インタビュー

SuG

約1年の沈黙を経て、華々しく復活を遂げたSuG。彼らの気持ちがたっぷり詰まった、復活後第1作目シングル『MISSING』の魅力に迫る!

衝撃の活動休止から1年、国立代々木競技場第二体育館で復活を高らかに宣言したSuG。彼らが掲げた復活後第1作目となるシングル『MISSING』は、オルタナティブなロックと切ない歌詞が織りなすラブソング。今回のインタビューでは、新たな幕開けとなる今作についてはもちろん、彼らがこの1年間に抱いた思い、そしてこれからについて、“キュン”エピソードたっぷりにお届け!

◆活休で一度動きを止めて土台を固めたことで、もう一度帰って来られた(Chiyu)

――しばらくお会いしないうちに、SuGはお休み&復活をしていたわけですが。

shinpei:長期休暇をいただきまして…ってこれだとバカンスにでも行ってそうですね(笑)。

武瑠:居酒屋のトイレに貼ってあるポスターを見て、ピースボートに乗っちゃおうかと思ったけどね(笑)。

全員:(笑)

shinpei:活休は、最初は不安でいっぱいでしたけど、でも復活した今となっては良かったなと思います。

Chiyu:多分、そのままやっていたら解散していたんじゃないかと思うんです。修復ができないまま、いろんなことがズルズルいっていたと思うから。活休で一度動きを止めて、きちんと土台を固めたことで、もう一度帰って来られた気がします。

――活休が明けてSuGは7歳になりましたね。

武瑠:不思議な感じですよね。1年間眠っていたのに、7歳ですからね。7分の1休んでいたわけでしょ。そう考えるとすごいよね。

shinpei:日曜日をもらった感じだね。

武瑠:うん。今までの日曜日を取り返した感じ(笑)。

Chiyu:全部回収できたな(笑)。

――この1年で何が一番変わりましたか?

masato:メンバーみんなのバンドに対しての向き合い方ですね。あと、事務所が変わって環境も変わったし、改めてバンドを作っていく感じです。心機一転というか。

――今回の収録曲はこの期間中に作ったんですか?

yuji:3曲目の「0 song」だけは3~4年くらい前にデモ曲として作っていたんです。メジャーデビューしてすぐくらいかな。で、活休前のライブ(2012年12月29日に国立代々木競技場第二体育館で行われたSuG Oneman Show 2012「This iz 0」)で終演後に流して。

――「0 song」は、その時流したワンコーラスだけ、メンバーが自腹でレコーディングしたそうですね。

yuji:そうです。何かできないかなと思って録ったんですけど、“プレゼントとして”という意味が一番大きかったですね。最初、物をプレゼントするとか、色々な案があったんですけど、この曲をプレゼントすることになりました。

◆温めていた曲ではあるけど、タイミングとか、いろんなものがハマった感じ(shinpei)

――「0 song」は3~4年前に作った曲ですが、歌詞が活休とリンクしますね。

shinpei:そうですね。温めていた曲ではあるんですけど、タイミングとか、いろんなものがハマった感じがします。

Chiyu:「良い曲やけど、このタイミングじゃない」「このタイミングでもない」っていうのが続いていた曲なんです。でも、絶対いつかやりたいって言っていたんですよ。

――今回のシングルが、SuG復活1発目の作品となるわけですが、こんな作品にしたいというビジョンはありましたか?

yuji:シングルとしては良い意味で裏切って、「びっくりする、でも良い!」というところを狙いました。

――今回のタイトルである「MISSING」という単語には「いない」「見つからない」等、切ない印象があるのですが、この言葉をタイトルに持ってきたのはなぜでしょう?

武瑠:「活動再開! わーい!」って言うより、会えなかった時の感情をそのまま出したいっていうのが一番ですね。

――では、これは待っていたファンに向けての歌詞なんでしょうか?

武瑠:うーん、半々ですね。俺はあんまり人に向けて歌詞を書かないんです。想像した話に、今の自分の感覚がちょっとだけリンクするイメージ。この話の中で〈I miss youだけが そう 愛の傷跡〉〈行方知れず 嗚呼 愛の矛先〉っていう部分がリンクするだけで、特にシングルみたいにMVがあるものは、日常のことだけでは書かないです。あんまりおもしろくなくなっちゃうから。逆にc/wの「Rolling!!」は今の気持ちをそのまま書いてますけど。

――「MISSING」は物語のような詞的な歌詞ですが、「Rolling!!」はとてもストレートですね。

武瑠:シングルは世界観がアルバムに繋がるもので、言うなれば、アルバムに向けてのコース料理みたいな感じだけど、c/wはその場のノリと勢いで気持ちを書けば良いっていう。

――今回の切ない歌詞を見て、作曲者のyujiさんは、キュンとしたりしました?

yuji:キュンとはしないですね(笑)。歌詞とかリズムとかハマりとか、全体で聴く派なんで、歌詞だけ読んでキュンてすることはないです。

shinpei:確かに、yujiさんが歌詞見て「やべー、キュンキュンするわ」って言ってたらちょっとね…。

yuji:みんな心配になるでしょ!? 「死ぬのかな? 大丈夫かな?」ってなるでしょ!?

全員:(爆笑)

shinpei:いよいよそっちに行くかと思う(笑)。

武瑠:最終形態か!って思うね(笑)。でも、女の子の方が歌詞を読むと思いますよ。たまに「え! 歌詞読まないんですか!?」ってびっくりされますもん。

shinpei:女の子の方が、より深く歌詞を読んで、物語をイメージするんでしょうね。

yuji:2chのまとめでも、「女は歌詞で聴いて、男はリズムで聴く」って書いてありました。

shinpei:日本の総意ですね(笑)。

――ここに世の男子の縮図を見ました(笑)。

武瑠:割合が違うってことですけどね(笑)。

shinpei:でも確かに、男子はどちらかというとフレーズとかリズムだよね。

yuji:理系だからかも。みんな理系じゃん。武瑠だけド文系で、俺も理系だし、まーたん(masato)もそうでしょ?

shinpei:Chiyuくんは体育会系?

yuji:文系と理系と体育会系(笑)。

Chiyu:まぁ間違いないな(笑)。

◆楽器好きな男子はラストのツーバスにキュンてくるはず(yuji)

――男子は歌詞ではあまりキュンとしないようなので、皆さんがキュンときたリズムやフレーズを挙げていただきましょう。

yuji:ドラマーはリズムでキュンとするかもね。

武瑠:リズキュンか(笑)。

yuji:リズキュンは2Bに入るとこじゃない? ツタタターン!て。

shinpei:…まぁ、リズムで言ったらそうだけど(笑)。キュンとしたところか…ラストのサビはゾッとしたけどね。

――なぜでしょう?

shinpei:ツーバスの部分が最初はもっと短かったんですけど、アレンジの段階で繰り返したいって言われたんです。最初、普通にプレイ的に無理だろうなと思ったんですけど、「ノリでいけるでしょ」って空気になって、じゃあ…って(笑)。

yuji:結果、今いけるもんね。

shinpei:うん。いけるいける。

yuji:「俺、やればできるな…キュン!」ってしたんだな。

全員:(笑)

shinpei:でもラストより、頭のサビの方が大変そうに聴こえるみたいですね。あそこもフレーズの違うツーバスなんですけど、ずっと踏んでいるように聴こえるみたいで。インパクトはありますけど、実はあっちの方が簡単なんです。

yuji:楽器好きな男子はラストのツーバスにキュンてくるはず。

shinpei:ツーバスキュン…めちゃくちゃ限定されますけどね(笑)。

――ではChiyuさんのベースキュン話を。

Chiyu:これ、答えづらいなー(笑)。…ベースキュン…ベースキュン…間奏の後半のベースとドラムのユニゾンですかね。タンタンタン!ってとこ。

masato:自分が好きなのはBメロに入ったところのギターですね。全体的にファッと開けるんだけど、低音がバーンと効いていて…

yuji:…完全に俺と同じだ。

masato:え! じゃあね、イントロ始まったところの…

Chiyu:変えてくれるんだ(笑)。

――優しい!

yuji:まーたんにキュンとしました(笑)。

masato:どっちにするか迷ってはいたんですよ(笑)。イントロもフレーズ的に弾いている気持ち良さがあって。このフレーズの作り方が、今までSuGでは使っている楽器の特性上、ちょっとやりにくかったんです。今までは作っていなかった系統のフレーズですね。音が飛びながら色々動けるので、弾いていて気持ち良いです。これ専用のチューニングのギターを使って弾くんですけど。

――ライブの時は持ち替えるんですね。

masato:そうです。持ち替えてキュンとしながら激しいフレーズを…

shinpei:持ち替えキュンだ(笑)。

武瑠:「曲が終わったら今日はもうこいつが弾けない…」と思うとキュンとするんだね(笑)。

yuji:じゃあ、俺は譲ってもらったキュンを…。あれはギタリスト的に気持ち良いところだよね。

shinpei:ドラムもそこの頭の部分、めっちゃ良い感じだよ。ちょっと溜めてバーンていうのが。

yuji:あの部分、MVでも若干キュンとするよね。

Chiyu:それにしても、全員のキュンが綺麗に分散したな。1曲通してキュンポイントがたくさんありましたね。

武瑠:「MISSING」はシングルでは珍しくキュンの要素が強い曲だなと思います。キュンという名のピースボートに乗せて…

Chiyu:ピースボート帰ってきた(笑)!

武瑠:(笑)。SuGのシングルはいつも、“明るい”とか、“人生論”とか、“前向き”という要素が強くて、“愛してる”っていうのはあんまりないんですよね。

――そのせいかすごく新鮮でした。

武瑠:そうなんです。前はシングルのタイトル曲で恋愛を題材にするのは嫌だったんですけど。

yuji:キュンに頼ってるんじゃないかみたいな?

武瑠:うん。でもこれからはキュンにしていこうかなと。

――ところで、武瑠さんの1月11日のブログに「久しぶりにピュアな恋愛の歌詞描いたらほんとにほんとうにしんどかったー」と書いてありましたが、あれはどの曲のことですか?

武瑠:あれはまた違う曲です。その曲で、それこそキュンの塊みたいな歌詞を書いていたら「自分はもう穢れてしまったんだな」と思って悲しくなりました。

――なぜ!?

武瑠:「俺はもうこんなキュンは考えていないのに…」と(笑)。

yuji:偽りのキュンを書いていたら悲しくなったのか(笑)。

武瑠:だってすごいキュンな曲なんですよ。「MISSING」なんてもんじゃなく、キュンのキュンですよ。

Chiyu:キュンキュンやな。タイトル「キュン」で良いんじゃない?

masato:「聴いてください。『キュン』」

全員:(爆笑)

武瑠:自分の器からこぼれてしまうくらいのキュンだったので大変でした。

――「MISSING」の〈狂おしいほど愛してる〉という歌詞は究極のような気がしていたんですが、それ以上なんですね。

武瑠:もっとリアルな感じですね。甘酸っぱいような。

yuji:でも「MISSING」でキュンだったら、その曲だとジュンジュワ~ですね。

――ちょっとyujiさん(笑)!

shinpei:じゃあその7文字は伏字でお願いします。

武瑠:それ全くわからないじゃん(笑)。「カタストロフィ」かなって思われるかも。

shinpei:なんで「終焉」に向かってるの(笑)。

――SuGってこんな人たちでしたっけ(笑)?

Chiyu:1年の間に大人になったんですよ(笑)。

◆ゴシックの巨匠に自分の感性をぶつけたらきっと面白いものができる(武瑠)

――今回のMVは二階建さんが手がけていますが、巨匠とのコラボはいかがでしたか?

武瑠:ゴシックの巨匠に自分の感性をぶつけたらきっと面白いものができると思っていました。元々一緒にやろうって話はあって、冗談で「いつ頼むの?」って言われたりもしていたんです。良いタイミングでやりましょうって話していたんですけど、HIP HOPっぽいテイストをあの人が撮ったらどうなるのかなと思って。

――ドハマりしましたね。

武瑠:そうですね。テイストとしてはすごく珍しいと思います。特に日本の感覚で言うと。やっぱりグラフィティ(※スプレーやフェルトペンで壁などに描かれた落書き。「MISSING」のMVに登場する)って絶対HIP HOPみたいなイメージがあると思うので。今回、グラフィティの人を自分で連れて来ました。あとは、ラストのシーンとか、自分の中で決まっているものは先に渡して、肉付けをしてもらいました。普段通りですね。

――最後に武瑠さんが笑うシーンがとても意味深でしたが。

武瑠:あそこは、笑いきる寸前にカットしたんです。撮影では全部笑いきっていたんですけど短くしてもらいました。

――撮影はいかがでした?

shinpei:今回が一番大変だったかもしれませんね。

yuji:工場跡で撮ったんですけど、12月の屋外は寒いし、陽が落ちちゃうからカットどうしようとか考えながら、限られた時間の中で、ギリギリまで延長して撮影しました。

yuji:あの工場跡がこんな風に映るんだ!って思ったよね。

武瑠:車のシーンとか、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』みたいだもんね。CGみたいな質感で。

yuji:あそこまでなるとは想像できなかったよね。

武瑠:息が白いのもリアルで良かったし。

shinpei:氷点下だったからね(笑)。

◆もう一段階バンドとして成長して、より強力になるためのツアーに(masato)

――今回収録された3曲にはそれぞれ〈愛〉という言葉が入っていますが、これは意図的に?

武瑠:NYで1ヵ月間くらい英語で生活していた時に、漠然とですけど、日本語をもう一度見直してみたんです。向こうで〈LOVE〉は、すごくピースフルな言葉だけど、日本語の〈愛〉は、もっと水みたいに変化できる言葉だと思って。

――一方で、昨年12月に行われた復活ライブのタイトルは「SuG Onemanshow 2013 “update ver.0″」。これについて武瑠さんは「0になる覚悟で」と言っていましたが、これは「ver.1」へと続くのでしょうか。

武瑠:数字は特に意識しているわけではないんです。「0になる覚悟で」って言っているけど、どうせ0じゃないと思ってます。次のアルバムで言っていくと思うんですけど、「0+0+0+0」と「1+1-1-1」の二つは全く違う現象だと思うんです。死ぬということも一緒で、死んで0になるけど、土の上で生活していた時の絶対値は違う。そういう意味で「0」を使っています。進んでいくというよりは、どうせ0になるんだったら絶対値を大きくするべきじゃないかと思って。

――3月から始まるツアー「SuG TOUR 2014 “un-MISSING”」ではさらに絶対値が大きくなりそうですが、どんな意気込みで臨みますか?

yuji:まず目的としては会いに行くってことですね。アジア(台湾、香港、韓国)にも行くので、そこでも待ってくれているファンに「ただいま」って直接伝えに行けるツアーじゃないかと。

masato:ツアー自体、1年半ぶりなんですよね。もう一段階バンドとして成長して、より強力になるためのツアーになると思います。5月にやる野音からは、また大きな目標を作って成長していきたいので、その一歩目になると思います。

Chiyu:バンドの経験値を上げて、待っていたことを後悔させないっていうのが1番。プラスアルファもきちんと観せて、楽しめたらと思います。

shinpei:最近機材とか、いろんなシステムを変えたので、そういう部分を煮詰めていって、成熟させられるツアーになるんじゃないかと。自分たちも成長できるだろうし、多分みんなも「音が良くなったな」「成長したな」と思ってくれると思います。

―-武瑠さん、最後にキュンとくる一言を。

yuji:忘れた頃にキュンが来た!

武瑠:(笑)。「MISSING」は“激しすぎるラブソング”っていうキャッチフレーズなんですけど、世界観的にはこれが軸になるかな。ツアー名はその名の通り、休んでいる間に会えなかった“寂しさを殺す(un-MISSING)ツアー”ということで、活休時の思いをそのまま持っていこうと。ツアーで再会した後に野音という次の次に向かっていくライブができたらと思います。

(文・後藤るつ子)

SuG

<プロフィール>

武瑠(Vo)、masato(G)、yuji(G)、Chiyu(B)、shinpei(Dr)の5人からなるロックバンド。結成当初より「HEAVY POSITIVE ROCK」というコンセプトを掲げ、前向きなメッセージを乗せたキャッチーな楽曲で人気を博す。2010年1月にシングル『gr8 story』でメジャーデビュー。2012年10月に突然の活動休止を発表。同年12月29日の国立代々木競技場第二体育館でのライブをもってバンド活動を休止し、所属事務所から離籍した。2013年3月に初のベストアルバム『BEST 2010-2013』をリリース。同年9月20日、東京・原宿でサプライズライブを行い活動再開を宣言。12月29日に国立代々木競技場第二体育館で復活ライブを行った。2014年3月からは全国ツアー、アジアツアー、そして日比谷野音公演が決定している。


■オフィシャルサイト
http://sug-web.jp/


【CDデータ】

初回盤A
CD+DVD
PCCA.03977
¥1,714(本体)+税

初回盤B
CD+DVD
PCCA.03978
¥1,714(本体)+税

通常盤
CD
PCCA.03979
¥1,143(本体)+税


『MISSING』
2014年2月19日発売
(発売元:ポニーキャニオン)
SuGの約1年5ヵ月ぶりとなるニューシングル。表題曲「MISSING」は新生SuGを感じさせるオルタナティブなロックサウンドが印象的なラブソング。

【収録曲】
初回盤A
[CD]
01. MISSING
02. Rolling!!

[DVD]
MISSING-Music Video-他収録予定

初回盤B
[CD]
01. Rolling!!
02. MISSING

[DVD]
Rolling!!-Music Video-他収録予定

通常盤
[CD]
01. MISSING
02. Rolling!!
03.0 song

☆初回生産分のみトレーディングカード全10種内1枚封入。
☆全形態「全国イベント参加券」封入