2012年11月20日、ZIGZO再始動発表。

約3年弱の短い活動期間であったが、2002年3月16日に赤坂BLITZに空前の人数を集め、惜しまれつつ解散したZIGZOが、何と10年の眠りから覚め新たに動き出した。

 

この日はDrumのSAKURAの誕生日企画である毎年恒例「暗黒秋櫻」が渋谷O-WESTで行われ、その中でZIGZOとしては無告知ではあったが、メンバー4人の個人名連名での事前出演告知はされていた。勿論チケットは完全SOLD OUT。

イベントの4番手に彼らは「元ZIGZO」として登場。ラストシングル収録の「HOLIDAY」からライブはスタートした。オープニングからテンションはMAXのメンバー達。ギターを1曲目からオーディエンスに預け、煽り続けるTETSUの姿が今日のライブの成功をのっけから象徴していたと言える。そして代表曲「ひまわり」「裸ピストル」「WALK」など8曲を演奏。MCなどでは穏やかな雰囲気ではあるが、緊張感あふれる演奏力、音楽における表現力は10年前より確実にパワーアップをしていた。

そして、ラストに彼らの始まりの曲でもある「Wonderful Day」を演奏する直前、VocalのTETSUから「2012年3月17日、赤坂BLITZでライブやります。ZIGZOでした」と、彼らしくさらりとZIGZOの復活を宣言。立錐の余地も無い程に埋め尽くされたオーディエンスから悲鳴にも似た歓声が上がる中、彼らはこの日のステージを満足げな表情で降りて行った。

 

2012年3月17日。解散からちょうど10年と1日。彼らにとって、前に歩き出すには最もふさわしい、一歩前進した再結成の日程であろう。

チケットの発売日、ライブのタイトルなどの情報は、後日改めて発表される。

 

今回の再集結のきっかけは、昨年行われた同じイベントにRYO、DEN、SAKURAが集まり、ZIGZO時代の曲を一曲演奏したことから始まる。それを見に来ていたTETSUに対し、2011年1月にSAKURAが「そろそろ、4人で音楽やろう」と語りかけたことから、10年間止まっていた歯車が再び動き出した。その後、1月からこの日まで毎月4人でミーティングを重ね、音楽感・人間性・そして志を同じに揃える時間が彼らには必要だった。

そして2011年6月20日(かつてメンバーやコアなファンの中では“ZIGZOの日”と呼ばれていた日付)に久々の隠密リハーサルを行う。解散から10年を経て、お互いがそれぞれの活動を通じて向上してきた音楽的なポテンシャルを再確認しあい、11月のシークレットライブの敢行、そして2012年3月の再結成ライブが初めて正式決定された。その10年振りのリハーサルのメンバーの様子は、まるで昨日までリハーサルに入り続けていた様な自然な姿であったそうである。

 

今回の再結成は約10カ月の準備期間を経て、発表された事になる。おそらく山のようなミーティングを重ねた彼らの事だ、オーディエンスを驚かせるような事を山ほど計画しているに違いない。

 

彼らの代表曲「splash!」の歌詞にこのような一節がある。

 

「春になれば 汚れた道も 咲き乱れて

約束してた こごえた夢も元通りさ

春になれば 曇った窓も 咲き乱れて

春になれば はなればなれも 恐くないさ」

 

春になれば、また彼らに会える。一度凍えて固まった夢がまた歩きだす。彼らのライブの詳細、そしてそれに続く更なる明るい夢と共に情報を待つこととしよう。

 

 

【2011年11月20日(火)ZIGZO SETLIST】

01.  HOLIDAY
02. I am a slider
03. 裸ピストル

04. RUSH!!!
05. ひまわり

06. My Problems
07. WALK
08. Wonderful Day

 

 

(写真・今井俊彦)

 

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【ライブ情報】

●2012年3月17日(土)赤坂BLITZ [※詳細は後日発表]

 

 

ZIGZO オフィシャルサイト http://www.up-down.com/100zigzo/