ライブレポート

2019.3.30
石月努@SHIBUYA gee-ge
「TSUTOMU ISHIZUKI First Live 2019 【創世記】僕とあなたの7日間、サヨナラ平成。」

2019年2月2日(土)から毎週末、SHIBUYA gee-geにて昼と夜の2部編成で開催された「TSUTOMU ISHIZUKI First Live 2019 【創世記】僕とあなたの7日間、サヨナラ平成。」。1月にリリースしたベストアルバム『TSUTOMU ISHIZUKI BEST WORKS 2016-2018 【EPISODE 2】』がメインのライブかと思いきや、7日間のライブと平行して5月1日にリリースされるミニアルバム『創世記』をレコーディングしてしまうというもの。その最終公演が3月30日(土)に行われた。

場内は立ち見客が出るほど超満員の観客で埋め尽くされ、サポートミュージシャンのKiyohito(G)とBeBe(Piano&Key)を従え、客席の合間を縫ってステージに登場した石月努。ファン総立ちの中、タイトルチューン「創世記」からライブはスタートした。お立ち台に上がり、「僕等は七日間かけて 新しい世界をつくろう。」と呼びかけるように歌う石月。前半は『創世記』収録曲の新曲を中心に演奏していった。「1日目にみんなのコーラスを録ったりとか、そういう自由なライブなんですけど。プロセスをみんなと一緒に楽しみたくて。レコーディングに参加しながら、ライブを重ねて曲が進化していく過程も観せたかったのもあって」と石月。とはいえレコーディングしているからとかしこまった感じは一切なく、最終日になると新曲たちもすでにコアなファンに浸透し、通常のライブ同様に熱い盛り上がりを観せた。

ファンへの感謝の気持ちを言葉にした後、「人生最大の絶望を味わい、家族を失い、友達を失い、鬱にもなり、ペンを持てなくなる日もありました」と、重い話をピアノの伴奏をバックにユーモアを持って語り出した石月。「この時代に生きてるから、大なり小なり皆さん絶対に心に悩み事を抱えてるわけですよ。別に僕が特別なわけではなく。僕の場合、救われたのは、曲だけは書けたから。それがなかったらたぶん……月世界に帰っていたかもしれない。自負しますけど(笑)、その代償として素晴らしい曲がたくさん生まれたので、今日はそれをみんなで祝おうじゃないでしょうか!」と言うと、ファンは力強い拍手で答えた。そして、「みんなを楽しませるようなこととか、いい曲を作りますよ、今年は!」と言ってファンを喜ばせた。

後半はベストアルバム『TSUTOMU ISHIZUKI BEST WORKS 2016-2018 【EPISODE 2】』収録曲を中心に披露。気心知れたサポートメンバーとの軽快なトークを交えながら、各楽曲の世界を躍動感あふれる歌とサウンドで表現していく。何よりも驚かされたのは、天性の歌唱力に加え、さまざまな経験を経てさらに歌が持つパワーが増したこと。キーボードorグランドピアノ、ギター、曲によっては同期モノというシンプルな編成だからこそ、そんな彼の魂のこもった歌がよりダイレクトに伝わってきた。

アンコールではその場でファンからのリクエストに応えて演奏。ラスト「東京タワー」を歌い終え、「ここから始まるぜ! これからみんなの人生は始まるんだぜ!」と力強い言葉をファンに投げかけた石月。そう、新旧の楽曲たちを通して、「どんな困難なことでも生きている限り乗り越えられるよ。一緒に新しい世界をつくろう」というメッセージがファン一人一人に届けられた今回のライブ。5月1日にリリースされるミニアルバム『創世記』は、石月努の今のリアルな想いと、ファンと創り上げるライブ空間が詰まった作品になることだろう。

石月努 オフィシャルサイト http://tsutomuishizuki.com/

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