ライブレポート

2012.7.22

VAMPS@VAMPS TOKYO(ZEPP TOKYO)

VAMPS LIVE 2012

 

 

2010年ぶりとなる全国ツアー「VAMPS LIVE 2012」を敢行中のVAMPS。4ヶ月かけて10都市49公演を巡る中、7月4日からのおよそ3週間、13公演に渡ってZEPP TOKYOを“VAMPS TOKYO”として占拠! この日はその最終日ということで、季節外れの肌寒さをもろともせず場内は熱気に包まれていた。

 

VAMPS TOKYO仕様となったネオンサインが輝く傍ら、ステージを覆う紅い幕にはデジタルで時が刻まれ、オーディエンスによる盛大なカウントダウンで迎えた午後“6:66”、熱い夜の幕が上がった。

ディストーションの効いた重いギターリフが響き渡り、1曲目「KYUKETSU-SATSUGAI VAMPS Ver.-」からフロアに火が点く。HYDE(Vo)は素肌に黒のパーカーを羽織った出で立ちで、胸にはローマ数字の“13”が黒々とペイントされていた。その姿で「吸血せよ!」とシャウトしながら上手下手と客席を煽り、引き続く「MADE IN HEAVEN」「LIVE WIRE」と、メンバー・オーディエンスともに早くもアクセル全開で場内の温度を急上昇させていく。

 

 

「13回目のVAMPS TOKYOへようこそ。最後だけど、ちゃんと首洗ってきた? 吸い尽くすから覚悟しといて。愛し合おうぜ!」HYDEがそう告げると、客席からは望むところとばかりに歓声が上がった。切なさのまじるメロディーが印象的な「EVANESCENT」や、熱く疾走感のある「DEVIL SIDE」と、多彩な楽曲で思うままにフロアの空気を創りあげていく。そこまで観客が音に身を任せられるのは、VAMPSのサウンドが揺るぎなく唯一無二のものだからだろう。場内が夜空のように演出された「SWEET DREAMS」では、K.A.Zが奏でる情感のこもったギターソロと、温かみのあるHYDEの歌声が気持ち良く響き合い、まさに夢をみているような心地だった。

 

続くMCでは、K.A.Zが「結構長かったけど、身体を壊さずに楽しくやれました。どうもありがとう」とZEPP TOKYOジャックを振り返りながら、メンバーの空き時間の過ごし方など楽屋風景を披露。場を和ませたのはこの後への布石だったのか、「HUNTING」ではサプライズが! 鳴り出したイントロとともに、ギターを手にしたHYDEが2階客席に姿を現したのだ。この嬉しい展開にファンはいつも以上に大きな盛り上がりを見せ、そのままの勢いで突入した「ANGEL TRIP」では無数のタオルが宙に舞う。「TROUBLE」をはじめ、なおも畳み掛けられるキラーチューンに、場内のヴォルテージはリミッター知らずの状態で本編が終了した。

 

 

アンコールのはじまりは「冬が好きだけど、最近になって“夏はときめく”ってことが分かってきた」というHYDEの言葉から「MEMORIES」。この季節独特の刹那的なきらめきを感じるナンバーにしばし浸った後は、彼らのマスターピースともいうべき「LOVE ADDICT」が満を持しての投下。ダイバーが続出し、フロアは一瞬で完全燃焼モードに。最後まで加速は緩むこと無く、ラストの「SEX BLOOD ROCK N’ ROLL 」では、思い切りはしゃぐ客席の熱気が渦を巻き、お祭り騒ぎとなった。

残響音が響く中、去っていくメンバーに贈られる惜しみない歓声。燃え尽きて灰になったであろうオーディエンスの顔は皆満足げで、この一夜が色鮮やかなイメージで彼らの中に残っていくのだろうと感じた。

 

VAMPSの夏はまだまだ終わらない。今後も続くツアーはもちろん、なんとビーチで彼らのライブが堪能できるスペシャルなイベントが開催されるのだ。愛知県蒲郡にあるLAGUNA BEACHの特設ステージを舞台に「VAMPS LIVE 2012 BEAST ON THE BEACH」と題して、8月15、16、18、19日の4日間も催される。VAMPSと真夏のビーチというなんとも刺激的な組み合わせ、灼熱の宴が繰り広げられそうだ。ますます自慢の牙に磨きをかけていくVAMPSから、今後も目が離せない。

 

 

(文・古原悠/写真・田中和子)