ライブレポート

2011.06.19

cali≠gari@日比谷野外大音楽堂
cali≠gari ♯7 10th Caliversary GIG「真梅雨の野外~再起Do?~」2日目

 

微かに日の光を含んだ雲が上空を覆う、まだ日も落ち切らない日比谷野外大音楽堂。その会場を埋め尽くす怪しげな白装束の集団…。

 

cali≠gari復活ライヴ「真梅雨の野外~再起Do?〜」2日目である。2日目という言葉からもわかるとおり、この復活劇は2DAYS公演であり、復活初日となった初日はライヴタイトルにふさわしい雨模様だった。幸か不幸か雨に遭遇することはなかった2日目のこの日、配布された白いレインコート「コートofレイン」を一様に纏ったオーディエンスたちと共に、ステージ中央に高々と掲げられたバンドロゴの電飾が灯されるのを今や遅しと待ちかまえていた。天井がないとはいえ会場に渦巻く熱気は凄まじく、上昇気流でも巻き起こしそうだ。何しろ昨年2月に武道館で行われたあの解散ライヴ以来のcali≠gariなのである。どこまでも上がり続けるその熱が復活への期待と切望を表していた。

 

そんな会場の熱気がピークに達した頃、ついに4人が姿を現した。しかし、さすがというべきか彼ららしいというべきか、過剰な気負いを感じさせることのない実に飄々とした佇まいで、いかにもcali≠gariらしく幕を開けたのである。

 

鳴り響くイントロは「エロトピア」。狂喜する客席には雨の代わりに会場中央に配されたスプリンクラーがこれでもかと水を撒き散らし、野外で、しかも大音量で聴くにはいささかハレンチなこの曲を強烈にバックアップ。続く「反ッ吐」ではその短い楽曲内で一気に会場を惹きつけ、更に勢いを増した「せんちめんたる」「マネキン」、桜井青が紫の扇子を手に客席を煽り倒した「マッキーナ」…と、立て続けのキラーチューンで会場をいともたやすくcali≠gari色に染め上げた。

 

「(武井)誠さんが“(みんなに)求められてる”って言ったから、新しくしてきたんだよ、わざわざ。だから昔からすっげー人気のあった曲みたいにしてね」

 

そんな石井秀仁お得意の歯に衣着せぬMCと共に始まったのは、よりエレクトリカルにその姿を変えた「デジタブルニウニウ」。デジタルな楽曲はcali≠gariの十八番とも言えるが、ライヴで聴くとまさに圧巻。だが、さらに驚かされたのは新曲である。「娑婆乱打」「東京、43時00分59秒」というこの日初めて披露された2曲があまりにも自然にライヴに溶け込んでいたのだ。cali≠gariらしさを多分に含んだ楽曲とはいえ、耳慣れないメロディであるはずなのに、「新曲とは思えない…」と石井に言わしめるほどの会場の一体感にはある種の感動を覚えるほどだった(石井のMCには「そういうのが大事よね、知ってる風な感じで」というおまけがついたわけだが)。

 

一体感を増した会場に、村井研次郎の笑いをたっぷり含んだアツい煽りで更なる勢いを注入するとジャジーな「ゼリー」へ。「混沌の猿」では桜井が投げるバナナが宙を舞い、更には放水器から噴射される水が客席を濡らし、「グッド、バイ」で花道まで所狭しと駆け回った彼らがステージを去るまで、目の前の情景に酔い痴れ、翻弄されたのだった。

 

興奮冷めやらぬ会場に沸き起こるアンコール。この日アンコールは3回行われたのだが、客席に灯された懐中電灯の光の中を桜井が練り歩いた「オーバーナイトハイキング」に始まり、暮れゆく空を背景に、名曲の数々が実に艶めかしく、そしてアグレッシヴに奏でられた。

ようやく日も落ちた頃、煌々と照らし出されたステージで奏でられたのは、セットリストの最後に記された「ブルーフィルム」。濃紺の夜空を背景に煌めくステージには銀テープが舞い、それはまさに大団円という言葉がふさわしい感動のフィナーレ――。

 

が、ここで終わらないのがcali≠gariである。
「まだまだいけるだろ!」
桜井の声と共に、再び「エロトピア」がスタート! 再び客席に移動しスプリンクラーの放水を浴びつつギターをかきならすその姿に、会場はこの日一番のバーストぶりを見せ、全23曲の復活劇は幕を下ろした。

 

この日の様子をよりリアルに感じてもらえたに違いないライヴ当日の写真だが、残念ながら“アーティスト側の事情”により掲載することは叶わなかった。麗しい新アーティスト写真でご容赦いただきたい。

 

終幕後には、告知映像にて2年ぶりのニューシングルリリース、そして8年ぶりの全国ツアーが発表された。この夏新たな動きを見せるcali≠gariが見せてくれるであろう更なる破天荒ぶりが今から待ち遠しい。

 

◆セットリスト
01.エロトピア
02.反ッ吐
03.せんちめんたる
04.マネキン
05.マッキーナ
06.スクールゾーン
07.夏の日
08.ママが僕をすててパパが僕をおかした日
09.デジタブルニウニウ
10.散影
11.娑婆乱打 ※新曲
12.ゼリー
13.踏
14.混沌の猿
15.グッド、バイ

EN1.オーバーナイトハイキング
EN2.続、冷たい雨
EN3.東京、43時00分59秒 ※新曲

EN4.ハイカラ・殺伐・ハイソ・絶賛
EN5.失禁
EN6.37564。

EN7.ブルーフィルム
EN8.エロトピア