ライブレポート

2012.9.17

ユナイト@東京国際フォーラム ホールC

[U&U’s -meaning-]

 

 

ユナイトが9月17日東京国際フォーラムCにてワンマンライヴ[U&U’s -meaning-]を開催した。今年3月に赤坂BLITZでのワンマンライヴをSOLD OUTさせた後も、コンスタントな楽曲リリースと初の全国7大都市ワンマンツアーの開催など成長の速度を緩めることのなかった彼らが“初のホールワンマンライヴ”で見せたユナイトの「今」とは…。

 

18:00の開演を待つファンには期待と共にどこか不安な表情もあるように見えた。それは「今まで応援してきたユナイトが遠くに行ってしまうのでは」という不確かで目に見えない感情から生まれているものだったのではないだろうか。そんな一種異様な空気を切り裂くようにオープニングを飾ったのは前週にリリースされたばかりの「イオ」。“いつだって僕らはここにいるから”そんなファンに向けての彼ららしいメッセージがまず届けられると、立て続けに「絶望クリエイター」「U-s m e h-」「約束」「Kud’」と緩急豊かなパフォーマンスを披露。

「今日は距離を感じさせないライヴをする」という結(Vo.)の宣言通り、会場の空気を一気に掌握する、その力はここまでの自分たちが歩んできた道が間違いではなかったと自分達自身で証明しているように見えた。

 

 

一転して「snow slow」、そして何と結1人で歌いあげるという粋な演出で届けられた「epilogue」で見せた、しっとりとした楽曲を情感たっぷりに表現する姿は、それぞれの成長を感じさせると共に、これが初めてのホールワンマンとは思えない、この場所に相応しいアーティストの姿に他ならなかった。

 

そしてしっとりとなった会場に「Love_Duck_Core_Nothing」「鳥籠好餌責務 -TORIKAGO like obligation-」で嵐を起こし、「BadRequest」を投下すると揺れる程のジャンプが巻き起こり、たちまちダンスフロア状態に! 目まぐるしく色を変える結の歌声もさることながら、メンバー1人1人から目が離せない。表情の変化、パフォーマンス、もっと1人を見つめる時間をくれ!と思う程の彼らの個性的で色鮮やかな姿に、活動開始から1年強という短い期間の中でユナイトがこれほどまでに支持される理由を感じた。

 

そして終盤はまさにユナイトというバンドを凝縮したブロックであった。「AIVIE」「ミドルノート」、“自分達が一番大切にしている曲”という「Eniver」とポップでキャッチーなサウンド、そして彼らが最も大切にしている“ファンとの繋がり”を強く感じることのできる楽曲で会場の空気を最後まで掴んで離さない。今後も彼らの代表曲となっていくであろうこういった曲達を終盤に持ってくること、そしてそこに未発表の新曲を混ぜ込んでくるところが何ともライヴ巧者で憎い。またそれは“俺たちはここで終わりじゃない。またここから先も付いてきてくれ”という彼らからのメッセージに他ならないように感じた。

アンコールでも新曲を披露、「world wide wish」で会場全体をこれでもか!と動き回り、ユナイトの後にも先にもこの日しかない時間は「starting over」で幕を閉じた。

 

 

終演後には、2nd Album「MEANiNG」のリリースと年末~年明けにかけての東名阪仙三部制ミニワンマンライヴの開催を発表したユナイト。この日のライヴタイトルでもあり、アルバムタイトルにも冠する「meaning」=「意味」。ここまでの彼らの活動、そしてこれから歩んでいく道の意味の解釈は人それぞれなのかもしれない。ただこの日一番印象に残った結の言葉「俺たちはこれから先何があってもみんなの前から絶対消えない!」という言葉通り、ユナイト自身のスタンスはこれから先も変わることは無いと思う。だからこそ彼らと彼らを信じるファンとの繋がりが更なる大きな輪になっていくことを願って止まない。そしてその輪は彼らが掲げる“終わらないバンド”という壮大な目標の実現をより確かなものとしてくれるであろう。

 

 

(写真・西槙太一)