「vistlip10周年✕Vif」第1弾 Vol.1 海✕Tohya

海✕Tohya

「vistlip10周年✕Vif」第1弾 Vol.1 海✕Tohya

2017年7月7日、vistlipは結成10周年を迎える。七夕に行われる、10th Anniversary LIVE 『Guns of Liberty』の開催を間近に控えたある日、メンバー全員が揃い、5パターンの対談が実現した。一組目となる、海(G)とTohya(Dr)のクロストークは、お互いをよくわかっているからこそ、じっくりと考えてから語り始めるシーンが多く見られた。10年という時間の中で交わされてきた、この二人の感情の歩み。Tohyaがどんなことを話しても、その言葉の後には必ず海が笑顔に導く。きっと、この関係性が二人をよく表しているのだろう。

◆全てが今と違う。全部変わった(海)

海

――普段、二人だけで話すことはありますか?

Tohya:酔っ払って、俺が海に電話することはよくありますね。

海:かかってきますね。話していて、始めは言いたいことはわかるんですけど、途中からマジで何を言っているかわからなくなるんですよ。で、「何となくこういうことでしょ?」と言っても、「違うんだよ! そうじゃねーんだよ!」って。「じゃあ何なの? 結局こうでしょ?」と話すと、「違うんだよ!」っていうのをずっと繰り返すんですよ。一番ひどかったのが、1時間くらい話をして、「おまえと電話してたから、終電なくしたじゃねえかよ!」って言われたことですね(苦笑)。

――自分から電話をかけておいて(笑)。

Tohya:話が思いのほか長くなって、普通に終電を逃しちゃったんですよね。

海:「どうしよう?」と言っていたけど、無言で切りました(笑)。

――この二人でしか、こういう話はしないよなということはありますか?

海:基本的に、俺から声をかけるのは、「こいつ、今何か余計なことを考えているんだろうな」っていう時ですね。そういう時に「おまえ、最近何かあるの?」って聞くかな。

――海さんが察しているなというのは、声をかけられた時点でわかりますか?

Tohya:そうですね。

海:あからさまにいつもと違う感じが全てにおいて出るんですよ。完全なプライベートだろうが、仕事のことだろうが、こっちに関係あることだろうが、ないことだろうが、良くも悪くも出るので。良く出ている時は、気にしないんですけど、何か悪い方向や変な方向に出ているなという時は、大概悩んでいることが多い気がするので、聞くことが多いですね。

Tohya:ふわっとしたイヤな状態というのがよくあるんですよ。海は俺のそういうのを真っ先に感じ取るので、よくツッコまれます。

――Tohyaさんから海さんに話しかける時はどんな時ですか?

Tohya:バンドを進めていく上で、本当にどうしても「これはこうじゃないかな?」と思う時はやっぱり海にしか話せないんです。他のメンバーと話してないわけじゃないけど、海に話さないとしょうがないという時に話しますね。

海:バンドに対して、「今はこうだけど、本当はこうが良いんじゃない?」っていう時も言ってくるし、俺単体のバンドへの関わり方について、「そうじゃなくてこういう方が絶対にいいのに」と言ってくる時もあります。

――さて、vistlipが、来たる7月7日に結成10周年を迎えます。10周年について、今どんなふうに捉えていますか?

Tohya:ある程度の期間からは続いていくのが当たり前のように感じていたから、改めて「10周年だ! すごい!」とは、あまり感じていなくて。ただ周りが、「10年ってすごいね」と言ってくれるから、そう感じているような状態ですね。家族は余程のことがなければ解散しないじゃないですか。その感覚に近くて、vistlipを家族のように感じているんです。それと同時にやっぱり、10年やっているバンドはすごいと思うし、客観的に見たら、「あっ、すごいもう10年か!」というところもあります。ただ、自分では「10年でこれでいいのか?」と思うことは多々ありますね。個人的にも、バンド的にも。

――海さんはいかがですか?

海:自分がバンドをやっていなかった頃は、10年やっているバンドってすげえなって思っていたんですよ。確かvistlipを始めた頃、MUCCが10周年を迎えたんだったかな?

――そうですね。MUCCは今年20周年ですから。

海:俺は高校生の頃からMUCCを聴いていたので、その時はすげえなって思ったんですけど、実際自分が10周年という立場になると、あんまり実感はないんですよ。ずっと生活と同じような感覚でやっているから、何年目が何だったかっていうのも、パッと出てこないし。冷静に考えてみたら、もう10年経っていて、始めの2〜3年ぐらいまでは、時間の流れがすげえ早かった時期とか、すげえ遅かった時期もあったんですけど、最近は早いとか遅いとかっていう感覚すらなくなってきているなって思って。10年というのが、本当に実感がない。あと、周りを見ると、自分がvistlipを始めた頃って、10年続いているバンドがあんまりなかったんですよね。メジャーデビューをしているようなすごく人気のあるバンドでも、スッと解散しちゃったりしていたんですけど、今年は10周年を迎えるバンドが、めっちゃ多いんですよ。しかもその10周年のバンドが大概みんな仲が良いから、より普通に感じちゃって。

――ダウトやとかDaizyStripperとか。

海:あとはMix Speaker’s,Inc.とか。HEROなんて、ベースのYU-TAと、お互い今のバンドを組む前から一緒にライブをやったこともあるくらい仲が良くて。お互いが、vistlipとHEROを組む時に報告をし合いましたから。当然、この10年で解散しちゃったバンドもいるし、仲は良かったけどバンドを辞めてしまったやつもいるから、それを考えると年月の長さは感じるんですけど、それでも、その当時からバンドをやっているやつらが今も周りに多いから、「ああそういえば10年なんだな」っていう捉え方になってしまう気がします。

――10年前と比べて、お互い変わったところはありますか? また、変わらないなと思うところはありますか?

Tohya:海の変わらないなと思うところは、メンタル面。気にすることは、すごく気にするとは思うんですけど、大抵のことを「気にしてもしょうがねーだろ」みたいな。それは多分、昔から変わらない。

海:そうですね。自分でも自覚しています。俺、友達に“鋼の精神”って言われましたからね(笑)。「君の精神力は何なの? ちょっとクヨクヨしたりしないの?」って言われて。でも俺は「そんな時間、無駄じゃない?」って思うんです。

――なかなかそこが切り替えられなくて悩む人は多いかと思うのですが。

海:自分でもちょっと人と違うと思うところではあるので。周りに何か言われるのもそうだし、周りの目もそうだし。自分がした何かとか、その何かが起こったという時も、結局その結果があったとしたら、そこに至るまでの経過も当然あるじゃないですか。経過があって、結果があってというそれだけでしかないから。

――海さんから見て、Tohyaさんの変わらないなと思う部分は?

海:変わらない部分はないですね(笑)。一つもないです。別人ですね。

Tohya:(笑)。今ふと10年前、高田馬場のファミレスで二人で話していた時のことを思い出したんですけど、確かに別人ですね。

海:全てが今と違う。全部変わった。

――10年前のTohyaさんはどんな人だったのでしょうか?

海:まず発言が少ない。気が弱い。今も気の弱さはあるんですけど、今のTohyaは本来の性格だと思うんですよ。前はもっと臆病だった。

――自分でも自覚はありますか?

Tohya:そうですね。“金魚のフン”だと思って生きていたので。

海:大分いろんな面で変わって。曲に関しても、今は絶対の自信を持って出してくるんですけど、当時は「こんなものしか作れないけど…」みたいな。それこそ「Dead Cherry」を作った時なんてメンバー4人が絶賛しているのに、「本当にこれやるの?」って言ってましたから。

Tohya:わからないまま作っていたんですよ。当初は、Yuhがサウンド面を支えると言っていたから、俺はとにかくオマケだと思っていて。曲を聴かせる時は、「こんな曲もありますよ」と、そっと出していました。

海:「Dead Cherry」の時は、本当に酷かったですね。音源をもらってリハーサルで合わせた時に、「次のライブでこれをやろう! この曲は絶対武器になる!」とみんなで言っているのに、Tohyaは、「本当にこれやるの? 大丈夫?」みたいな感じでしたから。それが今や、「絶対的にこれは自分の推し!」とTohyaがいう曲に、メンバー4人が「これはないわ」って言っているのに、Tohyaは「これはやりたいんだよな」って言っているんですよ。別人ですよ。こうやって少しずつ少しずつ、今のTohyaに変わっていきましたね。

Tohya:評価をされるようになってから、ちゃんとできているんだなという、実感が沸いて。今は結構割り切っているところもあるから、俺が自分で勝手に絶賛している曲は、やっぱり偏っちゃっていて。当時の謙虚ささえ持っていれば、多分それももっといい形に変わってきて、みんなにも評価してもらえるのかもしれませんね。最近は感情を無にした曲の方が使われがちみたいなところはあります。

海:当時の謙虚さは本当は欲しい。完全になくなってしまった部分を少し取り戻してもらえたら、もっといいのになと思うところはありますね(笑)。その代わり、なくしてしまったものがある故のプラス要素は、なくしてしまったものよりも圧倒的に大きいので。なるべくしてこうなっているのかなと思うんですけど、もうちょっと上手くやれよとは思います。不器用なんで、この人。

――Tohyaさんから見て、海さんが変わったなと思うところはありますか?

Tohya:変わったというより、元々どういう人間だったかあんまりわかっていなくて。最初は他の人から悪いイメージばかりを聞かされていたので。

海:(笑)。

Tohya:すげーだらしないやつだって聞いていたから、最初はあんまりいいイメージを持っていなかったんですよ。でも、兄貴肌っていうんですかね。自分に兄がいるので、どこかで兄みたいな存在を求めているところがあったのかな。当時、俺がバンドのことを何もわかっていない時に、海に「一緒にやろう」と拾ってもらった感じだったから。そこから、今のvistlipに結びつくんです。海はしっかりしている部分もあれば、しっかりしていない部分も色々あって。海というのはこういう人間なんだなということを、俺は何年もかけて知ってきました。海はみんなのことを一番に考えてくれていて。他のメンバーもみんな言っていますけど、優しくていい人です。

海:まわりから言われますね。「いい人を通り越してお人好し」って(笑)。

◆これがなかったら、今の自分もない(Tohya)

Tohya

――ここで、vistlipのこの10年を振り返る思い出のアイテムのお話を伺いたいと思います。今回は、Tohyaさん編です。選んでいただいたアイテムを教えていただけますか?

Tohya:「QY100」というYAMAHAのシーケンサーです。全てはここから始まりました。俺はvistlipが始まってからちゃんと作曲をするようになったんですけど、全部これで作っていた時期があります。

海:「-OZONE-」(2009年リリース)もこれで作ってたっけ?

Tohya:途中で、これ単体の音だとちょっと足りないなと思う部分もあったので、Roland JUNO-Gというオールインワンシンセを買ったんです。でも、QY100で慣れちゃっていたから、アルバム『THEATER』(2009年リリース)の時も、先にQY100で作ってMIDIデータをJUNO-Gに通して音を出すという風に使っていました。

――10年を振り返った時に真っ先にこれが浮かびましたか?

Tohya:そうですね。これがなかったら今の自分もないと思います。あんまりいい表現ではないかもしれませんけど、QY100はゲーム感覚というか、ボタンを押しているのが楽しくて。簡単に曲が作れるんですよ。

海:QY100のことは、当時すごく話していましたね。俺は全然曲が作れなかったので、Tohyaに「こうやって、こうやって、こうやるんだ!」って説明してもらって。「頼むから海も買ってくれ」って言われて買ったんですよ。今も家にありますね。Tohyaから、こうやればいいっていうメモをもらって、二日くらい使ったけど、それから触ってないです。

Tohya:もったいない。

海:全く理解ができなくて。わからないと思った結果、全て手で録音するアナログなタイプのものを買い直して、それで作曲をしていました。

――いつの時期まで使っていたのですか?

Tohya:「THEATER OF ENVY」(2009年リリース)をこれで打ち込んでいたのは、はっきり覚えています。『Hameln』(2011年リリース)まではこれで作って、『SINDRA』(2011年リリース)からパソコンですね。ただ、QY100は結構大きいんですけど持ち運びもできて、QY100の中で全部完結できる。今、移動しながら曲を作りたいって思っているんですけど、iPadのソフトをいくら買っても操作性が良くなくて全然できない。これだとキーボードも付いているから、今こそQY100を掘り出せばいいのかな?と思いました。

――この10年、Tohyaさんは、vistlipの楽曲の中で、ポップセンスとメロディラインが光る曲を作り続けています。そして、海さんは衣装やデザインなど、vistlipのトータルイメージやヴィジュアル面を担っています。お互い役割が違うからこそ、ここはすごいよなと思うところはありますか?

海:Tohyaは、曲を出してくる時に毎回すごいなと思うし、その後で楽曲にシンセを付けてきた時も驚きます。例えば、俺が作っていく曲は基本シンセが全く入っていないんです。その曲に付けて欲しいシンセのイメージをTohyaに何となく伝えるんですけど、「chapter;ask」にシンセをつけてもらった時には「いや、すげえな」って思いましたね。自分じゃ絶対できない。

――Tohyaさんは、海さんが何となく伝えただけで、具体的な音色が浮かんでくるのでしょうか?

Tohya:曲を聴いたらこういうのが合うだろうなとか、こういう音が入るだろうなというのはわかりますね。俺は昔は音を入れたがっていたんですよ。要は、できるようになったら披露したくなったんです。その頃は、とりあえずシンセをたくさん入れたら俺の色が出るなと、ちょっとした勘違いをしていた時期でもありました。だけど、最近はもう言われない限りはやらないようにしています。どうしてもこの音が入れたいと思ったら提案すればいいなと。でも、その考え方でもったいなかったかなと思う曲もあったんです。海が作った曲で、アコースティックギターの音で、海のキャラクターがよく出ているんだけど、もうちょっと雰囲気が出せたかもしれないなと。最近だと「BLACK BOX」もそうだし。ただ、それをやりすぎちゃうと、海の曲の良さが消えてしまうのでやめました。

――Tohyaさんから見て、海さんのすごいなと思うところは?

Tohya:人間的な部分はやっぱりすごいなというか、羨ましいところはありますね。俺が、精神ブレブレなんで(笑)。海が完璧な人間とは思わないですけど、やっぱりブレないというか、海という存在でちゃんといられているところはすごいなと思います。

――これまで海さんが作ったヴィジュアル面で、Tohyaさんが好きだったものは?

Tohya:単純に自分がそういうのに疎いから、デザインとか、絵がすごく上手くてすごいと思う。「この衣装はちょっとどうなの?」という時もあったけど、それは全て海が手作りをしているというものではないから。

海:俺も納得がいっていないやつもありますからね。

Tohya:それこそ初期の頃は、海がイメージしたものと実現したものとで大分違ったんじゃないかな? ここ最近は、海がやりたい感じにできているのかなと思います。

――海さんが、これまで、自分が一番やりたいことができたなと思うものは?

海:「SINDRA」の衣装は、きちんと時間がかけられたように思います。活動が止まっていた時期で、曲も結構前にできていたんですよ。そこから、こういうシングルにしていこうという考えも完璧にできた状態から、衣装を練るためにさらに1ヵ月くらい使えたので。あれはやり切れたと思いますね。

――海さんが、Tohyaさんがこの10年で作った曲で、一番好きな曲は?

海:やっぱり「Caramel Macchiato」(2008年リリース)かな。俺の中で一番再録したい曲です。

Tohya:音は最高に申し訳ない(苦笑)。

海:vistlip史上最低な音質だと思うんですよ(苦笑)。あの曲だけ、vistlipのこれまでの曲を一つもやってもらっていないエンジニアとレコーディングをしているんです。スケジュールの問題で、いつもやってくれている人にお願いできなくて、チャレンジで他の人でやってみようと。でも納得がいかなかった。

――vistlipはこれまで[Re:birth]という形で、過去の曲をいくつか再録しているので、10周年を機会にやってみてはいかがですか?

海:でも、「Caramel Macchiato」を再録してそこに入れるのは、意味がわからないかなと(笑)。

Tohya:そうね。多分、海の自己満足になっちゃう。

海:20曲入りのベストアルバムを作って、それを全部再録します! とかだったら、俺の枠として入れたい曲のうちの一つではあるけど、そうでもなければまず入らないですね。もしくは、再録のc/wベストを作るとか。あの曲は特にキーになる曲でもないし、ライブでたくさんやる曲でもないし…。

――もしも再録がリリースされた時は、遂にやったんだ! という感じになりますね。

海:そうですね。俺はずっと好きって言い続けているから。「Caramel Macchiato」は、ライブで演奏すると変わるんですよ。今ライブで使っている楽器は、当時レコーディングした時の楽器と違うから、自分で弾いていても違いを感じますね。ファンも俺が散々言っているから、ライブでやると沸くような曲でもないのに沸くんです(笑)。Tohyaの曲の中で一番ロックバンドっぽい曲ですね。それもヴィジュアル系ではなく、普通のギターロックのバンドっぽい。

Tohya:あれが(笑)!?

◆“10と銃と自由”(海)

海✕Tohya

――いよいよ7月7日に、Zepp Tokyoで10周年記念ライブ「Guns of Liberty」が行われます。このタイトルにはどんな意味を込めたのでしょうか?

Tohya:「星一つ灯らないこんな夜に。」のMV撮影の時に、智と海と3人で話すタイミングがあって決まったんだよね。

海:今日決めようって言って。最近、ライブのWebフライヤーを作っていて、10周年に関しては、『Revolver』のジャケットをベースに作りたいって智に話していて。あのジャケットは、俺が唯一全部自分で作ったんですよ。vistlipの初期の頃って、『Revolver』だとか『PATRIOT』だとか、武器を表現したことを結構やってきていたから、そこに舞い戻ったほうがいいんじゃないかと話している流れから…。“10と銃と自由”。8周年のライブくらいから、違う読み方をしたらこうなる、というタイトルを続けていて。10とかテンとかそういうもので何かないかな? って言っている時に、10はそのまま“銃”で使えるから、『Revolver』の意味もそのままいけるという話になって、じゃあその他に何にしようといった時に、“自由”という言葉が出てきたんです。

――10周年のロゴにも銃が描かれていますね。

海:デザイナーさんと一緒に考えたんですけど、このロゴに獣がいるじゃないですか。瑠伊に「なんで動物がいるの?」って言われたんですけど、猛獣の獣(じゅう)です。

――なるほど!

海:うちは、今までジャケットに動物をよく出しているんですよ。「FIVE BARKIN ANIMALS」という自分たちの自己紹介の曲で、「ANIMALS」って言っているし、動物園っぽいともよく言われるので。ロゴを作っている時に、周年のロゴに、何となくライオンを使ったりする人たちはいるだろうけど、ちゃんと理由を説明できる人たちはいないでしょうという話になって。パッと見では何かのシンボルマークのように見えるかもしれないけど、デザインの細かい所に全部意味があるんですよ。今、獣のことを話したけど、メンバーにも言っていないものがあります。なんでここにこれが入っているんだとか、なんでこのモチーフが使われているんだとか、それこそ10年ずっと見てくれている子たちだったら、その理由が多分全部わかるはず。「これは、この時期のこれを使っているんだな」とか、「このバンドはこうだから、ここにこれを入れたんだな」とか、わかると思います。

――最後に、この10年vistlipというバンドを続けてきて、「Tohyaがいて良かったな」「海がいて良かったな」と思うことを聞かせていただけますか?

海:レコーディングでは毎回思いますね。ドラマーで曲を作る人って、あんまり多くないじゃないですか。Tohyaは、弦楽器に触らないので、弦楽器を弾かない人ならではの曲を作ってくるんですよ。すげーやりづらい曲もあるんですけど、弦楽器側がやりやすい曲ばっかりだったら、多分vistlipはつまらなくなってしまう。そこがやっぱり一番プラスになっているところだと思います。Tohyaの曲をレコーディングするとでき上がる曲がすごい。でも、その曲をライブでやろうということで、リハーサルで弾くと、やっぱりやりづらい(笑)。(ギターを持つ手の動きを見せて)「指、ずっとこんなんなるんだ!」とか(笑)。

Tohya:昔から言われています(苦笑)。「変えてくれてかまわないよ」って言っているんですけどね。

海:変わんねーんだよ(笑)! コード進行が、ギタリストだったらこの指の位置からこれはやらないよっていう動きだったりするんです。でも、よくYuhと、「変えたとしたら、つまらなくなるよね。だから結局これをやるしかなくね?」と話しています。「半音下げたら、すげーラクなのに! でも、智のキー的にここっていうのはすごくわかる」っていうのもありますね。

Tohya:俺はやっぱり海を精神面で頼りにしているので、きっと彼がいなかったら、今俺はここにいないと思います。だから、そこにいてくれてありがとう。多分二度とこんなこと言わないけど(笑)。

海:酔っ払うと毎回言われますけどね(笑)。

海✕Tohya

(文・武村貴世子 / 写真・コザイリサ / 編集・後藤るつ子)

対談に登場したvistlipの作品たち

※『THEATER』のみvister、それ以外はlipper収録曲

3rd Album『THEATER』
(2009年12月9日リリース)
01.scene:RAM
02.THEATER OF ENVY
03.Dead Cherry
04.星屑、ボクと君へ。
05.OBLATE SCREEM
06.alo[n]e
07.LION HEART
08.drop note
09.FIVE BARKIN ANIMALS
10.BEAUTIFUL CHAINSAW
11.Sara
12.音のカケラ
13.-OZONE-
14.scene:KISS
6th Single『Hameln』
(2010年7月7日リリース)
01.Hameln
02.想い出CG
03.墜落
7th Single『SINDRA』
(2011年6月1日リリース)
01.SINDRA
02.chapter:ask
03.July Ⅶth[Re:birth]
04.SINDRA(inst)
05.chapter:ask(inst)
3rd Single『drop note.』
(2008年11月5日リリース)
01.drop note.
02.Legacy
03.Caramel Macchiato


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5th Album『BitterSweet』
(2017年3月29日リリース)
01.BABEL
02.Antique
03.星一つ灯らないこんな夜に。
04.Walking Dead
05.COLD CASE
06.WIMP
07.MONOGRAM
08.CONTRAST
09.BLACK BOX
10.Snowman
11.BitterSweet Ending
12.Credit
13:Underworld
1st Mini Album『Revolver』
(2008年4月23日リリース)
01.EDY
02.BLACK-TAIL
03.the surface
04.Moon Light Snow Rabbits
05.July VIIth


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2nd Mini Album『PATRIOT』
(2009年4月3日リリース)
01.音色 -melody line-
02.EVE
03.earl grey
04.Pavê au chocolat
05.彩
06.影鬼
ARTIST PROFILE

vistlip

<プロフィール>

智(Vo)、Yuh(G)、海(G)、瑠伊(B)、Tohya(Dr)の5人からなるロックバンド。2008年4月、ミニアルバム『Revolver』でデビュー。2014年4月にリリースしたシングル『Period』では初のオリコンチャート9位を獲得。2015年12月18日には国立代々木競技場第二体育館でワンマンライブ「Right side LAYOUT[SENSE]」を成功させた。2016年3月にミニアルバム『SENSE』を、11月にシングル『Snowman』をリリース。2017年4月16日の大阪IMP HALLを皮切りにvistlip ONEMAN TOUR「Taste of Bitter Sweet」を開催。7月7日にZepp Tokyoにてvistlip 10th Anniversary LIVE『Guns of Liberty』を行う。

■オフィシャルサイト
http://www.vistlip.com

【ライブ情報】

●vistlip 10th Anniversary LIVE『Guns of Liberty』
7月7日(金)Zepp Tokyo
時間:OPEN 18:00 / START 19:00
価格:¥4,500(税込)※ドリンク代別途
席種:オールスタンディング
問合せ:クリエイティブマンプロダクション 03-3499-6669
チケットぴあ 0570-02-9999 Pコード:334-749
イープラス http://eplus.jp
ローソンチケット 0570-084-003 Lコード:74068