AIOLIN×Rides In ReVellionツーマンライブ「革命の二重奏~星降る夜~」スペシャル対談
9月8日に渋谷Star Loungeで開催されるAIOLIN vs Rides In ReVellionのツーマンライブ「革命の二重奏~星降る夜~」。共に“革命”をコンセプトに掲げ、自らの音楽を追求し続ける新進気鋭の両バンドのガチンコ勝負が遂に実現する。この記念すべきライブに先駆け、VifではAIOLINのヒカリト(Vo/G/Vn/Pf)と悠(G)、Rides In ReVellionの黎(Vo)とTaJI(G)による初対談を実施。「幅広く何でもできるツーマン」(黎)、「無限に可能性がある組み合わせ」(ヒカリト)という言葉から、両バンドが作り上げる「革命の二重奏」の一端が見えてきた。ライブ目前、ぜひとも当日への期待を高めていただきたい。その思いを裏切らない、記憶に残る一夜となるはずだ。
◆どちらのバンドも音楽をすごく大事にしている(黎)
――9月8日にツーマンライブが行われますが、素敵なタイトルが付けられていますね。
ヒカリト:そうなんです。「革命の二重奏」ということで。
TaJI:サブタイトルは「星降る夜」です。
――ではまず、両バンドの出会いから教えてください。
ヒカリト:去年の冬、FEST VAINQUEURのHALさんとRides In ReVellionがアコースティックツーマンでツアーを回っていたんです。その時に僕がHALさんのサポートをさせていただいたことがきっかけで出会いました。
黎:一緒に東名阪を回ったんです。
――意外にも出会いは最近なんですね。
黎:まだ半年ちょっとしか経っていないんですよ。でもこの半年のうちに、すごく濃い付き合いになって。
ヒカリト:その後すぐ、イベント(2018年1月26日に池袋BlackHoleで開催された「VisUnite PRESENTS「VisUnite Fest Vol.08」~ROAD TO ReNY~」)で対バンすることになったんです。バンド同士ではその時に初めて出会いました。そのイベントが、数字を競うようなイベントで、Rides in RevellionとAIOLINは1票の差で競り合ったんです。
TaJI:プチ甲子園しましたもんね(笑)。
ヒカリト:そうそう(笑)。そのときの初めての対バンでグッと来て、そこからどんどん絡みが深くなって行ったんです。必ずツーマンを実現させたいと思っていて今回遂にそれが現実となりました。
――元々お互いの存在は知っていたんですか?
ヒカリト:もちろんです!
黎:うちのスタッフと、「AIOLINというバンドがいて、めっちゃ曲が良い」という話をしていたんですよ。
――初めて会った時の印象はいかがでした?
黎:会う前は、ヒカリトさんて絶対ナルシストなんだろうなと思っていたんです。でも実際に会ってみたら、めっちゃ腰が低くて、すごくフニャフニャした人で(笑)。「これがヒカリトさんなの!? マジで!?」という感じでした。それが衝撃的で「この人、面白い!」と思ったんです。
TaJI:僕は「顔が可愛いな」というのが第一印象でした。育ちが良さそうな上品な可愛さがあるんですよ。なかなかこういう上品なオーラを持った人に出会うことはないので、素敵だなと思いました。
黎:バンドマンには、なかなかいない上品さです。
――AIOLINのお二人はRides In ReVellionにどんな印象を受けましたか?
ヒカリト:僕たちは、関西人のノリに圧倒されました。
悠:対バンイベントで一緒になることが決まってから色々調べたんですけど、最初、「めっちゃヴィジュアル系だ!」と思って(笑)。この人たち怖いな…強そうだな…と。でも、対バンイベントが終わった後に話したら、みんなすごく気さくで。
黎:AIOLINのメンバーも気さくだよね。
ヒカリト:いや、僕たちはシャイボーイですからね(笑)。だから今日の対談は関西人に対抗するために、バンド内で一番喋れる二人が来ました。
悠:レイス(B)とSeiya(Dr)だったら、対談なのに一言も喋れないかもしれないよね(笑)。
黎:うちも渚やん(B)と飴ちゃん(Dr)はシャイボーイやな。逆にどっちのバンドもシャイボーイを出したら面白かったかもね。
TaJI:シャイ対談(笑)。
――危険すぎる対談です。ちなみに今日の4人は全員B型なんですよね。
黎:え、そうなの!? ユニット組めるね(笑)。
TaJI:B対談かぁ…すごいね(笑)。
悠:自由な会話が飛び出しそう(笑)。
――そんなB型の皆さんですが、今は個人的にも交流があるんですか?
ヒカリト:そうですね。少しずつ面白い交流が増えて来ているところです。この前も黎君が家に来て。
黎:お風呂も借りました。
――ヒカリトさんのご自宅はシャンデリアがありそうなイメージですが。
黎:そうそう。上品な感じです(笑)。
ヒカリト:お風呂はお湯の代わりにワインを張っていますからね(笑)。
全員:(笑)
――それにしても、この2バンドは、1度聴くと耳に残る美麗なメロディーや、新しい音楽に挑む姿勢、掲げるコンセプト等々、色々な面で共通項が多いですよね。
TaJI:確かにそうですね。この2バンドはめっちゃハモりそうな予感があります。
黎:いいツーマンになりそうですね。
ヒカリト:「革命の二重奏」という名のもとに、今年1月のイベント以上に熱い戦いが行われるわけですからね。このタイトルも、今のシーンにこれぞという音楽を掲げる2バンドが集まることができたので、すごくしっくりきていると思います。
黎:タイトルは色々悩んだんですけど、パッと出たときに、「これしかない!」と思いましたからね。
――“革命”という言葉は両バンドの掲げるコンセプトですよね。
ヒカリト:はい。方法に違いはあれど、お互い同じようにシーンを変えたいという革命的なものを掲げているんです。それがすごく面白い。例えば僕たちは「革命的ヴァイオリニズム」というキーワードをコンセプトに掲げながら、ヴァイオリンとバンドサウンドの融合をフックにしつつ、新しくシーンを作っていきたいと思っていて。一方、Rides In ReVellionは90年代の王道サウンドへのリスペクトを自分達の音にしつつ、シーンを変えていきたいということがすごく伝わってくるバンドで、そこがカッコいいと思うんです。
黎:どちらのバンドも理念は一緒だと思うんですよ。その方法が違うだけで。
ヒカリト:そういう意味でも共通項がすごく多いし、正反対のところもある。そういうところがとても楽しいです。
――どんな共通点を感じますか?
黎:どちらのバンドも音へのこだわりが強くて、音楽をすごく大事にしているんです。だからハモると、いろんな楽しみが見えてくると言うか。
ヒカリト:例えばRides In ReVellionの「カレタソレイユ」のように、ヴィジュアル系の枠に囚われずに、いろんな方向性の曲を新しい可能性として提示していくというスタイルは、ヴィジュアル系の音楽を聴かない人にもカッコいいと思ってもらえると思うんです。昔、先人たちが出てきたときにヴィジュアル系という言葉はなかったけど、すごくカッコいいものとして色々な人が認知していた。そういうものをまた新しく今の時代に作れたらいいなと思って。
TaJI:僕はAIOLINの魅力は、ヴァイオリンが乗っていることによって、他のバンドでは表現しきれない世界観まで表現できていることだと思うんです。羨ましいですね。それに、いい意味でヒカリトさんの個性を引き立てているバンドで、ぶっちぎっているヒカリトさんを、いいバランスで周りのメンバーが支えている。これだけ突き抜けることができているバンドは他にいないんじゃないかな。
黎:そして実はライブが熱かったりするんですよ。意外だったんです。てっきりヒカリトさんが真ん中にドンといて、ヴァイオリンを弾いて全部やるんだと思っていたんですけど、ライブを観たらメンバー全員でのし上がるという意思がすごくて。パッと見はヒカリトさんのワンマンのバンドに見えるかもしれないけど、ライブに行ったらバンドを応援したくなると思います。僕たちにも同じようなところがあるので、そういう面でもハモるんじゃないかな。
TaJI:メンバー皆が信頼し合っている感じが、ライブからすごく感じられるんですよ。
黎:観ていてアガります。メンバー全員でバッと来られると楽しいし。
ヒカリト:Rides In ReVellionもバンド感がすごくてカッコいいんです。全員の圧がすごい。1月のイベントのときはリハーサルの段階で、「絶対にこのバンドとやり合うことになるだろうな」と思いましたから。そうしたら本当に1票差というバチバチした感じになって。
悠:完全に強敵でしたね。その時に競ったバンドの中で、ステージングも音も頭一つ抜けていて、圧倒されましたから。
――今回のツーマンは、どちらから声を掛けたんですか?
ヒカリト:最初に勝負したあの日に、もう自然とそういう声が上がっていたよね。
黎:そうなんです。向かい合って並んでいて、「Rides In ReVellionが1票差で勝った」と発表されたときに、お互い自然に肩を抱き合って。そのときに、「絶対にツーマンをしよう」ってどちらかが言ったんですよ。
ヒカリト:最初からここまでの道のりは決まっていたんですよ。
TaJI:実は僕、初めてAIOLINのMVを観たときに、いつかこういうことになりそうな気がしてた。
ヒカリト:その直感は熱いね! この2バンドの関係は、これから末永く積み上がっていくと僕は思っています。この対談の数年後に、もっと大きな会場でツーマンライブをしているかもしれませんし。
TaJI:そうそう。まだこれは序章なんですよ。
◆あの出会いがあったからこそ、二つのバンドが一緒に音を出したときの感動がある(ヒカリト)
――ツーマンライブとたくさんのバンドが出るイベントでは、意気込みや向き合い方に違いがあるものですか?
黎:僕は結構違いますね。本当にタイマンというイメージです。やったるわい! いてこましたるわい!というガチンコ勝負だと思っています。
TaJI:それくらいのノリじゃないとね。
黎:うん。それぐらいやらないと、イベントとして楽しめないと言うか。せっかくツーマンなんだから、バチバチやったほうが楽しいじゃないですか。
TaJI:それぐらいやると、ライブの後にまた甲子園が入ってくるね(笑)。
黎:殴り合った後のハグがね(笑)。
悠:今回のツーマンライブは、あの日のバトルで1票差だった俺らとしては、「次こそは!」という気持ちです。
ヒカリト:でも、あの出会いがあって良かったよ。あれがあったからこそ今回のツーマンで、僕たちも気合が入るし、バチバチした感じ+この二つのバンドが一緒に音を出したときの感動があると思う。そういったものも楽しんでもらえたら嬉しいです。
――ところで、AIOLINは東、Rides In ReVellionは西のバンドですが、ライブに地域性を感じることはありますか?
ヒカリト:どちらも熱いものは持っているんですけど、そこに地域性を垣間見ることはありますね。
TaJI:ステージを観て、「東京っぽいな」「関西っぽいな」と感じる部分はあります。そういう意味ではやっぱりAIOLINは東京っぽい気がしますね。イメージ的には、洗練されていてスタイリッシュな感じ。ステージングも、東京は切れ味がいい人が多いイメージがあります。大阪は割と尖っていると言うか、ある意味繊細さはないけど、その分勢いがある感じです。
黎:東京は、ショー寄りだと思うんです。大阪はライブ寄り。そういう違いはありますね。
ヒカリト:今回は東京1ヵ所での公演なんですけど、今回のツーマンもバチバチに決めて、ゆくゆくは大阪でもやりたいです。敵地に踏み入る感じですけどね(笑)。是非いろんな地方も回れたらいいなという野望はあります。
黎:静岡とかね。
ヒカリト:僕の地元だからね。あ! 生まれはロサンゼルスですけど(笑)!
黎:設定を貫くなぁ…(笑)。
――今回のツーマンライブで、ファンの方は地域性の違いも楽しめそうですね。
黎:そうですね。そういうところも楽しみにしてくれていると思います。
TaJI:このコラボは、ファン待望のような気がする。
ヒカリト:どちらも曲に自信があるバンドだし、僕達のお客さんもRides In ReVellionの曲が好きだと言っているのをよく聞くし。すごく熱いツーマンになるんじゃないかな。
◆全ては、9月8日がどんなライブになるか次第(TaJI)
――今回の会場である渋谷Star loungeは、外観も内装も素敵な箱ですよね。
ヒカリト:そうなんです。これがまた、「星降る夜」というところに繋がってくるんですよ。
――ちなみにこの日は、聖母マリア誕生の祝日だそうです。
黎:ジーザス!
TaJI:すごいな!
悠:MCにもってこいだね(笑)!
――この日のライブは色々繋がっていますね。現時点で、こういうライブにしたいという思惑はありますか? タイトルだけ見ると、曲で言えばRides In ReVellionの「アムネシア」やAIOLINの「Stardust Crystal」のような、しっとりとした感じを想像したのですが。
黎:そういう感じも随所にあると思いますけど、あくまで「そういう面も見せられれば」というくらいになりそうです。
ヒカリト:それでいて、どちらのバンドもアコースティックもできるし。
黎:オープニングで、アコースティックコラボをしても面白そうですよね。
ヒカリト:この2バンドだと何でもできちゃうんですよね。無限に可能性がある組み合わせ。
黎:幅広く何でもできるツーマンです。
TaJI:せっかくなので、この2バンドにしかできない何かをやりたいな。きっと、いい感じに威厳がある感じが出せると思います。ただそれだけなら、このバンド以外でもできると思うんですけど、この2バンドは、ただいかついだけではないところを持っているので、期待していてほしいです。
ヒカリト:これからこの2バンドがシーンの台風の目になって、どんどん新しい時代を作っていくんじゃないかと思わせられるような音を会場に響かせたいです。
――それぞれ勢いのある両バンドが同じ会場でどんな化学変化を起こすのか楽しみです。TaJIさんが先日ツイートしていた「最近、すごい勢いでRides In ReVellionがカッコいいバンドになっていっている気がする!」という言葉も印象的でしたし。
TaJI:最近きてますよ(笑)!
ヒカリト:実際そうだよね。Rides In ReVellionのライブを観て、僕達はいつも「ヤバイだろ? 負けてらんないぞ!?」って皆で言ってます。
――色々実現できてしまう組み合わせだけに、当日の想像がつきません。
ヒカリト:確かにそうですね。僕がお客さんだったら、このツーマンは絶対に観たいです。東京と大阪のカラーも垣間見えると思うし、各バンドの持ち時間が長いので、お互いが自分たちの掲げる革命をぶつけて、もしかすると一緒に音を出すかもしれないし。
悠:やっぱり一緒にやるからには、コラボ的なものも楽しみですね。単純に各バンドが演奏して終了だとつまらないと思うので。一緒に演奏するのもそうですけど、それに限らず色々できたらいいなと思います。
黎:転換中に、悠さんと飴ちゃんが漫才するとかね。
ヒカリト:何か仕掛けはしたいけど、それはすごいな(笑)。
――どちらがツッコミを担当するんでしょう?
悠:俺は無理です!
TaJI:飴ちゃんが、意味のわからないツッコミをしてくれそうだな。
黎:うん。的外れなツッコミを連発して終わりそう(笑)。
悠:でも、俺も結構的外れなことを言うから(笑)。
ヒカリト:(笑)。でも面白いことはしたいと思っています。随所に仕掛けがあったらいいなと思うし。それに今回、二人でDAOKO×米津玄師の「打上花火」をカバーしたのも、そういった一つの面白い橋渡しというか、高めていくものをやりたかったからなんです。当日も面白い化学反応がたくさん起こるんじゃないかな。そしてそこでできなかったことは次回に、ということで(笑)。
黎:AIOLINを大阪に招き入れる準備はできているので(笑)。
悠:行きたいよね、大阪! めっちゃ楽しい!
ヒカリト:この日に「革命の二重奏」が決まれば、これからいろんな二重奏が展開されるかもしれませんから。
TaJI:全ては、9月8日がどんなライブになるか次第ですよ。そこで、あれ?という感じだと次がないですからね!
◆この日にしか楽しめないことを盛り沢山に(悠)
――先ほどお話にあった「打上花火」のカバーですが、この企画はツーマンライブの話が持ち上がってからやることを決めたんですか?
ヒカリト:元々、何か一緒にやりたいねという話はしていたんです。
黎:共通の音楽の趣味があったので、一緒に歌ったりしたいねという話をしていたんですよ。そんな中でツーマンの話が決まって、「じゃあ、やるしかないよね!」ということで、今回の「打上花火」を一緒にカバーしました。
ヒカリト:シーズン的にも花火の季節ですからね。
――すごく良い選曲ですよね。
黎:そうですね。お互いこの曲が好きで。
悠:僕もめっちゃ混じりたかったです。
ヒカリト:そうだね。時間があったらもう一回やりたいし、今度は全員を巻き込んで何か作りたいよね。
――悠さんは今回、オケを一緒に作ったそうですが。
悠:そうなんです。俺も混じりたかったので、細かいところで参加しました(笑)。
――活動拠点は東京と大阪ですが、レコーディングはどのように行ったんですか?
TaJI:あ、東京ではなくL.A.のヒカリトスタジオで録りました(笑)。
ヒカリト:それカッコいいな(笑)。今回、僕が中心になって録ったんですけど、Rides in Revellionが大阪から東京に来たタイミングで一緒にレコーディングしました。どんどん音を足していって、「このハモり、楽しい!」って言いながら。
――データ上のやり取りだけではなく、一緒に録ったんですね。
黎:そうです。ヒカリトさんの家で、生で歌って録りました。深夜2時に。それで、冒頭で話したようにお風呂を借りて、布団も借りたんです。
ヒカリト:布団じゃないから(笑)。
黎:あっ、高級ベッドでした! 天蓋付きのやつ! …この対談の中でヒカリト氏のキャラがどんどん濃くなっていくな(笑)。
――(笑)。今回のカバー曲を聴いて、お二人の声はどことなく似ている気がしました。
ヒカリト:似ているところもありつつ、でもいい意味で違う部分の表現もありつつですね。
黎:ヒカリトさんの表現の仕方は結構独特なんですよ。ヴァイオリニストみたいな歌い方なんです。ニュアンスの付け方がヴァイオリンみたいなメロディーを歌うと言うか。聴いていてやっぱりヴァイオリニストなんだなと思いました。
ヒカリト:僕からしたら黎君は本当にヴォーカリスト然としたヴォーカリストです。そういうところが、お互いのバンドの曲のメロディーにも表れている気がしますね。
TaJI:ちなみに今僕たちは、新しいミニアルバムのレコーディングをしているんですけど、僕はいつもヴォーカルのレコーディングにも立ち会って、アドバイスをしながらやるんです。それでこの前、「ここはもうちょっとヒカリトでいこう」って言いました(笑)。
ヒカリト:え、そうなの!?
黎:そうなんです。すごくエモい曲があって、「エモさって何だ? ヒカリトだ!」ということで(笑)。ヒカリトさんになるしかないよなって。
TaJI:「もう少しヒカリト感がほしい」「もう少しヒカリトさん成分強めで」って言ったよね(笑)。
ヒカリト:Rides In ReVellionのレコーディングに名前が登場するとは(笑)。でも、面白いね。僕も今度使おうかな。
TaJI:「もうちょっと黎成分がほしい」とかね(笑)。
黎:でもそれぐらい個性があるヴォーカリストだと思うので、いいことですよね。
TaJI:そうだね。“ヒカリト感”で通じるということは、それだけ個性があるということですからね。
――TaJIさんと悠さんは、お互いをどういうギタリストだと見ていますか?
TaJI:悠さんは、ライブでの動き方も含めて、すごく力強さを感じるんです。ヒカリトさんは繊細なイメージがあるので、それを力強く支えている印象がすごく強いですね。
黎:確かに、ライブを観ているとそう思います。
悠:悪く言うと、雑かもしれないけどね…(笑)。TaJIさんは、流行に合わせるのではなくて、ちゃんと自分のプレイスタイルを貫き通している方だなと思います。
ヒカリト:エフェクターの使い方がすごくて、自分の好きな90年代の音をすごく上手く自分らしい個性に昇華させている人です。もちろん技術も安定しているし、素敵です。
悠:俺ら二人で「めっちゃいいな!」って言いながらRides In ReVellionのライブDVDを観ていましたからね(笑)。
――TaJIさんにとって、エフェクターはこだわりがある部分なんですか?
TaJI:そうですね。僕は昔から、エフェクターを買ったら使いこなさないとお金がもったいない気がして(笑)。これを買っちゃったから、曲に絶対に入れないと!というところからそうなっていった気がします。
ヒカリト:わかる。そうだよね(笑)。オクターバー(※元音のオクターブ下の音を発生させて加えるエフェクター)も効いているし、しっかりとRides In ReVellionの音を支えながら、ちゃんと出るところはしっかり前に出て来て個性も主張するし、カッコいいよね。
TaJI:嬉しい(照)。
――それぞれの個性をしっかり把握しているんですね。そして今回、Bメロのハモリがとても素敵でした。
黎:あれはいいですよね。
ヒカリト:ハモリは、誰がこっちを歌うということを決めつつ、レコーディングは割とスムーズに進みました。
黎:まずヒカリトさんの歌った音源が送られてきたんですけど、それを聴いてすごく噛み砕かれた「打上花火」だなと思ったんです。完全にヒカリトさんの曲になっていたので、どう合わせようか、めっちゃ悩みました。
ヒカリト:具体的に言えば、ちょっと張るのか抜くのかという部分ですね。
――完成した音を聴いて、TaJIさんと悠さんはどう感じましたか?
TaJI:ヴォーカルのキャラクターがいい感じに対比していて面白かったです。黎は力強さで押している感じで、ヒカリトさんは繊細だけどサビで「そう来たか!」と思わせてくれて。そういう歌い方もあるのかという発見が面白かったですね。
黎:ヒカリトさんがニュアンスを全部出してくれたので、僕は今回とにかく自分らしく歌おうと思ったんです。
悠:「打上花火」には最近のヒカリトが入っている感じでした。1年前に1stアルバムを出したときとは全然違う歌い方で。お互いの違いが聴けたので、カバーではあるんですけど違う曲を聴いているような気持ちになりました。あと、途中に掛け合いになるところもありますし。
ヒカリト:悠は最近ずっと、〈パッと花火が~〉って延々と歌ってるよね。
悠:俺とSeiyaで、あれを無限ループしてる(笑)。
ヒカリト:二人で歌い合っていて、ずっと終わらないよね(笑)。
悠:うん。そして笑い出して終わるという(笑)。
ヒカリト:きっと楽屋もうるさくなるツーマンじゃないかなと思います。
黎:それは間違いないですね(笑)。
ヒカリト:あと、黎君が他のインタビューでCHEMISTRYが好きだって話していて。僕も大好きだからツーマンでも、これからも色々一緒にできたらいいなと思っています。バンド同士でも、またいろんなコラボができたらいいなと。
TaJI:それは熱い!
――「打上花火」はライブでも聴けるのでしょうか?
ヒカリト:これができたらすごいよね。色々展開できそうだし。
TaJI:スペシャルバンドバージョンとかね。
黎:本当に丸々楽しめてしまう、そんなツーマンにしたいです。
――9月8日のライブまでもうすぐです。最後に、読者の方々にメッセージをお願いします。
ヒカリト:お互い“革命”を掲げるバンドとして、本当にこのシーンを盛り上げていく音を作って行きたいと思っています。この2バンドが交わることによって、さらにすごい化学反応を起こしたいし、この2バンドだからこそできるツーマンで、お客さんにも満足や感動を与えられるような面白いステージにできたらと思っています。
黎:バンドの個性と共に、最初に言ったバチバチやり合うという面も見せつつ、本当に幅の広いツーマンにしたいです。お客さんが入場した瞬間から出ていく瞬間まで、ずっと楽しめるようなツーマンはなかなかないと思うので。今回はそんなライブにしたいと思っているので、遊びに来てください。よろしくお願いします!
悠:せっかくツーマンするからには、この日にしか楽しめないことを盛り沢山にしたいので、お客さんには思う存分楽しんで帰っていっていただけたらと思っています。是非よろしくお願いします!
TaJI:この2バンドのツーマンは、絶対に化学変化が起こると思います。それを感じとって来てくれるお客さんもとてもセンスがいいと思うので…
全員:(笑)
TaJI:そのセンスが間違っていなかったことを証明できるぐらい、いいツーマンにしたいです。この先もどんどん大きくなって、色々なところでライブができるように、まずは一発目をしっかりやりたいと思っています。
(文・後藤るつ子)
Rides In ReVellionからコメントが到着!
AIOLINからのコメント動画が到着!
【イベント情報】
●AIOLIN vs Rides In ReVellion「革命の二重奏〜星降る夜〜」
9月8日(土)渋谷Star Lounge
出演:AIOLIN/Rides In ReVellion
OPEN16:30/START17:00
前売¥3,800/当日¥4,300+D代別途
【チケット】
一般販売 https://t.livepocket.jp/e/vgp7d
●Rides In ReVellion × AIOLIN 2MAN LIVE 「革命の二重奏 ~星降る夜~」
合同アウトストア開催決定!
Rides In ReVellionとAIOLINの2マンライブを記念してライブ会場での合同アウトストアが決定しました。2マン当日のレコ販にて対象商品を¥3,000以上購入で参加券2枚(リストバンド予定)をお渡しします。2マンライブ終了後にステージ上で両バンド出演によるトークを行う予定です。内容は約40分ほどを予定しております。ライブ終了直後のハイテンショントークをご期待ください!
※本イベントの対象商品はRides In ReVellionもしくはAIOLINの商品となります。
アイオリン
<プロフィール>
2017年2月6日始動。東京藝術大学器楽科を卒業し、作詞作曲からアレンジまで全てを手掛けるヒカリト(Vo&G&Violin&Piano)を中心に悠(G)、レイス(B)、Seiya(Dr)によって結成された4ピースヴァイオリンラウドロックバンド。ヒカリトは様々なバンドの音源やライブにヴァイオリニストやアレンジャーとして参加している他、FEST VAINQUEURのHALやex.BLESSCODEのmasayaのサポートも務める。始動同日1stアルバム『Tear In The Rain』を、2018年6月に2ndアルバム『Stardust Crystal』をリリース。2019年2月6日にはShibuya TSUTAYA O-WESTにて2周年ワンマン「ANTITHESE」の開催が決定している。
■オフィシャルサイト
http://aiolin.com/
【リリース情報】
『Stardust Crystal』
2018年6月27日(水)発売
(発売元:アイオリン)
【収録曲】
01. Antithese
02. Over The Destiny
03. Stardust Crystal
04. Rage On
05. From Here
06. When I Close My Eyes
07. Home
08. Precious
【収録曲】
01. Antithese
02. Over The Destiny
03. Stardust Crystal
04. Rage On
05. Landscape
06. From Here(Crystasl Side Ver.)
07. Home
08. Precious(Crystasl Side Ver.)
【ライブ情報】
●AIOLIN ヒカリト生誕ONEMAN 「まるで映画のワンシーンの様に。」
10月23日(火)新宿 club SCIENCE
●AIOLIN 2nd Anniversary ONEMAN「ANTITHESE」
2019年2月6日(水)Shibuya TSUTAYA O-WEST
Rides In ReVellion
<プロフィール>
黎(Vo)、TaJI(G)、渚(B)、飴(Dr)の4人からなるロックバンド。2015年に結成、始動し、同年8月に1stシングル『-CHAIN-』をリリース。2016年7月には1周年記念 1st ONEMAN LIVE「Another…」をOSAKA MUSEにて行う。精力的に活動を続け、2017年8月には2周年記念 2days ONEMAN LIVE『THE LIGHT』を開催。10月にミニアルバム『THE LIGHT』をリリースし、12月にOSAKA MUSEでのワンマンライブ「TWILIGHT-薄明の空へ-」を成功させ、2018年4月にDVD+LIVE CDとしてリリースした。10月28日にミニアルバム『ARTERY』『VEIN』の同時リリース、12月にコンセプト2Daysワンマンライブの開催が決定している。
■オフィシャルサイト
https://rides-in-revellion.com/
【リリース情報】
『ARTERY』
2018年10月28日(水)発売
(発売元:PLUG RECORDS Brilliant / Sirene Co.)
【収録曲】
【初回限定盤】
「ANOXIA」他、全5曲収録予定
[M-CARD]
Music Video他
【通常盤】
全5曲+ボーナストラック
『VEIN』
2018年10月28日(水)発売
(発売元:PLUG RECORDS Brilliant / Sirene Co.)
【収録曲】
【初回限定盤】
「衝動DIRTY」他、全5曲収録予定
[M-CARD]
Music Video他
【通常盤】
全5曲+ボーナストラック
【ライブ情報】
●Rides In ReVellion コンセプト2daysワンマン「DUALISM」
12月1日(土)OSAKA MUSE「ARTERY -赤い動脈-」
12月2日(日)OSAKA MUSE「VEIN -青い静脈-」