2012.11.9
T.M.Revolution@the Max Pavilion, Singapore Expo.
“ANIME FESTIVAL ASIA SINGAPORE 2012 ELECTRIC GROOVE – ANISONG WORLD STAGE – ELECTRO STAGE”
1996年のデビューから17年目に突入したT.M.Revolution 西川貴教が、今年で5周年を迎えたアジア最大級のアニメフェス「Anime Festival Asia Singapore 2012」に登場、約4年半ぶり通算4回目の海外公演は初めてアジアで行われた。11月9日に行われた、シンガポール・エキスポマックスパビリオンでの「ANIME FESTIVAL ASIA SINGAPORE 2012 ELECTRIC GROOVE: ANISONG WORLD STAGE – ELECTRO STAGE」に、T.M.Revolutionはメインアクトとして出演、このフェスの動員キャパシティーである3,000人を集め、初めてのシンガポールでのライブは大盛況となった。
T.M.Revolutionが今回出演した「Anime Festival Asia Singapore 2012」【アニメ・フェスティバル・アジア(AFA)】は、アニメを中心とした日本のポップカルチャーを広く紹介する東南アジア最大級のイベント。アジアの親日家の間では現代の日本文化に触れることのできる一大イベントとして人気を博し、4年目の昨年は3日間で約8万人の来場者数を記録。コスプレイヤーが多く集まり、アニメグッズの販売、新作アニメの展示から、占い、メイドカフェなど様々な催しが行われている。そのなかでも、アニメの主題歌を歌うアーティストを中心に行われるライブはこのフェスでの最大の目玉となっている。
デビュー以来、”ジャパニメーション”ファンを中心とするグローバルなファンベースと名声を築いてきたT.M.Revolution。西川貴教が魅せるダイナミックなパフォーマンスは、ボルチモアで2003年8月に開催された「OTAKON 2003」、2004年5月にロサンゼルス近郊のアナハイムで行われた「Pacific Media Expo」、2008年4月のニューヨークでの「New York Comic Con」と、アメリカのオーディエンスを魅了し続けてきた。ただ、アジアは今回が初のチャレンジということもあり、アジア全域から大きな注目が集まったなかでのライブとなった。
オープニングSEが始まるやいなや、集まったシンガポールのファンは、初めてアジアのステージに立つ西川を迎えるべく、色とりどりの鮮やかなサイリウムを振りながら耳をつんざく大歓声が早くも起こる。そのなかを真っ白なレザーのロングコートに身を包んだ西川が登場すると「FLAGS」でライブはスタート、続く「Zips」で西川が「Welcome to “Live Revolution”! Come on Singapore!」と現地オーディエンスを煽ると、早くも会場全体がヒートアップ。シンガポールの熱狂的なファンは「WE LOVE T.M.Revolution」など思い思いのメッセージが描かれたお手製のバナーを掲げて西川へ猛烈アピール。現地の熱いリアクションに応えるべく、西川は「Zips」だけでなく、前半だけでガンダムSEEDシリーズの楽曲をさらに立て続けに3曲連続で歌い、最終的には合計5曲を演奏、「INVOKE」は「UNDER:COVER 2」収録予定の新たなリアレンジ・バージョンをシンガポールで初披露した。
中盤以降さらに激しさを増す西川のエネルギッシュなステージに呼応して、アジアの男性ファンは興奮のあまり一斉に「T.M.R.」と大声で連呼、西川も徐々に英語だけでなく日本語でのMCが自然と増え始めていく。会場全体から割れんばかりの拍手が巻き起こると、西川は「まだまだいけるだろう? シンガポール! 暴れる覚悟はできてるか、シンガポール!」とオーディエンスをさらに煽り立てて、「SWORD SUMMIT」「ignited -イグナイテッド-」を投入。「HEART OF SWORD ~夜明け前~」の冒頭では、西川は熱くなった会場を少し落ち着かせるように、「ありがとうございます。遠く離れたこの国に、ぼくを待っててくれる人たちがいることに本当に感謝しています。集まってくれてありがとう。シンガポールに来てよかった」と語り掛けてから熱唱、あっという間に本編が終了した。
アニメ、ゲームに関連したヒット曲ばかりで特別に構成されたセットリストに大満足な様子のオーディエンスからは、間髪置かず日本語で「もう一回!」と連呼するアンコールが会場に響き渡るなか、再びパーティーを始めるべくステージに登場した西川は「The party must go on」「CHASE / THE THRILL」で約90分のライブを一気に駆け抜けた。全曲を歌い切ったあとに、西川は「みんなのおかげです。みんながここにいてくれたから、ぼくはここに来れたんだ! ここが遠く離れたシンガポールであろうと、今日つながってくれたみんなはT.M.Revolutionの仲間です」とお礼を述べた。さらに、「Can I come back here? Can I come back?」に問い掛けると、再び大歓声でファンも応え、「T.M.R.!」と呼び掛けるコールも再び起こるなか、西川は「日本で応援してくれているみんなもシンガポールに集まってくれたみんなも本当にありがとう! See you again soon! また会いましょう! また会おうぜ! I Love you, Singapore!」と締め括り、ステージを後にした。
T.M.Revolutionは、セルフカバーベストアルバム『UNDER:COVER 2』を制作中。そのリリースに先駆けて、新たにレコーディングされた「Burnin’ X’mas」を、11月7日から日本を含む全世界33カ国/地域のiTunesで先行配信中。12月24日には横浜文化体育館でT.M.Revolution男子限定LIVE10周年・全日本プロレス創立40周年記念イベント『T.M.Revolution Strikes Back 10th & ALL JAPAN PRO-WRESTLING 40th ANNIVERSARY T.M.R. LIVE REVOLUTION ’12 -Strikes Back X-』、2013年1月1日、2日には日本武道館で「T.M.R. NEW YEAR PARTY ’13 LIVE REVOLUTION」が開催される予定となっている。
◆セットリスト◆
01. FLAGS
02. Zips
03. Web of Night (English Version)
04. soul’s crossing
05. INVOKE
06. Meteor -ミーティア-
07. vestige -ヴェスティージ-
08. Save The One, Save The All
09. resonance
10. crosswise
11. Naked arms
12. SWORD SUMMIT
13. ignited -イグナイテッド-
14. HEART OF SWORD ~夜明け前~
– アンコール –
15. The party must go on
16. CHASE / THE THRILL