90年代に関西を中心に活動し、抜群の歌唱力と楽曲クオリティーが評価され、全国区に活動を移した矢先、惜しくも解散したCARESS。2017年8月、15年振りにメンバーが再集結したステージは、ニコ生での中継を通して全国のオーディエンスに届けられ、コメント等でも「現役!」「まだまだ観たい!」と多くの評価を得た。

その後、「地元でも!」という多くの声に応える形で大阪公演が発表され、今週末にCARESS×wyseの時代を超えた共演が実現する。

限定復活を待ち望んでいたファン、そしてCARESSメンバーが結成から90年代後半までの懐かしい写真などがツイートされ、彼らの人間性やバンドの在り方などが後輩ミュージシャンへのメッセージとなっている。

そんなCARESSのヴォーカルTAIKOUから秘話を聞くことができたので、紹介したい。

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TAIKOUは、ミュージシャンいやバンドマンとして駆け出しの時期だった。免許を取得したばかりの彼に、地元大阪の先輩La’cryma ChristiのLEVINが、保有していた愛車レビンを譲った。TAIKOUは、その当時の事を鮮明に覚えており「まだ右も左も分からない時に、地元の先輩だったLEVINさんに車を譲ってもらったんです。僕の初めての車です。その車でメンバーを送ったり機材を運んだりと、駆け出し当時の活動で大活躍してくれました。本当に感謝してます」と話してくれた。

関係者を通じて本件を耳にしたLEVINも「懐かしい話。覚えてくれてるんだ。と言うか思いだした。20年以上も前の話だけど、レビンの話ね(笑)。無邪気に喜んでいたTAIKOUが可愛かった」と当時を懐かしんでいた様子。

LEVINが、当時の話を覚えていた事に対して「La’cryma Christiにバンド名が変わる少し前に譲っていただいた車に乗り込み、寝屋川ヴィンテージでCARESSの初ライブに行ったんです。すごく感謝しているし、何より覚えていただいている事に驚き」とTAIKOUはコメント。

90年代、大阪のヴィジュアル系シーンは盛り上がり、多くのミュージシャンを輩出していた。そんな中で生まれていた先輩と後輩の微談であった。


【ライブ情報】
CARESS大阪公演
<RUIDO × REX SPECIAL NIGHT 2018>
CARESS × wyse
2018年1月27日(土)OSAKA RUIDO