メトロノームが、2019年初にしてメジャー3作目となるシングル『Catch me if you can?』をリリース! タイトル曲はVOICECODERのシャラク作曲のファンクなナンバー。これまでとは一味違う、新しいメトロノームの魅力をぜひとも堪能していただきたい。さて、Vifでは今回、埼玉県にある本格的な屋外能舞台をもつ「日本文化伝承の館 こしがや能楽堂」で行われたニューシングルのMV撮影に密着。晴れ渡る春の空の下、樹齢5~600年の檜材を使った全国でも数少ない屋外能舞台で撮影された、“和”テイストの映像作品が完成するまでを写真と映像でお届け。メンバーによるシングル全曲解説と合わせてぜひチェックを!
MV撮影に密着!
◆Scene.昼の能舞台
屋外でのMV撮影日和となったこの日、まずは屋外能舞台で撮影。能舞台には様々なルールがあるため、撮影時のジャンプや派手なアクションに制約が。しかし、次々に動きのある画が撮れていくのはさすがの一言。そして、そんな撮影現場の横には〈ブルドック〉がそっと座っていました。
能・豆知識
世界無形文化遺産にも指定されている能は、日本独自の舞台芸術。その舞台は神聖な場所として様々なルールがあります。今回の撮影でメンバーがドキドキしながら守っていたその一部をご紹介。
一、白足袋を着用すべし…素足や靴下であがることは許されません。ちなみに、足の裏が見えるのもNGなので、すり足が基本。
二、舞台には左足から入るべし…武士が切腹するとき右足から出たことに由来して、舞台には縁起担ぎのため左足から入るそう(※切戸口から舞台へ入る場合)。
三、柱や欄干に触るべからず…大切な舞台を守るため、舞台上に座ったり楽器を直に置くことはNG!
◆Scene.夜の能舞台
すっかり日も落ち、カメラが飛ばされそうな寒風が吹きすさぶ中、夜の能舞台での撮影がスタート。数日前に行われたアーティスト写真撮影もここで夜に行われたそうで、撮影の合間にシャラクさんとリウさんが教えてくれた「夜の舞台も雰囲気があるんです」という言葉通り、舞台奥の鏡板の老松が照明に照らされ、実に重厚な雰囲気。ちなみにスタッフがいる舞台の外は極寒(フクスケさん曰く「地獄!」)でしたが、舞台には屋根があるせいかそこまで寒くなかったそうで、パワフルな撮影を展開していました。
メンバーに聞いたシングル『Catch me if you can?』全曲解説!
Q.今回のシングルを一言で表すと?
シャラク:自由。各自がやりたい事を自由にやっているイメージです。少なくとも自分は自由にやったというか。
フクスケ:「華」です。言葉どおり華やかで派手やかな楽曲とMVに仕上がったので、曲・見た目・作品トータルで「華」があるシングルになったと思います。可愛げもあり格好良さ、時にハズしてと良いテンポ感です。
リウ:メトロノーム風和ロック。衣装のコンセプトに合わせて、アレンジの段階で和風なフレーズを足してみました。
Q.各曲の聴き所は?
1)Catch me if you can?
シャラク:Bメロのシャウト。聴こえにくいですがオクターブ低いデスボイスも自分で出していて、そこが初めての挑戦の割にはちゃんと出来ているので、そこを聴いて貰えたらなと。
フクスケ:とてもファンキーなグルーヴ感に、心地よいタイミングでギターを入れる事を意識しました。簡単なフレーズの中に少しでも耳に引っかかる何かを出せていたら最高です。要するにそれが聴かせどころでもあり、苦労した点でもあります。
リウ:やんちゃな様でお洒落なベースライン。
2)さくらん
シャラク:Aメロがかなり難しくて、一度スタジオに歌入れに行ったんですが出来ず、後日録り直しました。今改めてやっても出来るか不安な難しい曲です。
フクスケ:ギターやベースのチューニングが下がっている楽曲なのですが、それをノーマルチューニングで弾くという点にこだわりました。ノーマルチューニングで出すラウド感を感じて頂ければと思います。
リウ:歌詞の雰囲気と曲調、シンセのアレンジが一つになって、世界観を楽しんでもらえる曲になっていると嬉しいです。
3)楽観ばっか
シャラク:これもAメロ後半が難しく、結構トライ&エラーという感じでした。上手く出来たら格好良いのはわかっているので本番でガツンと決めたい曲です。
フクスケ:自分の好きなフレーズで作りました。自分も含め楽観しているバカばっかな世の中は楽しいねって感じです。イントロの中に和テイストを盛り込んであるので、気付いて貰えたらと思います。
リウ:循環するコード進行の中でベースラインが変わって、アレンジが気に入っています。
Q.今回、新たに取り入れたことはありますか?
シャラク:パソコンを新調して初の曲作りだったので、同じ作業でも「お!サクサク動く!」という感じでウキウキで打ち込みを進めました。
フクスケ:「楽観ばっか」のソロをテルミンを琉球音階で演奏してみました。ツアーで演奏するのが楽しみです。
リウ:「さくらん」で5弦ベースを使いました。メトロノームのレコーディングで使ったのは初めてなので、ゴリゴリに歪んだ重低音のベースをご堪能ください。
Q.5月2日から「メトロノーム ワンマンツアー2019 寂滅ヰラクyAtrA」はどんなツアーになりそうですか?
シャラク:衣装も変わりますし、新曲もあるので更に大げさにならない程度に、新たなる一面を提示出来たらいいなと思っています。
フクスケ:21年目のこれから先を感じてもらう1年の最初なので、まずは心意気を感じさせるツアーになれば良いなと思っています。ツアーでもう一つ位は何か新しい事をしたいなと思っているので、それが楽しみです。
リウ:新譜&新衣装でいろんな曲を演奏出来るのが楽しみです!!
Q5.6月1日の「リウの日」、今年はどんな誕生日にしたいですか?
シャラク:誕生日のご本人が「もういいよ」って照れる位に、誕生日感が出せたらいいなと思います。
フクスケ:今回も良い誕生日になる事は確実なので、サプライズでプレゼント持って行こうかなぁ。サプライズで(笑)。
リウ:ツアーが終わった後の一発目のワンマンなので、サプライズ的な選曲したいですね。
(文・写真/後藤るつ子)
メトロノーム
<プロフィール>
シャラク(Vo)、フクスケ(G)、リウ(B)によるテクノ・ポップ・ヴィジュアル系バンド。1998年に結成。2009年の5月31日にC.C.Lemon ホールでのライブをもって活動を無期限で停止し、7年後の2016年同日に復活を発表。9月19日にZepp Tokyoで行われた再起動後初のワンマンライブ『Please Push Play』をソールドアウトさせ、2016年9月にシングル『解離性同一人物』を、2017年3月にアルバム『CONTINUE』を、20周年を迎えた2018年3月にシングル『弊帚トリムルティ』をリリース。2019年4月にニューシングル『Catch me if you can?』をリリースし、5月2日より「メトロノーム ワンマンツアー2019 寂滅ヰラクyAtrA」がスタートする。
■オフィシャルサイト
http://meto21.com/
【リリース情報】
『Catch me if you can?』
2019年4月24日発売
(発売元:KING RECORDS
【収録曲】
01.Catch me if you can?
02.さくらん
03.楽観ばっか
【ワンマンライブ情報】
●メトロノーム ワンマンツアー2019 寂滅ヰラクyAtrA
5月2日(木・祝)TSUATAYA O-EAST
5月4日(土)仙台darwin
5月12日(日)名古屋ReNY limited
5月18日(土)ESAKA MUSE
5月19日(日)ESAKA MUSE
●メトロノームpresents『リウの日』
6月1日(土)TSUTAYA O-WEST