ライブレポート

2010.12.3
D’ERLANGER@中野サンプラザ
「a Fabulous Thing in Rose」TOUR FINAL

 

 

ステージ中央に置かれたカウチソファを赤いライトが妖しく照らし、その四方を取り囲むように居並ぶ四つの巨大な十字架。

17年の時を経て奇跡の復活を遂げたD’ERLANGER(デランジェ)のライブツアー『a Fabulous Thing in Rose』のファイナルが中野サンプラザで行われた。過去の名曲の再録した同名のフルアルバムを引っ提げての今回のツアー。鳴り響くSEの中、ステージに姿を現したメンバーをオーディエンスが歓喜の声で迎える。その声は、ヴォーカルのkyoが左手を上げるとひときわ大きくなった。

 

声に応えるように、2010年最後のライヴは不朽の名曲「SADISTIC EMOTION」「INCARNATION OF EROTICISM」で幕を開けた。

「D’ERLANGERだ!」kyoの絶叫に続き、目の前に更なるD’ERLANGERの世界が広がる。

 

妖艶に奏でられる「13段目の陶酔」「LAZY SLAZY」、「AFTER IMAGE」…当時のイメージや世界観をそのままに、より重厚感と存在感を増した音で描き出された世界は、まさに【伝説のバンド】の姿をまざまざと見せつけるものだった。

甘さと激しさが絡み合うプレイで魅せるCIPHERのギター、流れるような、それでいてアグレッシブなSEELAのベース、バンドの要とも言えるTetsuの渾身のドラム。そしてそれらを統べるkyoの歌声が会場内を満たす。

「気持ちいいとこ行こう! 説明させんな? わけわかんないこと言い始めるから!」

そんなkyoの言葉に客席から笑いが起こる。説明不要!誰もがそう感じていたはずだ。

 

「SAD SONG」ではメンバーが纏うモノトーンの衣装と赤いライト、そしてスクリーンに映し出された深紅のバラとの対比が妖しくも美しく、続く「an aphrodisiac」では、SEELAのベースソロ、狂気さえはらんだkyoのシャウトで客席を虜にし、D’ERLANGERの代名詞ともいえる「LA VIE AN ROSE」で怒涛の本編を終えた。

 

アンコールではkyo以外のメンバーは漆黒の衣装を、そしてkyoは鮮やかな赤を纏って登場。バンドのアイデンティティそのものを具現化するかのように、明から暗、陰から陽へ、次々と表情を変える彼らのステージを、心から楽しんでいるファンの姿が印象的だった。

 

ラストは「MOON AND THE MEMORIES」。

「全てのデランジェを愛してくれるやつらに、この曲を、このメロディを贈ります…」

kyoとCIPHERは客席へと降り立ち、オーディエンスを煽る。そんなメンバーの思いに応えるように、客席からは大きな歌声が響いた。

伝説のバンドの生き様、そして彼らを心から愛するオーディエンスとの濃密な時間を見せつけられた、そんな一夜だった。

 

 

◆SET LIST◆

01. SADISTIC EMOTION

02. INCARNATION OF EROTICISM

03. 13段目の陶酔

04. LAZY SLEAZY

05. DEAR SECRET LOVER

06. EVERYTHING IS NOTHING

07. AFTER IMAGE

08. SAD SONG

09. Masquerade

10. dummy blue

11. an aphrodisiac

12. LA VIE EN ROSE

 

EN1. DARLIN’

EN2. SO…

 

EN1. Angelic Poetry

EN2. MOON AND THE MEMORIES