね。

――咲人さんは自分のリアルを投影している歌詞が多いんでしょうか。

咲人:そうですね。自分のリアルを投影しつつ違った物語に仕立てられたらっていうのはあります。

――起承転結がしっかりしているというか理路整然としている感じがあるんですよね。

咲人:本をよく読むからかも知れないんですけど、ある程度時間軸に沿っていないと気持ち悪いんです。もっと散文的な歌詞を書きたいとも思うんですけどね。

――そのあたりがRUKAさんとの作風の違いかもしれませんね。そんな2曲のレコーディングはいかがでしたか?

Ni~ya:俺はこの2曲で竿を変えました。なのでいつもとは違った音色になってます。最初やりすぎかなって不安だったんですけど、最終的にいつもより存在感があっていいかなと。

――咲人さんが「面白さ」を追求した楽曲たちですが、苦労はありました?

RUKA:リズムはいつも大変ですよ。特に、人の曲は大変。大変さは作曲者ごとに違うんですけど、柩とNi~yaの曲は大変さに共通性があるんです。過大評価をしてくれているのかわからないけど、やたら早かったり、変拍子も難しいのだったりする。変な言い方だけど、いろんな修羅場をくぐってきた人が最後に出してきたリズムみたいな感じで。できることが見えていてそこに向かうって意味だったら、柩とNi~yaの曲の方が大変。咲人曲は考えることから始まる。これどういう拍の取り方なんだろうとか。難解に近いかな。

咲人:自分の打ち込みの癖もあるんで、ドラムのフィル(※一定のパターン演奏を繰り返す中で楽曲の繋ぎ目の1~2小節で入る即興的な演奏)が入る時とかも、普通にタムを回したりしてるんですけど、出来上がったドラムを聴いてると、どうやって叩いてんのかわかんないことがある。

RUKA:それは俺がギターわかんないのと同じ感覚かもしれないけど、「この1発が入ってると楽なんだよ!」っていうのが抜けてたりするんだよね。

咲人:今度全部シンプルなの作ってもいいのかもね

Ni~ya:クリックだけとか?

全員:いやいやいやいや(笑)。

RUKA:8ビートがあって、ルート弾きがあって…みたいな。

咲人:俺は単音のカッティングしかしないとか。

RUKA:どうなるんだろうね。最後までみんな不安な気持ちでいるんじゃ…(笑)。

Ni~ya:今度やってみる? フレーズ入れちゃだめ!とか、コード1個しか使っちゃだめ!とかね。

YOMI:ちょっと民族音楽っぽくなりそうだね。

咲人:ミニマル・ミュージックってずっと同じフレーズの繰り返しだったりするからね。

YOMI:ちょっと気持ちよくなりそうな曲になりそう…。

全員:(笑)

――今夏はみなさんソロ活動もあって忙しくなりそうですね。

柩:NIGHTMAREでlittle HEARTS.のイベント(little HEARTS. 5th Anniversary「MY little HEARTS. Special Edition Vol.5」)もありますしね。冬にはツアーもあるし。

RUKA:NIGHTMAREの動きだけ見ると、すげー暇人みたいだよな。暇人だと思われたらむくわれねーなー…。

――ファンの皆さんはわかってますよ(笑)。

YOMI:それにしても、忙しさが年々ひどくなってる。

RUKA:真面目にこなしちゃうからいけないのかも。一回くらい取りこぼせばいいんだよ。間に合わせないとかさ。

――そんな悪だくみを…(笑)。

YOMI:(笑)。忙しい夏からの脱出がんばります!

(文・後藤るつ子)

NIGHTMARE

<プロフィール>

YOMI(Vo)、柩(G)、咲人(G)、Ni~ya(B)、RUKA(Dr)によって2000年に結成。2003年にメジャー・デビュー。心地よく、耳に残るメロディはもちろん、美麗なルックスとは裏腹な爆笑トークで、多くのファンを魅了し続けている。2010年に結成10周年を迎え、記念アルバム『GIANIZM』をリリース。2011年、avexに移籍。コンスタントに作品をリリースし、8月21日、ニューシングル『Dizzy』をリリース。11月20日、CLUB CITTAを皮切りに’NIGHTMARE WINTER TOUR 2013を行うことが決定している。


■オフィシャルサイト
http://www.nightmare-web.com/


【リリース情報】

Type A
【CD+DVD1】
YICQ-10305/B
¥1,890(tax in)

Type B
【CD+DVD2】
HPQ YICQ-10306/B
¥1,890(tax in)

Type C
【CD only】
HPQ YICQ-10307
¥1,260 (tax in)


『Dizzy』(avex)
2013年8月21日発売
ストリート感とPOP感に満ちたニューシングル。モノトーンな世界観に各メンバーのイメージカラーが効果的に使われたPVも必見!

【収録曲】
初回生産限定盤
Type A【CD+DVD】
[CD]
01. Dizzy
02. I’m High Roller
[DVD]
01. Dizzy(Music Clip)
02. Dizzy(Music Clip Making)

Type B【CD+DVD】
【CD】
01. Dizzy
02. I’m High Roller
[DVD]
01. I’m High Roller(Music Clip)
02. I’m High Roller(Music Clip Making)

Type C【CD only】
【CD】
01. Dizzy
02. I’m High Roller
03. Killed in summer

[3形態共通 初回限定封入特典]
トレーディングカード封入(全5種類中ランダム1種封入)
リリース記念イベント参加券 *詳細後日発表
3形態同時購入応募抽選特典応募券 *詳細後日発表
同日発売LIVE DVD / LIVE Blu-rayとの連動購入応募抽選特典応募券 *詳細後日発表


【リリース情報】

初回生産限定盤
【2DVD+CD】
YIBQ-10308〜9/B
¥9,975(tax in)

初回生産限定盤
【Blu-ray+CD】
YIBQ-10310/B
¥11,025(tax in)
[初回仕様]フォトカード40枚

通常盤
【DVD only】
YIBQ-10311
¥5,775(tax in)

通常盤
【Blu-ray only】
YIBQ-10312
¥6,825(tax in)


「NIGHTMARE TOUR 2013『beautiful SCUMS』」(avex)
2013年8月21日発売

【収録曲】
[DVD(Disc 1) / Blu-ray]
01. r u ready 2 b SCUM?
02. My name is”SCUM”
03. ASSaulter
04. DISSEMBLE
05. UGLY DUCK’S WILL
06. 終わる世界の始まりは奇なり
07. BOYS BE SUSPICIOUS
08. mimic
09. BEHIND THE MASK
10. 雪葬
11. 雨と夜に墜ちて
12. Droid
13. BLACK OUT
14. 404
15. ERRORs
16. riddle
17. HATE
18. VERMILION.
19. Deus ex machina
20. I’m not
21. Cherish
22. 惰性ブギー
23. 極東乱心天国
24. My name is “SCUM”
DVD(Disc 2) / Blu-ray]
ツアー密着ドキュメンタリー映像
[LIVE CD]
01. r u ready 2 b SCUM?
02. My name is”SCUM”
03.ASSaulter
04. DISSEMBLE
05. UGLY DUCK’S WILL
06. 終わる世界の始まりは奇なり
07. mimic
08. BEHIND THE MASK
09. 雨と夜に墜ちて
10. Droid
11. BLACK OUT
12. 404
13. ERRORs
14. riddle
15. Deus ex machina
16. I’m not
17. My name is “SCUM”
[初回仕様特典]フォトカード40枚
[初回封入特典]同時発売のシングルとの連動購入応募抽選特典応募券

LIVE DVD[DVD only]
LIVE Blu-ray[Blu-ray only]
[DVD / Blu-ray]
01. r u ready 2 b SCUM?
02. My name is”SCUM”
03. ASSaulter
04. DISSEMBLE
05. UGLY DUCK’S WILL
06. 終わる世界の始まりは奇なり
07. BOYS BE SUSPICIOUS
08. mimic
09. BEHIND THE MASK
10. 雪葬
11. 雨と夜に墜ちて
12. Droid
13. BLACK OUT
14. 404
15. ERRORs
16. riddle
17. HATE
18. VERMILION.
19. Deus ex machina
20. I’m not
21. Cherish
22. 惰性ブギー
23. 極東乱心天国
24. My name is “SCUM”