気持ち真っ直ぐな10-20代の青春模様から、経験を重ねたからこそ抱く30-40代のあきらめと希望の入り交じる現実を見据えた日々。やがて老齢期に覚える達観した人生観。そんな人生の機微を、胸に染みる言葉を塗して形にしたのが、発売したばかりのThe Benjaminの2ndフルアルバム『Because』になる。
The Benjaminは、今年の5月で結成5周年を迎える。その大きな区切りの時期を祝おうと、彼らは4月より単独ツアー「The Benjamin 5th Anniversary ONEMANTOUR「Boys ask Why?」を行なう。同ツアーのファイナル公演となるのが、5月2日のTSUTAYA O-WEST公演。この日のチケット代が、破格の5円。そこへどんな想いを込めたのか、メンバーの言葉を通して伝えたい。
Miney:知ってる人は周知のことですが、The Benjaminは、この3人でやってきた3つ目のバンド。前の2バンドは、いろんな理由があって続かなかったんですけど、どちらも4年半で終わりを迎えている。それまでは、「この3人でやるバンドは4年半しか続かない」という変なジンクスがありましたが、The Benjaminはすでに4年半を越せば、間もなく5周年を迎えます。ちょうど4周年公演としてTSUTAYA O-WESTでワンマンライブを演ったときにも、Mashoeが「なんとしてもThe Benjaminとして5周年を迎えたい」と言ってたし、それは3人とも同じ意識でいたからこそ、ついにそのときを迎えるんだなぁという嬉しい気持ちも正直ありますね。
Mashoe:むしろ、5周年という時期をしっかり楽しみたいなと思っていますからね。
――今の3人の鉄壁な関係性を見ていると、10周年どころか20周年や30周年だってあり得ることじゃないですか?
Miney:もちろん、僕ら自身まだまだ上へ行きたいし、もっとたくさんの人たちに聞いてもらいたい気持ちを持って活動をしているけど。若い頃とは違い、体調面も含め「何時までバンド活動を続けられるだろうか」という緊張感も正直ある。
ちょっと前までだったら、いろんな経験の山をいくつも超えてきた30代や40代のミュージシャンたちなら、そのまま自然体でバンド活動を長く続けていくものだと思っていたけど。むしろ今は、その年代になり音楽活動を辞めれば、バンド活動を休止する人たちも生まれている。そういうご時世と言ってしまえば、そうなのかも知れないけど。僕らは、幾つになろうと夢を売っているわけじゃないですか。にも関わらず、中には「経済的に厳しい」とファンの子たちに言ってしまう人たちもいる。自分たちだって、その状況が何時訪れるかわからない緊張感を持って活動している面は正直あります。だからと言って現実を見せるのではなく、何時までだって僕らは夢を与える存在でいたい。何故なら、お客さんが求めているのは日常の延長ではなく非日常の世界。歌の中へ日常が出ているのは良いけど、実際の音楽活動している姿を通して現実の暮らしを見せるのは違うこと。そんな姿、誰も観たいとは思ってないし、自分たちだってずっと非現実の世界で輝き続けていたい。そりゃあ、出たての若いバンドマンや、売れてない若手芸人が貧乏をネタするのは、その後のサクセスを描くうえで有りだけど、ある程度経験を重ねてきた人たちが現実を口にしたら、それこそ夢なんて消え去ってしまうからね。
――夢を与えるといえば、5月2日にTSUTAYA O-WESTで行なうワンマン公演「The Benjamin 5th Anniversary ONEMANTOUR「Boys ask Why?」FINAL「Because, Love is here」」は、チケット代がなんと破格の5円なんですよね。
Miney:5周年の記念日であり、そこに集まったみんなともご縁がありますようにということから、チケット代も5円でいいんじゃないかと。翌日に行なう打ち上げパーティへ参加したい方には5000円のプレミアムチケットも販売してますけど、やっぱしThe Benjaminの5周年をたくさんの人たちに祝ってもらいたいじゃないですか。だからこそ、ご縁を繋げたくて5円にしたわけなんで。
ちなみに、5周年イヤーは今年いっぱい続けるつもりのように、今後の嬉しい驚きも5月2日にお伝えしようと思っています。ちょうど3月より「BATTLE FEVER TOUR 2020」が始まれば、それを受けて4月よりワンマンツアーがスタート。そしてファイナルの5月2日・TSUTAYA O-WEST公演へと続くように、その流れを通してThe Benjaminの5周年を一緒に楽しんでもらえたら僕らとしても嬉しいこと。何故ならばその答えは…。それを感じにライブへ遊びに来てください。
(文・長澤智典)
トレーラー
https://www.youtube.com/watch?v=Auog5H1g43I&feature=youtu.be
【リリース詳細】
●『Because』
2020年2月12日発売
(発売元:BadeggBox/販売元:BM.3)
BDBX-0062 ¥3,000(+税)
[CD収録曲]
01.ボヘミアンユースブルース 作詞/作曲:Miney
02.バリカン 作詞/作曲:Mashoe
03.ブラウス 作詞/作曲:Miney
04.望遠鏡 作詞/作曲:Mashoe
05.Boycott 作詞/作曲:Mashoe
06.BumbleBee 作詞/作曲:Miney
07.BlackBoard 作詞/作曲:Mashoe
08.バオバブの樹の下で 作詞/作曲:Miney
09.ビビデバビデブー 作詞/作曲:Miney
10.ビックリ箱 作詞/作曲:Tacky
11.ビスケット 作詞/作曲:Mashoe
12.Because -Love is here-
【ライブ情報】
2月22日(土)Music Lab.濱書房
2月29日(土)渋谷DESEO
3月5日(木)福岡INSA
3月5日(木)福岡ミュージックプラザインドウ
3月7日(土)大阪FANJ
3月7日(土)little HEARTS.大阪店
3月8日(日)HOLIDAY NEXT NAGOYA
3月8日(日)名古屋fiveStars
3月14日(土)宇都宮HELLO DOLLY
3月15日(日)仙台spaceZERO
3月15日(日)little HEARTS.仙台店
3月20日(金)新潟GOLDEN PIGS BLACK STAGE
3月20日(金)新潟6studio
3月21日(土)長野LIVEHOUSE J
3月28日(土)Music Lab.濱書房★Mineyのみ出演
3月31日(火)渋谷DESEO
4月12日(日)宇都宮HELLODOLLY
4月18日(土)名古屋UNLIMITS
4月19日(日)大阪JUZA
4月26日(日)長野LIVE HOUSE J
5月2日(土)渋谷TSUTAYA O-WEST★ONEMAN★
5月3日(日)新宿自主盤倶楽部
5月10日(日)KANSAI ROCK SUMMIT’20
5月16日(土)恵比寿club aim★Mashoeのみ出演
The Benjaminオフィシャルサイト http://thebenjamin.jp/
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『BadeggBox Club』 http://thebenjamin.jp/news.php?id=257