「vistlip10周年✕Vif」第4弾 全員インタビュー 後編

「vistlip10周年✕Vif」第4弾 全員インタビュー 前編

「vistlip10周年✕Vif」第4弾 全員インタビュー 後編

2018年7月7日、vistlipは11周年のスタートを切る。「vistlip10周年✕Vif」、第4弾となるメンバー5人揃ってのインタビュー後編では、Zepp Tokyoで行われる今年の七夕のライブについて、そして、vistlipが向かう未来への思いを話してくれた。その表情は1年前の彼らよりも研ぎ澄まされていて、この10周年を経て、バンドとしての結束がより強く深まったことが感じられた。

◆小細工がないですね(海)

――「vistlip✕10周年」の第1弾インタビューとなった昨年6月には「10周年について実感がない」ということを話していましたが、10周年YEARを過ごしてきて、その後10周年を実感することはありましたか?

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瑠伊:1年前に話していたみたいに、周りの人達が「10年だね」と言ってくれて、「ああ10年なのか」と感じていましたね。

海:全くなかったですね。10周年だからと考えていることは当然あったけれど、ここ最近は、「まだ10年なんだ」と言われることが増えてきて、なおさら実感しなくなってきました(笑)。「ああ、まだまだですね、すんません」と思ってしまいます(笑)。

Tohya:バンドが10年というよりは自分の年齢で考えて、22歳から始めているのかと思うと、10年経ったのかというのは感じました。それから、10年目にして曲作りの楽しさを思い出せたのは良かったです。vistlipを始めた当時は、「こういう曲ができて嬉しい」という喜びが強かったんですけど、バンドを続けていく中で、産みの苦しみを感じる時期があって。当初はそんなことは感じていなかったことを思い出すことができました。今は長くやった分、蓄積された知識もあるし、10年で自然にそういう力を付けられたことは、今後すごく良い武器になるかもしれない。だから、10年やれて良かったなと思いますね。

Yuh:実感については俺も全然なくて。多分、実感がないのは、未来に向かってやりたいことがあって前を向いているからだと思うんですよ。これでもしも「10 年でおしまい」とか「解散を選びます」みたいなことが決まっていたら、あぁ10年やったんだっていう実感があると思うんですけど。まだまだやりたいことがたくさんあるから、10年は10年、11年は11年と受け止めています。バンドが未来を見ているからこそ実感がないんだと思います。

智:この1年を振り返ると、実感したのは、10周年の日だけだった感じでしたね。

――7月7日にZepp Tokyoで「vistlip 11 th Anniversary Live[Seventh Eleven]」が行われます。どんなライブになりそうでしょうか?

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海:小細工がないですね。ストレートなライブ。「SUPER Good vibes CIRCUIT Ⅱ」があってからの七夕のライブだから、よりライブ感が強い、バンドの力を表現する感じのライブになるんじゃないかな。

――セットリストは?

智:紙に書きながらみんなで考えました。七夕という日の特別感を出すことはもちろん、今回は本当に小細工がない分、楽器の音やライブ感で演出をしていくので、そういうことを考えながら決めました。

海:シンプルですよ、すごく。

――七夕のライブは映像を使ったり、色々な仕掛けがあった印象があるので、これまでとは大分違う内容になりそうですね。

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海:見た感じは昨年とかとは全然違ったものになると思います。ほぼ映像は使わない、むしろ全く使わない可能性もあります。

智:新しいことがしたいんです。やっぱり同じ曲を演奏すると、映像もこれまでその曲に使ってきたものと同じになったりするので。ライブに初めて来る子もいると思いますが、今回の七夕のライブに関しては「繰り返したくないね」という考えがあって、そこからライブのプランを考えました。

◆すごく先のことまでしっかり考えています(智)

――七夕のライブからvistlipの11年目が始まります。11周年、そしてこれからのvistlipとしてのヴィジョンは?

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海:今の時点では言えないことしかないです。7月7日のライブに来ればわかります。

智:そういえばあれって…(※インタビューを忘れてメンバー全員ミーティングに突入)

Tohya:待って! 待って! インタビュー中だろ!!

全員:あぁ(笑)!

――7月7日を楽しみにしています(笑)。

Yuh:「SUPER Good vibes CIRCUIT Ⅱ」をやったことで、11年目の音源はライブに焦点を当てたものを出していきたいという思いがあります。8月29日に発売されるニューシングル『BLACK MATRIX』のc/wにもそういう曲が含まれます。

海:10周年でリリースした『Timer』や『It』は、自分たちの初期衝動に立ち戻るタイミングになったし、過去のライブの再現ツアーもやったから、原点回帰というか。次のシングルのアーティスト写真の衣装のコンセプトも、ちょっと昔の考え方にシフトしたんですよ。だけど、ただ昔の考えに戻っただけだと何の進歩もない。例えば、当時はアイディアがあってもできなかったことが、今だったらできるからこそ『Timer』ができた。次のシングルではそういうこともできていると思います。自分の足元を見ながら前を見るということをしっかりやっていきたいと思いますね。これだけ続けてきたからこそ、今だからこそできること、逆にもっと先に行ったらできなくなることもあると思うんですよ。その見極めを今、色々していかなきゃいけないんだろなという気がしています。

――今、メンバー5人揃って、どんなことを1番よく話していますか?

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Yuh:仕事のこと。ちゃんとしたことしか話さない。ちゃんとしたミーティングになるか、本当にどうでもいいことを話しているかのどちらかですね。今はライブの時のオンオフよりも、話す時間はちゃんと話すというオンオフの方がしっかりしているかな。

海:前より仕事としてちゃんとしようっていう意識は高いと思うんですよ。これは自分たちできちんと考えようという意識がここ半年で大きく変わっていますね。

智:本当にすごく先のことまでしっかり考えています。どうやったら楽しめるかということを、自分たちで見つけていけるようになってきているので。だからこそ、七夕のライブのあり方とか、音源もライブに向けてとか、そういう考え方になってきているんだと思うんです。

「SUPER Good vibes CIRCUIT Ⅱ」を通してみても、やっぱり俺たちが楽しむということがファンに伝われば、その時点で良いライブになるなと感じたので、そういうところをこれからもすごく大事にしていきたいですね。

――最後に1年間を通してお届けしてきた「vistlip✕10周年」をご覧いただいたファンの方にメッセージをお願いします。

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瑠伊:1年を通してやっていただいたので、それぞれのメンバーの色々な面が見られたり、また改めて知ってもらえた部分もあったかと思います。これからも自分たちの新しい魅力をたくさん見せることができたらと思いますので、今後共よろしくお願いします。

Tohya:ずっと追いかけて見てくれた子たちに感謝しています。あと、10周年が終わるからといってこれを最後にしないで(笑)、ぜひまたこういう機会がいただけたら嬉しいです。

Yuh:今までは、ファンの子から雑誌などのインタビューの感想を言われたことがあまりなかったんですけど、この企画をやりだしてから、「Vifのインタビューで読みました!」という感想が結構ありました。インタビューを読んでくれている人がたくさんいることを実感できて、すごく良い機会になったし、知ってもらえたことも嬉しかったです。今後のことも話したりできるので、11年目も続けてもらえたらと思います(笑)。

海:企画の内容を一緒に考えることもやらせていただきました。「SUPER Good vibes CIRCUIT Ⅱ」の全会場終演後コメント動画も、そうですし。Yuhも言ったように、公開になった直後にダイレクトに感想が返ってくることがあったので、とても良かったし、ありがたかったです。自分にとって勉強にもなりました。これを見て楽しんでもらえたことが1番だと思っているので、今後共引き続きよろしくお願いします。

智:ファンが求めてくれているからこそ、こういう企画ができるので、読んでくれている皆さんのおかげだと思っています。これから新曲が出るので、そこでVifを通して、またお話できる機会があると思いますので、もうちょっとだけ待っていてください。

(文・武村貴世子 / 写真・コザイリサ / 編集・後藤るつ子)

ARTIST PROFILE

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<プロフィール>

智(Vo)、Yuh(G)、海(G)、瑠伊(B)、Tohya(Dr)の5人からなるロックバンド。2008年4月、ミニアルバム『Revolver』でデビュー。2014年4月にリリースしたシングル『Period』では初のオリコンチャート9位を獲得。2015年12月18日には国立代々木競技場第二体育館でワンマンライブ「Right side LAYOUT[SENSE]」を成功させた。2016年3月にミニアルバム『SENSE』を、11月にシングル『Snowman』をリリース。2017年7月7日にZepp Tokyoにてvistlip 10th Anniversary LIVE『Guns of Liberty』を行った。TOUR「SUPER Good vibes CIRCUIT Ⅱ」を終え、11周年を迎える7月7日には、Zepp Tokyoにて「vistlip 11th Anniversary LIVE[SeventhEleven]」の開催が決定している。

■オフィシャルサイト
http://www.vistlip.com

【ライブ情報】

●vistlip 11th Anniversary LIVE[SeventhEleven]
7月7日(土)Zepp Tokyo

【リリース情報】

BLACK MATRIX
2018年8月29日(水)発売
(発売元:マーベラス、販売元:ソニー・ミュージックマーケティング)

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【収録予定】

[CD]
01.BLACK MATRIX ※TVアニメ『千銃士』エンディングテーマ
02.Original Words Complex ※lipperのみ収録
03.The Other Side ※lipperのみ収録

[DVD]※LIMLTED EDITION
ROUGH the vistlip

[DVD]※vister
BLACK MATRIX」Music Video+Making映像 収録予定