ライブレポート

2017.7.15
AA=@横浜F.A.D
「AA= TOUR #5 ver2.0」

昨年にリリースされた、AA=史上最狂にハードな音楽性とメッセージ性に溢れた5作目のアルバム『#5』。レコ発ワンマンツアーとして実施された「AA= TOUR #5」で仙台・名古屋・大阪・東京の全4ヶ所で狂乱のライブを繰り広げ、アルバムでのコラボ相手4名がゲスト出演するなど話題になったことが記憶に新しいが、「TOUR #5」でまわっていない場所、全国8ヶ所でのツアーを「ver2.0」として今年6月より敢行。併せて全国12箇所をまわったAA=が7月15日、上田剛士の地元である横浜の老舗ライブハウス、横浜F.A.Dにてツアーファイナルを迎えた。

午後18時。満員の横浜F.A.Dに歪んだヴェートーベンの第9交響曲のSEが流れ始め、アルバム『#5』の1曲目に収録されている「?erusrofyzarcuoyera」が観客へ何かを問いかけるように鳴り響く。ステージ上に草間敬(Mani)、ZAX(Dr)、児島実(G)、白川貴善(Vo)そして、上田剛士が姿を現し発した「始めようか、横浜!」という言葉に観客からは大歓声が沸き起こった。初っ端から、観客のリミッターを強制的に解き放つかのように、アルバム『#5』から狂暴なハードコアナンバー「INEQUALITY」と重くのしかかるダウンビートと正反対の美しいメロディが共存する「DOWN」を立て続けに投下し、息をつく間もなく、ライブハウスが揺れんばかりの轟音の「WORKING CLASS」、歪んだディストーションサウンドと白川貴善のヴォーカルがキャッチーに混ざり合うアッパーチューン「DISTORTION」を披露。フロアは、モッシュの嵐となり一気に灼熱のカオスな空間に変容した。

会場のボルテージはマックスのまま「憎悪は加速して人類は消滅す 〜Hatred too go fast, Vanishing all human〜」「WARWARWAR」「FREE THE MONSTER」のAA=が放つ強烈な音圧と暴力的なまでにハードなナンバー3連発に突入しフロアはモッシュピットと化した。「この狂った混沌とした世界、俺たちだけは繋がっていようぜ」と上田剛士が言い放つと「Such a beautiful plastic world!!!」が始まった。メッセージ性の強い歌詞と上田剛士と白川貴善のヴォーカルの掛け合いが印象的に響き渡り、上田剛士が突き出した拳に呼応するように、会場いる全員が拳を振り上げたフロアは感動に満ちていた。

その後も、アルバム『#5』の楽曲を軸に、緩急織り交ぜながらAA=ワールドを作り出して行く。「Lasts」「DREAMER」では会場一体となってシンガロングが巻き起こりドラマチックな空間が作り出され、そして今の混沌とした世界情勢を危惧し警鐘を鳴らすかのように「divide 〜プレイングカードは分離壁の夢を見るか?〜」を披露。上田剛士が操るシーケンサーで、憤りを込めるかのように世界の最高権力者の声を切り刻んだ。ステージ上にドラムのZAXと上田剛士を残し、ZAXによる超絶ドラミングと上田剛士が繰り出す高速ブレイクビーツによるバトル「BATTLEFIELD TvsZ」を叩き込むと圧倒的なパフォーマンスに観客からは絶叫に近い大歓声があがった。再びメンバーがステージに戻り、「I HATE HUMAN」「posi-JUMPER」で畳み掛ける。アッパーなギターのリフから「→MIRAI→ (ポストミライ)」をスタートすると、この日一番のジャンプで会場が大きく揺れ、飛び跳ね切ったファンの満足感に満ちた表情がAA=のライブの成功を物語っていた。

メンバーがステージを後にすると、観客からアンコールを求める拍手が巻き起こる。再びステージに姿を現したAA=メンバー。上田剛士がハンドマイク片手に語り始める。「横浜、灼熱で迎えてくれてありがとう。—俺は今まで納得いかないことに中指を立ててきた。うまい生き方ができない自分だけど、これからも中指を突き立てて生きていきます。」様々な思いが交錯する中、ハンドマイク一本で上田剛士が「HUMANITY2」を歌い始めた。上田の歌とファンの歌だけがエモーショナルに響き渡る空間は、言葉に言い表せない意味と胸に迫り来る熱い何かが確かに宿っていた。続いて「FREEDOM」「LOSER」を披露すると、まだライブの前半かと錯覚するようなAA=のパワフルな演奏と、まだまだAA=の音に飢えているファンのモッシュで、再びフロアが灼熱のモッシュピットと化した。

そして最後の曲の前にAA=として活動スタートし、始めてリリースした曲である「PEACE!!!」を披露。狂暴なサウンドに呼応するように、残す力の全てを横浜F.A.Dに置いていくかのように嬉々としながらファンも暴れまわった。メンバーがステージを後にし、上田剛士一人がステージに残ると、興奮を帯びたファンの歓声と鳴り止まない拍手の中、上田剛士の口から次の
動きを匂わすようなMCが。

「まだまだ次の動きをインフォメーションできていないんだけど、すぐに、本当にすぐに分かると思うんで、よろしくお願いいたします!」

そして最後の曲「Shine輝」が披露されると、それまで狂乱のダンスフロアと化していた会場は静まり返り、観客の一人一人が思わず息を呑んだ。上田剛士が作り出す美しく荘厳かつ歪んだ音像に、そこにいる全ての人がひき込まれ、「TOUR #5」から「ver2.0」まで長きにわたって刊行された全国ツアーが幕を閉じ、『#5』の物語の完結を告げた。

上田剛士の言葉の通り、終演後会場に貼られたポスターにて9月23日(土)に名古屋ReNY limitedにて「AA= VERSUS LIVE 〜X-FADER #4〜」が、10月7日(土)に新宿ReNYで「AA= VERSUS LIVE 〜X-FADER #5〜」の開催が発表された! 昨年スタートさせたAA=による対バンライブ企画「AA= VERSUS LIVE 〜X-FADER〜」。すでにPOLYSICS、Nothing’s Carves In Stone、THE冠の3組と実施し、どの公演もボルテージマックスでAA=との熱い対バンライブが繰り広げられてきたが、今回発表された#4と#5に関しては、対バン相手が伏せられたままライブの開催がアナウンスされた。チケットは7月16日(日)15:00〜からオフィシャル先行受付がスタートしている。それぞれのライブで誰と、どんな化学反応が起きるか大いに期待してほしい!!

来年はAA=として初めて作られた楽曲「PEACE!!!」をリリースしてから10年となる。止まることなく前進し続けるAA=に注目だ!

(写真・西槇太一)


AA= – 「Such a beautiful plastic world!! (ver2.0)」 MV

【ライブ情報】

「AA= VERSUS LIVE 〜X-FADER #4・#5〜」
(読み:エーエーイコール・バーサスライブ・クロスフェイダー・ナンバーフォー・ナンバーファイブ)
#4: 9月23日(土)愛知・名古屋ReNY limited /w TBA (17:00開場 18:00開演)
#5: 10月7日(土)東京・新宿ReNY /w TBA (17:00開場 18:00開演)
※両日ともに対バン相手は後日発表

チケット:¥4,800(税込)
<チケットオフィシャル先行受付>
2017年7月16日(日)15:00~2017年7月31日(月)23:59
http://eplus.jp/hp/aaequal/

【リリース情報】
●New Album『#5』(読み:ファイブ)

[初回盤](CD+DVD)VIZL-971 ¥4,300+税

[通常盤](CD)VICL-64574 ¥2,800+税

<配信情報>
iTunes Store、レコチョク他、各配信サイトにて、またLINE MUSIC、Apple Music、AWAなど主要定額制音楽ストリーミングサービスにて絶賛配信中!
iTunes
https://itunes.apple.com/jp/album/id1107818568?app=itunes&ls=1
レコチョク
http://recochoku.jp/album/A1004338062/
Amazon
http://www.amazon.co.jp/gp/product/B01ETK7FZO
mora
http://mora.jp/package/43000005/VICL-64574/

●LIVE DVD『TOUR #5』(読み:ツアーファイブ)

[初回限定盤](2DISCS)VIZL-1083 ¥6,500+税

[通常盤](1DISC)VIBL-819 ¥4,800+税

AA= オフィシャルサイト http://www.aaequal.com/
AA= レーベルサイト http://www.jvcmusic.co.jp/-/Artist/A023758.html