インタビュー

カラス

カラス

ネオヴィジュアル系の精鋭5名によって結成された大注目のユニット・カラス。
逹瑯、ヒロト、KENZOが、待望の2ndシングル「free」を語りつくす!

昨年夏に行われたJACK IN THE BOX 2009 SUMMER、1stシングル「LASTICA」で魅せたインダストリアルな空気感をそのままに、今作「free」ではさらに自由に大きく羽ばたいたカラス。カラスだからできること、カラスだからやりたいこと、共にひとつの音楽を作る中で知った個性豊かなメンバーの思わぬ一面まで…圧倒的な存在感を見せつけるスペシャルユニットにまつわるあれこれを、Vo.逹瑯、Gt.ヒロト、そして寝坊のためインタビュー途中参加(!)となったDr.KENZOの3人に熱く語ってもらいました。

◆少年ヒロトは見事に心を奪われました(ヒロト)

――今回の表題曲「free」は前作とは打って変わってかなりキャッチーですね。

逹瑯:曲は加藤貴之さんに一緒に書いてもらったんですけど、小学生向けのアニメのタイアップ曲なので、歌詞は普段は書かないようなテーマで書こうと思って。俺自身、夢とか希望に満ちた歌詞は今まであまり書いたことがなかったんですけど、今回はこのアニメを観るのは子どもだということを念頭に置きましたね。これからどんな大人になるか分からないけど、子どもたちの可能性は無限だし、夢を持った方が良いなと思って、それが伝わる歌詞にしたいなと。

――すごく前向きになれる歌詞で子どもたちもすぐ覚えられそうですよね。

逹瑯:そうですね。子どもの頃に聴いた歌って結構覚えてるじゃないですか。この曲が何となく耳に残っていて、大人になって聴き直したときに「良いな」と思ってくれたら嬉しいですね。子どもに今聴いてほしい部分と、大きくなってからもう一度聴いてほしいという部分を考えながら書きました。

――一押しのフレーズを教えてください。

逹瑯:これから大人になっていろんな経験をしていく中で、2サビの「悲しみさえもひときわ輝く翼に変え」みたいな強さを持ってほしいなと思いましたね。

ヒロト:僕の一押しはオチサビの部分です。レコーディングの時にも逹瑯さんに言ったんですけど、この曲、歌詞がすごく良いんですよ~。少年ヒロトは見事に心を奪われました(笑)。

――(笑)。ヒロトさんの一押しは?

ヒロト:ギターは見せ場だらけですね。プロデューサーの方がギタリストだったので、色々学びながらレコーディング出来て良い経験になりました。これだけギターでハモッて、グイグイ攻める感じの曲って自分のバンドでもなかなか無いので、Alice Nineを聴いてくれている人たちにも新鮮じゃないかと。

――対してカップリングの「Mr.Shadow」はカラスらしい重めの音が印象的ですが。

逹瑯:表題曲は明るいからカップリングはインダストリアルな激しい曲がいいなぁと思っていたら、KENZOがこの曲を作ってきたんです。歌詞は何について書こうかなと思ったときに、ふと影に人格があったらおもしろいなと思って。影に人格があるとしたら、どんなやつが影になるのかなと。影ってそこにずっといるけど自分の意思では動けないし、光あふれる世界をずっと見ている…影であることは苦痛なんじゃないかと思って。宗教的な天国と地獄じゃないですけど、何か罰を受けて地獄に落ちた、すごい上の方の者が影になっていると仮定して。一体何の罪を犯した人が影になったのかな、罪人ってカインかなって調べていたところから世界が広がりましたね。

――深いですね! 逹瑯さん、いつも歌詞を書くときはそんな風に深く掘り下げるんですか?

逹瑯:いやいや。カラスで歌詞を書くときは、ムックではやらない手法で書こうと思っているので、良い意味で遊んでます。どうせやるなら全く違うことのほうが面白いよね。

――ヒロトさんは曲の第一印象はいかがでした?

ヒロト:パッと聴いて「かっこいい! KENZOやるなぁ」と思いましたね。AYABIEの曲しか聴いたことなかったのでこういう曲を書いてきたのが新鮮でした。やっぱこういう人だったんだなと(笑)

逹瑯:KENZOは元々メタラーですからね。

ヒロト:彼のドラムセットを見てもらったらわかると思うんですけど、ゴリゴリな感じの人です(笑)。

――ヒロトさんお勧めの聴き所は?

ヒロト:この曲、間奏がサビと同じ分量くらいあるんです(笑)。Aメロとサビで、リフがあって…というシンプルな構成なのに、間奏長いな!っていう(笑)。

逹瑯:KENZOが持ってきた段階から間奏が長かったんですよ。縮めようかと思ったんですけど、やっぱりこのまま16小節の中で、美月はサビが終わってそこからヒロトにつなげるギターソロ、ヒロトはこれを受けてギターソロでオチサビにつなげてっていう割り振りでギターバトル! ってことにしたんです。

ヒロト:メールで「ギターバトルをやってください」って言われたので、前半と後半で分けようかって美月くんと電話で話し合いました。スケジュール的にみんなで会って制作はできなかったので、伝言ゲームでしたね(笑)。

――最初に出した「LASTICA」がカラスのイメージ…というわけでもないんですか?

逹瑯:そうですね。でも後になって、ああいう打ち込みとかインダストリアルな世界観や空気感を放っているバンドっていないから良いかもな、と思いました。若い子には新鮮で、20代後半~30代後半には思わずニヤリとしてしまうような懐かしい感じかもしれませんね。先輩のバンドマンからも「LASTICAめちゃめちゃいいね!」って言われましたし。

――お二人もニヤリとしました?

逹瑯:そうですね。まさに、という感じです(笑)

ヒロト:僕は基本的にNINE INCH NAILSとか好きなんで(笑)、ニヤリとしましたね。

――ヒロトさんはAlice Nineとカラスであえて変えていることはありますか?

ヒロト:イキ切った感じのことはやってみたいなと思います。ハードなバンドとかキャッチーなバンドはいるけど、インダストリアルな空気を押し出しているバンドはいないと思うし。大衆受けするジャンルではないけど、それぞれ違うバンドで活動している人たちが集まったセッションで成果を出せたら面白いなと。

(ここでKENZOさんが40分遅れで登場!)

逹瑯:お~おはよう!

KENZO:すいません、遅れました! 申し訳ありません!(平謝り)

◆思わずニヤリとしてしまうような懐かしい感じかもしれませんね(逹瑯)

――KENZOさんが来たところで、カラスを始めてから知った他のメンバーの意外な一面について教えてください。

逹瑯:美月とはカラスで初めて会ったんですよ。たまたま紹介されたんですが、あいつで良かったなと思ってます。

ヒロト:僕も美月くんには始めて会ったんですけど、Sadieってバンドのイメージ的に怖い人なのかなと思ってたんです。どうしよう…ツインギターで色々話さなきゃいけないのに…って実はすごく怖くて(笑)。でも会ったらすごく気さくな関西弁で、話しやすい人でした。

――明るい方なんですか?

ヒロト:明るい…明るい…明るいですかね(なぜか逹瑯さんに質問)

逹瑯:バカですね。

全員:(笑)

――dunchさんの意外な一面は?

KENZO:dunchさんとはカラスで初めて会ったんですけど、芸人さんとjealkbのイメージがあってすごく楽しみだってたんです。実際会ってみたら「この人ボケのはずなのにすげーツッコんでる!」と思って(笑)。逹瑯さんとの息がぴったりで、二人で芸人のコンビみたいなんですよ。

逹瑯:(笑)。でも彼いつもすぐへこたれるんですよ。多分、完璧主義者でプライドが高いから「(完璧にこなせないから)無理」っていうジャッジの位置が高いんでしょうね。できないって言うんですけど結局できちゃう人なんですけど。

ヒロト:僕、エヴァンゲリオンが好きなんですけど、夏ジャック(JACK IN THE BOX)で何をやるか話していたときに「魂のルフラン」が案に出てきて。すごくテンション上がって「これやりましょう!」って言ったときもdunchさんは「無理っす無理っす!」って(笑)。

逹瑯:「無理じゃなくてやるんです」って言ったんですけどね(笑)。でもdunchさんはカラスをやり始めて、何か自信がついたみたいで、バンド内での発言も大きくなってるらしいです(笑)。なんかたくましくなったみたいですよ。

◆アルバム出したいですね。あとワンマンやりたいな…(KENZO)

――今日の3人のお互いの印象はいかがですか?

ヒロト:逹瑯さんやKENZOとは元々知り合いなんですけど、改めてすごい人たちだなと思いました。意外というより、思ってた以上にすごかった。スタジオとかライヴで達瑯さんとKENZOの縦のラインの圧迫感がすごいんですよ。とにかく生音がでかくて。ライヴは幕張メッセとか武道館とか広いとこでしかやってないのに、生音で聞こえるんです。

逹瑯:KENZOはAYABIEのイメージしかなかったので、こんなしっかり叩くんだ!ってびっくりしましたね。

KENZO:普段と違う解放感でいきいきしてます(笑)。俺自身、カラスを始めてから見られ方も変わった気がするんです。みんなAYABIEのKENZOしか知らないじゃないですか。こういう一面もあるってことを、今回いろんな人に知ってもらえたと思います。

――前回のLASTICAのDVDに収められていたオフショット映像ではみなさん楽しそうでしたね。

逹瑯:カラスの現場は楽しいですよ。PVもクールで良い感じに仕上がりましたし。今回は曲が明るい分ヴィジュアルイメージのトーンを落とそうということで、ジャケットとかアー写もちょっと怖い感じにしたんです。

KENZO:逹瑯さんの短髪にはホント驚きました(笑)

――今後のカラスの展望をお願いします。

逹瑯:ミニアルバムでもいいのでいっぱい曲が入っているCDを出したいですね。フルアルバムなのかミニアルバムなのか、それはメンバーの忙しさで変わってくると思うんですけど、40分~1時間のライヴができるようにはなりたいですね。ワンマンは無理でしょうけど。

ヒロト:スリーマンとかで(笑)あと、僕は自分で曲を書いて自分が参加しない曲をやってみたいです。間違いなく自分のバンドではできないので(笑)。

逹瑯:ヒロトP(笑)。

KENZO:僕もアルバム出したいですね。あとワンマンやりたいな…無理すかね?

逹瑯:(笑)。どこでやりたいの?

KENZO:外が良いです。

逹瑯:え!?野外!?

KENZO:野音とか大きいとこじゃなくていいんで、外でやりたい。意外なとこがいいな。

ヒロト:サマソニとかフジロックとか(笑)

逹瑯:炎天下はきつそうだなぁ。みんな黒い服だから暑くて仕方ないよね(笑)。でも何をやっても文句を言われないバンドなので。この自由度がカラスらしくて良いのかもしれませんね。

(文・後藤るつ子)

カラス

<プロフィール>

逹瑯(ムック/vo)、ヒロト(Alice Nine/g)&美月(Sadie/g)、dunch(jealkb/b)、KENZO(AYABIE/dr)という、ネオヴィジュアル系の精鋭5人から成る新進気鋭のスペシャルユニット。
2009年8月15日、幕張メッセで行われたMAVERICK DC GROUP PRESENTS JACK IN THE BOX 2009 SUMMERのために結成された一夜限りのユニットだったが、2010年1月、1stシングル『LASTICA』をリリースし、10月27日、2ndシングル「free」のリリースが決定。今後の活動から目が離せない。

■オフィシャルサイト http://jp.myspace.com/karasuofficial

【リリース情報】
カラス free
初回限定版
カラス free
通常版
『free』
初回限定版 ¥1,800

通常版  ¥1,200

2010.10.27発売
(ランティス)
カラスが放つ8か月ぶりとなる2ndシングルはTVアニメ『バトルスピリッツ ブレイヴ』オープニング主題歌。
【収録曲】
01.free
02.Mr. Shadow
03.free(Instrumental)
04.Mr. Shadow(Instrumental)
【初回限定盤DVD収録内容】
「free」 MUSIC CLIP