Moran Interview~Ivy(と時々Hitomi&Sizna)編~
インタビュー中、一人楽しくココイチのカレーの話に花を咲かせるIvy。その姿を眺めていたSoanから、突如「Ivyをフォーカスするパーソナルインタビュー」というプランが飛び出した。こうして始まった一見無軌道なIvy(と時々Hitomi&Sizna)が語るちょっと深くていいお話、ご堪能ください。
◆闇とガンダムとIvy
――ではIvyさん、存分に語ってください。
Ivy:じゃあHitomiさんがよく言っている“闇”をアニメ的に考えてみようと思います。闇っていうのは、ガンダムで言うところのジオン軍なんです。
Hitomi:ジオン軍て、誰がいるところ?
Ivy:ザビ家とか、シャア。
Hitomi:シャアね! 主役じゃん。
Ivy:…主役はアムロです。
Hitomi:シャアでしょ。だってCMに行くとき「シャア!」って言うし。
Ivy:あぁ確かに。人気も一番ありますしね。でも、アニメを見ている素人は連邦軍が正義で、ジオン軍が悪だと見がちなんです。
Hitomi:連邦軍にアムロがいるの? 連邦軍は「ジークジオン!」って言うの?
Ivy:連邦軍が「ジオン」って言っちゃだめでしょ。
Hitomi:有名な声優の銀河万丈さん(※ジオン公国総帥のギレン・ザビ役で有名)がいるのは連邦軍かな。
Ivy:さぁ…僕、アニメ見てないんでわかんないですね。
――え!? ここまで語っておいてアニメを見ていないんですか?
Ivy:はい。というわけで、Moranで言うところの闇は、アニメのジオン軍なんです。でも実際のところ、ガンダムでどちらが悪、どちらが正義ということはないんですよね。どちらも正義なんです。連邦軍は自分が正義だと思っているし、ジオン軍は自分たちの正義を守っている。その意見の違いが戦争を巻き起こしているんです。でも、一方的な悪というものはないのに、客観視してしまうと、大半の人がジオン軍を悪だと思ってしまう。
Hitomi:なるほど。そういう話、好きよ。
Ivy:これはMoranが闇を貫いているのと同じだと思うんです。闇は、一般的には黒くて悪者のイメージだけど、僕にとって闇は怖いものではないし、汚いものを隠してくれるものでもある。ヴィジュアル系の中で闇の部分を持ったバンドが生まれてもいいんじゃないでしょうか。僕はそれがMoranだと思うんです。
――…良い話じゃないですか!
Ivy:これはガンダムが教えてくれたことなんですよ。まぁ僕、ガンダムを見たことないんですけどね。ハハハハハ!
Hitomi:意味が分からないよ!
◆パグと猫とIvy
――ではIvyさん、引き続き存分に語ってください。
Ivy:僕はゲームの『スーパーロボット大戦』が大好きなんです。そこに出てくるνガンダムがすごく強いんですけど、自分の中ではF91っていう一番小さいガンダムですね。機体とパイロットがシンクロすると残像が使えるんですよ。
Sizna:シーブック(※シーブック・アノー。映画『機動戦士ガンダムF91』の主人公)が乗ってる機体ね。
Hitomi:Sizna、ガンダム詳しいよね。
Sizna:うん。
Ivy:残像で攻撃が当たらない以上誰も倒すことができない。でも一番火力が強いのはアニメ『∀ガンダム』の…
Sizna:月光蝶。
Ivy:そう。それは一つの星を破壊してしまうんです。すごいでしょ。
Hitomi:でもIvyはガンダムを見たことないんでしょ? 何なのこの話。
Ivy:これはですね、知識はいろんなところに落ちているという話なんです。アニメを見ていなくても、ゲームを通して凝縮されたガンダムの内容を知ることができる。僕はこの前「ドラゴンボールZ大好きミュージシャン」ってことでニコ生に出させてもらったんですけど、実は僕、あのアニメをリアルタイムで見たことないんですよ。マンガでも見たことないし。
Sizna:でもめっちゃ詳しいよね。
Ivy:そうなんですよ。それでも周りの人の話についていけているのは、その作品の大事な部分に注目して見ているからなんです。その大事な部分を見る技術を身につければ、たとえ短編小説でも、長編小説のように深い部分まで読むことができるんじゃないか、人の精神的な面まで暴けるんじゃないかと思ったりしているんです。
――なるほど! ではIvyさんが最近知識を深めているものは何ですか?
Ivy:最近はパグの飼い方をずっと調べています。将来飼ってみたくて。Google先生に聞きながら飼い方を見て楽しむっていう。
――でも犬の飼い方なら、柴犬のまーくんを飼っているHitomi先生にお聞きしたらいいのでは?
Ivy:パグとまーくんは違います。
Hitomi:まぁ確かにパグは飼ったことないし、よくわからないな。
Ivy:あんなふざけた顔してますけど、パグはむやみに吠えないただ、鼻息が荒い紳士的な動物なんです。たまにバカなパグもいますけどね。あ、でも犬より猫のほうが馬鹿なんですよ。知ってます?
――愛猫家(Sizna)の前でなんてことを…!
Sizna:何を根拠にそんなことを言うんだ(怒)。
Ivy:猫は同じ失敗を何回もするんですよ。お手も覚えないし、お変わりも覚えないんです。
Hitomi:する気がないだけなんじゃないの?
Ivy:いや。だってこっちが怒っているのに構われてると思って「ヘイヘイ!」って煽ってくるし! あっちが諦めるまで怒らないとわからないんですよ!
――これは知識ではなく、実体験からの理不尽な怒りなのでは…。
Sizna:猫は服従しない動物ですからね。
Hitomi:それは群れで生きる動物か、単体で生きる生き物かの違いだよ。
Ivy:ともかく、僕は猫に興味がなかったんですけど、色々調べてみたら犬より数十倍バカだってことがわかったというわけです。やっぱり、パグが一番頭がいいんじゃないかな。
――では将来、パグを飼ったらどんな名前にしますか?
Ivy:おじさんぽい顔だから…「おじさん」かな。
――雑…!
(文・後藤るつ子)
現在、ツアー「愛しきその血に永遠を紐解く方程式を夢む」真っ最中のMoranから、Ivy(と時々Soan)のスペシャルムービーが到着!