ライブレポート

2017.11.4
A Barking Dog Never Bites@池袋Black Hole
「LIBOWTY release party ONEMAN SHOW」

強靱な音を叩きつける圧巻のライヴパフォーマンスを魅力にラウドロック系ファンから高い支持を得ている、ツインヴォーカル・バンドのA Barking Dog Never Bites。アグレッシブな面が際立つ激しく重厚なサウンドながら歌心を魅力にしたエモーショナルなバンドのように、今、ジャンルという枠を超えボーダレスな支持を広げている。

「ジャンルの壁を超える本当の意味を知らしめる!」という想いのもと、11月1日に提示した最新ミニアルバム『LIBOWTY』には、多様な音楽要素をミックスアップ。同作品を手に、A Barking Dog Never Bitesは、約2年半ぶりとなる全国ツアー「A Barking Dog Never Bites LIBOWTY TOUR」をスタートさせた。そのツアーの幕開けであり、ミニアルバム『LIBOWTY』のリリース記念を兼ねて行われたのが、「LIBOWTY release party ONEMAN SHOW」と題した11月4日(土)池袋Black Holeでのワンマン公演だった。

この日のライヴでは、ミニアルバム『LIBOWTY』へ収録した楽曲を全曲余すところなく披露。初日はワンマン公演という理由もあり、『LIBOWTY』収録曲のブロックと既存曲たちを集めたブロックを組み合わせ、彼らの音楽性の変遷も巧みに提示していた。

「最初から踊り狂うぞ!!」の声を合図にライヴはスタート、ミニアルバム『LIBOWTY』でも冒頭を飾った「ReBowty」が勢いよく飛び出した。重く跳ねるダンスロックナンバーへ共鳴するよう2STEPを踏み踊りだす観客たち。サビで響いたWataruのエモーショナルな歌声とRyoの荒ぶるスクリーム。2人の歌声と重厚な演奏のバトルに刺激を受け、観客たちの高揚した気持ちも大きく膨らんでゆく。己の存在を証明するように、最初からA Barking Dog Never Bitesは熱した感情を叩きつけてきた。

「まだまだ踊るぞ!!」、激しくグルーヴする演奏。容赦なく攻める「クラックティーンエイジャー」に触発され、フロアから突き上がる無数の拳は、「もっともっと」と熱を求めていた。その期待へ応えるようにA Barking Dog Never Bitesは、メッセージ性の強い「BeBelieve」を突きつけた。〈自分の信じた道を何処までも信じながら一歩一歩進め〉〈何のために生きているんだ〉〈たった一つしかないこの心で〉、Sow(G)、Talow(B)、Kizuki(Dr)の叩き出す止まることない轟音のジェットコースターのような演奏に激しい興奮を覚えながら、彼らのライヴに触れ「ここに居ることか生きている証だ」と感じていた。だからこそ、大勢の奴らがここへ集まったのだから。

「2年半ぶりのツアー。俺らの音楽で遊び倒してください。お前ら、2本足で帰れなくさせてやるからな。疲労困憊させてやるからな、イケんのか!!」(Ryo)

「Voice」を通し、フロアーに作り上げた巨大なサークルピット。その中央には、舞台から飛び降りたSowとTalowの姿も。Ryoの「遊ぼうぜ」の合図で一斉に駆け出す観客たち。緩急効かせた重厚な演奏が、身体を騒がせる。気持ちの高揚が収まらない。「踊ろうかー!!」、Ryoの声を合図に飛び出した「last train」でも、フロアを目一杯使い騒ぐ観客たち。「一つになれますか!!」、Wataruの呼びかけに天高く突き上がった無数の掌。感情がどんどん熱を帯びてゆく。

気持ちのストッパーを壊すように突きつけた「Endrphin」に合わせ、観客たちの踊り狂う光景。ザクザクとした攻撃的な音を突きつけたSowのギターが高鳴った。そこへヘヴィでグルーヴィなビートを重ねてきたKizukiと Talow。激しく唸るダンスロックナンバー「Hello Mr.Geek」を通しフロアに生まれた熱狂のボルテージ。彼らは煽ることをやめない。一度火が着いた感情をとことんまで燃え尽くさんばかりに煽り立ててゆく。激しく跳ねた「Blue Bird」でも、大勢の人たちが身体中から沸き上がる興奮を伝えようとステージへ向かって大きく手を伸ばしていた

ふたたび、ミニアルバム『LIBOWTY』のブロックへ。「Everybody飛び跳ねろ!!」、軽快にソウルフルに走る「My Name is.」へ飛び乗り、心地好く踊り続ける観客たち。「Doubt」でもファンキーに唸るグルーヴへ身を預け、大勢の人たちが身体を揺さぶり続けていた。跳ねる演奏の上で起きたWataruの歌とRyoのグロウルとの挑発するような掛け合いに、腰が大きくシェイクしてゆく。

KizukiのタイトなビートとTalowのスラップベースの掛け合い、そこへ絡むSowの圧の効いたギター。「Forget in a Moment」を刻みだすと同時に、演奏は一気に速度を上げ駆け出した。気持ちを熱く走らせる歌、大きく手を振らずにいれない衝動。「明日へ飛べる」、その言葉をつかもうと無数の手が舞台上へ向け差し出されていた。挑発するRyoのラップ。Wataruの歌も観客たちをけしかける。ヘヴィファンクな「Bring It On」へ身を預け、彼らと一緒に大きく手を振りテンションを上げ続けていたい。そして…。

終盤に叩きつけた、ハードコアでエモーショナルな「Swamp Bury the Man」。感情のブレーキをぶっ壊しスクリームするWataruとRyo。熱い想いをぶつけあったコール&レスポンス。その熱狂ぶりに、Wataruが「その笑顔を見たかったんだよ」と思わず言葉を漏らしていた。

「俺たちとお前たちで時代の幕を開けようぜ」、本編最後にA Barking Dog Never Bitesは「New Age」をブースト。「一つになれますか!!」、激しく熱を唸らせる演奏と光を携えた歌声に触発された大勢の人たちが、舞台上に輝く光(A Barking Dog Never Bites)へ笑顔で手を伸ばし続けていたのも印象的だった。

輝きを放ちながら高揚してゆく歌と演奏。アンコールで披露した「Diamond」が、感情を熱く震えさせた。「全部をここに置いてくれ、踊り狂え!!」「最高の景色を一緒に作るぞ!!」。疾走するエモーショナルな「Black out」に合わせ、全力で踊り騒ぐ観客たち。誰もがこの日の興奮を明日の糧に変えてゆくように、この瞬間を最高の笑顔で、沸き立つ感情のままに踊り狂っていた…。

この熱狂を引き連れ、A Barking Dog Never Bitesはこれから年を跨ぐ長い全国ツアーへ旅立ってゆく。今回のツアーはイベントスタイルのように、多彩な表情を収録した『LIBOWTY』のどの楽曲を演奏するかによって、どの既存曲たちが絡み合うのかを楽しめる内容になりそうだ。これからA Barking Dog Never Bitesのライヴを楽しむ人たちにとって、この日のライヴの模様が少しでも参考になれば幸いだ。

◆セットリスト◆
01. ReBowty
02. クラックティーンエイジャー
03. BeBelieve
04. Voice
05. last train
06. Endrphin
07. Hello Mr.Geek
08. Blue Bird
09. My Name is.
09. Doubt
10. Forget in a Moment
11. Bring It On
12. Swamp Bury the Man
13. New Age
-ENCORE-
En
01. Diamond
02. Black out

(文・長澤智典/写真・渡辺翔)


【ライヴ情報】
『~LIBOWTY TOUR~』
〜LIBOWTY TOUR〜
11月23日(木)長野・松本Alecx
11月24日(金)大阪・梅田Zeela
12月1日(金)東京・新宿Zirco Tokyo
12月8日(金)愛知・今池 3STAR
12月13日(水)兵庫・神戸太陽と虎
12月22日(金)福岡・Queblick

2018年
1月6日(土)大阪・心斎橋VARON “LIBOWTY TOUR~大阪編~”
1月11日(木)東京・渋谷eggman “LIBOWTY TOUR~特別編~”
1月27日(土)愛知・新栄RAD SEVEN “LIBOWTY TOUR~名古屋編~”
2月25日(日)大阪・心斎橋VARON“ LIBOWTY TOUR~無料ワンマン大阪編~”
3月16日(金)愛知・新栄RAD SEVEN “LIBOWTY TOUR~無料ワンマン名古屋編~”
3月21日(水)神奈川・横浜F.A.D “LIBOWTY TOUR~横浜編~”

~LIBOWTY TOUR FINAL~
4月15日(日)渋谷eggman

【リリース情報】
New Mini Album『LIBOWTY』
2017年11月1日(水)発売

NIR-2 ¥2,200(税込)

[収録曲]
01. ReBowty
02. Doubt
03. My Name is.
04. Forget in a Moment
05. Bring It On
06. クラックティーンエイジャー
07. BeBelieve -LIBOWTY ver-

A Barking Dog Never Bites オフシャルサイト http://abdnb.jp