THE KIDDIEの魅力がたっぷり詰まった、記念すべきメジャー1stアルバム『BRAVE NEW WORLD』。5人が描く「素晴らしき世界」とは――
2010年7月、シングル「smile.」で念願のメジャーデビューを果たしたTHE KIDDIE。彼らが発信するストレートなバンドサウンドに乗せた前向きなメッセージに、背中を押してもらったファンも多いはず! そんな彼らが満を持して放つメジャー1stアルバム『BRAVE NEW WORLD』は、バンドの持ち味でもある幅広い音楽で彩られたカラフルな1枚。まさに今のTHE KIDDIEをギュギュッと閉じ込めた新音源を掲げ、新たな一歩を踏み出した5人に、アルバムの魅力、そしてこれからの夢をとことん語ってもらいました!
■とにかくより大きな会場でライヴがしたいしたいしたい!(ユウダイ)
――7月にメジャーデビューを果たし約4か月が経過したわけですが、心境や環境に変化はありますか?
そらお:応援してくれる関係者も増えて、ますます頑張らないと!と、気持ちの面での変化がありました。
ユウダイ:とにかくレコーディングの環境がものすごく変わりましたね。超一流のスタッフに囲まれて妥協なく音楽制作に取り組めて充実してます。
淳:色々経験できて楽しいです。
――(メジャーデビューして)プライベートでは何か変化はありました?
佑聖:周りの友人にバンドを認めてもらえるようになったことかな。
揺紗:僕は変わらないことを宣言してます!
――変わらない宣言も良いですね。デビュー前と今、メジャーの印象に違いはありましたか?
佑聖:う~ん…特にないかも。
そらお:予想ではもうちょっと時間にゆとりとかあるのかな?と思ったけど、デビューしたからといって活動には大きく変化はなかったです。
淳:アルバム作るまで必死だったのでこれから印象の違いを感じるようになるかもしれませんね。
揺紗:新しいことばかりで、楽しいです!
――メジャーデビューしたらコレだけはやりたい!と思っていたことはありますか?
佑聖:テレビにたくさん出れるようになりたいっすね。
揺紗:もっとみんなに知ってもらいたいです!
淳:ギタリストとして魅力的になりたいので常に努力していたいです。それがバンドをより魅力的にする一要素になるし何より応援してくれるファンの方の気持ちに応えられる事に繋がると思ってます。
そらお:今一番したいのはライヴ。全国一カ所一カ所全ての土地でライヴがしたいです。
ユウダイ:とにかくより大きな会場でライヴがしたいしたいしたい!
――ライヴしたい感がひしひしと伝わってきますね(笑)。結成当時、THE KIDDIEの未来を思い描いたりしました? 今はまさに理想通り?
ユウダイ:そうですね。結成からメジャーデビュー、そして良いアルバムを作るっていう目標があったので理想通りです。
――近い未来でも、10年後でも、THE KIDDIEの未来予想図をお一人ずつお願いします。
佑聖:武道館(のステージ)に立ってる気がする。
淳:何年も心に残る音楽を作るバンドになってたいですね。
ユウダイ:老若男女、より多くの人にTHE KIDDIEを知ってもらえていたらと思います。
揺紗:携帯で自動変換してもらえるようになりたいです!
そらお:何年先でもTHE KIDDIEは今まで通りツアー行ったりレコーディングしたりって活動していると思いますね。
■エッチなギター弾くね!って恩田さんに言われました(佑聖)
――アルバムについてお聞きします。『BRAVE NEW WORLD』というタイトルにどんな意味を込めたのか教えてください。
ユウダイ:直訳すると「素晴らしき新世界」という意味ですが、このアルバムにふれることで「今見ている世界がより輝いて見える」という意味を込めました。
佑聖:今生きている世界もちょっと見方を変えるともっと楽しい世界が広がっているよと伝えたかったんです。
そらお:名前に関してはメンバーの意見で良かったのを採用したんですけど、意味的にはTHE KIDDIEが貫いてきた、人の背中を押してあげられるような楽曲という所の延長戦で、見方を変えればつまらない事でも楽しく思えてくるんだ!だから頑張ろう!と、そういう僕らのメッセージが込められています。
揺紗:「背中を押してくれる歌」を、詰め込んだ作品になってるんで、このアルバムを聴けば自信が出ると思います。
淳:目線を変える事で世界は素晴らしく見える、このアルバムを聴く事でまた違った素晴らしい世界を見て欲しいです。
――それにしても今回のアーティスト写真、可愛らしい仕上がりですね!
そらお:テーマは、森です!(笑)
揺紗:動物たちの集い。言葉では無く気持ちで寄り添う愛の世界を目指しました。
佑聖:俺の勝手なテーマは不思議の国のアリスですね。
――こだわりのポイントは?
揺紗:記念すべき1stアルバムなのでフォーマルにキメました!
ユウダイ:ワッペンの数に注目!
淳:ブーツもかっこいいよ。
そらお:自分は、ふくろうが凄くたまらなく可愛くて仕方ないですね!(笑)
――確かにふくろう可愛いですね(笑)。楽曲的に、カラフルなアルバムだと感じたのですが、狙い通りですか?
揺紗:もちろんです! 僕的にはかなり狙い通りですね。
淳:僕は、必死に作っていたのででき上がってから色んな楽曲が並んだなと感じました(笑)
ユウダイ:元々THE KIDDIEは音楽性が幅広いので、そういう意味では特別意識していないというかいつも通りです。
――初回盤にはボーナストラックとして「マイガール」が収録されていますよね。ボーナストラックといえばラストに収録される場合が多いと思いますが、あえて中盤に収録したのは?
そらお:アルバムを通して聴いた時に印象を変えるくらい新しい作品だからです!
佑聖:アルバムの最後は「Flash」で飾りたかったし、アルバムを前半後半に分けたかったという理由もあるんですよ。
淳:13曲ある中で中盤の箸休め的な感じで、でも大切な曲です。
――アルバムの製作秘話はありますか?
そらお:今回初めて制作チームで完成打ち上げをしました!
淳:皆で恩田さん(プロデューサー)のスタジオ付近の森でバーベキューしたんです。
ユウダイ:そしてプロデューサーの恩田さんにはケンシロウ、蛸の八ちゃん、千手観音などのあだ名がつけられました。
――楽しそうな現場ですね! 佑聖さんは?
佑聖:佑聖くんはエッチなギター弾くね!って恩田さんに言われました。
――!!(笑)
■掴めないものを追いかけることが男のロマンですね。(揺紗)
――多彩な楽曲が揃った今回のアルバムから、それぞれ「一番のオシ曲」を教えてください。
そらお:「エスオーエス!」です。この曲は一度録り終えてからキーを下げて録り直す事になったんですが、自分の中でのイメージがより明確にもなったんで、結果録り直して良い作品になりました。僕の中では広大な草原の中で横になって空を見上げてる、そんなイメージです。ベース的には、歌との絡みドラムとのグルーヴが一番ハマった曲で、考えて聴くよりも感じてほしいですね。
――佑聖さんは?
佑聖:「LOVE」。アコギをがんばって弾きました。アウトロの泣きのギターソロが聴かせどころですね。ツアーから帰ってきて、セットリストにこういうバラードがあったらよりライヴを盛り上げられるかなと思って作りました。テーマは「愛とは何か」です。
揺紗:僕の一押しは「STEADY」です。これまで3年間模索してきた全てを詰め込めた曲なんですよ! タイトルは「思い続けてきたこと、これからも思うこと」。この物語の終幕を君と見たい、というテーマで書きました。サビのコーラスがポイントです!
淳:個人的には「マイガール」です。ボーナストラックですがとても好きな曲だしギターアレンジも気に入ってます。間奏は音色もフレーズもちょっと新しい事ができたかなと思ってます。
ユウダイ:「白鯨」ですね。3年間あたためていた曲だったのでやっと完成させて、今回収録できて良かったです。今までにない雰囲気のサウンドとオトコのロマンをうたった詞がポイントです。
揺紗:「白鯨」ってタイトルにしたのは、曲を聴いた時に、ゆったりと大きな印象だったからなんですよ。それは雲? 夢? 白鯨?? 掴めないものを追いかけることが男のロマンですね。
――アルバムができ上がった今、抜け殻状態? それとも次の動きに向けて次回作どうしようか既に妄想でいっぱい?
佑聖:妄想でいっぱいです。
揺紗:すっからかんです!!!
淳:(笑)抜け殻ですがその分色々吸収できるので音楽に関わらず様々な作品に触れたいなと思ってます。それが次回に繋がるかなと。
ユウダイ:数週間前までは抜け殻でしたが今はとにかく次に向けて動きだしてます!
■勿論自分自身も心から楽しんで各会場でライヴをしたいです(そらお)
――THE KIDDIEはいつもキラキラして笑顔になれるハッピーなライヴを届けてくれますが、ライヴに関してこだわりはありますか?
揺紗:自分がまず全力で楽しむことが一番大事だと思ってます!
佑聖:お客さん全員の顔を見ることかな。
淳:全力で楽しむ、楽しませる。
ユウダイ:とにかく自分が楽しむこと、です。
――スタートのときもリラックスしているように見えますが、緊張はしないんですか?
そらお:緊張は全くしないです。ただ、ステージに立った瞬間に自分の中でスイッチが入ります。
ユウダイ:僕もあまり緊張はしないですね。
淳:リラックスするために本番までに不安要素をなるべく無くすようにしてます!
佑聖:メンバーと談笑してれば緊張もほぐれますよ。
――今後こういうライヴをしてみたいな~という理想はありますか?
そらお:半日くらいずっと曲だけを演奏し続けるみたいなヤバい事やってみたいです!
ユウダイ:今ある曲を全部、一回のライヴでやってみたいね!
淳:広い野外でライヴをしてみたいです。
佑聖:レーザーをたくさん使ったりとか。
揺紗:マツケンサンバみたいにダンサーいっぱいのライヴがしたい!!!
――(笑)。では、12月11日の岡山@IMAGEを皮切りにスタートする全国ツアー<THE KIDDIE WINTER TOUR 2010 「DAWN OF THE B.N.W」>の意気込みを!
そらお:THE KIDDIEのライヴは楽しかったって心から言ってもらえるように、もちろん自分自身も心から楽しんで各会場でライヴをしたいです
佑聖:アルバムをたくさん聞いて準備運動して待っててください!
揺紗:アルバム引っさげて、という普通なことが初めてできるので、ワクワクドキドキです!
淳:ライヴならではの良さを最大限に発揮して全箇所回りたいです。アルバムを聴いて是非遊びに来てください。
ユウダイ:アルバムを作ったことによって曲の幅も一気に広がったので、今までとひと味違うTHE KIDDIEが見せられると思います!
(文・後藤るつ子)
THE KIDDIE
<プロフィール>
揺紗 (Vo)、佑聖 (G)、淳(G)、そらお(B)、ユウダイ(Dr)により2007年に結成。2009年より本格的に活動を開始。バンドの持ち味であるメロディックでポジティブな楽曲が評価され、一躍各方面より高い支持を受ける。10年7月にシングル「smile.」でメジャーデビューを果たし、11月24日メジャー1stアルバム『BRAVE NEW WORLD』をリリース。12月11日(土)岡山・IMAGEを皮切りにTHE KIDDIE WINTER TOUR 2010 「DAWN OF THE B.N.W」を開催する。
■オフィシャルサイト
http://kiddie.jp/
『BRAVE NEW WORLD』
2010.11.24発売
(キングレコード )
THE KIDDIEのメジャー1stフルアルバムは、彼らの魅力が存分に詰め込まれた、ファンにはたまらない1枚!
【収録予定曲】
01.STEADY
02.smile.
03.プラズマ
04.teenageZ
05.嵐の夜
06.白鯨
07.エス・オー・エス
08.God bless you!!!
09.Calling
10.LOVE
11.Re:evolution
12.Flash