インタビュー プレゼント

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Dが紡ぐ新章、妖精王の物語。
『Dark fairy tale』が映し出す人生の儚さ、妖精王の結末とは――

4月23日、Zepp Tokyoにて自身初のフリーライブとなる14周年アニバーサリー公演を行ったD。そのステージで初披露された新曲「Dark fairy tale」が、ついに世に放たれる。「妖精王の物語」をコンセプトに掲げた今作は、シングル4形態の各c/wに収められる新曲たちと共に、全4曲で一つの物語を紡いでいく。さらにその結末は8月29日のツアーファイナルで明らかになるという。妖精界と人間界が最も近付く日だと言われる夏至の日(6月21日)、新宿BLAZEでのリリース記念ライブを控えるDの5人に今作についてじっくりと話を聞いた。

◆14年の軌跡と、また新たなDを見せられたライブ(Ruiza)

――4月23日の14周年記念公演の感想を伺いたいと思います。10年ぶりのZepp Tokyoというのも意外でした。

ASAGI:前のワンマンはメジャーデビュー発表の時で、それから10年あっという間でしたね。初のフリーライブだったので、感謝を込めた14周年ワンマンにしたかったのと、まだDを知らない人にも知ってもらおうというライブだったんですけど、すごく手応えもありましたし、各メンバーがDとして初めて作曲した曲とか、これまでを振り返りつつ、新曲「Dark fairy tale」も初披露できて、周年らしいライブができて嬉しかったですね。

Tsunehito:まだDを観たことがない子、いつも応援してくれている子、前に観たけどしばらく観てなくて今回来てみようと思ってくれた子だったり、とにかく色々な方が観に来てくれるだろうなと思っていたので、今までのDとこれからのDを一度に観てもらえる日になってすごく嬉しかったですし、15周年に突入できる新たな気持ちにもなれたライブでしたね。

HIDE-ZOU:Zepp Tokyoでフリーライブをやるというのはなかなかないので、話題性はあったと思いますし、これまでの僕らの節目の楽曲と今の自分たちを表現できたというのは、見せ場として最高の瞬間がたくさんあったなと思うライブでした。個人的な反省は色々とあるんですけど、瞬間瞬間の感動をオーディエンスと感じ合えたのではないかなと思います。

――ステージセットもフリーライブとは思えない豪華さでしたよね。

ASAGI:それは色々な人に言われました(笑)。フリーライブだからと言って手は抜かないというのは公言していたんですけど、パフォーマンスはもちろん、演出やステージセット、様々な面で手を抜きたくなくて。なので、いつも通り派手な演出ができたと思います。

Ruiza:すごく楽しかったですし、改めて14周年を迎えられて有り難いなと思いましたね。色々なことを振り返ることができたし、新曲も新しい衣装も披露できて、14年の軌跡と、また新たなDを見せられたライブでした。

HIROKI:今まで支えてくれたファンの子たち、陰ながら応援してくれている人たち、興味を持っているけど今まで来られなかったという人たちに、すごく良い機会のライブになったと思います。Dの歴史を辿ると共に今のDを知ってもらえたと思います。すごく感慨深いライブでしたし、今後もっともっと皆に素晴らしい楽曲を届けていけたらなと、気が引き締まりました。

――GWには高田馬場AREAで5daysもありました。

HIDE-ZOU:やってしまえば、毎回「まだいける」と思うんですよね。前はAREAで10daysをやらせてもらったんですけど、その時も「まだいける」と思ったんですよ。それから年月が経ちましたけど、半分の5daysにしたからと言って手を抜いたわけじゃないし、意味があって5daysをやったわけで、もし今後また10daysをやる機会があれば、全然やれるという気合いは皆あります。

ASAGI:各メンバーのプロデュースdayということだったんですけど、自分のプロデュースdayだけ気合いを入れるのではなく、どの日も手を抜きたくなくて。もちろんプロデューサーの言うことは絶対だったんですけど(笑)、その中でも自分のできることを全日精一杯やり切りました。

◆森の中にいると自分というものがとても小さな存在に感じる(ASAGI)

――周年ライブで初披露された新曲「Dark fairy tale」がこの度リリースとなります。表題曲は大分早い段階で完成していたことになりますが、c/wの楽曲たちは周年ライブの後に制作に入ったのでしょうか?

HIDE-ZOU:周年ライブ近辺からレコーディングが始まっていました。4月はライブの本数が結構多かったので気持ちの切り替えが重要で、特にASAGIさんは歌詞を書くにあたって、色々な世界を旅していたんだろうなと思います。

――今回のコンセプト「妖精王の物語」は、どのように決まったのでしょうか?

ASAGI:自分の中にずっとあるテーマではあったんです。僕は森がすごく好きで、癒されたり刺激を受けたり、インスパイアされる部分が多いんですけど、森の中にいると自分というものがとても小さな存在に感じることがあって、楽曲を作っている時にそういう自分の気持ちと曲のイメージがリンクして、このコンセプトが生まれました。

――シングルではありますが、全4タイプの楽曲で一つの作品ですよね。MVの世界観とも繋がっていきますが、歌詞にも植物がたくさん出てきて、なおかつその一つ一つに意味があるんだろうなと。まずは「Dark fairy tale」の冒頭に〈サンザシ〉、その後に〈薔薇〉が登場します。

ASAGI:妖精と言えばサンザシの花が相性が良いと思うので入れたんですけど、ここでは病に侵されている人間の赤ちゃんを薔薇として表現しました。肌も高揚していて熱にうなされている状態を、妖精王の目線から見た時にあえて薔薇という言葉で表現してみたかったんです。

――〈百合〉は純潔の象徴として?

ASAGI:まさに純潔です。やはり妖精は汚れのないイメージなので、百合の花から妖精が生まれてくるというイメージで、百合の花にしました。

――1Aは打ち込みサウンドでキラキラしたイメージですね。

ASAGI:デモの段階からイントロギターリフ~Aメロのアプローチは結構考えていて、イントロのヘヴィな感じからキラキラした軽やかな感じという差を付けた場面展開にしたくて、デモのイメージを元に皆でアレンジしていきました。

――ギターソロ明けの2Aのベースのフレーズがとてもカッコよくて、グッとくる感が増します。

Tsunehito:ありがとうございます。ベースで一部分だけエフェクトをかけるみたいなものって最近あまりなかったんですけど、この部分でキラキラしつつも広がりがあってうねりのある音色で、シーンが変わったような印象になるベースにできたので、良かったなと思います。

――皆さん、この楽曲の聴かせどころは?

HIDE-ZOU:イントロのリフからの場面転換のメリハリがすごく鍵になっていると思います。自分のギターの聴かせどころは色々とあるんですけど、A’のスチャッスチャッスチャッという裏拍リズムの部分はASAGIさんがデモの段階からイメージしていたので、アレンジの際にカッティングのパターンをいくつか試して最終的にこの形に落ち着きました。音色もぜひ聴いてもらいたいところです。

全員:(沈黙)

――…HIDE-ZOUさんの表情が、まだ言葉が続くのか否か微妙な雰囲気だったので、待ってしまいました(笑)。

全員:(笑)

HIDE-ZOU:聴かせたいところがいっぱいあるので考えていたら…そう言われると恥ずかしいですね(笑)。

ASAGI:顔でライターさん泣かせの表情をする男(笑)。

Tsunehito:言い終わったら「ドヤッ」ていう顔をすればいい(笑)。

HIDE-ZOU:ということで、その辺が自分のギターの聴かせどころです!(ドヤッ)

全員:(爆笑)

ASAGI:それだったら言い切ったってわかる(笑)!

Tsunehito:全部文末に「ドヤッ」て入る(笑)。

――入れます入れます(笑)。

ASAGI:「入れます」って(笑)。

HIROKI:わかりやすいですね(笑)。

Ruiza:これは入っちゃうな(笑)。

――HIROKIさんの「Dark fairy tale」の聴かせどころは?

HIROKI:サビのところなのですが、今までは16分で速いツーバスをガシガシ踏んでいたんですけど、今回はプロデューサーの岡野(ハジメ)さんのアドバイスもあり、サビのツーバスであえて8分にすることで、ビート感の抑揚がより如実に出るようになりました。テンポ感的にすごく難しかったんですけど、上手く昇華できて楽曲の表現もできたと思います。「Bluebell wood」はドラムロールを何パターンか試してみたり、3拍子なので音の伸びやかな部分も気を使いつつ、「慈愛の虜囚」はツネ(Tsunehito)が…

ASAGI:どんどん進んでいっちゃう(笑)。

Ruiza:俺まだ言ってないのに(笑)!

Tsunehito:コーヒーで酔っ払ってるんじゃない?

HIROKI:こんなお洒落なの(カフェモカ ※Twitter参照)飲んだことないもん。テンション上がって「俺が俺が」になっちゃった(笑)。

Ruiza:俺ここから話しにくっ(笑)。楽曲をもらった時から世界観もイメージできましたし、すごくカッコいいなと思って。妖精ということで浮遊しているような感じも入れたくて、例えばギターソロだったら1音だけタッピングして、かけ離れたポジションの音を出してみたり、コードをジャランと鳴らすのではなく分解して1音1音弾いてみたり、色々工夫しました。どのアプローチも、世界観に合うものを考えて作っていきました。

◆一打入魂、1音1音を大切にすることによって全てが繋がっていく(HIROKI)

――c/wの「Bluebell wood」(TYPE-A、B、C収録)ですが、ブルーベルの森には妖精がいると言われているそうですね。

ASAGI:そうですね。そのイメージが強くて。森にブルーベルの花がカーペットみたいに敷き詰められている景色がすごく美しいんですよね。それでベルの形をした花が鳴っているようなイメージのイントロにしたいなと思って、そこから作っていきました。平面に広がっていく景色のイメージだったので、あえて波を付けずに広がっていく感じの声を入れて、音量的にファルセットをメインにしてみたり、色々と試した結果、今の形になりました。時系列的には最初にあたる曲で、妖精王が人間を愛しいと思うようになったきっかけの少女とのストーリーを描いています。そういう意味では結構重要なポジションの曲ですね。

――なるほど。

ASAGI:「Bluebell wood」の後に「Dark fairy tale」があり、「慈愛の虜囚」と「Who killed fairy?」は大体同じくらいの時間軸にあります。「Dark fairy tale」を基盤にそれぞれの曲が掘り下げていっているという立ち位置ですね。「Bluebell wood」で、妖精王が人間を愛しく感じるようになったゆえに、「Dark fairy tale」にある、病に侵されている人間界の王の初子を助けてあげたり、そういうところに繋がっていきます。

――「Bluebell wood」の歌詞には〈feicfidh mé thú〉〈feicfidh mé amárach thú〉というゲール語、ケルト語をベースにした部分がありますが、なぜこの言語を用いたのでしょうか?

ASAGI:妖精の言葉みたいなものを入れたかったんです。あとはケルト的なものを取り入れたかったというのもあって色々と考えたんですけど、これが一番幻想的で耳触りが良くて妖精っぽい響きの言葉だったんですよね。「また会おう」「また明日会おう」という意味なんですけど、その“明日”というものが、妖精と人間では時間の流れが違って、妖精の1日が人間にとっての10年という設定にしていて、時間のすれ違いだったり、妖精王の7日間で人間の寿命が来てしまうという、人間の儚さを描ければいいなと思いました。

――この楽曲はアコギがふんだんに使われていますね。

Ruiza:ブルーベルの景色をイメージして、より景色を見せるような音を入れたいなと思いました。歌詞に季節が入っているところとかすごく好きで、切ない感じを出したかったし、アコギも入れました。

HIDE-ZOU:ギターはルイちゃん(Ruiza)のアコギにちょっと不思議な絡みをするフレーズになったと思います。既存の曲にも3拍子の曲はあるんですけど、また新たなエッセンスというか、このシングルの重要な鍵を握っている楽曲だと思うので、それを音で表現できたなという印象です。歌うような演奏、フレーズを心がけて録りました。(ドヤッ)

全員:(笑)

Tsunehito:この曲は細かいフレージングよりも広い景色が見えるようにというのを意識したので、サビまでは1音1音を伸ばしていくロングトーンを多くしました。なので、音数は引き算でかなり減らして作っていって、メリハリを付けるために箇所箇所ではハイフレットのほうにいくようにフレージングを動かして、その場面を盛り上げていければと考えながら作りましたね。

HIROKI:イントロ部分でタム回しをしているんですけど、そこの音の運びは色々と試してレコーディングで着地しました。その後のスネアロールは、聴いてすぐにここはロールだろうなと思って、この楽曲に合ったロールの並びを何パターンか試して決めましたね。3拍子なので音の伸びやかな部分を生かしつつ、グルーヴも3拍子の音の繋がりを上手く表現できたと思います。

――HIROKIさんは高速なものやパワフルなものを得意とするイメージがありますが、こういうタイプの楽曲に取り組む際はどのような心持ちですか?

HIROKI:気持ち的には速いものと似ている部分はあると思うんですよね。速い分しっかり音を出さなきゃという気持ちの持っていき方もあるし、遅いほうは遅いなりに1音1音の点を繋げるという気持ちの配り方、ドッシリ音を出さなきゃという意識の元やっているので、遅い速いという気持ちの切り替えはなくて、一打入魂というか、1音1音を大切にすることによって全てが繋がっていくと思います。レコーディングはそこに比重が寄ってきているので、ライブでも上手く表現できるんじゃないかなと思います。

◆曲の展開がドラマティックに変わっていくものを意識して(Tsunehito)

――「慈愛の虜囚」(TYPE-B収録)は攻撃的な楽曲です。ASAGIさんのヴォーカルも他の楽曲とは異なり、攻撃的ですね。

ASAGI:この曲は主人公が妖精王の醜い息子で、キャラクターが他と違うので歌い方も変えたいなと。「Dark fairy tale」は王の威厳を保ちながら妖精の艶やかなイメージも入れつつ、イントロはウィスパーで妖精が囁いているような感じで始めたり、曲によって歌い方は色々と変えているんですけど、これは憎しみの表現として、わざと荒く歌ってみたり強く歌ってみたりしています。

――歌詞にある〈死を知らざる者〉は妖精王のことで、〈父と子〉は妖精王と息子?

ASAGI:そうですね。最後にどちらかが死ぬことになるだろうという。

――この楽曲は先ほどとは打って変わってドラムの音数が多いですよね。

HIROKI:ツネがデモをすごく作り込んできてくれたので、それを上手く昇華すると共に、楽曲の疾走感や展開が斬新だったので、それをどう上手く繋げられるかというのが重要でした。サビはゴリゴリのツーバスを踏んでいるんですけど、イントロやAメロは疾走感のあるビートを最重要視したので、勢いはすごく感じてもらえると思います。

Tsunehito:表題曲の重く悲しい深いテーマに対して、どうc/wとして相応しいものにしていこうかなと色々と考えつつ、ASAGIさんから表題曲のデモと歌詞、ストーリーをもらっていたので、より世界観に合うものを作ることができました。シンセの不穏な音やコードの響き、音の重なりの悲しい部分、緊張感ある部分、曲の展開がドラマティックに変わっていくものを意識して作っていったので、シーンがどんどん変わっていくようなスピード感のある楽曲になったなと思いますね。

Ruiza:攻撃的なところも表現したいなと思って、16分でエッジを効かせたようなサウンドだったり、サビで駆け上がりのフレーズを入れたりというアプローチをしました。良い感じにフィットしたんじゃないかなと思います。

HIDE-ZOU:まさに攻撃的で、ズンッとした重みも感じられるんですけど聴きやすい、キャッチーさもあります。自分のギターに関しても新鮮なエッセンスが入ったなと思っていて、サウンドも世界観にマッチした音が作れたと思います。

――「Who killed fairy?」(TYPE-C収録)冒頭には〈イトスギ〉が出てきますが、キリストが磔にされた木の板は、この木で作られたという伝説があったり、花言葉は死、哀悼、絶望とのことで。

ASAGI:妖精界にあるイトスギの木が命の象徴というイメージで、その実が落ちて禍蟲が出てくるという部分で不吉な感じを表しています。妖精界では起こり得ないことが起こっているという現状、妖精が殺されてしまう現場を駒鳥が見て、急いで妖精王に知らせに行く、すごいスピードで羽ばたいているイメージからストーリーを作っていきました。

――その後には〈シャムロックの花〉が登場します。

ASAGI:シャムロックって洞窟とかでも僅かな光で咲いているようなイメージがあったので、そんなシャムロックさえも光が遮られてしまったというダークな感じを出すために用いたのと、イトスギもシャムロックも、言葉選びと楽曲のコンセプト、メロディとしての響き、様々なものを考えた上でしっくり来たというのはありますね。

――出だしからとてもインパクトがある楽曲ですよね。イントロのギターフレーズもとても特徴的です。

Ruiza:「Dark fairy tale」のコンセプトありきで作ったんですけど、ダークという言葉も付いていたので、スリリングな感じや疾走感を表現できたらいいなと思って作りました。イントロのフレーズもドキドキした感じを上手く出せたんじゃないかなと思いますね。

――サビはとても動きのあるベースですね。

Tsunehito:ユニゾン部分はしっかり弦楽器隊で重厚感とスピード感を出しつつ、サビはベースのフレーズのうねる感じで勢いやスピード感を出せたらいいなと思って、その対比で、よりメリハリが付いて、すごく勢いやスピード感を感じられる仕上がりになったと思います。

HIDE-ZOU:疾走感、スピード感を意識して刻んだ部分もありますし、ロングトーンも混ぜつつバランスよく弾くことにより、画が見えてくるんじゃないかなと。疾走感だけではなく浮遊感も合わせた表現になりました。

HIROKI:自分の得意なテンポ感でもあるので、1音1音の厚みをドッシリ出せたと思いますし、結構自由にやらせてもらったので、決まりごとはキッチリ抑えつつ、ドラムの展開も上手く出せたと思います。

――8月29日のツアーファイナルでの配布音源で、この物語が完結するそうですね。

ASAGI:起承転結の結に当たる楽曲を現在制作中です。「Who killed fairy?」の最後の一節から繋がっていく感じで、嵐の中で妖精王が亡くなってしまった子らと幻を見ながら踊っているというイメージの楽曲なんですけど、そこでいったん一区切りになります。

◆共にツアーを回って、共に限界を越えよう(HIDE-ZOU)

――今作には御伽話らしいサウンドがたくさん散りばめられていますが、生で録ったものはありますか?

HIDE-ZOU:ASAGIさんの多重コーラスが肝になっていると思います。

ASAGI:結構こういうのってサンプリング音源を使っている人たちが多いんですけど、僕の場合はオペラの発声の勉強をしたこともありますし、ちゃんと自分の声で、自分の個性を活かした表現をしたくて。それと、全部に意味を持たせたいというのがあって、例えば「慈愛の虜囚」は今作の中で一番多重コーラスが入っている曲なんですけど、醜い息子が他のゴブリンたちを率いているイメージだったので、たくさんいる意味があって、ゴブリンたちが声を上げている感じを表現したかったんです。今回のシングルはトータルで300~400人のヴォーカルを入れました。

――それはかなりの大人数ですね。

ASAGI:エンジニアさんもずっと録ってくれている人なので阿吽の呼吸で「はい、次のライン。はい、次のライン」っていう感じで、ある意味早いです。何百人もいる分、声質やアプローチを変えたくない場合は待たされるとダメなんですよね。すごく良いテンポで録ってもらっているので、助かっていますね。もたもたされると、おそらく今の何倍も時間がかかると思います。

――前回HIDE-ZOUさんがテンポ240のダウンピッキングを完成させ、自分の限界を超えることができたというお話がありましたが、今回は限界を超えたことはありましたか?

HIDE-ZOU:今回は物理的な限界は超えたというよりも、作品毎のテーマの理想形以上のものを求めようとする姿勢は皆持っていて。完成して聴いた時に、新しいことを残せたなとか、これは次に活かしたいなという課題が見えたり、そういうのを感じると…「Exceed your limit」(※HIROKIプロデュースdayの冠)みたいな。(ドヤッ)

ASAGI、Ruiza、Tsunehito、HIROKI:伝わりづらい(笑)。

HIDE-ZOU:今後ツアーが始まるので、ファイナルまでに演奏面や気持ちがどこまで入り込めるか、自分の合格点を高く課して、それを超えることができるのかということを考えながらをやっていきたいなと。共にツアーを回って、共に限界を越えようということですね。

Tsunehito:今、一人だけ締めに突入してるなと誰もが思ってるよ(笑)。

全員:(笑)

ASAGI:ありがとうございました(笑)。

Tsunehito:HIDE-ZOUさんはこれで終わりで(笑)。

――では、ライブに向けて皆さん意気込みを(笑)。

HIROKI:6月21日に発売記念ワンマンがあって、リリースしてから夏のツアーということで、楽曲の世界観を最大限届けられるようにしたいですし、回を重ねる毎に楽曲も成長していくと思うので、ファイナルではツアーで培ったものを全て出し切れるように頑張りたいと思います。

Tsunehito:今作で新章に突入したので、それを皆に楽しんでほしいなと思いますし、8月29日のファイナルでプレゼントされる曲があって今回の物語の一括りなので、ツアーも観に来てもらって、プレゼントも聴いてもらって、とにかく全部の世界観を楽しんでほしいなと思います。

Ruiza:『Dark fairy tale』をいかに表現できるかというところを、今まさに練習しているところで。早く演奏したいですし体感してもらいたいですね。ツアーはリリース後ということで、たくさん聴いて来てもらえると思うので、一緒に『Dark fairy tale』の世界を楽しめるといいなと思います。

ASAGI:リリース記念ライブは夏至の日にライブをやりたかったというところから決めたんですけど、夏至は妖精界と人間界が一年の中で最も近付く日と言われているんです。この4曲はその日に全部、プレゼントの曲はツアーからやれればと思っています。この世界観を表現する上で最大限力を尽くしたいですし、この作品を通して人間の人生の儚さを描いているので、ファンと共有できる時間を大切にしながら、1本1本しっかりとやり切りたいです。あと、6月21日は「妖精の粉」プレゼント企画もあるので、そういうところも楽しんでもらいたいですね。

――「妖精の粉」気になっていました。

HIDE-ZOU:今、サンプル持ってますよ。(※Twitter参照)

ASAGI、Ruiza、Tsunehito、HIROKI:さっすが~。

Ruiza:今ドヤ顔するところでしょ。

全員:(笑)

(文・金多賀歩美)

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ARTIST PROFILE

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<プロフィール>

2003年4月、ASAGI(Vo)とRuiza(G)を中心に結成。2005年に現メンバーASAGI、Ruiza、HIDE-ZOU(G)、Tsunehito(B)、HIROKI(Dr)となる。世界観を重視した物語性を持つ作品を次々に発表し、軒並みオリコンインディーズチャート1位を獲得。2008年5月、シングル『BIRTH』でavexからメジャーデビュー。結成10周年を迎えた2013年、VICTOR ENTERTAINMENTに移籍。これまでに世界10ヶ国のワールドツアーや47都道府県ツアーなど、ライブ活動も精力的に展開。2016年10月、アルバム『Wonderland Savior』をリリース。2017年4月、Zepp TokyoにてD史上初のフリーライブとなる14周年記念公演を行った。ニューシングル『Dark fairy tale』を引っ提げ、7月から全国ツアーを開催する。

■オフィシャルサイト
http://www.d-gcr.com/

【リリース情報】

Dark fairy tale
2017年6月28日(水)発売
(CJ VICTOR ENTERTAINMENT)

Dark fairy tale
[限定盤A-TYPE]
(CD+DVD)
VBZJ-46
¥1,800+税
amazon.co.jpで買う
Dark fairy tale
[限定盤B-TYPE]
(CD+豪華ブックレット)
VBZJ-47
¥1,800+税
amazon.co.jpで買う
Dark fairy tale
[通常盤C-TYPE]
(CD)
VBCJ-30021
¥1,200+税
amazon.co.jpで買う
Dark fairy tale
[限定盤D-TYPE]
(CD+ステッカー)
VBZJ-48
¥1,500+税
amazon.co.jpで買う

【収録曲】

【限定盤A-TYPE】
[CD]
01. Dark fairy tale
02. Bluebell wood
03. Dark fairy tale (Instrumental)
04. Bluebell wood (Instrumental)
[DVD]
01. 「Dark fairy tale」Music Video
02. 「Dark fairy tale」Music Video Making

【限定盤B-TYPE】
[CD]
01. Dark fairy tale
02. Bluebell wood
03. 慈愛の虜囚
04. 慈愛の虜囚 (Instrumental)
※豪華ブックレット

【通常盤C-TYPE】
[CD]
01. Dark fairy tale
02. Bluebell wood
03. Who killed fairy?
04. Who killed fairy? (Instrumental)

【限定盤D-TYPE】
[CD]
01. Dark fairy tale
02. Dark fairy tale (Electrical midsummer night’s Dream Ver.)
03. Dark fairy tale (Instrumental)
※妖精降臨仕様! ジャケットサイズステッカー封入(全5種ランダム)ステッカーにARアプリをかざすとメンバーが出現する特殊ステッカー!(ステッカーの絵柄のメンバーが出現します)

【ライブ情報】

●D New Single「Dark fairy tale」発売記念ワンマン
「Dark fairy tale ~The midsummer night’s Dream~」
6月21日(水)新宿BLAZE
※ライブ終演後「“妖精王の粉”/“妖精の粉”手渡しプレゼント&握手会」開催!
(『Dark fairy tale』CD予約者対象。詳細はDオフィシャルサイトをご確認ください。)

●D TOUR 2017「Dark fairy tale」
7月21日(金)仙台CLUB JUNK BOX
7月23日(日)札幌cube garden
7月27日(木)新潟GOLDEN PIGS RED STAGE
7月30日(日)HEAVEN’S ROCKさいたま新都心VJ-3
8月2日(水) 金沢AZ OPEN/START
8月4日(金)名古屋Electric Lady Land
8月6日(日)OSAKA MUSE
8月12日(土)新横浜NEW SIDE BEACH!!
8月14日(月)岡山IMAGE
8月16日(水)広島SECOND CRUTCH
8月18日(金)福岡DRUM Be-1

TOUR FINAL
8月29日(火)赤坂BLITZ
※来場者全員に未発表曲音源(CD)プレゼント!

【『Dark fairy tale』発売記念インストアイベント情報】
6月24日(土)タワーレコード八王子店「トーク&Blooming撮影会(2ショットチェキ)」
6月25日(日)タワーレコード吉祥寺店「トーク&Blooming撮影会(2ショットチェキ)」
6月27日(火)ライカエジソン東京店「トーク&サイン会」
6月28日(水)タワーレコード池袋店「握手&Blooming撮影会(2ショットチェキ)」
6月29日(木)little HEARTS.SHINJUKU [リトルハーツ新宿]「トーク&握手会」
6月30日(金)Brand X 1部「トーク&ジャケットサイン会」2部「トーク&私物サイン会」
7月1日(土)タワーレコード渋谷店「トーク&Blooming撮影会(2ショットチェキ)」
7月1日(土)SHIBUYA TSUTAYA「Blooming撮影会(6ショットチェキ)」
7月2日(日)渋谷ZEAL LINK「トーク&サイン会」
7月2日(日)タワーレコード新宿店「トーク&Blooming撮影会(2ショットチェキ)」
7月20日(木)タワーレコード仙台パルコ店「トーク&Blooming撮影会(2ショットチェキ)」
7月24日(月)HMV札幌ステラプレイス「トーク&Blooming撮影会(2ショットチェキ)」
8月3日(木)名古屋ZEAL LINK「トーク&サイン会」
8月5日(土)タワーレコード名古屋近鉄パッセ店「トーク&Blooming撮影会(2ショットチェキ)」
8月7日(月)大阪ZEAL LINK「トーク&サイン会」
8月7日(月)タワーレコード梅田NU茶屋町店「トーク&Blooming撮影会(2ショットチェキ)」
8月15日(火)HMVイオンモール岡山「トーク&Blooming撮影会(2ショットチェキ)」
8月19日(土)タワーレコード福岡パルコ店「トーク&Blooming撮影会(2ショットチェキ)」
※参加方法、注意事項など詳細はDオフィシャルサイトをご確認ください。