2019.5.22
VisUnite Fest Special Edition Vol.5@TSUTAYA O-EAST

5月22日、ヴィジュアル系アーティストを応援するバーティカルプラットフォームアプリ「VisUnite」が主催するライブイベント“VisUnite Fest Special Edition Vol.5”がTSUTAYA O-EASTで行われた。タイトルが示すように、開催は今回で5回目。毎度、個性的なバンドが参加して会場を熱くしてきたが、今回のラインナップもキャリア、音楽性がまったくバラバラというユニークな面々。出演者はFrantic EMIRY 〜second crisis〜、ペンタゴン、RAZOR、LM.C(出演順)。短い持ち時間の中で、いかに観客を魅了できるか……その力量が試される。

さらに、このイベントはTENGAなどの企業協賛があったり、待ち時間の多いファンのために、ロビーでのブース展開などがあるのも特徴だ。また、アプリ内の人気投票で1位を獲得した若手バンドには、オープニングアクトとして参加できるというチャンスも与えている。先輩バンドと同じステージに立てるという貴重な経験は、新人バンドにとっては非常にモチベーションの高まる機会ではないだろうか。

 

今回、そのチャンスを勝ち取ったのはSmileberry。キャッチーなサウンドを掲げて活動する4人組バンドだ。ポップな楽曲がMotoki(Vo)のクリーンなボーカルにバッチリとハマっており、今後の活躍が楽しみだ。最新アルバム『CONNECT』収録の「Timeleap」をはじめ、計4曲を披露。さわやかなパフォーマンスで、初々しい存在感をアピールした。

このあと、本編1番手に登場したのはFrantic EMILY〜second crisis〜。昨年12月に突如、オフィシャルホームページが開設されつつも、メンバーのプロフィールなども謎に包まれたミステリアスなバンドである。演奏中、Rem.(Vo)は、ほぼMCを挟まずライブを進行。へヴィーでドラマチックな楽曲で圧倒した。また、ピアノやヴァイオリンを駆使し、ゴシックな世界観を演出。5月29日リリースのシングル「Angels Cry/World End」から両曲をプレイし、重厚な空気で会場を包み込んだ。

 

2番手はペンタゴン。久々に彼らのライブを見た人は、そのビジュアルの変化に驚いたかもしれない。カラフルなメイクのイメージが強かった彼らだったが、スタイリッシュながらもカジュアルな衣装で登場。とはいえ、盛り上げ上手な千吊(Vo)は、「気楽に楽しんでいきましょう!」と、「ポップコーンモンスター」で場内のテンションをグッと引き上げる。アッパーな楽曲に、他のバンドのお客さんも引き込まれていくのがわかった。また、千吊は活動する中でスタイルにも変化があり、それは“メイクをしないこと”だったという思いを吐露。そして、今の自分達が表現できることを詰め込んだ楽曲「27」へとつなげた。短い時間ながら、現在のペンタゴンがどんな思いで活動をしているのか……そんな“今”が伝わるライブだった。

 

トリ前の3番手はRAZOR。6月26日に1stフルアルバム『千年ノ調ベ』のリリースを控える彼らも気合いタップリに乗り込んできた。会場にはメンバー名がプリントされたTシャツを着こんだファンが目立つ。熱い歓声が飛び交う中、ライブはハードなナンバー「NEW ANSWER」で幕開けとなった。猟牙(Vo)は“ワンマンじゃないけど、RAZOR史上、イチバンのライブを目指します!”と熱いMCで煽る。セットリストには攻撃的な持ち曲が並び、後半には新曲「千年ノ色彩」も披露。ラストの「PRIMARY」まで、全力投球のパフォーマンスが続いた。メンバー5人が一丸となってヘドバンしたり、ステージ狭しと動き回る様には、確かにワンマン以上の熱量が感じられる。このところ、ツアーを行うごとにパワーアップしてきたバンドの勢いをそのままに、いい感じでイベントの山場を作ってくれた。

この日のトリはLM.C。彼らは全国ツアーのファイナルを控え、さらには台湾公演から帰国したばかりというハードスケジュールの合間の出演となった。だが、ステージに登場したmaya(Vo)とAiji(G)に疲労の色は全くない。それどころか、ライブのスタートと同時に映像を背景に映し出すというデジタル感溢れる演出で、それまでの空気をガラリと変えてしまう。しかも、長身のmayaと、多くのバンドマンから慕われるAijiの醸し出すオーラは迫力満点。加えて、セットリストは昨年リリースしたアルバム『FUTURE SANSATION』からの楽曲と、ファンにはなじみ深いアゲアゲの人気曲をミックスしたメニューである。盛り上がらないわけがない。彼らのキャッチーにして踊れるロックチューンには、LM.Cのファンのみならず、場内のオーディエンスも一斉に反応。ジャンプしたり、ヘドバンしたりと、思い思いに楽しんでいた。

こうして見どころ満載のイベントは無事に終了。普段、なかなか見られないバンドのライブを1日で体験できるのがイベントのよさである。来場者にとっては、楽しい経験となったに違いない。ひと口にヴィジュアル系と言っても、音楽性やスタイルがまったく違うのは、改めてこの日のイベントでも実感できた。参加バンドにはいい刺激になったことだろう。そして、それぞれの今後にも注目したい。

(文・海江敦士/写真・Anastasia)


【アプリ概要】
アプリ名:VisUnite(ヴィジュナイト)
アンバサダー:YOHIO(ヨヒオ)
対応OS:iOS(iOS7 以上)、Android(4.03 以上)
利用料金:無料(アプリ内課金あり)
ダウンロード URL:
◆「VisUnite」iOS 版ダウンロード URL
https://itunes.apple.com/us/app/vu-ijuaru-xipurattofomuapuri/id1156748781?mt=8
◆「VisUnite」Android 版ダウンロード URL
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.visunite.vunite

VisUniteオフィシャルHP http://visunite.com/
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