◆親のすねをかじらなくなったっていうのが変わった点です(YOMI)
――えーと、本題に戻すと10年間で“変わったこと”とか“変わってないこと”なんですけど…
柩:うーん、みんな結構変わってないよね。変わってないことは何か考えても出てこないってことは、本当に変わってないんだと思います。変えたくないのはメンバーの仲の良さですね。すごく仲が良いんで。
YOMI:俺は親のすねをかじらなくなったっていうのが変わった点ですね
柩:(笑)。あと、見た目もそうですし、楽曲や物事に対して引き算ができるようになったってことかなぁ。やることはきちんとやるけど、ここは(力を)抜いて良いかなというところが少しずつわかるようになりましたね。大人になるとできるようになってくるのかもしれませんけど。あとオンオフがなくなりましたね。今はいつもオンなので、オンとオフになるタイミングがわからないっていうか。
YOMI:(よそ見をしていて)…え? うん! それすごく良いと思う! いいよね! オンとオフ!
柩:……どういうこと?
YOMI:ええと、いつも自然体ってことでしょ?
柩:そうそう。ライヴのときとかはオンになりますけど。
YOMI:あ、僕はシャットアウトします。電源落としますから。家だと豆電球くらいにはオンですけど。
柩:オンをコントロールすればいいんじゃないの? お前今年の目標、「コントロール」だろ?
YOMI:そうなんですよ。でもこれがなかなか難しくて。まだ目標達成できてないから、合格点はあげられないですね。
柩:お前もう今年終わるぞ(笑)。あと2ヶ月で巻き返さないと。
――この後の2ヶ月はツアーですね。ファイナルは12月25日の幕張メッセですが、どんなライヴにしたいですか?
柩:俺あんまり幕張メッセのライヴのイメージがわかなくて。何となくEXILEって感じなんですけど(笑)。行くまでのお楽しみですね。
YOMI:広いから、今までやったことがないようなことをやってみたいですね。自分もそうなんですけど、後ろの方の人ってもっと近くで見たいって思うじゃないですか。後ろの方まで行けるような花道を作ったりしてみたいです。
――そういえば、今年の8月の武道館で言っていたキックボクシングは続いているんですか?
YOMI:続けてますよ。最近忙しくて先週はあまり行けてないですけど。
柩:スタジオでも鏡に向かってシャドーっぽいことやってたんですけど、ぴょんぴょんしててトビネズミみたいなんですよ(笑)
YOMI:(笑)まだちょっと素人っぽいんですけど、回数的には結構行ってます。スパーぐらいやってみたいですね。
柩:ライヴで「シュッ!」って音が出るようなスパーをやってほしいね。
――柩さん、ターゲットにされちゃいそうですね。
YOMI:いやいやいや、いっぱい怖いの(ピアス)ついてるんでね、逆にやられちゃいます(笑)
柩:おまえふざけんなよ(笑)
◆自分たちも周りも納得できる時期に何かできたらいいな(YOMI)
――ところで10年というバンド活動の中でいろんなことがあったと思うんですけど、リベンジしたいことはあります?
柩:とりあえず今回のツアーで中野サンプラザが入っているんですけど、前回ソールドしていなかったんで、今回はいっぱいにしたいなと(笑)
YOMI:ちなみに今回の新曲の「D線上のトラジェディ」は「デッドライン」のDなんです。あえてのギリギリ。
柩:ちょっと待て! 何に対しての「あえて」なの(笑)。ギリギリの悲劇なの? そのテーマでツアー回ったらやばいよ(爆笑)。あ、お前あれそろそろリベンジしたら? 車の免許。
YOMI:そうそう。ちょうど10年前、教習所に通って卒業したんですけど、その頃ちょうどライヴが忙しくなって。免許取れなかったんです。
柩:卒業してから試験を受けるまで期限があるじゃないですか。その期限切れ前日に受けに行って落ちて、もういいやってなったんですよ(笑)
YOMI:あれはリベンジしたいですね。年齢を重ねると取りづらくなるって聞きますし。運動神経的に。
柩:おまえ、そこまで年じゃないよ(笑)。だったらキックボクシング先にやめろ(笑)
YOMI:適切な突っ込みありがとうございます! あと、メジャーデビューするっていう発表をライヴでやったんですけど、そのとき俺が叫びすぎてお客さんが聞き取れなかったっていうことがあって(笑)。「え? 何て?」ざわざわざわ…みたいな。
柩:この人「メジャーデビューします!」って、シャウトしながら言ったんですよ(笑)。そしたら「*★?%#&~~~!!!!」みたいになっちゃって。ちょっともやっとした感じになりましたね。
YOMI:これちょっとリベンジしたいですね。
柩:それは難しいんじゃないか?(笑)
◆まだまだ新曲で未発表の曲がたくさんあるので、楽しみにしていてもらいたいですね(柩)
――メジャーデビューに匹敵するほどめでたい発表をするというのはどうですか?
YOMI:そうですね。ファンが一番喜ぶことって、オリコン1位なのかドームなのか…自分たちも周りも納得できる時期に何かできたらいいな。次は音が割れない感じで!
柩:あと、会場の名前間違えないようにね。この人、度々間違えるんですよ。博多あたりのライヴで「東京!!」って言ってみたり。「お前一人でどこ行ってんだよ」っていう。そういうの直していこうか。
YOMI:気をつけてます。前回札幌で「次のツアーも来てください」って言ったんですけど今回のツアーで札幌入ってなかったんですよ。札幌入ってないのがファンに申し訳ないです。入っていないのが不思議なくらいで。
――リベンジすること結構多かったですね。
YOMI:そうですね。傷だらけですからね。
――ちょっと悲劇っぽくなったところで、「D線上のトラジェディ」について聞かせてください。
柩:今回のベストで唯一の新曲ですね。最近ライヴやイベントでも何回かやってるんですが、ファンの反応も良かったです。リリースされて、歌詞も見てもらって曲が体に入ればもっと楽しんでもらえるかもしれませんね。この曲、タイトルと内容と曲調が、ちょっとゴシックっぽくて合っているんですよ。曲の第一印象はそこまでゴシック的な感じじゃなかったんですけど、作りこむうちにみんなのフレーズでこんな曲になりました。
YOMI:歌詞がついてより棘があるように聞こえるんですけど、歌詞がないデモの状態でも結構棘のある曲だなと思いました。アップテンポな曲ではないんですけどね。
柩:一般的には結構アップテンポだけどね。
YOMI:そうなの? どっちかというとミディアム…
柩:ミディアム!? お前の体内時計おかしいよ! ジャイアニズムとかバラードなんじゃないの(笑)
YOMI:あー、ちょうど良いくらい(笑)。心地いい感じかな(笑)。でも「D線上のトラジェディ」はメロの譜割りが結構ゆったりしているので、歌いやすいっていうのもあるかもしれませんね。ヴォーカル的には気持ちいいです。
柩:華やかでライヴ映えする曲かもしれませんね。まだまだ新曲で未発表の曲がたくさんあるので、ツアーではそれを楽しみにしていてもらいたいですね。
YOMI:今回のツアー、楽しみにしててください!
(文・後藤るつ子)
ナイトメア
<プロフィール>
YOMI(vo) 、柩(g)、咲人(g)、Ni~ya(b)、RUKA(dr)によって2000年に結成。
インディーズ時代に発売した限定デモテープやシングルを次々と完売させ、2003年にメジャー・デビュー。
心地よく、耳に残るメロディーはもちろん、美麗なルックスとは裏腹な爆笑トークで、多くのファンを魅了し続けている。
2006年にはレコード会社をバップに移籍。
2010年に結成10周年を迎え、記念アルバム『GIANIZM』をリリース。
1月9日にはさいたまスーパーアリーナでライヴを決行。
10月20日には「Historical〜The highest NIGHTMARE〜」をリリースするなど常に時代をリードするバンドとして活躍中。
■オフィシャルサイト
http://www.nightmare-web.com/
『Historical~The highest NIGHTMARE~』
¥3,500
2010.10.20発売
(vap)
アニバーサリーイヤーを締めくくるにふさわしい珠玉のシングルコレクション+新録曲を収めたベストアルバム!
【収録予定曲】(*は新録曲)
−Believe −*/Over*/HATE*/茜*/Varuna*/東京傷年*/シアン*/時分ノ花*/Яaven Loud speeeaker*/livEVIL*/Fly me to the Zenith*/極東乱心天国*/the WORLD/アルミナ/レゾンデートル/このは/DIRTY/White Room/MELODY(original ver.)/Lost in Blue/NAKED LOVE/the LAST SHOW/Can you do it? /D線上のトラジェディ(未発表新曲)全24曲収録予定