ライブレポート

2011.10.13
DEAD END@Shibuya O-West
DEAD END tour “DEATH ACE 2011”

 

 

暗闇に、オープニングSE「疑似ヴィーナス」の静謐な音が響く。

「摩天楼ゲーム」で幕を開けたツアーファイナル。黒いレザージャケットを纏い、微動だにせず、眼光鋭く客席を見つめるMORRIE。その歌声は徐々に激しさを増し、そのままダンサブルな「Dance Macabre」へ。“死の舞踏”をたっぷり堪能させた後は、「I Want Your Love」を高らかに歌い上げる。

 

「“DEATH ACE 2011”へようこそ」

 

MORRIEの短いMCを挟み、奏でられたのは、シンバル、ベース、そしてギターと徐々に音が重なり合い織りなす「Psychomania」。赤いライトの下、MORRIEの官能的な歌声がそれらに溶け合い、得も言われぬ艶を演出する。

 

「カニバリズム(食人)がテーマの曲です」

 

そんな紹介と共に披露されたのは、3ヶ月連続リリース第2弾シングル「Final Feast」。YOUのギターが怪しい旋律を奏で、“サヨナラあなた”“お前は俺になる”、そんなぞくりと肌が泡立つような言葉で異形の愛を歌う。「Promised Land」では、遠い異国の歌のように、MORRIEの歌が不規則な螺旋を描きながら高く低く響き、オリエンタルな空気を纏ったYOUのギターが、そして“CRAZY”COOL-JOEの指がはじき出す重低音がそれに呼応する。

 

楽曲を一気に華やかにするメロディアスなYOUのギター、テクニカルでありつつも心の奥底を揺さぶる“CRAZY”COOL-JOEのベース、そしてそれらにMORRIEの声が混ざり合い反響し合って、これぞDEAD END、という濃密な空気を構成するのだ。

 

この日のライブをさらに盛り上げたニューシングル「Conseption」。3ヶ月連続シングルのテーマはMORRIE曰く“近親相姦”“食人”“殺人”という、人類が禁じている3つのタブーがテーマらしいが、DEAD ENDらしく仕上がった新たなシングルたちが今後のライブに更なる華やぎを加えるであろうことは想像に難くない。

 

目の前で繰り広げられるエネルギッシュなステージで、一貫して見せつけられた“DEAD ENDのロック”。勢いを止めることも、緩めることも一切せず、ヘヴィなナンバー「Devil Sleep」で本編は締めくくられた。

 

アンコールでは、インディーズ盤『DEAD LINE』から「Perfume of Violence」を、ダブルアンコールでは、白く煙るライトの中「冥合」を披露。そのタイトルどおり、オーディエンスとステージが一つになる様を体現して見せた。ラストの「Sacrifice of The Vision」ではまた鮮やかにその空気を変え、MORRIE、YOU、“CRAZY”COOL-JOEがステージの端ギリギリの位置で、オーディエンスを激しく煽る。歓喜の声に包まれ、この日のライブは幕を閉じた。

 

オトナの余裕を感じさせつつ、其処此処で貪欲さがちらりと顔を出すDEAD ENDのライブ。来年3月にスタートする全国ツアーを今から心待ちにしたい。

 

 

◆セットリスト◆
01.摩天楼ゲーム
02.Danse Macabre
03.I Want Your Love
04.Psychomania
05.Dress Burning
06.Guillotine
07.Kill Me Baby
08.Final Feast
09.Sleep In The Sky
10.Promised Land
11.夢鬼歌
12.Conception
13.The Awakening
14.Frenzy
15.Devil Sleep

 

(文・後藤るつ子)