「ありがとう」をテーマとした最新かつ最後のアーティスト写真を発表してから1週間、予告されていたν[NEU]からの【お知らせ】が到着した。
本日、解散からちょうど10年後となる2024年12月29日に「ファン感謝祭【FINAL】〜10年後の未来〜」を2部制にて行い、重ねての嬉しいタイミングでの発表となった【お知らせ】の内容は、「everlasting light」のMV公開だ。そしてこれは、ν[NEU]にとって最後のMV作品となる。
●ν[NEU] 「everlasting light」PV Full
mitsu / タクミ / ヒィロ / ЯeIと、復活以降欠かさずサポートを続けてきたギタリスト・夢時を交えた5人の演奏シーンをメインとし、時折スライドする解散以前の活動を映した写真には、もちろん華遊の姿も。ν[NEU]というバンドのシンボル的イメージやドラマチックな歩みを表現するような情景描写もあり、いよいよ目前となった2025年1月4日に渋谷公会堂(LINE CUBE SHIBUYA)にて迎えるグランドファイナルへ臨む前にこれまでの軌跡や思い、すべてを一つにするための映像となっている。
「everlasting light」は、10年前の解散ライブにて最後に演奏された楽曲だった。あの日から10年、メンバーが再会し復活をしてからは5年、ν[NEU]という名の物語を完結するための旅の目的は、“あのとき”会場にあった悲しい涙を上書きするためのものだったと言える。
今、「“あなたにとってν[NEU]におけるテーマソング”は何ですか?」という質問をしたら、きっとさまざまな回答が返ってくるだろう。それは、ν[NEU]のライブにおける絶対的存在のキラーチューンかもしれないし、バンドのポリシーを感じられる曲や、はたまた復活以降は格段に精度をあげたバラードかもしれない。
それだけたくさんの素晴らしい楽曲を残してくれたということを実感するのと同時に、一つだけ明確なことがあるとするならば、今の“ν[NEU]にとってのテーマソング”は今回MVを残そうと決めた「everlasting light」ではないだろうか。
まさしくν[NEU]の復活のきっかけにもなった、それぞれの生き方を尊重することができたからこそ強く気づいた、“夢も価値観も好きも嫌いも”人の数だけ答えがあるべきということ。そして、“笑っていてほしい”からこそeverlasting(=永遠)を目指していくこと。リアルタイムにν[NEU]が伝えていることは、すべて「everlasting light」に集約されている。
もしかすると、2013年のリリース当時に思い描いていたこととは異なる部分があるかもしれないが、時を越えて確実に深い意味を成す楽曲となったことは明らかだ。これを踏まえても、10年前の解散ライブのタイトルだった「エンドロール」をアップデートするべく、“~何よりも大事な君へ~”という「everlasting light」のワンフレーズを書き加えたことは納得で、こうしてν[NEU]は万全を期して悔いのないゴールへと向かうこととなる。
過去を今へ、今を未来へと繋げ、永遠とするための時間をかける壮大な“終わりの旅”のラストシーンは、いったいどんな景色となるのだろうか? ただし、ν[NEU]の中にある青写真は「今度こそ笑顔で終わらせる」という強い意思の元に描かれている。まさに「everlasting light」のMVを、メンバーが笑顔で届けたように――。
(文・平井綾子)
【ライブ情報】
●since2009〜2025 ν[NEU] FINAL LIVE『エンドロール 〜何よりも大切な君へ〜』
2025年1月4日(土)渋谷公会堂
開場17:15/開演18:00
前売券¥5,800(全指定席)
チケット一般発売中