連載企画

ノクブラCazquiの「硫酸どろどろなんでも溶かす」

硫酸どろどろなんでも溶かす vol.1 弐&Яyo(ギルガメッシュ)× Cazqui(NOCTURNAL BLOODLUST)

衝撃的な序章で幕を開けたこの連載。
第一回目となる今回は、何といきなり対談を実施。
Cazquiとゲストとの間で繰り広げられる濃密なトークをご覧いただきたい。

Cazqui:さぁお待たせしました記念すべき第一回!ということで・・・
おれの大好きなギルガメッシュから、Яyoさん(Dr)と弐さん(G)です!
(o。q°o)ノノ"☆パチパチ

Cazqui(写真上)
Cazqui Яyo 弐
Яyo(写真左下)・弐(写真右下)

◆出会い・きっかけ

Cazqui:早速ですが、今回の対談に至るまでのいきさつを教えてほしいとVif編集部から言われています。…まず、自分からお誘いしました(笑)。

Яyo:うん。LINEで「出てください!」って連絡くれて。

弐:それに「OK!」って返事して出ることになったんだよね。

Cazqui:では、続いてギルガメッシュのお二人とノクブラCazquiの出会いについてですが。

弐:イベントのVAMPIRE CIRCUITの時にCazqui君がライブを見に来て挨拶してくれたんだよね。

Яyo:元々、CodeRebirthっていうバンドのギタリストの克哉(※1)ってやつが共通の知り合いで。俺たちは克哉からCazqui君の話を聞いてたから、「この子がそうか」って感じだったな。それが1stコンタクトで、「タイミングが合えば仲良くしましょー」なんて言っていたら、知らぬ間に千葉会(※2)っていうのができたという(笑)。

弐:「いつからこんな感じになったっけ!?」って思うくらい、すげー急接近だったよね。

※1 克哉
元CodeRebirth(2012-2014)の中心人物、ギタリスト。
CodeRebirth – BEST ALBUM "CATHARSIS" Teaser

ギター・作曲・エンジニアリングを担当。
CodeRebirth解散後、サウンドエンジニアとして活躍中。
下記のNOCTURNAL BLOODLUST作品におけるエンジニアリングも担当している。
・DVD「銃創AT ’15 AKASAKA BLITZ」(ミックス・マスタリング)
・DVD「GEARS OF OMEGA」(マスタリング)
・シングル「PROVIDENCE」初回限定版DISC2(ミックス・マスタリング)
・アルバム「THE OMNIGOD」 Extreme Edition Instrumental CD Track1-4(ミックス・マスタリング)
・会場限定シングル「We Are Never Ever Getting Back Together(Taylor Swift Cover)」
(レコーディング・ミックス・マスタリング)
Twitter→https://twitter.com/fuckinkatsuya

※2 千葉会
千葉-SENYOU-の民・及び周辺に住む者による会合。構成員は後述。

Cazqui 弐

Cazqui:でも、VAMPIRE CIRCUITでご挨拶に伺ったときはドキドキでしたよ。ギルガメッシュは一方的にただのファンとして好きなバンドだったので。『13’s Reborn』(2006年リリースのアルバム)以前から…って自分のブログに書いた事もあります(笑)。

弐:うん、見てるよ(笑)。

Cazqui:ありがたいです。でも、それはNOCTURNAL BLOODLUSTのCazquiとしての出会いで。

随分前に、渋谷の街中で弐さんとすれ違ったんです。その時は名乗らず、ただ「昔から好きで、応援しています」とだけお伝えしたんですけど。別に、今ノクブラや自分の存在をアピールしなくても、自分が本気でやっていれば、いつかミュージシャンとして相手をしてもらえるようになるって信じていたんですよね。そして実際、それが現実になったのは、まさに念願という感じです。

Яyo:そういう気持ちは俺もすげーわかるし、そう思われてて嬉しいよ。

◆音楽的ルーツ・スタンス

Vif:ちなみにCazquiさんが最初に触れたギルガメッシュの作品は何だったんですか?

Cazqui:『開戦宣言』(2004年リリースの1stシングル)が最初ですね。再録前の方です。

弐:古いなー。本当に一番最初のやつじゃん。

Cazqui:音を聴いて、ラウドロックやミクスチャーがベースにあるバンドだなと。

当時コテオサ寄りのバンドが多い中で、ギルガメッシュはスーツでバーンとキメて、真っ黒で。硬派な印象を受けました。

Яyo:いかにもだったよね(笑)。

弐:結成当時、音楽性をどうしていいかわからなくて。そんな時、SlipknotとかLinkin ParkとかLimp Bizkitの音楽に出会って、「ヘヴィサウンドで行くしかねえ!」ってことになったんだよね。

Яyo:ムックがラウド方向に展開していった時期と、俺らが始めた時期が同じくらいなんだけど、それを全面に取り入れてやっていこうと思った時に左迅が入ったの。左迅が入って最初に作ったのが「溺愛」とか「不純愛(L)」とかなんだけど、それを作るときから、俺はSlipknotとかLinkin Parkの影響をガッツリ受けていて、それを取り入れつつVでやりたいなと思ったんだよ。そういうことをやってるやつもいなかったしね。

Slipknot – Duality

Linkin Park – One Step Closer

Limp Bizkit – Rollin’

Cazqui:音楽的な基盤はやはりヘビィロックにあったわけですね。

では、最初にメイクをしてヴィジュアル系バンドをやろうと思ったきっかけは何でしたか?

Яyo:初めはX JAPANだね。そもそもヴィジュアル系っていう括りもわからない頃にX JAPANって言うバンドを知ったんだよ。やたらツーバスが早いなと思って。

Cazqui:見た目もプレイもド派手ですよね。

Яyo:うん。でYOSHIKIさんに影響を受けて、そのジャンルを深く探ってみたらPIERROTとかDIR EN GREYとかいるわけじゃん。その中でもDIR EN GREYに一番影響を受けたね。今でもすごくリスペクトしてるし。

Cazqui:『鬼葬』(2002年リリースのアルバム)後のモダンなミクスチャーテイストになっていった頃のDIR EN GREYですか?

Яyo:『GAUZE』(1999年リリースのアルバム)からだね。その頃は俺らの周りもみんなDIR EN GREYを聴いてたから、それに影響されてこういう世界があるんだって知ったんだよね。その時、外タレのラウドロックをこのシーンでやったら結構すごいものが作れるんじゃないかと思って。

Cazqui:つまりヴィジュアル系を通った上で、あくまで自分のやりたいことをやるというスタンスだったんですね、分かります。

弐:そうそう。

Cazqui:いいですね~このコラムの趣旨に相応しい記事になりそうです。
素晴らしいです。バンバンいきましょう(o。q°o=o。q°o)サッサッサ

Яyo:千葉会だとこんなにまじめに話してないよね(笑)。

全員:確かに(笑)。

Vif:ちなみに千葉会はどのくらいの頻度でやっているんですか?

Яyo:1か月に1回くらいかな。

弐:お互いのスケジュールが空いてたらやる、って感じだよね。

Яyo:Cazqui君から兄貴にラブコールがあるんですよ。「明日ひまですか?(o。q°o)」って。連絡がきたら「じゃあ集まるか」と。ちなみに連絡は千葉会LINEできます。

弐:最近のLINEはすごかったよね。「皆様、いかがお過ごしでしょうか。そろそろ千葉会の時期がやってまいりました」っていう丁寧な文章が来て(笑)。俺なんて自分たちのスケジュールとノクブラのスケジュールを見て「ノクブラは、この日が空いてるな。でもここは新潟の帰りだからつらいだろうなー」なんて考えながら日を決めたりしてます。

Яyo:ちなみにメンツはex.CodeRebirthの克哉と、その双子の弟と、そこのドラムと、俺ら兄弟、ノクブラからCazqui君、Masa君です。

◆共通点・影響

Vif:千葉会の謎がわかったところで、音楽の話に戻っていただきましょう。

Cazqui:おれとMasaは同じ音楽専門高校に通ってたんですけど、そこにパソコンが置いてあって、よく二人でyoutubeを見ていたんです。そこでこのバンド格好良いぜ!って彼に教えてもらったのがギルガメッシュでした。

弐:マジで!?

Cazqui:それで「おぉ、かっけー!」と思って。自分とMasaはその頃、それこそSlipknotやKORNのコピーをやっていたんですが、洋楽に限らずヘビィでカッコいいものを常に探求していたんですよね。だから当然、ギルガメッシュには惹かれるものがありました。そして今、MasaとNOCTURNAL BLOODLUSTをやっているわけですけど、ラウドミュージックの強い影響下にあり、尚且つヴィジュアル系にカテゴライズされる点で、やはりギルガメッシュのスタンスを継いでいるバンドなんです。基盤の音楽性はラウドミクスチャーというよりもうちょっとメタルコア寄りですけど。

Яyo:Cazqui君が超ギルガメ好きっていうのは克哉から聞かされてたんだよね。でもちょっとおっかなかったな。だってNOCTURNAL BLOODLUSTってバンドで、おっかない音楽やってるし、CD聴いたりMVを見ると上手いんだよ。

弐:そんな音楽やってる子が俺たちの音楽を好きになってくれたっていうのは、不思議だけど嬉しかったね。

Яyo:でもこれって、俺がDIR EN GREYが好きで今でもリスペクトしてるっていうのと同じ感覚なのかなと。ディルに影響されているから同じことをやるんじゃなくて、その時代ならではのものを織り交ぜて表現しているわけでしょ。

だから俺らもディルと全く同じ音楽じゃないし、ちょうど一世代ずれた感じじゃないかな。

Cazqui:やっぱり、リスペクトしている人たちと同じことをやっていたら、リスペクトしているって表立って言えないと思うんです。安直に同じことをやると、ただ憧れから抜け出せないモノマネだって自分から言っているようなものじゃないですか。

Яyo:うん。リスペクトしている人から盗むのは感覚だと思うんだよね。

Cazqui:ええ、まさにその通りだと思います。

Яyo:リスペクトする人のマインドをコピーしても、自分の根源にあるもので表現しないと。ちょっと失敗しちゃう人たちっていうのは真似するところを間違えてるなと思う。もちろん、自分たちが成功しているとは言わないけどね(笑)。

Cazqui:少なからずアーティストの内面から滲み出るものってあると思うんですけど、その芯と言える部分を打ち出した活動をしていきたいなと思いますね。

確かにヴィジュアル系は視覚的な部分に目が行きやすいジャンルですけど、例えばそのきっかけとなるアー写一つにしても、内包しているものが本人の表情然り、衣装やポージングからも具現化されるものだと感じます。音楽性に関しても、それぞれに独自の芯といえる部分があればシーンは多様化していくと思うし、逆にそうでなければ廃れていくだけだろうと思います。

Cazqui:それにしても、渋谷WWWで正式に対バンさせていただいたときは「まさかこんな日が来るとは!」って感じでした。

弐:その前にツアーのオープニングアクトをやってもらったんだよね。長野と仙台で。

Cazqui:もちろんその時も本当に光栄に思いましたよ。

弐:仙台の打ち上げで初めてみんなと顔合わせて飲んだんだよね。

Яyo:牛タン屋で克哉がはっちゃけてたよな(笑)。

Cazqui:いやぁ、今日は克哉の名前が頻出してますね(笑)。

Яyo:あはは! でもさ、俺もノクブラをツアーに誘いたいなってずっと思ってたんだけど、どういう風に誘ったらいいか悩んでたんだよね。

弐:ツアーに誰を誘おうかって話の時に「絶対ノクブラを誘いたい」ってずっと言ってたもんな。ノクブラの音楽ジャンルとかテクニックとか魅せ方ってこっちの刺激にもなるんだよね。俺らは先輩だけど後輩を見習うところもあるし。俺、先輩だからって後輩を見下すやつが大っ嫌いなんだよね。

Яyo:リスペクトする気持ちを忘れちゃだめだよな。

弐:目線をそろえたいんだよ。飲み会の時もそうで、千葉会とかも先輩後輩の隔てなく音楽が大好きな人間が集まって情報交換する。俺はあの場所がすごく好きなんだよね。でもこうやってノクブラともいい関係ができてすげー嬉しい。それに尽きるわ。

◆孤独・疎外感

Vif:ではヴィジュアル系というジャンルについて聞かせてください。

Cazqui:今のギルガメッシュは、以前にも増して活動の幅を広げていますよね。
音楽業界では“ヴィジュアル系”というだけで門前払いされるケースも多々あります。
実際の見た目や音楽性ではなく、それに近いイメージを持たれているだけでアウトな事も。
そういった「壁」は感じますか?

弐:あるある。

Яyo:ラウドの方とかでやっていると、ライブでも緊張するしね。例えば「あのバンド、V系だ」って思われている前で演奏する緊張感もあるし。

弐:ヴィジュアル系だけのイベントでやるのとは違うプレッシャーがあるよね。でもその中で俺たちは俺たちのライブをやるし、本質を見間違えることはしない。
ただ、音楽も聴かない、ライブも見ないで排除しようとするようなやつは俺は嫌いだし、音楽を聴いて、目で見て気に食わなければそれでいいと思う。

Cazqui:真っ正面から受け取ってくれっていうのは自分もマジで思います。
もちろん弐さんと同じで、現場で音を出せば伝わると思ってやってるので、多くを語る必要はないのかもしれません。
けれど“どちらともいえる立ち位置”からリアルな本音を発信する事で伝わる部分もあるかなと思い、このコラムを始めたんです。
自分達が全てを捧げている音楽を聴いてもらうにも、プレイヤーの再生ボタンを押してもらわねば始まらないですし。
こういったものが我々の音楽に触れるきっかけの一つになれば幸いです。

NOCTURNAL BLOODLUST – 銃創

Strike in fact
https://www.youtube.com/watch?v=4LodZmEi3-c

Sphere
https://www.youtube.com/watch?v=Sw-nFmNes1s

ギルガメッシュ – gravitation

Drain
https://www.youtube.com/watch?v=lk22alvpfpQ

IMCOMPLETE
https://www.youtube.com/watch?v=_qylhwD2iW8

Cazqui:ギルガメッシュの音楽性の基盤は邦洋問わず、ラウドなバンドにあるじゃないですか。
逆に、ヴィジュアル系の中で活動して、対バンしたりする中で、何か違和感を感じたことはありますか?

Яyo:俺らはヴィジュアル系を捨てたわけじゃないってことはリスナーに勘違いしないでもらいたいんだけど、例えばヴィジュアル系の中にも”その道”を極めている人たちがいるでしょ?それは俺らの個性ではないなと。ヴィジュアル系が大好きで研究し尽くしている人を俺たちはリスペクトしているけど、俺らはそれにはなりきれなかった。音楽的なベクトルも彼らとは違ったし、その時点で戦う場所が違うんだよね。ベクトルが違うからお客さんの見ているポイントも違う。だからこの人たちと一緒にやる必要性はないなと思ったの。それをどんどん厳選していくと、もう一緒にやるべき人はいなかった。

Cazqui:そこで疎外感は感じましたか?

Яyo:うん。すげー孤独だった。唯一、lynch.くらいだったかな。でもlynch.とばっかり対バンするわけにいかないじゃん。じゃあ自分たちが影響を受けたような音楽をやっているバンドともっとやりたいと思ったの。でもそれはすごい博打だよ。今まで違う畑でやってきた俺らが向こうに行ったら、すごく叩かれた。でも、そういうのも覚悟で、ヴィジュアル系の中で納まるっていう選択肢が俺の中にはなかったんだよ。

Cazqui:そうだったんですね。今のギルガメッシュは在りのままの姿を臆せずさらけ出していますし、特に最近の楽曲は00年代のニューメタル的な音楽性とはまた違う、より近代的なエッセンスを含んだサウンドになってきているじゃないですか。経歴を抜きにすれば、現状ではあっちから見ても正直“ラウドそのもの”と言えるものだと思うんです。

Яyo:俺的にはそんなに変わっている印象もなくて、今新しく出たエッセンスを俺らの元々ある軸にどんどん足していくイメージなんだけどね。何も知らない人たちが今俺らのバンドを見たらメタルバンドだと思うかもしれないけど、別にメタルバンドをやっている意識もなくて。どんなジャンルが混じっていても、大事なのはオンリーワンのブレない軸なのかなと思う。例えば『GAUZE』の頃と今のDIR EN GREYって音楽性は全然違うけど、根本的な部分は変わってないと思うんだよ。あの世界観あの雰囲気はあのバンドにしか出せなくて、その持ち味を変えちゃうと「ブレた」って言われるんだろうなと思う。色々捉え方はあるけど、俺ら自体は変わっている意識はなくて、新しいエッセンスを常に求めている感じだね。

◆自己確立

Vif:ヴィジュアル系ラウドロックという見られ方はどう思いますか?

Яyo:俺らは取材でも良く言うんだけど、俺らは別に何系でもいい。捉え方は人それぞれだし、ヴィジュアル系としてのギルガメッシュが好きなファンもいれば、音楽的な部分でギルガメッシュが好きなファンもいる。いろんなタイプのファンがいるけど、ファンの気持ちより、俺はクリエイターとしての自分の気持ちを大事にしたい。
これはCazqui君もBLITZで言ってたよね。

弐:出ました名言!「俺は自分のために音楽をやってる!」ってやつだね。

Cazqui:ひぃ…(o恥q照o)あの恥ずかしいMCは発売中のDVDにも入ってしまっております。

NOCTURNAL BLOODLUST
LIVE DVD「銃創 AT ’15 AKASAKA BLITZ」
銃創 AT '15 AKASAKA BLITZ

Яyo:例えばCazqui君がファンに「ヴィジュアル系としてのNOCTURNAL BLOODLUSTが好きなのでもっとヴィジュアル系っぽい曲を書いてください」って言われてもそこは譲れないでしょ? 俺らは俺らの表現があるからそこに共感するならついて来てって思う。

Cazqui:はい。今までそうしてきたし、それが最も誠実な向き合い方だと思っているんです。ファンが望んだからって、ファンを満足させるためにやりたいことを曲げるのは違うと思ってますし。

弐:俺もそれは違うと思うね。

Яyo:ファンを遠ざけるわけじゃないんだけど、ノクブラも俺らも難しいポジションだと思うよ。

弐:クリエイティブなものを作るっていうのは、お客さんどうこうじゃなくて自分が大事だと思うんだよ。BLITZでCazqui君があの名言を言った時、俺も本当にそうだと思ったもん。

Яyo:でもファンには2パターンあって、「私たちのこと何とも思ってないんだ」って思う人もいるし、「そんなCazqui君が好き!」って人もいると思うんだけどね。

Cazqui:そうですね。ガッカリする人もいるだろうなとは思いました。全くもって模範的ではないので。それは自分でも分かってます。

Яyo:でも俺らは「よく言った!」って思ってたよ。

Cazqui:今でこそ今後に期待を寄せてくれる方々がいてありがたいですけど、そもそも最初は世の中のほとんどの人がノクブラに期待していなかったと思うので。正直、2013年1月に所属事務所から独立して以来、周囲の”もっとキャッチーに”とか“もっとブルータルに”といった声には応えず、自分達のやりたい音楽を信じて突き進んできたわけですけど。テンプレートに沿ったスタイルではないですし、当然、今やっている事が正解かなんて誰にも分からない。“次”を手探りで探して。そしてあのライブを経て、フロアと熱量を共有して、今まで続けてきた事の答え合わせが出来たといいますか。赤坂BLITZの本編を終えて、そこに至るまでの葛藤が消えて、だからああいうことを言う気になったんだと思います。

弐:正解を人に求めても仕方ないよ。俺は自分がこれでいいと思ったものが正解だと思うね。

Яyo:例えばラウド側から見たら、向こうに進出して行った俺らのことをただのオカマ野郎だと思っていると思うんだけど、それって強いなと思って。ノクブラだって最初メタルコア出身だって知らなくて、あとからそれを知った時「やべえな」と思ったもん。下手したらこいつらに持ってかれるなって。ここ12~3年見てきたけど、こういうバンドはいなかったんだよ。こいつらマジ来るなと思って、常にマークしてたんだけど…来ちゃったよね!

弐:あははは! 来ちゃったよねって。

Cazqui:でもそういう風に思ってくれた上で、対バンに誘ってくれたギルガメッシュは男気マックスだなと思いましたよ、マジで。

やっぱ男魂ですよ。バンドコンセプトそのままの人物像ですよ!ファンの皆さん!

Яyo:俺らと状況が似てるなと思ったし、このバンドとはこれからもずっと付き合っていけるだろうなと思ったからね。ていうのもあってツアー2本でてもらっただけで終わらせちゃうのはもったいないなと。

Cazqui:そしてさらに千葉で月1で飲むという関係になったと(笑)。

弐:それな!

Яyo:でもさ、こうやってお互いチームになって、新しい島が作れればいいなと思ってるんだよね。お互い孤独を持ってるバンドだから、孤独島を作っちゃえばいいじゃんと思ってね。

Cazqui:我々のファンのように、孤独島の住み心地が良いと思う人たちもきっといるはずです。

Яyo:でしょ。孤独島、絶対超でかくなるよ。

弐:そうだな!

◆演奏家として

Vif:それではプレイヤーとしての拘りについて聞かせてください。

Cazqui:Яyoさんは点数少なめのセットでパワフルでグルーヴィーに決めるイメージです。

Яyo:でも、3年前と今とで全然違うんだよ。前までは曲っていうアートがあって、それを先行してたの。だから周りからもドラマーっていうよりクリエイターだよねって言われていたし、俺自体もプレイヤー視点で見てなかった部分があって、それでいいとも思ってた。

弐:ちょうど『MUSIC』(2008年リリースのアルバム)の頃かな。

Яyo:うん。その頃、「あいつが全部作った」って言うのに固執してて、DAW(Digital Audio Workstation:デジタルで音声の録音、編集、ミキシングなど一連の作業ができるシステム)とかで勉強しながら、バンドとしての絵を描くっていうのが一番重要なんじゃないかと思ってた。でも、今畑違いのところでやってみたらみんな上手いんだよ。ノクブラとかに出会って、曲にメタルコアのエッセンスを入れたいなと思ったけど、プレイができなかったの。音数より全体のグルーヴと音圧に着目してたから、脚が動かなくて。そういうところで視点が変わってきて、練習したよ。今までは曲作りが大事だったけど、それプラス自分のプレイをどうライブで見せて、自分のプレイだけでどう刺激を与えるかに注目した。「girugamesh 2014-2015 tour "gravitation"」とか、対バン相手が上手いやつばっかりでさ、「リハもうヤダ!」って思ったりしたけど、奢った気持ちとか恥を全部捨てて、教えてもらったんだよね。

弐:リハが終わってから超聞いてたもんな。「それどうやってやるんですか?」「コツ教えてください」って。

Яyo:うん。それで一人の講師に出会ったんだよね。この人は俺が日本で見た中でこれ以上上手い人はいねーと思う人だったし、俺ができないことがいとも簡単にできちゃう人だったから、その人に一から基本を教えてもらったの。で、鍛え直して、ようやくきれいなオルタネイトもできるようになって、プレイの意識が変わってきた。

Cazqui:プレイヤーとして、技術に真っ正面から向き合ったんですね。

Яyo:うん。自分の描きたい画を描くためには、俺の技術向上が必要で、それができないと自分の描きたい画が描けないっていうのが分かったのがデカかった。

◆“魅せる”という意識

Cazqui:次はヴィジュアル系を語る上では特に欠かせない“ライブパフォーマンス”についてなのですが、これもまた一つの技術だと自分は捉えています。
Яyoさんは昔、左手で同期システム(シンセサイザーの音などを流す機械)のコントロールをしてらっしゃいましたよね。

弐:やってたな!

Яyo:あれ大変だったんだよなー。

Cazqui:あれって、曲間の絶妙なタイミングを狙ってボタンを押さないといけないわけで。
精密さが要求される動作ですよね。でも曲間で、Яyoさんは終始立ったまま客席を煽ってシンバルを叩き続けてるんです。お客さんも拳を上げて会場は熱さマックスですよ。
そのテンションを保ったまま「evolution」のイントロが流れ出すんです。Яyoさんは何事もなかったかのようにイントロで煽り続けてる。
・・・あれ?いつボタン押したんだろう?(o。q°o)っていうスムーズさに感銘を受けた事をよく覚えています。

Яyo:あの同期を流すフォーマットのシステムを流行らせたの、俺なんだよ。

Cazqui:そうだったんですか!

Яyo:あのフォーマットは俺たちしかやってなかったの。みんなそれを真似し始めたんだよね。すごい人数に教えたよ。

Cazqui:今ではすっかりスタンダードな手法になりましたが、我々は知らぬ間にその恩恵を受けていたわけですね。
うちのNatsu(Drums)も、同じフォーマットでいつもライブをスムーズに繋げてくれています。

Яyo:パフォーマンスに影響しない、いかに少ない動作で次の曲に移れるかを徹底的に研究したからね。だってさ、ジャーン!って終わってからパットいじくってたらダサくね? しかも指一本でやるから焦るし。その間、メンバーが「早くしろよ~」って顔してるのもいやだしね。

Cazqui:ファンの方々がステージで目にするアーティストのカッコいい姿は、そういった研究・研鑽の元に成り立っていた、と。深イイ話です。バンバンいきましょう。

Яyo:Metallicaのラーズみたいになりたいんだよね。超下手でハゲ散らかしてるのに上手いんだよ。あと一番影響受けたのはYOSHIKIさんだな。ドラマーなのに一番目立ってる。俺がドラムを始めた理由も、ドラムって音が目立つし、一つしかないし、単純にかっこいいって思ってる、そういうとこかな。

Metallica – Master Of Puppets(Live)

Vif:続いては弐さんについてお願いします。

Cazqui:弐さんといえば00年代から一貫して、PRSギターのチューニングを下げて轟音を奏でていたギタリストです。
ステージングも躍動感があり、まさにラウド・ニューメタル世代の象徴たるプレイスタイルです。
Cazqui自身、その背中を見て育ちました。最近ではそこから幅を広げていってらっしゃるように感じます。
これまでの活動を通して、弐さんがプレイヤーとして意識してきた事はありますか?

弐:俺、その時その時で変わるんだよね。『MUSIC』の時はLimp BizkitとかLinkin Parkとかの影響があって、Яyoとも作曲段階で話して、二人で意見を合わせて構築したんだよ。『GO』の時はB’zの松本孝弘さんが俺の中ですごく来てたから、あの説得力のあるフレーズを弾きたいって初めて思ったんだよね。

Cazqui:うおお!自分も松本さんの初期のソロアルバムWanna Go Homeが本当に本当に大好k(中略)
初期のギルガメッシュにおける弐さんのプレイスタイルからも伺えますが、00年代を席巻したラウドロックはギターソロよりも骨太なヘビィリフが際立っているんですよね。
あの時はもはやギターソロなどいらない、という時代でした。
なのでそのブームの直撃を受けているであろう弐さんが『GO』でリードプレイを積極的に取り入れた事はとても新鮮に感じたんです。

弐:俺の中でもすごく挑戦だった。でも、絶対やりたいと思ってЯyoに「この曲にこんな風にリードをたっぷり詰めて歌いたいんだけど」って言ったから『GO』ってアルバムが出来たんだよ。俺の中では自分なりに消化したフレーズをこういう風に弾きたいっていうのが重要なんだよね。でも一番重きをおいているのはパフォーマンス。俺がこれまで見たステージの中で核になっているのが、killswitch engageのアダムってやつ。あいつステージでいきなり腕立て伏せとかやるんだよ。俺、こんな風に素の自分をステージで出してるやつが大好きなんだわ。視覚でも楽しめるギタリストになりたいと思ったの。
音でも視覚でも楽しめるっていうのが俺の理想で、自分が変なステージングしてバカにされても、全然恥ずかしいと思わねぇし、ラウド側のバンドにバカにされてもやる。俺は俺だと思ってるから、それは絶対やり続けたいなと思うね。

killswitch engage – my curse

◆◆ここで突然、NOCTURNAL BLOODLUSTの尋(Vo)、Masa(Ba)が乱入◆◆

Masa:ヨイショーーーーー!^( ̄▽ ̄)^

尋:パーリ―ピーポーが来たよ!

弐・Яyo:お、来たな!

Masa:弐さんたちが都内にいるってことで、珍しいから来ちゃいました。

尋:あれ? Яyoさん髪染めました?

Яyo:…前から茶髪だったと思う。まぁメキシコに行ってきたからね。

弐:あ、メキシコにノクブラファンが、すげーたくさんいたよ。

Яyo:「あたしノクブラのファンだからメンバーに伝えて」って言われたからね。

「おぉ伝えとくぜ!」って言っといた。

尋:メキシコってみんなマラカス持ってるんすか。
(↑偏見)

弐:さすがにそれはなかったな(笑)。

Cazqui:あーーーーあ。このメンツになったら
もう ダ メ だ!(o。q°o=o。q°o)

もう切り上げてさっさと飲むしかない!

ってさっきから飲んでるけどさ!

最後に!今後のギルガメッシュ情報を教えてください!

Яyo:girugamesh ONEMAN SHOW 「2015→2016“鵺”」が11月29日(日)新宿BLAZEであります。
そこですべての情報が解禁になるので楽しみにしていてください!

Cazqui:ギルガメッシュは今後何をやっていきたいか教えてください!

Яyo:オンリーワンじゃないかな。自分たちのやれるフィールドがあって、そこに少しでもチャンスがあるんだったらとことんやっていこうと思う。

弐:面白いイベント組んだら、ノクブラも出てね!

Cazqui:是非!(o。q°o)
続きましてノクブラについて!
最新DVD作品「銃創 AT ’15 AKASAKA BLITZ」絶賛発売中です!
東名阪ONEMAN TOUR "VANADIS" 決定しました!
来年春にミニアルバム発売します!
詳細は最後に!よろ!(o。q°o)ドン!チケット発売中!チェケラ!
エクストリーム過ぎて君の脳味噌が爆発してしまうだろう!ヒィエア!
じゃあせっかく尋ぽんとMasaが来たので最後みんなで乾杯して終わりましょう!

全員:かんぱーい!

Cazqui 弐 Яyo

(文・Cazqui)

ARTIST PROFILE

ギルガメッシュ

2015年11月29日(日)新宿BLAZE
OPEN 17:15 / START 18:00


【チケット料金】
前売¥4,000 当日¥4,500(税込・全立見・ドリンク代別)
※未就学児入場不可


【チケット一般発売】
2015年10月24日(土)


(問)DISK GARAGE 050-5533-0888


<プレイガイド>
ローソンチケット 0570-084-003(L:74777)
チケットぴあ 0570-02-9999(P:275-491)
イープラス

ARTIST PROFILE

NOCTURNAL BLOODLUST

NOCTURNAL BLOODLUST

NOCTURNAL BLOODLUST presents
東名阪ONEMAN TOUR "VANADIS"
2016.03.20(日)名古屋SPADE BOX
OPEN 17:30 / START 18:00
2016.03.21(月・祝)梅田CLUB QUATTRO
OPEN 17:30 / START 18:00
2016.05.22(日)EX THEATER ROPPONGI
OPEN 17:00 / START 18:00


Ticket
前売:¥3,800 / 当日:¥4,300(オールスタンディング)


【チケット先行受付】
OFFICIAL HP先行予約 : 2015年11月16日(月)~11月29日(日)までGET TICKETにて(抽選)


<受付対象公演>
2016年03月20日(日)名古屋SPADE BOX
2016年03月21日(月・休)梅田CLUB QUATTRO
2016年05月22日(日)EX THEATER ROPPONGI


■申込ページ
http://www.getticket.jp/g?t=5m7vfok
※ディスクガレージオフィシャルホームページからはお申込みできません。
必ず上記申込ページURLよりアクセスして下さい。


■抽選エントリー期間
2015.11.16(月)12:00 ~ 2015.11.29(日)23:59
■当落発表予定日
2015.11.30(月)夜
■受付について
・お申込みはディスクガレージ インターネットチケット販売サイト『GET TICKET』をご利用頂きます。
・初めてご利用の方は、『GET TICKET』への会員登録(無料)が必要です。
・本受付は、必ずしも優先的に良いお席・整理番号をご用意するものではありませんので予めご了承下さい。
■お申込後の住所変更・申込内容(抽選当落結果)確認はこちら
<PC・スマートフォンから> http://diskgarage.com/getticket/support.html
<携帯(ガラケ―)から> http://k.getticket.jp/cs/
【受付に関するお問合せ先】
ディスクガレージ 050-5533-0888(平日12:00-19:00)
【チケット一般発売】
2016年1月16日(日)~各プレイガイドにて

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