“ウサギ型地底人集団”Rorschach.incがVif初登場! 謎多きその生態とバンド名を掲げた2ndシングルの全貌に迫る!
今年6月11日に1stシングル『WATCH MEN』をもって突如デビューした“ウサギ型地底人集団”Rorschach.inc。ロールシャッハ1号(Vo&Scream)、ロールシャッハ3号(G)、ロールシャッハ7号(B)、ロールシャッハ2号(Dr)から成るオルタナティブロックバンドが放つサウンドは、激しさと美しさが共存する攻撃的なラウドミュージックだ。Vif初登場となるRorschach.incの謎多き生態を探ると共に、バンド名を掲げたヘヴィーかつダンサブルな第2弾シングル『Rorschach』について話を聞いた。
Vif初登場ということで、他己紹介をお願いします。
1号:3号はTheバカと天才は紙一重の音楽の天才の方、7号は天然サイコパス、2号は良い意味でも悪い意味でもイカれてる。
7号:1号はまさにリーダーって感じで、2号はしっかり者だけどお酒が入ると面白い。3号は元ヤンですかね…(笑)。
3号:1号は多趣味で独特な感性も持っている地底人、2号は酔うと面白くなる地底人、7号は天然サイコパスな地底人。
2号:1号はTheヴォーカリストな大っきい赤ちゃん、3号はギター大好き大っきい赤ちゃん、7号はぶっ飛びサイコパス。
オフィシャルサイトによると、1号さんは「一見マトモそうに話すが4体の中では1番狂っている」そうですが…(笑)。他のメンバーさんから見て「この人、狂っているな…」と思った出来事があれば、言える範囲で教えてください。
2号:言える範囲のことがありません…。
3号:すみません、言える範囲では今すぐ思いつかないです。
7号:ここで言えることはないです…。
1号:ボクハマトモデスヨハハハ。
(笑)。3号さんは「地底から出る際に言語機能が故障し博多弁しか喋れない」そうですが、女子が言ったらキュンとするイチオシの博多弁を教えてください。
3号:博多弁が良いと思ったことがないのでわかりません(笑)。大阪弁以外の関西弁が好きです。
7号さんは「普段は地上社会に紛れて暮らしている」そうですが、地上社会の好きな部分、苦労している部分を教えてください。
7号:好きな部分はアニメが充実していることですね。次から次へと面白いアニメが出てくる。苦労しているのは電車の急行待ちですね。一番無駄な時間を過ごしている気がします(笑)。
2号さんは「Instagramがとても得意」だそうですが、始めたきっかけ、インスタの魅力を教えてください。
2号:友達のMel君(GRIMOIREのうさぎさん)がオシャレな写真を投稿していて、真似して始めました。24時間で消えるストーリーで皆様から質問募集できたり交流できたり、発信する場としてとても魅力的だと思います。
バンド結成の言い出しっぺは1号さんでしょうか?
1号:はい、僕です。
3号:1号がバンドやると言っていたので、「ギター空いとるなら弾くし、俺が曲作りますよ」って言って、それから組んだような気がします。細かくは覚えていないですね。
7号:バンド結成前からずっと、こんな音楽やりたいって話を1号からよく聞いていました。
7号さんと2号さんは、最初に誘われた際どのような思いでしたか? お返事をするまでどのくらいの時間を要しましたか?
2号:1号から電話が来て「バンドやらない?」って言われて、3秒ぐらいで「やりましょう!」ってお返事しました。
7号:1号が好きな音楽は俺も好きだったので、誘われて即答で「やる」って言いました。元々はギターを弾いていたんですけど、ベースでもいいからやりたいって(笑)。
そうなんですね。バンド名はスムーズに決まりましたか? この名前に込めた思いを教えてください。
3号:1号が決めていましたね。
1号:バンド名はもう10年前から決めていました! 精神分析テストであるロールシャッハテストのようにこの音楽や表現が“何に見えるのか? どう聴こえるのか?”、聴く人それぞれの答えがある音楽でありたいという意味を込めてRorschach、そして“集団”としてという意味での.incです。
今回のアー写の撮影場所は渋谷のスクランブル交差点ですが、この場所にした理由とは?
1号:地上の醜くて美しい最たる部分といえば、渋谷だと思ったんですよねぇ。
なるほど。撮影はいかがでしたか?
7号:移動中、すごく周りの人から見られて、「可愛い!」って反応と、「怖い!」って反応の両極端の反応があって面白かったです。
3号:とにかく恥ずかしかったです。メンバーやスタッフの後ろに隠れたりして歩いていました。人間モードであっても人がおるところではなるべく撮影したくないですね。
2号:地上の人々に手を振ったらたくさん振り返してくれて、地上はとても親切な人が多いなーって思いましたよ。
Rorschach.incの楽曲はラウドな印象が強いですが、普段聴く音楽と、ご自身でやる場合の音楽の好みは同じですか?
1号:僕は何でも聴きますが、もちろん好きなゴリゴリなものが主に聴く音楽ですね! あとはどんな音楽もカッコいいだけのものはつまらないので聴きません。「面白い!」と思う部分を自分で感じられた音楽が“聴きたい”音楽です。
3号:普段聴く音楽と、このバンドでやる曲は同じです。1号のこういうのやりたいって曲と好きな曲が同じなので良かったです。チューニングが低くて激しい音楽が好きなので。例えばACMEとか。
2号:僕はラウドなサウンドも聴きますが、シャカシャカしたオシャレなサウンドも大好きです!
7号:普段は気分によってラウドなものからポップなものまで幅広く聴いています。弾くのはズンズンした音が好きなので、ラウドな曲のほうが好きです。ラウドなものでもポップなものでも共通して言えるのが、メロディーと歌詞が自分にとって響くものが好きということですね。
ちなみに、地上のヴィジュアル系は好きですか?
7号:好きです!
1号:歴史といい、良くも悪くもライブの独特なノリといい、大好きですね。なぜかめちゃくちゃ詳しいですよ僕は(笑)。
2号:友達のGRIMOIREというバンドがとても好きです。
3号:僕は地上に出てきてから勉強中です。
今回、バンド名と共通する「Rorschach」というタイトルを掲げたのは、どのような意図からでしょうか?
1号:「俺らの名刺を作ろうぜ?」でしたね! 音楽通ぶっている奴ほど、いいから聴いてみろやって感じの曲です。
曲作りは1号さんがイメージしたものを3号さんが形にするという方法とのことですが、「Rorschach」は最初にどのようなイメージを伝えたのでしょうか?
1号:ヘヴィーさは失わず、このバンドでいうダンサブルなサウンドと楽曲…あとは3号が天才なので任せとけばカッコよくなります。
3号さんがサウンドプロデュースを手掛けているということですが、「Rorschach」のサウンド面でのテーマを教えてください。
3号:テーマは自分が良いと思う音に近づけることです。曲によって考えは違うけど、もしかしたら違いに気づかない人もおるかもしれないですね。あとは、自分の中での流行りがあるので、その時その時で変わっていくと思います。
「Rorschach」はライブを想定した歌詞のように感じました。作詞は1号さんですが、どのようなところから生まれたのでしょうか? 今回の作詞はスムーズでしたか?
1号:僕たちに巻き込まれることの楽しさ、音楽や集団へ身を任せることの気持ちよさ、それがRorschach.incにしか出来ない気持ちよさであることを歌詞に載せました。僕は作詞はいつもスムーズですね。
1号さんのヴォーカルは、メロディー部分の優しく綺麗な歌声とデスヴォイスやシャウトのギャップがとても魅力的だなと思います。1号さんが思うご自身の歌の強みは何だと思いますか?
1号:自分じゃわかりませんが、とりあえず僕のシャウトはカッコいいと思うんですよねぇ。
3号:一番の魅力は、声を聴くと1号とわかるとこですね。似たような声は今のところ知りません。
今回のレコーディングで特にこだわった部分、試行錯誤した部分を教えてください。
1号:この曲に関しては落ちサビの抑揚と後ろで遊ぶ口笛、そして聴いてほしいのはやっぱりカッコいいシャウトですね。特に日本語シャウトなので、カッコよく聴こえるように言葉選びは考えました。
3号:こだわったのは弾くフレーズによって弦の振動方向を変えて弾いているところです。同じところを弾いても聴いた感じが変わるんですよね。昔からよくやってはいますけど、1小節の間でやったりするのはたまたま今回が初かもしれません。
2号:僕は男気溢れるフレーズとビート感にこだわりました!
7号:ライブで盛り上がる曲だと思うので、ノリです!
12月4日には1stワンマンライブ「ずっとWATCHMEN」が決定していますが、どのようなライブにしたいですか? その日までに成し遂げておきたいことはありますか?
2号:来てよかったなぁ、これからもついていきたいって思ってもらえる1日にしたいです!
3号:その日までにどんな音や機材でライブをやればいいのか試行錯誤しています。なかなか決めきれていないので、これが最近の一番の悩みなんですよね。
7号:このライブで、こういうバンドなんだという印象が決まると思うので、観に来てくれた方がまた来たいと思えるライブにしたいです。あと、こういう時期なので安心して楽しめるライブにしたいと思います。個人的には演奏のパフォーマンスを上げることと、人間モードでコンタクトレンズを入れるのに40分掛かるので、3分ぐらいで入れられるようにしたいです。切実に(笑)。
1号:タイトルにある通り、色んな意味でWATCHMENである皆さんがWATCHMENである僕たちと“ずっと”お互い親愛なる監視者でいられるのか、大事な日になると思います。他のバンドがやるようなカッコつけじゃない、僕らだけのカッコつけないカッコつけに巻き込まれてくれたらいいかなぁと。ずっと皆が忘れている“楽しい”をまた表に持って立てる日にしたいです。
(文・金多賀歩美)
Rorschach.inc
ロールシャッハ1号(Vo&Scream)、ロールシャッハ3号(G)、ロールシャッハ7号(B)、ロールシャッハ2号(Dr)
オフィシャルサイト
リリース情報
New Single『Rorschach』
2021年9月15日(水)配信
収録曲
- Rorschach
ライブ情報
●2部制ONE-MAN「ずっとWATCHMEN」
12月4日(土)渋谷Milkyway