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ALvino、ニューアルバム『ALive』インタビュー!(後編)

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2月16日に活動9周年を迎えたALvinoが、4月8日に2年2ヶ月ぶり通算5枚目となるアルバム『ALive』をリリースする。KOJI(ex.La’cryma Christi)と潤(ex.PIERROT)2人のギタリストを軸に、ヴォーカルのShotaを加えた3人がALvinoのメンバーだ。

 

最新作には、アルバムのために書き下ろした新曲から、2年間のライブを通して生まれ、演奏してきた楽曲。さらに、昨年12月に行った全国ツアーの際に会場限定で発売したシングルに入れた、KOJIと潤それぞれの手による2つのクリスマスナンバー「冬の天使」「White Heart」も収録している。

 

アルバム発売後には、KOJIと潤のバースデーライブも含む、インストアイベントも連動させた全国ツアー「2015 Birthday Limited Live Tour”Chord「Birth」”」がスタートする。

 

前編に引き続き、ここに3人の声をお届けしよう。

 


 

潤150320 Shota150320 KOJI150320

 

◆「花鳥風月」「ALive

 

――ここから、収録した曲たちの楽曲解説を行いたいと思います。冒頭を飾ったのが雄大な幕開けを飾る「花鳥風月」になります。

 

潤:「花鳥風月」は、最初から「これぞ1曲目」と意識して作った歌。それが、自分の中ではアメリカンハードロックなテイストを持った曲調でした。しかも、そこへ日本の持つ様式美を重ね合わせたら面白いものになると思い、「花鳥風月」いう言葉を持ってきたんですね。歌詞にも遊び心を持たせようと、「花(華)鳥(空)風(風)月(夜空)」など、意味の重なり合う言葉を中へ用いながら描写。そこも魅力として感じていただけたらなと思います。

 

――楽曲は、「ALive」を持って一気に駆けだします。

 

KOJI:これは、ライブで盛り上がってゆくことを想定して作りました。

 

Shota:歌詞は、タイトル先行で書きました。なので、歌詞の中へDead or ALiveと、あえてタイトルに記した言葉も詰め込んだり。冒頭の歌詞に、「この世の終わりと引き換えにあなたの願いを一つ叶えましょう」と書いたんですけど。自分では真剣に想い悩んでいることでも、他の人から見たら大した悩みではなかったり、逆に滑稽に思えたり、惨めに捉えられてしまうことって実際あるじゃないですか。きっと人の人生って、意外と外から見たら滑稽に見えることも多いのかなと思って。だったら、「こう見られたり、思われるのが恥ずかしい」ではなく、「そのままの自分を大事にしたほうがいいんじゃないか」と思い、それを歌詞にしていきました。

 

KOJI:この歌詞、最初はまったく救いのない、あまりにも惨めな結末だったんですよ。Shotaと、「人は、誰かが与えてくれた設定をもとにYESやNOを判断していくことが多いけど。でも、「自分はこうだから」とみずからYESかNOを示せないと、その人の人生って楽しくないよね」という会話をしながら、「もうちょっと希望を持った締め方にしようよ」という話をしたところ、Shotaが「何時か願いを叶えてもらえるんだったら、願いを叶えてもらわない選択肢もある」という想いも含めた歌詞にしてくれました。

 

潤:「願いを一つ叶えましょう」と言われながら、「てかお前誰?」と言ってしまう歌詞こそが、まさにShota節なんですよ。

 

KOJI:最初に書いた「願いを叶えましょう」と言ってる人って、結局、誰なのかわからない書き方をしているんですね。それが神様なのか魔術師なのか? 大切なのは、「そう問いかけられたときに、自分はどう考え、答えを出していくか?」なんで。

 

 

◆「春恋」「JUMPER」「冬の天使」「White Heart

 

――続いては、爽やかさを抱いた「春恋」です。

 

潤:この楽曲を初めて演奏したのが、昨年の結成日記念のライブをやったときのこと。その冬の時期はライブ本数が少なくて、「みんなに早くライブで会いたい」という気持ちを込めて書きました。この楽曲、リズム面でもノリやすいせいか、初披露のライブからいきなり盛り上がってくれたように、これからのALvinoのライブでも代表曲になっていくんじゃないかな? 歌詞には、恋焦がれる想いを書きながら、「春よ来い」という想いも重ね合わせています。

 

Shota:ライブを通してすごく想いの伝わってゆく曲だからこそ、ライブで歌ってても楽しいというか。ぜひ一緒に歌い踊りながら、これから始まるツアーでも楽しみたいなと思います。

 

――「JUMPER」も“ALIVE”というテーマ性にリンクしてゆく楽曲です。

 

潤:これは、アコースティックツアーをやっていたときに断片が生まれた、自分たちの今の素直な気持ちを一番投影していけた楽曲です。

 

――ここからは、2曲クリスマスナンバーが続きます。その曲たちを聴くことで、KOJIさんと潤さんそれぞれが受け止める風景の違いを感じられて面白かったです。まずは、KOJIさんの手による「冬の天使」からお願いします。

 

KOJI:まず、なぜ『ALive』というアルバムの中へ、「冬の天使」と「White Heart」2曲のクリスマスナンバーを入れたかと言うと。もともとは「その季節でないと歌えないし、作品として出せないから」ということで、この2曲を会場限定シングルとして昨年12月に発売しました。だけど、メンバー3人ともこの2曲をすごく気に入ってて。「アルバムに入れると時期外れの曲になるけど、でも、いい曲なんでアルバムにも収録したいよね」と気持ちが一致したことから入れました。

 

Shota:この2曲からは、二人のクリスマスの捉え方の違いも見えてきます。

 

KOJI:「冬の天使」は、相手との親密さを伝えたくて書いたラブソング。相手はすごく近いところにいる。そんな二人の密接した距離感や心の親密さを感じていただけたらなと思います。

 

――対して、潤さんの手による「White Heart」は、クリスマス自体を俯瞰で見ているところがありますよね。

 

潤:この歌は、ファンタジーな感じが強く出ましたね。クリスマスの時期の街の雰囲気に美しさを覚えていく中、恋人どうしの姿を街の様子に絡めながら、あの時期だからこその風景として捉えた歌にしていきました。この「White Heart」は、仙台のホテルにいるときに、イルミネーションの景色を見たのではなく、そういうイベントをやっていることを知り、その様を想像しながら書いたんですよ。こういう記念日ソングってALvinoには少ないから、それもあって作った楽曲でした。

 

Shota:「冬の天使」は恋人同士の男側の目線の歌で、「White Heart」は恋人同士の姿を客観視している。そういう違った視点でクリスマスの歌を表現できたのも楽しかったですね。

 

 

◆「Liar Lion~真実の口~」「Dilemma

 

――一転、『Liar Lion~真実の口~』には、疾走性を持った姿を投影しました。

 

KOJI:ALvinoナンバーの中では、激しい楽曲に属してはいるよね。

 

潤:この楽曲を作っていた頃の自分たちって、「ALvinoの王道パターン」を作り上げた感覚があって。そこから、ちょっと枝分かれした楽曲を作りたいと思ったことから生まれた曲なんですよ。自分の中でもロック寄りな感じを出した楽曲にはなりました。

 

KOJI:この歌は、早くライブで演奏したい。まさに、ライブでやるのが楽しみな楽曲です。

 

潤:Shota節の炸裂した歌詞もいいよね。最初にタイトルを聞いたときから、これは面白そうと思ったからね。真実の口って、あのローマにあるやつでしょ。

 

Shota:そう。きっかけは、映画「ローマの休日」に出てくる真実の口のシーンを思い出してなんですけど。そこから、いろんな想像を巡らせていけるようにと歌詞を書きました。〈Roar Roar Roar〉はライオンの叫び声なんですけど。この曲を聴きながら叫びたくなったので入れました。

 

KOJI:Shotaが歌詞の中へ「叫べよ」と書いてたことから、ギターでも叫びっぽいフレーズを入れたくなって、2回目のBメロ後にダブルチョーキングで演奏を入れたんですけど。あれは、自分なりに表現したライオンの叫び声になっています。

 

――続く「Dilemma」は、とても気持ちを高揚させてゆく楽曲です。

 

潤:どんな爽やかな人間だって、ジレンマに陥る感情って絶対に出てくるはず。その感情を歌にすることで、聞いた人の心により響くなと思ったんですよ。

 

Shota:実際に歌っててもどんどん気持ちが高ぶっていたように、とても感情を高揚させてゆく楽曲なんですよ。こういう気持ちって、出そうと思っても出せるものじゃないんですけど。「Dilemma」に関しては、歌入れしてるときから気持ちがあふれ出ていました。本当に、自分の中にある感情を出して歌えた楽曲になりました。

 

 

◆「夢ネイロ」「One step!!

 

――「夢ネイロ」も、今の自分たちの心境を歌にした楽曲じゃない?

 

KOJI:「夢ネイロ」は、ALvinoの誕生日である2月16日のライブのときに初披露した楽曲。過去にも、結成5周年のときに作った『WB』という記念日ソングがあるんですけど。「1年に一度くらい、3人が出逢えたことに感謝しよう」じゃないけど、そういう「感謝の想いを記した歌を、今の気持ちで改めて作れたらな」と思って書いた楽曲なんです。私生活では記念日って嫌いなんですけど(笑)、なんかね、バンドの結成日だけは自分の中でも大事なんですよ。歌詞には、Shotaが「3人が出逢えたことに感謝してゆく想い」を書きましたが、その根底にあるのは、ALvinoを支えてくれるファンたちへ向けた想い。僕らはもちろん、ファンの人たちも、ALvinoという存在や楽曲を日々の自分を支えてゆく力にしているんですよね。そういう人たちの気持ちを守ってゆくためにも、僕らはALvinoを続けてかなきゃいけない。そういう強い意志も、この歌には乗せています。

 

Shota:ライブをしていると、ファンの人たちの表情を見ながら「繋がりあえてるなぁ」「歌が心に響いてる」「想いは届いてるよね」と感じることが多いんですね。そういうときほど、「みんなの浮かべたあの嬉しそうな表情を、僕らはずっと守っていきたい」と思えるんです。その想いを素直に「夢ネイロ」の歌詞に投影していきました。

 

――最後は、Shotaさんの手による「One step!!」です。

 

Shota:僕は、FM NACK5の企画でホノルルマラソンを3年前と2年前に走ったんですけど。3年前にホノルルマラソンを完走し、続いて2年前のホノルルマラソンへ挑戦しようという時期に、同じくFM NACK5の企画で、ホノルルマラソンへ向けての予行演習として埼玉で開催になったマラソン大会に出場しました。その走っている最中に出てきたのが、〈ほら一歩また一歩〉というフレーズでした。そこから、「今の自分が心に抱いてる気持ちを、シンプルに伝わる歌詞や楽曲に乗せて届けたい」と思い、「One step!!」を書きました。自分の気持ちの中には「大変身したい」願望があるんですけど、いきなりヒーローになれるわけがないのと一緒で、そんな簡単に変われるものじゃない。本当に一歩一歩踏み出しながら、少しずつ変わっていくのが大切。だからこそ「あなたが思う一歩でいいから踏み出そう」と、僕自身とファンたちへ向けた想いとを重ねながら楽曲を作ったんですけど。結果、今回の『ALive』に詰め込んだ想いともリンクしてゆく形になりました。その歌を、アルバムの最後に持ってこれたのも嬉しかったですね。

 

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――完成したアルバム『ALive』、今の自分にとってどんな作品になりましたか?

 

KOJI:きっとね、10年後に歌詞を読んだら「青臭いな」と思える作品になったと思うんだけど。そう思えるのも、自分たちが今、音楽へ素直に向き合い、そして作りあげた作品だからなんです。

 

Shota:10年後に「青臭い」と思えるような、今の俺たちの想いをしっかりと詰め込んだ最高の作品になったと思います。

 

潤:『ALive』は、昔もタイトル候補として出たことのあった言葉なんです。でも当時、この言葉を引っ込めたのは、「そのときの自分たちにはまだ似合わない」と思えたからなんですね。今回『ALive』というタイトルにしたのは、今の自分たちにこの言葉が必要だったからなんです。自分たちは今、好きなことをやりながら生きている。その中で生まれる苦労や苦悩、幸せなど、いろんな想いを噛みしめては、その上で出てきた結果を、すべて前向きに受け止めながら先へ進んでいる。そういう意識の中から生まれた、今の自分たちのすべてを受け入れたのが、この『ALive』というアルバムなんですよ。

 

Shota:気がついたら9周年で、あと1年で10周年を迎えるわけですけど。ライブって、一番「生きてるな」と感じれる場なんですよ。そのライブを通して実感してきた想いを詰め込んだ歌が入っているので、これから始まる「2015 Birthday Limited Live Tour “Chord「Birth」”」ツアーでアルバムの曲たちを披露したときに、みんながどんな顔をしてくれるのかも楽しみなんです。ライブで初めて演奏する曲って、「きっとみんな喜んでくれるはず」と思いながらも、演奏する前までドキドキしていて、そして、いざその反応を見れた瞬間がたまらなく好きなんですね。もちろん、演奏を重ねるごと楽曲もさらに成長していくと思う。今回のツアーでも1曲1曲を、ひと言ひと言を大切にしながら届けていきたい。そう思えるくらい大切なアルバムになりました。

 

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――Shotaくんの話にも出てましたが、アルバム『ALive』発売後すぐに全国ツアーとインストアイベントがスタートします。

 

KOJI:これまでは、ライブとインストアイベントは別々に行っていたのですが。今回は、あえて一緒に出来る場所は両方ともやろう。そうすることで、ファンの人たちも、よりテンションの上がった状態でALvinoを楽しんでもらえるんじゃないかと思い、そうしました。日程によっては、当日にインストアとライブがあったり、ライブとインストアを行う日が別々だったりもすれば、すべての会場でインストアを組めるわけではなかったことからライブのみという場所もありますけど。極力、直接アルバムについての感想の声を交わしあう場を作りたいなと思い、今回のライブとインストアの同時開催を決めました。

 

潤:作品についての感想をダイレクトに聞けるのって、すごく嬉しいことなんですね。人によって、思った感想や聞きどころだって違うじゃないですか。その言葉が、次の作品のヒントになったり、僕らの前へ進む原動力にだって変わっていきますからね。

 

KOJI:ホント、そう。ファンの人たちは1曲1曲をすごく大事に聞いてくれる。中には「この歌詞に書いたこの言葉って、こういう意味も隠されてるからなんですよね」と、記した言葉の別の意味や隠語なども調べては感想の言葉をくれる人たちもいるんですね。その声を聞いて「あー、そうだよ」と答えながら、帰ってからその意味を調べ、「この言葉にはこういう裏の意味もあったんだ」と気づき、次の取材では、あたかも自分が考えてたようにしゃべったり(笑)。そうやって想像をどんどん膨らませて聞いてくれることが、僕らにとってはすごく嬉しいことなんですよ。

 

潤 :曲を作ってる側としては、こんなにも嬉しいことはないですからね。

 

KOJI:だからこそ今回も、直接触れ合えたときは、その想いを僕らに伝えてくれたら嬉しいなと思います。

 

――ライブの内容は、『ALive』に収録した曲たちを中心に構成してゆく形なのでしょうか?

 

KOJI:今回は、僕と潤の誕生日当日のライブも含めていることから「2015 Birthday Limited Live Tour “Chord「Birth」”」と銘打ってはいるんですけど。この『ALive』というアルバムが、ファンの人たちへのプレゼントになればいいなという気持ちを強く持っているからこそ、新曲たちをガンガン演奏していくライブにはなるでしょうね。とにかく、今のALvinoの最高の状態を持ってツアーをまわりますし。来年は、ALvinoが結成10周年を迎える年。9年活動してきてアルバム5枚というのも少ないかな?と思ったので、早くも、次どんな作品を作ろうかメンバー内で話しあっているように、ツアーを終えた先の展開も含め、楽しみにしていてください。

 

 

(文・長澤智典)

 


 

【リリース情報】

New Album『ALive』

2015年4月8(水)発売

 

DDCZ-2018 ¥3,000+税

 

[収録曲]

01. 花鳥風月

02. ALive

03. 春恋

04. JUMPER

05. 冬の天使

06. White Heart

07. Liar Lion~真実の口~

08. Dilemma

09. 夢ネイロ

10. One step!!

 

【ライブ情報】

●「V-BAND 祭」(ブイバンザイ)~SPRING FESTIVAL 2015~

2015年4月4日(土)新宿BLAZE

Open / Start 16:00 / 16:30

出演:HERO、GOTCHAROCKA、Black Gene For the Next Scene、Blu-BiLLioN、ALvino、S.Q.F、DaizyStripper

 

●2015 Birthday Limited Live Tour “Chord「Birth」

4月12日(日)千葉LOOK 17:30 / 18:00

4月18日(土)名古屋ハートランドスタジオ 18:00 / 18:30

4月19日(日)大阪MUSE 17:30 / 18:00

4月25日(土)静岡Sunash 18:00 / 18:30

4月26日(日)松坂M’AXA 17:30 / 18:00

4月29日(水・祝)福岡DRUM SON 17:30 / 18:00

5月1日(金)広島Cave-Be 18:30 / 19:00

5月2日(土)神戸VARIT. 17:30 / 18:00

5月4日(月・祝)新横浜NEW SIDE BEACH!! 17:30 / 18:00

5月29日(金)品川グローリアチャペル 18:00 / 19:00

5月30日(土)原宿ASTRO HALL 17:30 / 18:30

 

【インストアイベント情報】

4月8日(水)東京

4月11日(土)栃木

4月17日(金)名古屋

4月18日(土)名古屋

4月19日(日)大阪

4月20日(月)大阪

4月28日(火)福岡

4月29日(水・祝)福岡

4月30日(木)広島

5月6日(水・祝)東京

5月8日(金)東京

5月9日(土)神奈川

5月12日(火)東京

5月16日(土)神奈川

5月23日(土)東京

 

ALvino オフィシャルサイト http://alvino.tv/

 

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