日本のロック史上に燦然と輝く金字塔、THE YELLOW MONKEYが1998年から1999年にかけて日本全国で敢行した「PUNCH DRUNKARD TOUR」。アリーナ41ヵ所を含む全113公演という超ハード・スケジュールでありながら、どの公演も濃密でいて緻密。他の追随を許さない最高のロックンロール・ライブを全国各地で展開し、今や日本のロック史上伝説のツアーとして「PUNCH DRUNKARD TOUR」は語り継がれている。
バンド史上最大規模となったツアーでは、約55万人を動員。公演収入、CDやマーチャンダイズの売り上げなど、その経済効果は100億円に達した。約2時間半のエネルギッシュでダイナミックなライブを3日に一度のペースで約1年続けたツアーの行程は、肉体的・精神的に壮絶を極めたものの、THE YELLOW MONKEYは1本もライブを飛ばすことなく、113公演のツアーを横浜アリーナ4DAYSで完結させた。あれから20年以上の時を経て、華やかなロックンロールとは裏腹に壮絶を極めたツアーの全貌が、ロック・フォトグラファー、有賀幹夫の写真によってついによみがえる。
▼吉井和哉(Vo&G)コメント
やりたい放題、ロックンロールに夢と希望と絶望がまだ残されていた90年代。その光と影が克明に記録されている。ザ・イエロー・モンキーが何かに見守られ、何かに取り憑かれていた約1年間の美しき写真たち。
▼菊地英昭(G)コメント
本当に見る度に画角と光の絶妙なバランスに感動させてもらえるんです。でもそれだけでなくて常にリアルなところにとてもロックを感じることができて最高です! このツアーはその過酷さがよくまわりに取り沙汰されるけど、そんなことよりもこれだけの本数のライブを全都道府県でできて、あれだけの数のオーディエンスの前でパフォーマンスできた事実のほうがはるかに大きくて価値があったのだと思うことができます。
▼廣瀬洋一(B)コメント
有賀さんの心のファインダーは、“独自のロックンロールの感性”と“独自の深い愛情”が満ち溢れていて、いつだって“唯一無二の瞬間”を見事に切り取る。あのパンチドランカーツアーの比類なき一年間。有賀さんが同行して切り取った“愛おしい沢山の一瞬”と、当時の想いがリンクして胸がいっぱいになる。命名してくれた通りの『光と影』を、こうして素晴らしい作品に仕上げていただき、心から感謝してます。
▼菊地英二(Dr)コメント
有賀さんの写真が好きです。個人的には「被写体以外の空間の空気感をもフィルムに収めることの出来るスペシャリスト」だと思っています。この写真集には、決して楽しいだけでは終わらない密度の濃い113本という長いツアーの空気感が嘘偽りなく封じ込められています。
▼写真家・有賀幹夫 コメント
ザ・イエロー・モンキー1998~99年『パンチ・ドランカー・ツアー』の記録です。この前のSICKS時代とパンチ・ドランカーの時代が僕にとってA面、B面なので今回でやっと両面が揃いました。2016年の再始動とバンド史においても最大級の成功があったからこそ出せる写真集だと思うので感無量です。
【リリース情報】
●『THE YELLOW MONKEY SHADOWS AND LIGHT -Punch Drunkard Tour ’98〜’99- PHOTO BOOK』
2022年4月27日(水)発売
¥4,818円(税込)
販売店舗:全国の書店、オンライン書店、宝島社公式通販サイト「宝島チャンネル」
【有賀幹夫 プロフィール】
1960年生まれ、東京都出身。1980年代半ばよりアーティストの撮影を始める。THE YELLOW MONKEY、RCサクセション、ザ・ブルーハーツ、ザ・ローリング・ストーンズなど、国内外の様々なアーティストを撮影。THE YELLOW MONKEYの6thアルバム『SICKS』、7thアルバム『PUNCH DRUNKARD』のレコーディング、ツアーに帯同。『SICKS』のレコーディング風景、「ARENA TOUR ′97 “FIX THE SICKS” 」「TOUR ′97 〜紫の炎〜」は『HEAVEN』(小社刊)に収められた。ザ・ローリング・ストーンズのオフィシャル・フォトグラファーとしては、計6回の来日公演撮影に関与。日本では2019年に開催された、世界巡回中のザ・ローリング・ストーンズ展コンテンツ協力者(日本人としては唯一)。2022年1月チャーリー・ワッツ写真展を企画、開催。