ライブレポート

2018.4.30
凛として時雨@Zepp Tokyo
「凛として時雨 Tour 2018 “Five For You”」

3月からスタートした凛として時雨のワンマンツアー『凛として時雨 Tour 2018 “Five For You”』の最終公演が4月30日にZepp Tokyoで開催された。5年ぶりのオリジナルアルバム『#5』のリリースに伴う今回のツアーは、進化を続ける現在進行形の3人の姿を見せつけると同時に、結成から15年を経たバンドの歴史の重みも感じさせる、意義深いものとなった。

オープニングを飾ったのは、アルバムでも1曲目に収録されている「Ultra Overcorrection」。イントロから爆発的なアンサンブルで魅了するも、いつもより少しBPMを落とした重心の低いグルーヴが今の時雨らしさを印象づける。TKに機材トラブルがあり、曲間が一瞬空いたものの、すぐにピエール中野がドラムソロでカバーし、アッパーな「High Energy Vacuum」へと繋げたのも流石だった。

「凛として時雨です」というTKの短い挨拶を挟んで、サビでの掛け合いがツインヴォーカルの真骨頂を感じさせる「Who What Who What」。イントロが始まると会場中にクラップが広がった「I was music」でさらに興奮度のギアが上がると、「DISCO FLIGHT」ではイントロのギターフレーズに合わせて、345がピョンピョンと飛び跳ね、そのままトランシーな空間へと突入。フロアは熱狂に包まれた。

345の歌い出しから始まる「Tornado Minority」、時雨としては珍しい6拍子のリズムパターンが新鮮な「Chocolate Passion」と再び新作からの曲が続き、「a symmetry」ではステージ後方のスクリーンに文字通りシンメトリーな映像が映し出される。TKの弾き語りから始まる重厚な「ten to ten」は345のコーラスが楽曲のドラマ性を高め、ラストの怒濤の展開では照明の演出も加わって、中盤のクライマックスを見事に作り出していた。

ステージに一人残ったピエール中野が「言いたいことはひとつだけ。お酒の飲み過ぎには気をつけてください!」と呼びかけると、YOSHIKIが出演していたテレビ番組を酔っぱらいながら見ていたら号泣し、思わずYOSHIKIにメールをしたというエピソードを語り、「ツアーファイナルなので」と言って、オーディエンスとともにXジャンプ! さらには、「凛として時雨のライブとの美しいコントラストを楽しんでいただければ」と、なんとBGMに“どんぐりころころ”を流しながらのドラムソロを披露。最初はシュールな雰囲気だったものの、徐々に本格的なドラムソロに移行し、手数も足数も多い圧巻のプレイに対して、場内は大歓声に包まれた。

再びTKと345がステージに姿を現すと、TVドラマ『下北沢ダイハード』のオープニングテーマとしてもお馴染みの「DIE meets HARD」へ。こちらもBPMは抑えめながら、しっかりダンサブルで、345の〈SEE MORE SEE MORE GUITARS〉というコーラスが実にキャッチー。続く「Who’s WhoFO」では天井に吊るされた巨大なミラーボールが光り輝き、スケールの大きなメロディーが場内を包み込む。プログレッシヴな展開の「EneMe」も含め、新作の曲調は実に多彩で、1曲1曲を突き詰めたことが伝わってくる。

終盤には過去の代表曲を並べ、「abnormalize」で345がこの日最もエモーショナルなヴォーカルを披露し、「Telecastic fake show」では演奏の熱はもちろんのこと、サビで一気に持って行く展開から、改めて時雨のメロディーの力を思い知らされる。ファーストアルバム『#4』からこの日唯一披露された「TK in the 夕景」は、〈僕達の未来を見させて 見させてくれ〉という歌詞が、15年という月日の重みを感じさせ、感動的に響き渡った。

345が「こんなにたくさんの方が来てくださって嬉しいです」とオーディエンスに感謝を伝え、「追加公演もあるので、また会場で会いましょう」と告げると、ラストはアルバムでも一番最後に収録されているタイトルトラック「#5」。じっくりと、演奏と歌を噛み締めるように進む序盤から、中盤で突如カオティックなパートへと移行し、後半で〈鮮やかな夕景達よ〉という歌詞とともに上り詰めて行く展開はカタルシス十分だ。アウトロではTKが絶叫と共にギターを投げ捨て、壮絶なインパクトを残してライブが終了。耳をつんざくハウリングが鳴り止むと、会場中から感嘆の拍手が贈られていた。

凛として時雨は、6月にはこのツアーの追加公演として「凛として時雨 Tour 2018 “Five For You” ~Vacuum The Hall Edition~」と称し、東京・国際フォーラムA、大阪フェスティバルホールでのワンマンライブを予定している。

◆セットリスト◆
01 Ultra Overcorrection
02. High Energy Vacuum
03. Who What Who What
04. I was music
05. DISCO FLIGHT
06. Tornado Minority
07. Chocolate Passion
08. a symmetry
09. ten to ten
10. DIE meets HARD
11. Who’s WhoFO
12. EneMe
13. abnormalize
14. Telecastic fake show
15. TK in the 夕景
16. #5

(文・金子厚武/写真・河本悠貴)


【ライブ情報】
●全国ツアー追加公演
凛として時雨 Tour 2018 “Five For You” ~Vacuum The Hall Edition~
6月1日(金)大阪フェスティバルホール
Open 18:15 / Start 19:15
Info:清水音泉 06-6357-3666

6月11日(月)東京国際フォーラム ホールA
Open 18:15 / Start 19:15
Info:HOT STUFF PROMOTION 03-5720-9999

<TICKET>
全席指定 ¥5,400(税込)
※高校生以下の方は会場にて¥500キャッシュバックあり。
※小学生は年齢を証明できるものを、中学生・高校生の方は学生証をご持参下さい。
※キャッシュバックは、当日ご来場された方に限ります。
※後日の対応はございませんので、当日お受取り忘れのない様お気をつけ下さい。
一般発売:2018年4月7日(土)AM 10:00

【リリース情報】
New Album『#5』
2018年2月14日(水)発売

初回生産限定盤(CD+DVD)AICL-3479-80 ¥3,900+税
※トールサイズ・デジパック仕様

通常盤(CD)AICL-3481 ¥3,000+税

<収録曲>
[Disc1(CD)]
01. Ultra Overcorrection
02. Chocolate Passion
03. Tornado Minority
04. Who’s WhoFO
05. EneMe
06. ten to ten
07. Serial Number Of Turbo
08. DIE meets HARD
09. High Energy Vacuum
10. #5
[Disc2(DVD)]
“Chocolate Passion” Music Video with Making Passion
“#5” Music Video
DIE HARD RADIO Season 2

【サブスクリプションサービス】
凛として時雨 https://smar.lnk.to/po6LXWN
TK from 凛として時雨 https://smar.lnk.to/QccKsWN
ピエール中野 https://smar.lnk.to/O7fgPWN

凛として時雨 オフィシャルサイト
http://www.sigure.jp/
凛として時雨 YouTube Official Channel
http://www.youtube.com/sigureSMEJ